【最新版】個人サイトの作り方:9ステップで簡単開設
この記事は2020年7月26日に公開、2023年3月9日に更新しています。
SNS の発達により、いつの間にか下火になっていた、個人サイトでの創作活動。令和の時代に「個人サイト」が実は再燃しつつあります。
Instagram や TikTok など SNS で誰もが情報発信できるようになった一方、せっかくの作品やコンテンツなどが情報の波に埋もれてしまったり、アカウント凍結などにより消えてしまった経験はありませんか?
新しい仕事のチャンスを掴みたい、今のキャリアを伸ばしたい、自分の考えを世間に発信したいなどの目的がある場合は、SNSでの情報発信と併せて個人のホームページを作成ましょう。流れてしまいやすい SNS と違い、載せきれない情報やメディアも個人サイトなら一箇所に集めることができます。
本記事では、本格的な個人ホームページをゼロから作成するための基本的なステップを、伝えたいメッセージの選び方からデザインのコツまで順にご紹介します。
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個人サイトとは?
個人サイトとは、一般的に個人が運営する私的な Web サイトのことを指します。企業サイトなどオフィシャルなホームページと対比して使われることもあります。個人サイトは、個人の趣味や専門分野、ビジネスなど、様々な目的によって作成され、たとえば、個人ブログやポートフォリオサイト、二次創作など趣味のコンテンツをまとめたサイト、地域情報や旅行情報を提供するサイトなどが挙げられます。
日本では、1990 年代半ばにパソコンやインターネットの普及が進んだことで、個人サイトが作られるようになりました。当時は、HTMLをはじめとするウェブ制作の技術がまだ発展途上であり、テキストと画像を使ったシンプルなデザインが主流でした。
しかし、その後 CSS や JavaScript などの技術の発展により、ウェブサイトの表現力が飛躍的に向上したことにより、2000 年代には個人サイト人気はピークを迎えます。FLASH アニメーションやケータイ小説など様々なコンテンツが作成され、「キリ番踏み」や「見えないリンク」などの独自の文化が生まれましたが、その後 SNS の浸透やブログ投稿サイトの登場により、個人サイト作成は下火になります。
さらに、2014年10月にはHTLMの大幅アップデート、HTLM5の登場によりスマホ表示に対応した Web デザインの必要性など、Webサイトを作成するハードルが高くなったことや、相次ぐ無料サーバーのサービス終了により多くの個人サイトが閉鎖されました。
近年、個人で簡単に本格的なウェブサイトが作成できる様々な CMS(コンテンツ管理システム)サービスが充実したことにより、プログラミングの知識がなくても本格的なウェブサイトが作成できるようになりました。
個人でオンラインショップやフォーラム、オンラインサロンなども運営できるようになったことから、個人サイトのメリットを見直すことができるようになりました。クリエイターのポートフォリオとしてや、会員限定のブログサイトなど、セルフブランディングツールとして活用しましょう。
個人サイトを作成する9手順とコツ
01. 伝えたいメッセージを定義する
まずはじめに、なぜ個人紹介サイトを作成するのかを振り返ってみましょう。目標を明確にすることで、どのようなコンテンツを載せるべきか、構造はどうすべきかなどさまざまなことが見えてきます。
次の質問を参考にして、自分の中で考えを整理してみるのも良いでしょう。
今の同僚、将来的なクライアント、今後仕事をするチームメンバーたちに、自分をどのように印象付けたいか?
業界の他のプレーヤーと比べて、自分が優れているスキルや特性は何か?
今回作成する個人ホームページを通じて何を達成したいか?
まとまった時間を取って質問の答えを考えてみましょう。ここで出た答えが、実際にサイトを作成する際の骨組みとなります。個人 Web サイトとは、文字通りあなた自身のブランドを確立するための第一歩。「あなたと他の人はどう違うのか」という明確なブランドアイデンティティを見つけて、それをサイトのコンテンツとしてうまく打ち出していくことが重要です。
02. サイトのイメージを考える
実際にサイトを作成する前に、Web 上でインスピレーションの参考になりそうなリソースを探してみましょう。同じ業界で成功している人の個人ページを覗いてみるのも手です。Wix で作成された美しいサイトの例や、個人サイト用のテンプレートも参考になります。
インスピレーションを得られそうなサイトを見つけたら、デザインやコンテンツについて気付いたことをメモに残しましょう。このレイアウトが気に入ったので自分のサイトでも試してみたい、心に残るメッセージやスローガンを見つけた、自分のブランドに合いそうなテーマカラーを思い付いたなど、自分が感じたことを書き留め、関連するスクリーンショットをフォルダに保存します。こうしておくと、いざ実際に個人ホームページを作成するときに欲しいアイデアをすぐに振り返ることができます。
03. テンプレートを選ぶ
いよいよサイトを作成!となれば、次はテンプレート選びです。豊富に揃った美しいテンプレートを眺めるだけで、作りたいサイトのアイデアがまた新たに浮かんでくることでしょう。まず個人サイト向けのテンプレートをチェックして、今思い描いているイメージに近いものを探してみましょう。これらのサイトはすべて無料で作成できるだけでなく、デザインをカスタマイズしたり、自分のブランドに合ったコンテンツを追加したりすることも可能です。テンプレートはすべて弊社 Web デザイナーのオリジナル。サイト訪問者のユーザーエクスペリエンスや、ユーザーの最適な動線に沿ったナビゲーションも考慮されているため、どれを選んでも使いやすく、見栄えの良いサイトに仕上がります。
お好みのスタイルや掲載したいコンテンツの種類に合ったテンプレートを選ぶと、その後の作成もスムーズに進みます。シングルページの縦長サイトか、複数ページのウェブサイトを作成するのかによっても、選ぶべきテンプレートの種類が変わってきます。
04. 独自コンテンツを追加する
さて、そろそろ個人紹介サイトを作る理由が明確になってきた頃でしょうか。使用するテンプレートを選んだら、次に「どうやって」サイトを作っていくかを考えてみましょう。
何事も自力で達成できれば気持ちが良いものですが、「ホームページをゼロから自分で作成する」は果たしてどうでしょう。最初から Web デザインに挑戦して四苦八苦するよりは、まずは見栄えの良いテンプレートを選んで、そこに入れる「コンテンツ」を考えていく方が得策だと思いませんか?
ブレーンストーミングは簡単です。ペンと紙を用意して、サイトに必要な内容をすべて箇条書きで羅列していきます。作成するウェブサイトの種類や、業種などによって多少異なりますが、以下の項目を参考にしてコンテンツのアイデアを考えてみましょう。
トップページ: トップページは、サイトを訪問する人が最初に目にするページです。特にトップページのデザインにこだわって、一瞬で見る人の心をつかむ印象的なサイトに仕上げましょう。目を引くデザインと分かりやすいスローガンで、あなたのビジョンや職業を明確に伝えることが大切です。
プロフィール:ホームページ上に簡単な自己紹介セクションを追加したり、「プロフィール」や「会社概要」など専用のページを作成しましょう。プロフェッショナルとしての経歴はもちろん、ユニークな趣味や興味のあることなど、あなたの個性を存分にアピールしましょう。履歴書のダウンロードボタンを設置して、訪問者にファイルをダウンロードしてもらうこともできます。
実績: 個人ホームページは、あなたが手掛けてきた仕事や作品を発表するオンラインポートフォリオとしても機能します。納品物のサンプルを紹介したり、外部サイトを参考リンクとして追加することも可能です。サイトを訪問する人に最も見てほしい自慢の作品や仕事の例を追加して、これからのビジネスにつなげましょう。
デザイナーや写真家など、視覚的な作品を持たない職業でも心配はいりません。たとえば、マーケティング専門の人なら、これまで最も成功したプロモーションキャンペーンの裏話を綴って、その中であなたが果たした役割や最終的な結果を紹介してみましょう。ジャーナリストの場合は、記事が掲載された出版物の情報を記載したり、実際に書いた記事のリンクに飛ばしたりと、さまざまな形で自分の実績をアピールできます。
画像・動画:イラストやアート作品を紹介するサイトでなくても、視覚的な要素を加えることでホームページの見栄えが大きく変わります。自分のプロフィール写真を追加するだけでも、サイトを通じたパーソナルブランディングの効果はより高まります。サイトに顔写真があることで、訪問者がよりあなたのことをイメージしやすくなるからです。プロとしての一面を強調したい場合は、仕事中の写真や動画を掲載するのも効果的です。会議で発言している場面、オフィスで座っている様子など、どんなシーンでも構いません。(役者として活躍している方は、ステージでのパフォーマンス動画を載せるのも良いですね)
ブログ:ブログは、あなたが持っている知識や価値ある業界情報の発信にとても効果的です。ブログを通じて、豊富な専門知識や文章作成のスキルを多くの人に知ってもらいましょう。業界の最新ニュースや仕事をする上で個人的に行き詰まった経験など、まずは自分の書きやすいテーマを選ぶとスムーズです。日々の生活の中で遭遇したインスピレーションから、ブログのアイデアを拾っていくのも良いでしょう。
レビュー:以前の同僚からの一言コメントを掲載して、あなたが持つスキルや仕事での信頼性をアピールしましょう。 単に「とても親切な人!」といった誉め言葉ではなく、あなたにしかない特性に着目した説得力のあるレビューを書いてもらうよう依頼することが大切です。作り話のような少し度が過ぎるコメントも、逆の印象を与えてしまうことがあるので注意しましょう。
お問い合わせ:ホームページは訪問者とあなたをつなぐ場所です。目立つ場所に必ず連絡先を掲載しましょう。Facebook や Twitter、YouTube などのソーシャルリンクを追加しておくのも効果的です。
コンテンツのアイデアが完成したら、サイトに必要なページを追加しましょう。また、サイトメニューにすべてのページ要素をリンクさせて、訪問者がサイトのコンテンツを一目で見られるように配慮しましょう。
05. デザインをカスタマイズする
Webデザインは、コンテンツと同様にとても重要な役目を果たしています。「それらしく」見えないサイトはやはり訪問者からも支持されません。どれだけ質の高いコンテンツを掲載していても、その背景となるデザインが悪ければ全く見てもらえない可能性もあるからです。
あなたのスタイルとブランドの方針にマッチした美しいデザインのテンプレートを選んだら、カスタマイズを行う前にサイト全体で一貫したテーマを決めておきましょう。ボタンなどの CTA(行動喚起フレーズ) からフッターのデザインまで、トーンやスタイルを揃えることで見栄えの良いサイトに仕上がります。以下を参考に、自分なりのテーマを考えてみてください。
カラースキーム:サイトの配色によって、訪問者に与える印象は大きく変わってきます。色彩心理学なども参考にして、作成するサイトにふさわしい印象を醸し出す配色をチェックしてみましょう。ダイナミックかつエネルギッシュなサイトにするのか、穏やかで洗練されたイメージに仕上げるのかによって、選ぶべき色も変わります。異なる配色をいくつか試して、サイト上での見え方を確認しましょう。バランスの良い配色を簡単に作成できるオンラインのカラーパレットツールも多々公開されています。
フォント: 配色と同じく、書体の種類もサイト全体の印象と存在感に大きな影響を与えます。いくつか他のサイトを見て回り、自分のサイトにはどんなフォントが合っているのかを考えてみましょう。Wix のテンプレートでは、それぞれの業種やサイトの種類にマッチしたフォントが使用されています。
サイトのレイアウト:作りたいサイトに適したテンプレートを選んで使用している場合は、特にレイアウトを大幅に変更する必要はありません。必要に応じて一般的な個人 web サイトのレイアウトを調べて、自分のサイトのコンテンツに最適な形で調整しましょう。
たとえば、画面を縦に分割したスプリットスクリーンレイアウトだと、サイトのトップに画像と文字を並べて配置することができます。また、視覚効果を重視したサイトには、見せたい画像を画面いっぱいに表示できるフルスクリーンレイアウトが好ましい場合もあります。
ロゴ:ロゴは言うまでもなく、ブランディングに欠かせない存在です。まだロゴを作成していない場合は、ブランドに合ったおしゃれなロゴを作成して、メニューバーなどサイト内の目立つ場所に配置しましょう。
06. スマホ表示を確認する
今や、ウェブサイトやオンライン検索の主流はスマホやタブレットになりつつあります。また、Google はモバイル版サイトのコンテンツを評価の主軸として検索順位を決める「モバイルファーストインデックス」を2021年3月から全てのウェブサイトに適用すると発表しています。どんなデバイスからでも見やすいホームページを作るのが成功の鍵となるのは間違いありません。
Wix で作成されたホームページは、すべてスマートフォン向けに自動で最適化されます。スマホ表示のデザインやテキストを変更したい場合は、モバイルエディタから簡単に調整が可能。モバイルエディタで加えた変更は PC 版には反映されないため、安心して作業を行うことができます。
Wix 発の高度なホームページ作成プラットフォーム「Editor X」では、ブレークポイントに縛られない、完全にレスポンシブなウェブサイトを作成することができます。画面上でドラッグ&ドロップするだけで、どの画面サイズから見ても美しいサイトを直感的に、そして自由にデザインできます。
07. SEO 設定を追加する
SNS、メルマガなど、ホームページを宣伝する方法は数多くあります。でも、サイトを作成した後に欠かせないのが SEO 対策です。
検索エンジン最適化(SEO)は、検索結果でサイトを上位表示させるための手法です。サイトの内容に関連する最適なキーワードを絞り込む、それらのキーワードを実際にサイトの文章内で使用する、Google にサイトの概要を正しく伝えるための独自ドメインを取得するなど、さまざまな対策法があります。
サイトの SEO で不足している点がないかをチェックしたいときは、Wix SEO Wiz が便利です。画像への Alt テキスト追加から Google 即時インデックスまで、検索キーワードを基準にサイト独自の SEO チェックリストを作成します。必要な対策とそのやり方、それぞれの対策がサイトのトラフィックにどう影響するのかなどが分かりやすく説明されているため、はじめてでも簡単に設定できます。
08. 周囲からのアドバイスをもらう
さあ、いよいよサイトも完成間近です。プレビュー画面で、サイトが正しく読み込まれているか、誤字脱字やリンク切れがないかどうかを確認しましょう。満足いく外観のサイトが完成したら、信頼できる同僚や友人にサイトをチェックしてもらいましょう。思いもよらない改善のアイデアが得られたり、自分では気づかなかった点を指摘してもらえることもあります。
プロフィールをもっと充実させた方が良い、もっと心に響くミッションステートメントが欲しい、アニメーションを取り入れたデザインはどう?など、第三者の目を通すことでさまざまな改善点が見えてくるものです。せっかく作ったサイトへのフィードバックは、時に受け入れがたいもの。でもここは自分のこだわりを一瞬手放して、広い心で提案を受け入れましょう。周囲の意見を取り入れて、さらに満足いくサイトが完成したら…さっそく「公開」ボタンをクリックしましょう!
09. サイトを宣伝する
お疲れ様でした!ついに個人サイトが公開されました。でもこのまま何もせずにいると、変化の激しいインターネット界でサイトは埋もれていくばかり。SEO 対策に引き続き、自分のホームページを宣伝してアクセス数アップにつなげましょう。以下のように、サイトに訪問者を呼び込むための方法はたくさんあります。すべてコストをかけずにはじめられるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
SNS マーケティング:ソーシャルメディアでサイトの情報をシェアして拡散させましょう。アカウントのプロフィールにサイトの URL を記載したり、最新のニュースや作品を掲載したページを SNS に投稿したりするのも効果的です。
メルマガ:メルマガ配信を活用して購読者に最新ニュースを配信しましょう。公開したばかりのブログ記事や開催予定のレッスン内容、業界で今ホットな記事のリンクや話題など、インスピレーション溢れるメルマガを簡単に作成することができます。
メール:メールの署名欄に個人サイトや SNS アカウントのリンクを追加しましょう。一見とてもシンプルに思えますが、これも立派なオンラインプロモーションのひとつです。毎回、メールを送信するたびにリンクが自動で拡散されるので、サイトの認知度向上とアクセスアップが期待できます。
ブログ:ブログにいくつか自分の記事を投稿したら、業界で人気のブロガーに寄稿をお願いしてみましょう。コンテンツの露出度が高まる、サイトにさらに多くの見込み客を呼び込めるなど、お互いのビジネスへの相乗効果が期待できます。
いかがでしたでしょうか。本記事では個人サイトの作り方をステップごとに解説しました。興味を持った方は、個人サイトをまずは Wix の無料バージョンで作ってみてはいかがでしょうか。また、個人サイトをさらに発展させ、情報発信のためにコミュニティを運営してみたい方は、オンラインサロンの開設も検討してみましょう。