セルフブランディング 10 のステップ:自身の価値を発信しビジネスチャンスを広げよう



フリーランスや個人事業主にとって、セルフブランディングによって自分のオンリーワンの価値をアピールしていく活動は、ビジネスを継続していく上で欠かせません。


なぜなら、フリーランサーや個人事業主は、企業名に頼らずにお客様から認知され仕事を取っていく必要があるからです。


例えば、「グラフィックデザイナーの山田花子」と認知される場合と、「和風デザイン専門グラフィックデザイナーの山田花子」と認知される場合を比較してみましょう。前者は他にもグラフィックデザイナーを名乗るフリーランスがたくさんいる中で目立たない存在となってしまいます。一方で後者は、和風デザイン専門として他のデザイナーより際立つため、そういったサービスを求めている潜在顧客からの問い合わせを集めやすいと言えるでしょう。


セルフブランディングを戦略的に行い成果を出すためには、まず第一に自分がどの市場でどういったポジショニングで戦っていくか明確化すること、そして第二にそれを積極的に情報発信していくこが必須です。


この記事では、フリーランサーや個人事業主に限らず、今後個人で独立を検討している方、副業としてのフリーランスに挑戦したい方向けに、正しいセルフブランディングのやり方を 10 ステップで紹介します。読み終わるころには、ペンとノートを取り出して、すぐにでもセルフブランディングのための活動を始めることができるでしょう。



目次


ステップ 1:セルフブランディングのメリットを確認しよう

ステップ 2:自分自身を深く理解しよう

ステップ 3:顧客ターゲット設定しよう

ステップ 4:あなたのストーリーを作ろう

ステップ 5:個人ロゴを作ろう

ステップ 6:ウェブサイトを作成しよう

ステップ 7:サイトの独自ドメインを取得しよう

ステップ 8:独自ドメインのメールアドレスを取得しよう

ステップ 9:SNSで発信しよう

ステップ 10:定期的に自分の名前をネット検索しよう



ステップ 1. セルフブランディングのメリットを確認しよう


セルフブランディングとは文字通り、「自分をブランド化」することです。言い換えると、自分の価値を他と差別化してアピールしていくことで、信頼と認知を得るためのマーケティング活動と定義できるでしょう。


セルフブランディングを実践するメリットを一言でまとめると、特定の分野で唯一無二の存在として顧客に認識してもらい、指名してもらうことができるようになることです。もう少し噛み砕くと、下記のような複数のメリットがあります。


(1)親しみやすさを与えることができる


セルフブランディングでは、あなたの人柄や価値観も発信していくため、単なる「業者」や「サービス提供者」ではなく、個性のある「1人の人間」としてオールラウンドに顧客から見てもらうことができます。そうすることで親しみやすさを与えることができるので、話しかけられたり問い合わせを得る機会をおのずと増やすことができます。


(2)ビジネス・アイデンティティを確立できる


セルフブランディングではあなたの強みやスキルの価値を積極的に発信していくので、あなたが強みを持っている特定の分野であなたの評判を高めることにつながります。言わば、その分野でビジネス・アイデンティティを確立することができます。顧客は明確な理由をもってあなたに仕事を発注してくれるようになり、あなたは更にその分野での評判が高くなるという循環を生むことができます。


(3)ビジネス機会を増やすことができる


強い自分ブランドを確立することで、あなたの得意とする分野でのあなた自身の露出度が高まるため、仕事の問い合わせやインタビュー、講演などの依頼を増やすことにつながるでしょう。


(4)競合サービスと差別化できる


セルフブランディングでは、あなたの「誰にも負けない強み」を発信していくので、競合サービスと差別化を図ることができるようになります。


なお、セルフブランディングでよくある間違いとして、自分のアピールやイメージアップに奮闘するあまり、気づかぬうちにスキルや実績を誇張した実態と伴わない情報を発信してしまったり、虚像を発信しまうことなどが挙げられます。これでは「痛い」人と見られイメージダウンしたり不信感を与えることにつながります。反対にビジネスチャンスを逃してしまうことになるので、注意しましょう。



ステップ 2. 自分自身を深く理解しよう


セルフブランディングをはじめる第一ステップとして、まずはあなた自身について深く考え、自分の得意分野や実績を整理することから始めましょう。下記の切り口を参考に、主観的、客観的の両方の視点で、自分自身は何を成し遂げたいのか、何を武器にしてビジネスという戦場で戦っていきたいのかについて考えてみましょう。


(1)あなたの専門性


これは比較的簡単ですね。あなたの学歴や職歴、現在携わっている仕事内容から、「誰にも負けない」と自負できるあなたの得意分野や強み、専門性をできるだけ沢山リストアップしてみましょう。


(2)あなたの実績

上記(1)でリストアップした分野において、あなたの実績や成功事例をできるだけたくさんリストアップしましょう。これからアピールしていくあなたの価値を裏付け、あなたの自己ブランドの信憑性を高めるものとなります。


(3)パーソナル SWOT 分析

SWOT 分析とは、Strength(強み)Weakness(弱み)Opportunity(機会)Threat(脅威)の略で、企業が経営戦略のために使うフレームワークとしてなじみ深い人も多いでしょう。これを、企業ではなく自分自身に当てはめて「セルフSWOT 分析」を行うことは、自分ブランドを考える際にも非常に有効です。自分が戦う市場をよりよく理解し、自分の武器を整理し明確化するのに役立ちます。その際、あなたの競合サービスとの客観的な比較の観点を持つことがポイントです。


強み:競合サービスと比較して、誰にも負けないと自負できる自分の経験やスキルは何か?

弱み:競合サービスと比較して、自分の苦手な分野や、自分のサービスを改善するための課題は何か?

機会:自分の提供するサービスを必要としている人はどの位いるか?(市場規模はどのくらいか?)

脅威:自分と類似のスキルやサービスを提供している個人・企業の競合プレーヤーはどこにどの位いるか?


(4)ikigai チャートを作成


日本語の「生き甲斐」の概念が海外で認められ英語になり、日本に逆輸入されたコンセプトが Ikigai です。その定義は、「好きなこと」「得意なこと」「世間から必要とされること」「お金をもらえること」の 4 つの要素が、バランスよく組み合わさったときに生まれるもの。この 4 つの指標を自分のビジネス活動に当てはめてみましょう。こうすることで、自ずと自分の情熱、使命、天職、専門性を明確化でき、自分ブランドのコンセプトを研ぎ澄ますのに役立ちます。




ステップ 3. 顧客ターゲット設定しよう


次に、あなたの専門スキルを必要としている人たち=あなたの潜在クライアントを定義しましょう。言い換えると、あなたは誰のためのブランドになりたいのか、という問いに答える作業です。

これを考えることで、自分ブランドのコンセプトを練りこんだり、自分がターゲットとしたいニッチ市場を突き止めることができます。


例えば、あなたが提供するサービスが、名刺デザインの場合。最初から大企業を顧客に設定するのではなく、依頼を得ることが比較的簡単と思われるフリーランサーをメインのターゲットと設定することとします。すると「フリーランサーにおける名刺へのニーズは何か?」と自問できます。企業・団体の肩書きがなく、個人名で勝負しなければならないフリーランサーは、一発で名前を覚えてもらう必要があります。ならば「インパクトのある名刺デザイン」を中核として、「フリーランサーを応援するブランド」になろう、と決定することができます。このようにしてターゲット設定をすることにより、自分ブランドのコンセプトをさらに明確にすることができます。



ステップ 4. あなたのストーリーを作ろう


ステップ 2、3 で明確化したあなたの専門性や実績、ターゲット層などの情報を元に、あなたのストーリーを作りましょう。これはいわばあなたのブランドステートメントを作る作業でもあります。

コツは、あなたのターゲット顧客に向けて、下記の点を盛り込みながらビジネス上の自己紹介を書く様に作成することです。


  • あなたはどんな人で

  • これまで何をやってきて

  • 今は何をやっているのか

  • なぜそれをやっているのか

  • どの様な信念でやっているのか


あなたのストーリーは、ウェブサイトや SNS に掲載したり、ビジネスの場での会話やプレゼンテーションの中でも繰り返し使えるように、覚えやすいストーリーに仕立てることがポイントです。


ここまでの作業で、あなたの自分ブランドのコンセプトが完成し、あなたのオンリーワンの価値を世の中に向けて情報発信する準備ができました。自己ブランディングを成功させるコツは、あなたというブランドを一貫性をもたせて情報発信していくことです


次の 5 〜 10 のステップでは、オンライン上で情報発信していくためのツールとその活用のコツについて解説していきます。



ステップ 5. 個人ロゴを作ろう


ロゴは、大企業や有名ブランドのためだけのもではありません。個人ブランディングを実践する上でも積極的に活用していきたい強力なツールです。なぜなら、あなたのサービスのコンセプトやあなたの人柄をうまく表現したロゴを持つことで、より多くの人にあなたを印象付ける機会を増やし、認知度を高めることができるからです。


本記事の冒頭で出した例「和風デザイン専門グラフィックデザイナーの山田花子」さんのケースを例にとってみましょう。例えば、和の配色を使い、屋号の名前には毛筆フォントを使うことで、一目で和のデザインと関係ある仕事をしている人だと伝えることができるでしょう。


オリジナルの個人ロゴを作成したら、ホームページや SNS などのオンラインチャンネルのみでなく、名刺やプレゼンテーションなど、ビジネス上で名前を露出するすべての媒体に掲載していきましょう。こうすることであなたというブランドに統一感をもたせ、覚えてもらえる可能性がぐっと高まります。


Wix では業種や好みのスタイルに合ったロゴを、数分で自動作成・ダウンロードできる無料サービス「Wix ロゴメーカー」を用意しています。これから自分のロゴを作成したい方は、一度試してみませんか?




ステップ 6. ウェブサイトを作成しよう


オンライン上でセルフブランディングを実践していく上で、中心となる媒体はウェブサイトです。なぜなら検索エンジン経由で沢山の人に見てもらう機会を作ることができる上に、SNS にはない多様な機能を持たせることが可能だからです。


セルフブランディングのためのサイトに最低限必要となる要素は、下記の 4 つです。上記ステップ 2 ~ 4 で明確化した内容をコンテンツとして掲載しましょう。


  1. サービス紹介 

  2. 実績

  3. プロフィール

  4. お問い合わせフォーム


もし余力があれば是非ブログも追加したいところです。ブログ記事ではあなたの人柄や価値観、活動内容など紹介できる絶好のメディアなので、セルフブランディングにおいて非常に効果的です。また定期的にサイトに新しいコンテンツを追加できるブログは、サイトに対する検索エンジンからの評価も上がるため、SEO 対策としても有効です。


Wix ではフリーランサーや個人事業主向けにデザインされたウェブサイトテンプレートを豊富に用意しています。画像やテキストを置き換えるだけで、見栄えの良いオリジナルサイトを作ることが可能です。ブログ開設や、オンライン予約機能などもワンクリックで追加することができ、手軽に機能的な自己ブランドサイトを作ることができます。こちらのページで Wix のホームページの作り方を4ステップで開設しているので、これから自己ブランディングのサイトを作る方はチェックしてみるといいでしょう。



ステップ 7. サイトの独自ドメインを取得しよう


セルフブランディングのためのホームページを作成したら、独自ドメインを取得して運営しましょう。あなたの氏名や屋号名を使用した独自ドメインでサイトを運営することで、訪問者にプロフェッショナルな印象を与え、ビジネスの信頼度を大きく向上させることができます。


独自ドメインを選ぶコツは幾つかありますが、お勧めなのは「氏名 + 業種」もしくは「屋号 + 業種」の組み合わせです。(屋号の名前自体に業種を表す語句が含まれている場合、屋号のみを独自ドメインに使いましょう。)一目でどんなサービスなのか理解しやすく、覚えてもらいやすいからです。Google などの検索エンジンはサイトコンテンツを評価する際、ドメイン名も重要な手掛かりとしています。あなたの提供するサービスと関連性の高い語句(つまり、あなたが検索上位を狙いたいキーワード)をドメイン名に使うことは、効果的な SEO 対策として知られています。


例えば本記事冒頭の例のグラフィックデザイナーの山田花子さんの場合。「氏名 + 業種」の組み合わせなら yamadahanako-design.com , 屋号が「ヤマハナ デザイン」の場合は屋号をそのままドメイン名につかい yamahana-design.com というドメインを取得すると良いでしょう。


独自ドメインのさらに詳しい選び方はこちらのページで解説しています。独自ドメインを考えるヒントとしてみましょう。



ステップ 8. 独自ドメインのメールアドレスを取得しよう


自己ブランディングをしていく上で、独自ドメインの仕事用メールアドレスを持つことも非常に重要です。信頼を得るためには、徹底してプロフェッショナルな印象を与える必要があり、無料メールアドレスでは不信感を与えてしまいかねないからです。


例えばあなたが仕事を発注したくてサイトの問い合わせフォームから連絡をした際、返信されてきたメールのアドレスが無料メール「yamahana@gmail.com」だったとしたら、どう感じるでしょうか。名刺やウェブサイトは素敵にデザインされているのに、メールアドレスが無料メールだと、このまま発注しても大丈夫かという不安感が募るのではないでしょうか。一方で、独自ドメインのメールアドレスが info@yamahana-design.com であれば、ちゃんとしたビジネスという安心感を抱くことができますね。


他にも、独自ドメインメールアドレスはメールの開封率を上げるなどのメリットがあります。こちらのページで詳しく解説していますので、チェックしてみましょう。




ステップ 9. SNS で発信しよう


SNS はリアルタイムであなたのブランドを発信していくための恰好な媒体です。セルフブランディングにおいては、ホームページの次に重要なプラットフォームと言えるでしょう。


Facebook 、インスタグラム、Twitter、YouTube、LinkedIn など、あなたの自分ブランドをアピールできる媒体は沢山あります。まずはあなたのスキルや業界に合った幾つかの SNS に限定して始めるのがいいでしょう。同時に全ての媒体で発信すると、息切れしてしまうからです。



ステップ 10. 定期的に自分の名前をネット検索しよう


上記ステップを一通り終えたら、定期的に自分の名前をネット検索して、インターネット上で自分がどのように見られているかを客観的に確認するようにしましょう。セルフブランディングの成果を確認したり、必要であれば軌道修正を行うなど、セルフブランディングの PDCA を回せるからです。日々、ホームページやSNS 、メディアへの取材対応など複数のチャンネルで情報発信をしていると、思わぬところで想定していないコンテンツが自分と関連づけられてしまうこともあるでしょう。こういった場合にすぐに対策できるようにするためにも、定期的に自分自身について検索してみることは重要です。


いかがでしたでしょうか。この記事では、セルフブランディングの実践方法ををステップ式でまとめました。ポイントは、まずは自分の持っているスキルや専門性の価値を知り、誰のためのブランドになりたいのか、どんなブランドコンセプトとしたいのか明確化すること、そしてそれを継続的に発信していくことです。



Wix ではセルフブランディングを実践するためのツールを多数用意しています。早速あなたの個人ロゴやホームページを作り、オンライン上であなたのオンリーワンの価値を発信してビジネスに繋げましょう。



ライター: Wix Team







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