個人事業主のホームページ作成メリット7選と制作手順
- Wix.com
- 4月30日
- 読了時間: 32分
更新日:7月1日

今のビジネスでは、多くの場合お客様との最初の接点はオンラインです。でも、SNS の利用が多いい現在、「本当にホームページは必要?」「SNSだけで十分じゃない?」と悩んでいる、事業主の方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、個人事業主がホームページ作成することの重要性、具体的なメリット・デメリット、そして失敗しないドメインの選び方など成功のためのヒントを分かりやすくお伝えします。
ホームページはただの名刺代わりではなく、あなたのビジネスを成長させ、信頼を築くための強力なツールです。
この記事を読み終えた頃には、ホームページを持つメリットが明確になり、次のステップに自信を持って進めるようになるはずです。それでは早速みていきましょう。
目次
個人事業主にホームページは必要?
働き方が多様化する中で、個人事業主として活躍する方が増えています。その一方で、競争も激しく、自分の事業を効果的に伝えることが重要です。今やインターネットは情報収集の中心。ホームページは、信頼性を伝え、顧客や取引先の評価に直結する強力なツールです。
例えば、名刺交換をした相手があなたの事業をもっと知りたいと思ったとき、最初に探すのはホームページです。もしホームページがなければ、大切なビジネスチャンスを逃してしまうこともあります。SNSも便利な発信ツールですが、情報が流れやすく、整理された内容を提供するのには限界があります。
ホームページは、あなたの事業の「顔」として信頼を築く第一歩。しっかりとしたホームページを持つことで、あなたのブランドをより強く、効果的に届けられます。
個人事業主がホームページを持つべき7つのメリット
1. 24時間365日、情報発信が可能
ホームページは休むことなく、あなたの事業をアピールし続けます。営業時間外でも潜在顧客がサービスや商品について調べたり、問い合わせや申し込みを行うことが可能です。この「いつでもアクセス可能な窓口」があることで、チャンスを逃さず、効率的に顧客を獲得できます。
2. 専門性と信頼性の向上
しっかりと作り込まれたホームページは、あなたの事業の専門性や透明性を示します。サービス内容や実績をわかりやすく掲載することで、顧客や取引先からの信頼を得ることができます。また、ビジュアルデザインや文章のトーンを統一することで、一貫したプロフェッショナルな印象を与えることが可能です。
3. 制限なく情報を発信できる
ホームページは、紙媒体では難しい詳細情報の掲載が可能です。サービスや商品の詳細、事業の実績、強み、価格表など、見込み客が知りたい情報を自由に発信できます。これにより、顧客が意思決定をする際の重要な手助けとなります。
4. 効率的なSEO集客
検索エンジン最適化(SEO)を活用することで、あなたのサービスを必要としているお客様に直接アプローチできます。キーワードや地域情報を戦略的に設定することで、効率的な集客が実現します。特にローカルSEOを活用すれば、近隣エリアの顧客を効率よく取り込むことが可能です。
5. ブランドイメージの構築
ホームページは、事業の理念やストーリーを伝える場として非常に役立ちます。デザインや文章を工夫することで、「あなたらしい」独自のブランドイメージを築くことができます。これにより、競合との差別化が可能となり、顧客の記憶に残りやすくなります。
6. SNSとの相乗効果
ホームページをX(旧Twitter)やInstagramなどのSNSと連携させることで、情報の拡散力が大幅に向上します。SNSでの投稿からホームページへ誘導することで、より多くの人にサービスを訴求できます。さらに、SNSでは伝えきれない詳細な情報をホームページで補完できるため、両者を効果的に活用できます。
7. 広告宣伝費の削減
チラシや雑誌広告などの紙媒体に比べ、ホームページは中長期的に見て広告宣伝費を大幅に抑えることができます。一度作成すれば、更新や維持費用を抑えながら継続的に利用できるため、個人事業主にとってコストパフォーマンスの良い選択肢となります。
ホームページの4つのデメリット
ホームページはビジネスの効果的なツールである一方で、個人事業主にとっていくつかのデメリットも存在します。以下では、それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
コスト負担が発生する
ホームページ作成には、初期費用やランニングコストがかかります。プロに依頼する場合は数万円から数十万円ほどの費用が必要になることが多く、さらにドメイン料金やサーバー維持費も毎年負担しなければなりません。特に、事業を始めたばかりの個人事業主にとってはこのコストが大きな負担になる可能性があります。
運用・更新に手間がかかる
ホームページを作成した後も、定期的な更新やメンテナンスが必要です。事業内容や価格設定、キャンペーン情報などを更新しないと、情報が古くなり訪問者の信頼を損ねるリスクがあります。更新を怠ることで、せっかく作ったホームページが逆にマイナスの印象を与える可能性もあります。
専門知識が必要になる
ホームページを効果的に運用するには、基本的なITスキルやデジタルマーケティングの知識が必要です。SEO対策やアクセス解析、レスポンシブデザインの理解など、多岐にわたるスキルを学ぶ時間と労力が求められます。専門知識が不足している場合、外注コストがさらにかさむ原因にもなります。
成果がすぐに見えにくい
ホームページを立ち上げても、すぐに集客や売上アップにつながるわけではありません。効果が現れるまでには時間がかかり、特にSEO対策は長期的な視点で取り組む必要があります。このため、短期間で成果を求める個人事業主にとっては、焦りや不安を感じる原因になりがちです。
これらのデメリットを理解した上で、必要なリソースやスキルを確保し、計画的に運用していくことが重要です。ホームページが成功に寄与するためには、費用対効果や目的に合わせた戦略が欠かせません。
個人事業主向けホームページの作成方法
個人事業主として、ホームページは顧客との接点を作り、ビジネスを成長させる大切なツールです。以下のステップに従って、自分だけの魅力的なホームページを作成しましょう。
01. ホームページ作成の目的を設定しよう
ホームページを作成する前に、どのような目的を持って作成するのかを明確にしましょう。たとえば、目的によって以下のような種類のホームページが挙げられます。
商品を国内、海外に向けて販売するためのネットショップ
芸術作品を展示するためのポートフォリオサイト
マーケティングキャンペーンを宣伝するためのランディングページ
採用担当者に目を留めてもらうための Web 履歴書
知識を共有するためのブログ
結婚式やパーティーの開催を告知するためのイベントサイト
飲食店や理美容室など店舗型ビジネスの店舗サイト
企業概要や製品をPRするためのコーポレートサイト
どのようなものであれ、ホームページ作成の目的は 1 つ に絞るべきです。だからと言って、1 つのことだけをすれば良いというわけではありません。たとえば、結婚式のカメラマンがホームページを作成するなら、これまで撮影した写真をサイトへ掲載したり、仕事ぶりをアピールするブログを投稿したりといったことが考えられます。その際、これらの作業の先にある大目的、つまり「新規クライアントからの問い合わせ」を達成するようなものにすることが大切です。
ホームページに訪れる人は、そのホームページがどのようなビジネスについてなのかを瞬時に理解したいはずです。そのため、サイト作成の目的が複数あると混乱を与えるだけでなく、サイトからの離脱を促してしまうことにもなりかねません。
02. ホームページ作成ソフトを決めよう
ホームページ作成の目的を決めたら、次にホームページ作成ソフトを選びましょう。ホームページ作成ソフトはコンテンツ管理システム (CMS : Contents Management System)とも呼ばれ、ホームページを作成・公開するためのプラットフォームです。
ホームページ作成ソフトの市場には、さまざまなプラットフォームがあり、それぞれ異なる特徴を持っています。どのプラットフォームが自分に適しているか迷うところです。その中でも世界 190 ヵ国で 1 億 8,900 万人に選ばれているウェブ制作プラットフォーム Wix.com をご紹介します。以下、Wix の優れた特徴をご覧下さい。
価格:Wix では、ホームページの作成、編集、公開、レンタルサーバーといった必須の機能を無料で提供しています。オンラインでのプレゼンスをより高めたいという方には、ネットショップ機能の追加やドメインの購入ができるプレミアムプランを用意しています。
DIY で完全オリジナルサイト:Wix は、ホームページ作成作業を楽しみたい初心者の方から、クライアントの Web サイト制作を手掛ける経験豊富な Web デザイナーの方まで、幅広い層に人気のあるプラットフォームです。 Wix を使うと、様々なクリエイティブな方法で Web サイトを作成することができます。
たとえば、いくつかの質問に答えるだけで AI がプロ仕様のサイトを自動で作成してくれる「AI サイトビルダー」や、より洗練されたアプリ、データベースが構築できる「Velo by Wix」が備わっています。このように、あなたのニーズに応えた適切な結果が期待でき、世界でただ 1 つ のオリジナル Web サイトを作成することができるのです。
プロがプロのために作成:あなたが作成したホームページは、オンラインでビジネスをする上での中心となります。そこで Wix は、メールマガジン(以下、メルマガ)の送信、請求書作成、連絡先の管理といったビジネスツールを一箇所に集約しました。これらは、1 つ のインターフェイスからアクセスができるため、複数のパスワードを覚えておく必要はありません。もちろん、ホームページの SEO 対策(Google によるサイトの即時インデックス)からセキュリティ対策(全てのサイトの HTTPS を有効化)にいたるまで、業界でも最高水準のものを提供しています。
専門知識は不要:Wix は難しい知識を必要とせずに、ドラッグ & ドロップの簡単操作で、必要なコンテンツを好きな場所へ配置して作業ができるホームページ作成ソフトです。画像からテキストまで、プロに依頼することなく自分ひとりで編集作業を行えます。
おまけ:Wix ではお客様からのご質問、お問い合わせを専任のサポートチームにて受け付けています。快適にご利用いただくため、知識豊富なサポートスタッフがお手伝いします。また、Wix 公式ブログではホームページ作成の基本的なチュートリアルから、Web デザイン、オンラインマーケティング、SEO 対策まで、ホームページ運用に役立つ情報を発信しているので参考にしてみましょう。
ホームページを作成する心構えができましたか?
パソコンまたはモバイルから Wix.com へアクセス
メールアドレスを入力、パスワードを設定しアカウント作成
アカウント作成後は、作れるホームページの数に制限はありません。数百種類の豊富な無料ホームページテンプレートからお好みのレイアウトを選択し、機能やデザインをで自由にカスタマイズしてみましょう。

03. ホームページ無料テンプレートを選ぼう
事実:第一印象は、わずか 0.5 秒 で決まると言われているくらいとても重要です。そのため、ホームページの視覚的な構造となるレイアウトにこだわる必要性があります。もちろん、白紙テンプレートを使用して自作のベースを一から築き上げていくこともできますが、特に初心者の方は、難しいと感じるかもしれません。そこで、あらかじめ用意されたホームページテンプレートの出番です。
ホームページテンプレートは、プロのデザイナーによってあらかじめデザインされたホームページのひな型です。このテンプレートにあるテキスト、画像、色彩などの要素を削除、追加、編集することで、自分好みのテンプレートにカスタマイズしてみましょう。 Wix は、デザイン性に優れた何百種類ものホームページテンプレートを取り揃えています。しかもオンライン予約フォームや Google マップといったビジネスに必要なツールを備えたテンプレートも利用可能です。
テンプレートの多くは各カテゴリーのページがあり、ホームページのメニューからアクセスできます。スマートフォンやソーシャルメディアの利用頻度が増加したため、ユーザーはスクロール操作に慣れています。この影響で、ホームページの新しいデザインスタイル、シングルページサイトが誕生しました。シングルページサイトでは、全てのコンテンツを 1 ページ に集約し、セクションごとに分けた構成となっています。テキストコンテンツが少ない場合、今のトレンドであるシングルページサイトを作成してみてはいかがでしょうか。
おまけ:デザインアイデアに繋がるインスピレーションを探しましょう。お勧めなのは、成功している他のサイトを見て、コツを学ぶこと。様々な Web サイトや Pinterest(ピンタレスト)などの SNS を参考に、そこで得たインスピレーションを書き留めておきましょう。
04. 独自ドメイン名を取得しよう
ドメインとは、インターネット上のあなたの住所のようなものです。ホームページを訪れた際にブラウザのアドレスに表示される 「www」の後ろの部分です。
自分自身のドメイン名を取得することがホームページ運用の成否を決めると言っても過言ではありません。独自のドメインを持つ Web サイトは、よりプロフェッショナルで信頼できるサイトとしてユーザーから評価されます。
適切なドメイン名を決めておくと、Google や Yahoo などの検索エンジンが、どのような Web サイトなのかをきちんと理解することができるため、SEO にも良い影響を与えることができます。また、ドメインを取得したら、アットマークのあとにドメイン名を入れたメールアドレスを作成することも忘れないようにしましょう。
以下では、人々の記憶に残るような効果的なドメイン名を選ぶコツをお伝えします。
・短く:ドメイン名が長ければ長いほど、ユーザーがスペルのミスをする可能性が出てきます。ドメイン名は短くすることをお勧めします。
・シンプルに:記号、特殊文字、数字は避けましょう。
・透明性:見る人が分かりやすいよう、ドメイン名には、ブランドやビジネスの名前を含めるようにしましょう。
・示唆に富んだ:どのようなビジネスなのかを連想できるヒントを入れましょう。
希望するドメイン名が既に使用されている場合もあるので、使用可能かどうかをこちらの空きドメイン検索ツールで確認しましょう。万が一、ドメイン名が使用されていたとしても、ドメイン名の拡張子(ドメインの末尾)を変更するなどして、他のバリエーションを見つけることができます。
Wix でドメインを購入する場合、.org から .com、そして .net などのトップレベルドメイン(TLD)があります。Wixなら 45 以上の TLD 一覧から選択できます。業種や地域特性などに合ったものを選ぶようにすると良いでしょう。
05. オリジナルコンテンツを集めよう
ここでいよいよ、ホームページに掲載する画像、キャッチコピー、動画、テキストといったコンテンツを準備します。掲載するものは独自コンテンツであることが望ましいですが、そうでない場合は、合法的な方法でコンテンツを取得するようにしましょう。 Wix が提供する無料のメディアライブラリでは、画像などをアップロードして一覧表示できる他、ユーザーが利用できる 2 万点以上の高画質写真・動画を収録した素材ライブラリをあらかじめ取り揃えています。また、100 万点を超える高画質写真を無料で利用できる写真素材サービス「 Unsplash 」が編集画面から直接利用できるようになったのでぜひ活用してみて下さい。その他の画像や動画素材を探したい方は、ホームページ作りに役立つ写真&動画素材サイトを集約したページがあるのでご覧下さい。
コンテンツは量よりも質を重要視すべきです。サイト訪問者の興味を引くためには、質の高いコンテンツのみを掲載するほうが効果的です。また、コンテンツの量が多くなるとサイトの読み込みに時間がかかるため、適度な量に抑えることも必要です。万が一、サイトの表示速度が遅い場合、サイト訪問者は表示を待たずに他のページへ移動してしまう可能性もあります。このような行動は「バウンス」と呼ばれ、競合サイトへの訪問を促すことにもなりかねません。バウンスを避けるために、カテゴリーの異なるコンテンツは別ページへ分散するなど工夫を施し、Web サイトのパフォーマンスを最適化するためにここで紹介したポイントを役立てましょう。
最後に、コンテンツがきちんとブランドに沿ったものかどうかを確認しましょう。作成した Web サイトが、オンライン上でのあなたのペルソナ(架空の人物)であると仮定してみてください。色彩、フォント、ロゴなどの要素があなたらしさを表している必要があります。ブランドを象徴するロゴマークをお持ちでない場合は、ぜひこの機会に作りましょう。ロゴを作成し、サイトのメニュー上部に設置します。また、ロゴにはトップページへのリンクを張り、サイト訪問者がどのページを見ていてもすぐにトップページに戻れるような作りにすることもポイントです。
まとめ:マーケティング初心者の方、またはブランドについて学びたい方は、ブランドアイデンティティを分かりやすく解説した記事もあわせてご覧ください。
06. ユーザー目線のページを追加しよう
すべてのビジネスがユニークであるように、Web サイトにも個性があります。しかし、その中でもあらゆるサイト訪問者にとって馴染み深い、いくつかの慣習的なカテゴリーおよびページがあります。以下では、すべての Web サイトが備えておくべきカテゴリーやページをご紹介します。
トップページ:訪問者が一番最初に訪れるトップのページです。良い第一印象を与えることができるよう、視覚的に美しく整った見た目にしましょう。ここには、オリジナルのロゴ、ビジネス名、キャッチコピー(もしあれば)、そしてサイト内への遷移を促すクリックボタンなど最も重要な情報のみを配置します。これらの情報は、サイト読み込み時に最初に表示されるファーストビュー(スクロールせずに閲覧できる画面領域)に掲載することが大切です。
商品・サービスページ:ビジネスを成功に導くためのカギとなる重要なページです。訪問者は、このページであなたが何を提供しているのか知ることができます。そして、訪問者が求めている商品・サービスが見つかれば、購入へと繋がる可能性が高まります。そのためには、高画質でリアルな画像を掲載するほか、商品・サービスについてのより詳しい説明や、商品の出荷や返品条件といった各種条件を明確に記載しましょう。
「About」ページ:企業理念や価値観など、あなたのビジネスへの理解がより深まるような情報を掲載するページです。一人称(「私」または「私たち」)を使った文章で、より個人的なものにしたり、自身の目的に合っていれば、ユーモアを入れても良いでしょう。また、「About」ページを見る訪問者はあなたがどのような人なのかということに関心があるはずです。プロフィール写真やチームメンバーの写真を追加して、より興味を持ってもらえる工夫を施しましょう。
連絡先:Web サイトの見た目やナビゲートのしやすさを維持しながら、最低限必要な連絡先情報を記載しましょう。ビジネスの分野にもよりますが、電話番号、所在地、メールアドレス、SNS アカウント(Facebook、YouTube、Twitter など)が一般的です。
以下は必須ではないものの、追加することをお勧めします。
ブログ:ブログを作成し自分の専門分野に関する知識を発信することで、あなたの評価が高まるだけでなく、より忠実なコミュニティを構築したり、Web サイトの SEO 対策の面でも良い影響を与えることが期待できます。何を書こうか迷ってしまうかもしれませんが、クライアント(サクセスストーリー、事例、インタビュー)やあなた自身(参加したイベント情報、新入社員の紹介など)について書いてみるのはいかがでしょうか。もっとも、一番興味を引くのは専門的な知識ですので、たとえば、日ごろの問題解決に役立つようなヒントや手法、ワザなど、読者が求めるようなトピックで執筆してみることをお勧めします。
お客様の声:商品やサービスに満足した場合、消費者の 69 % が口コミでその商品やサービスを勧めるという調査結果があります。お客様の声を掲載することで、口コミの力を上手に活かしましょう。

07. ユーザビリティに着目しよう
Web サイトは見た目が美しいだけでは十分ではありません。サイト訪問者がページに長く滞在し、コンテンツを楽しみ、何らかのアクションを起こすよう、スムーズなナビゲーションを提供する必要性があります。これが、UX(ユーザーエクスペリエンス)です。ここからは、UX の基本概念を確認していきましょう。
構成:訪問者が目的のコンテンツに容易にたどり着けるよう、サイト内のページ同士を内部リンクできちんと繋いでおきましょう。つまり、ユーザーがサイトのどこにいても、1 回のクリックでどのページにもアクセスできるようにしておくと良いでしょう。
色彩:色は人の心理に影響を与えるものと言われますが、それをデザイン要素に活かすことで、強力なマーケティングツールにすることができます。一般的に、メインカラー 60%、サブカラー 30%、アクセントカラー 10%、と 3 つ の色彩に絞ることが、カラーバランスの良いページを作ると言われています。最適なカラーパレットを選ぶ方法はこちらの記事で詳しく解説しています。
CTA: CTA(Call To Action) は、訪問者に期待する行動を起こしてもらう役割を果たします。 Web サイトに、「今すぐ登録」、「今すぐはじめる」、「今すぐ購入」など、クリックを誘導する CTA ボタンが設置されているのを目にしたことがあるかと思います。この CTA ボタンは、緊急性を含みつつ行動を促す動詞を含む、短く明確なメッセージであることが好ましいです。効果的な CTA を書くコツはこちらの記事をご覧ください。
フォント:どんなにコンテンツの質が高くても、解読不可能なフォントを選んでしまっては意味がありません。デスクトップとモバイル端末の両方で読みやすく、さらにブランドイメージにも合ったフォントを選びましょう。フォントを選ぶ際には、視覚的な混乱を避けるため 3 種類 以上のフォントの使用は避けましょう。
フッター:サイトの上部がヘッダーと呼ばれるのに対し、下部はフッターと呼ばれます。フッターは、サイト下部にあるため最初に目にする箇所ではありませんが、使い勝手を向上するためのさまざまな施策を施すことができます。たとえば、連絡先情報を追加する、サイトのカテゴリーにリンクする簡易的なサイトマップを表示する、サイトの著作権や免責事項を表示するなどが挙げられます。
メニュー:メニューは、訪問者があるカテゴリーから他のカテゴリーへと移動するための Web サイトの中心的な要素です。そのため、Web サイト内の全てのページに表示させる必要があります。ここでお勧めなのがメニューの固定表示です。ページをスクロールしても常にメニューを表示させておくことができるため、特に、シングルページサイトをお持ちの方に最適です。また、モバイル版サイトの場合は、カテゴリーの数を最小限に抑え、小さい画面へ適したメニューにしましょう。
動き:Web サイトに動的な要素を加える方法としては、形やサイズ、配置(ポップアップや背景動画など)を変えることが挙げられます。また、躍動感のあるアニメーションは訪問者の目を引くのに役立ちますが、適度な活用を心がけましょう。Web サイトにアニメーションを追加する利点はこちらで詳しく解説しています。
パララックス効果:パララックス・スクロールとも呼ばれるこの機能は、サイトのスクロール時に、レイヤーになった背景が別々の速度で動き、ダイナミックな印象を与えます。3 D のような奥行きや遠近感を与えるこの効果は洗練された機能として人気があり、数年にわたって人気を集める Web デザイントレンドの 1 つです。また、スクロールに合わせて背景がズームインしたり、スクロールに合わせて動画が表示されるリヴィールなどあらかじめ Wix エディタに備わっているスクロールエフェクトもあります。動画でのパララックス・スクロールの使い方もあわせてご覧ください。
ホワイトスペース:Web サイト上の文字や画像などが記されていない余白や空白の領域をホワイトスペースと呼びます。空白があるからといって埋めようとする必要はありません。むしろこのスペースは画像やコンテンツ間での「息抜き」的な役割を果たしてくれるので、ひいてはユーザー体験の向上にも役立ちます。
おまけ:Web サイトへ動きやホワイトスペースをデザインとして取り入れることをおすすめしましたが、その他の最新のデザイントレンドも参考にしてみましょう。
08. SEO 対策を施そう
Google が Web サイトの表示順位を決定する要因はさまざまです。コンテンツの質や競合サイトとの比較、あるいは外部の Web サイトから自社サイトへのリンク(被リンク)の数といった、200 以上 のシグナルから成る独自のアルゴリズムによって掲載順位が決められます。 SEO(検索エンジン最適化)は効果が出るまでにある程度の時間を要するため、忍耐力や粘り強さも必要です。
ホームページを作成する際、踏むべき SEO のステップがあります。一定の SEO ガイドラインに従ってサイトを作成することで、Web サイトへのアクセスを促し、正しく順位付けしてもらえるようになります。
キーワード:ほしい情報が載っている Web サイトを見つけるために、ユーザーがどのような語句で Google 検索をするかを想像してみましょう。いくつかキーワードとなる語句を選定したら、主要なキーワードを 1 つ、サブキーワードを 2 つか3 つ 決めます。これらのキーワードを戦略的に SEO タイトル、ディスクリプション、トップページのコンテンツなどへ配置します。キーワードを詰め込みすぎるとペナルティの原因となるため、あくまでも自然にコンテンツへ盛り込むことをお勧めします。
オンページ SEO:各サイトページが何についてのページなのかを、検索エンジンに理解してもらう必要があります。Wix を活用すれば、メタデータが抜けていないかを教えてくれます。メタデータとは URL、SEO タイトル(Google 検索結果ページの青いリンク)、ディスクリプションのことです。実際には、サイト訪問者がメタデータを目にすることはありませんが、表示順位を決める重要な要因となるため見落とせない要素です。
階層:グーグルボットは優れた構成のサイトぺージを好みます。そこで、重要なコンテンツを最初に配置するほか、異なる階層のヘッダー周辺にテキストを記載して簡潔な段落にすることで、テキスト自体への階層付けを行います。これにより、SEO を改善できるだけでなく、流し読みが主流となりつつあるサイト訪問者にとっても、読みやすいサイトとなるでしょう。
ローカル SEO:オフィスや実店舗を構える地域密着型のビジネスを運営している場合、 Web サイトがその地域に住む人たちの検索結果の上位に表示されることが理想的です。 そのためには、Google のビジネスプロフィールに登録し、Google マップ上で表示されるようにするだけでなく、すべてのオンラインチャネルで同じ連絡先情報を掲載し、サイトのモバイル最適化をはかりましょう。
代替テキスト:Google はあらゆることを知り尽くしていますが、写真や GIF を視覚的に 「見る」 ことはできません。それでも、画像を検索結果に表示させることができるのはなぜでしょうか?それは、画像の代わりとして加えた「代替テキスト」の情報を、ボットが理解したためです。実際には、サイト訪問者がこのテキストを見ることはありませんが、ボットがどのような画像であるかを認識するための重要なテキストとなります。画像 SEO として優れた代替テキストの書き方はこちらをご覧下さい。
内部リンク:サイト内のページが相互にリンクしているほど、ボットがその Web サイトをくまなくクロールできるようになります。サイト内のテキストを関連のある他のページへとリンクし、サイト訪問者が必要とする情報へスムーズに誘導できるようにしましょう。
おまけ: SEO 対策をするにあたり、チェックリストの項目をクリアしていくだけだとしたらとても楽ではないでしょうか? Wix の SEO ツールを使えば、あなたの Web ページの分析結果に基づいた、SEO 対策を万全にするための独自のチェックリストが利用できます。あなたのサイトの SEO 対策に活用してみましょう。
09. ビジネスを促進する機能的なツールを選ぼう
インターネットは、世界から最も注目を浴びる重要な市場になりつつあります。 そのため、安全かつ効率的なオンラインビジネスが行えるよう、Web サイトには各種ツールを備えている必要があります。Wix のホームページ作成ツールには、ビジネスの規模や職種に関わらず、顧客とのやりとりが必要なサイトに適した機能が備わっています。Wix の機能の一例をみてみましょう。
ブッキング:どのようなサービスを提供する Web サイトでも、オンライン予約とオンライン決済は 24 時間 365 日受付可能でなければなりません。 Wix ブッキングを使えばそれが実現するだけでなく、スタッフの予定表の管理や顧客への自動リマインダーの送信といった優れた機能も利用することができます。さらに、予約時の手数料も発生しません。

e コマース:商品をオンラインで販売することで継続した収入を得たいなら、ネットショップを作成をしてみましょう。既存のホームページ無料テンプレートを選び、あなた好みのデザインにカスタマイズすれば準備完了です。受注状況の確認から決済や配送管理までを 1 つのプラットフォームで行うことができます。
ポートフォリオ:作品の展示やアート作品の販売、新規クライアントの獲得が目的なら、すぐにポートフォリオサイトの作成に取り掛かりましょう。
おまけ:App Market には、Web サイトを活用したビジネスの可能性を高めるために幅広い種類のアプリを揃えています。チャット機能から決済機能、そしてポップアップから Google への広告出稿まで、ビジネスのあらゆる側面に対応する数々のツールがあります。
10. アクセシビリティに着目しよう
あなたのビジネスは国外に拠点を置いていますか?北米やアジアなど海外からのサイト訪問者はいますか?新たな市場開拓を検討していますか?いずれかの質問の答えが「はい」ならば、間違いなく多言語ウェブサイトが必要です。そのためには、主言語で Web サイトを作成した後、Wix の多言語サイト機能「Wix マルチリンガル」を有効化しましょう。翻訳のためにサイトを一から作成する必要はなく、必要な箇所のみ翻訳(一部、自動翻訳)すれば多言語サイトの完成です。
また、アクセシビリティの向上にあたっては、視覚障害者の方が利用しやすいような設計にすることも大切です。ここで最も重要な要素は、明確なヘッダーを使用して情報レベルを定義しながら、Web サイトを分かりやすい階層構造にすることです。たとえば、新聞記事を思い浮かべてみてください。すべての見出しが、記事を読まなくても内容が分かるものになっているはずです。Web サイトの構成もこのようにすると良いでしょう。
11. サイト訪問者との交流を深めよう
Web サイトが静的な情報のみを扱い、ユーザーがそのコンテンツを受動的に受け取るという時代は終わりました。そして今日、訪問者は Web サイトを通して、サイト制作者ともっと交流したいと考えています。適切な販売促進ツールを追加することで、訪問者は顧客になり、顧客はリピーター顧客となるでしょう。
ライブチャット:迅速なカスタマーサポートを提供する、購入を迷っている潜在顧客の背中を押すなど、画面下に表示された小さなチャット画面は大きな効果をもたらします。実際、Wix 独自の調査によると、Web サイトにライブチャット機能をインストールしたユーザーは、わずか 1 か月後 に予約数が 33 %、売上が 39 % 増加したことが分かっています。
ソーシャルメディア:プロのソーシャルメディアマーケターになるためには、ソーシャルメディアに関する計画表のほか、ひらめきを与えるような優れたコンテンツアイデア、そして SNS 用のビジュアル素材を作成するためのツールが必要です。そのためにはまず、作成した Web サイトと SNS アカウントを接続する必要性があります。Facebook や Instagram に Web サイトへのリンクを載せるだけでなく、サイトのトップページやメニュー下、フッターなどにも SNS アイコンを設置して相互作用の効果をもたらしましょう。
メールマガジン:かつてオンラインマーケティングの手法として最も人気の強かったメールマガジン。現在でも E メールは、あなたの Web サイトにもあなたのビジネスにも、主要なトラフィックの源です。最新セール情報やブログ記事について告知をしたり、会社の目標達成を祝うメッセージを送付したりと活用できます。
E メールでの告知を効果的にするにはどのようにすればいいのでしょうか?まずは、メルマガ購読者を増やすために、購読を促すライトボックスをサイト上に配置しましょう。そして並行して、最初のメルマガを送付してみましょう。 Wix の E メールマーケティングツールを使えば、既存メルマガテンプレートのカスタマイズから、メルマガの一斉送信、そして開封率などの数値チェックまで、あらゆることが可能になります。
フォーム:顧客との長期的な良好関係を築くための手段の 1つ として、顧客へフィードバックを求めることが挙げられます。サイト上にフォームを設置することで、顧客はあなたの商品やサービス、Webサイト、サポートなどに関してフィードバックをすることができるため、安心感を与えることができます。さらには、顧客からのフィードバックを「お客様の声」としてサイトで活用することもできます。なお、フォームでの回答項目が多いと、記入してもらえる可能性が低くなります。フォームに載せる情報は、必要不可欠なもののみに制限しましょう。
おまけ:サイト訪問者とより交流を深めるために、Web デザインに工夫をしたり、会員制ページを作成したりして多くの施策を取り入れてみましょう。
12. サイトをスマートフォン対応にしよう
小さい画面だからといって、ユーザーへ与える印象も小さくなるわけではありません。実際、モバイル端末を使うユーザーは、デスクトップと同じくらいシームレスかつ素早く Web サイトを閲覧したいと思っています。Wix で作成したサイトは、自動的にモバイル版サイトが生成されるので、スマートフォン用にゼロから新しく構築する必要はありません。生成後は、コンテンツを適切に配置したり、スペースを設けたりするなど、編集を加える必要があります。
モバイル版サイトでは、デスクトップ版で表示していたコンテンツから不要なパーツを選んで隠しておきましょう。これは、スマートフォンで閲覧する場合に、ユーザーエクスペリエンスを徹底的に優先すべきだからです。次に、サイトが読み込まれた際、最初に目にすることになるファーストビューに、最も重要な情報を配置します。最後に、クリックするだけであなたに連絡(電話やメール)できるようにモバイルアクションバーを追加するか、サイト各所にショートカットリンクを張ります。これでスクロールする手間が減り、コンテンツを楽しむ時間が増えます。

13. 第三者からフィードバックをもらおう
自分で作成したサイトを客観的な目で見ることは容易ではありません。ホームページ作成が初めての方の場合はなおさらです。ホームページ公開に向けて万全な状態にするため、下記のチェック項目に関して、第三者に意見をもらうようにしましょう。
誤字脱字がありませんか?誤字脱字は、これまで築き上げたプロとしての評価を落とす恐れがあります。
ページのナビゲーションは分かりやすいですか?1 回 のクリックでネットショップのページや他の戦略的なページまでたどり着けない場合は、ページ構成を見直したほうが良いでしょう。
モバイル最適化していますか?インターネットユーザーの 約 50 % がモバイルデバイスを通じて閲覧しています。
リンクは全て機能していますか?404 エラーページが表示されていないか、全てのリンクをクリックして確認しましょう。また、訪問者のサイト離脱を最小限に抑えるために、外部リンクは新しいタブで開くように設定することをお勧めします。
SEO 対策に必要な項目は正しく記入していますか?代替テキストからディスクリプションまで、再確認する項目はたくさんあります。SEO ツール(旧: SEO Wiz )と、SEO を万全にするための無料チェックリストを作成してくれます。
おまけ:「公開」ボタンを押す前に、さらに詳しいホームページ公開前のチェックリストを確認しましょう。
14. ホームページを公開しよう
Web サイトを公開してもそれで終わりではありません。
訪問者は、あなたの Web サイトが閲覧する価値があるか、厳しく判断します。Web サイトのコンテンツは、独自性があって有益で、そして最新のものである必要があります。そのため、サイトを公開したあとも、常に改善を続けていくことを忘れないでください。
少し論理的な話にはなりますが、物事が急速に変化し続けている世の中で、「最新であること」は「信頼できること」と同義語として捉えられるようになりました。Web サイトを定期的に更新することで、あなたが存在し、活動し、業界の最新情報を把握している、ということを読者に伝えることができます。たとえば、Instagram フィードをサイトへ埋め込んだり、ブログ記事を投稿するなど、簡単に実践できる方法もありますのでぜひお試しください。
最後に、Web サイトの伸びとパフォーマンスを確認するためにアクセス解析ツールを活用しましょう。以下のようなマーケティングツールを使うことで、どの部分をどのように改善できるかが明確にわかります。
Google アナリティクス:何人がページに訪れましたか?訪問者はどこから閲覧していますか?ブログ記事への平均滞在時間はどのくらいですか?これらの情報を含むさらに細かいデータは、無料の Google の優れたツールを使うことで入手できます。
Google サーチコンソール:主要な検索エンジンでの Web サイトの表示順位が知りたい場合、この分析ツールを使いましょう。オーガニックトラフィック、競合キーワード、時系列でのサイト検索順位などが把握できます。
もっと詳しく ▶︎ Google サーチコンソールのガイドはこちらをご覧ください。
ヒートマップ:ヒートマップは、訪問者がクリックしたページやマウスの動きなどを計測してカラーコードで表示するものです。そのため、デザインとコンテンツをより良いものにするために役立ちます。Wix では、Crazy Egg や Hotjar など、世界的に使われている主要なヒートマップツールをサイトに接続することができます。
まとめ
ホームページは個人事業主にとって、事業を効率的に成長させるための重要なツールです。24時間のアクセス、信頼性の向上、自由な情報発信など、そのメリットを最大限活用することで、顧客とのつながりをさらに深めることができます。この機会に、ぜひホームページ作成を検討してみましょう。