アパレルブランドの立ち上げ方:10ステップの徹底ガイド
まずはじめに:ネットショップを作成 →|ドメインを取得 →
ファッション業界は数千億円規模の市場であり、競争が激しく、成長率の高い業界です。Wix の Eコマースストアでは、「衣料品とアクセサリ」カテゴリ内の売上が、2019 年~2020 年の間に 151% もの伸びを示しています。
そんな中、アパレルブランドの立ち上げたいと思っている人は、今がネットショップを作成するチャンスかもしれません。
この記事では、ブランドのコンセプト作りから販売にいたるまで、アパレルブランドを立ち上げ方法を 10 ステップに分けて徹底的に解説します。 アパレルブランドの立ち上げにおいて、特に大切な EC サイトの構築については、費用や作成方法などを以下の記事で解説しています。
もっと詳しく▶︎ ECサイトの作り方:費用相場比較から構築手順まで完全解説
01. ブランド戦略を選ぶ
オンラインファッション事業を始める前に、まずはブランド戦略の確立に役立つ以下の点を検討しましょう。
ブランドミッションは?
独自のファッションデザインでのアパレルブランド立ち上げを夢見ていますか?それとも、もっと手軽にファッションビジネスを立ち上げ、お気に入りの高品質でトレンディな服の提供を考えているのでしょうか?もしかしたら、手ごろな価格での販売、地元での生産、サステナブル素材の使用などを優先事項と捉えているかもしれませんね。自分のファッションブランドにとって重要な要素は何か、考えてみてください。これは、自分のブランドの価値観や目的に関する重要なポイントです。そしてもちろん、提供したい商品に直接関わるポイントでもあります。
このアパレルブランドの特徴は?
これはブランド独自の強み(ユニーク・セリング・プロポジション、USP)であり、なぜ競合他社ではなくあなたのショップで購入すべきなのかを顧客に訴求します。どのようにビジネスを展開していくか、方向性を決めるものです。自分のビジネスが提供でき、市場には欠けているものは何か、どのように自分のアパレルビジネスを際立たせ、差別化できるか考えてみましょう。
市場のニッチはどこ?
ファッション市場に、自分が参入しやすいニッチはありますか?ニッチな部分を見つけて、そこにどう貢献できるかを考えてください。フィット感があって見栄えが良くかつ予算内で、ファッショナブルでありながら実用性に優れた服は、だれもが望むものです。現在の市場に欠けている部分(品質、価格、倫理観、デザイン、機能、フィット感など)を把握できれば、それに対応したビジネスを開拓できるはずです。
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ターゲット層は?
だれに向けた服を販売しますか?市場調査を行い、ターゲットとなる主な客層を把握しましょう。理想とする客層を見つけたら、その人たちにどんなサービスを提供できるか検討してください。新しいアパレルラインはまだ完全に絞り込めていないかもしれません。それでも、若者向けのグラフィック Tシャツを作るのか、高齢者向けに快適なスリッパを作るのかなどは前もって絞っておく必要があります。これらの要素は、ビジネスを構築していくにつれて多少変化するとしても、今後の意思決定を形作るものであり、とても重要です。とはいえご心配なく。ブランドの発展に合わせて、いつでも修正できます。
ターゲット層を決定する優れた方法には、購入者ペルソナの作成が挙げられます。自分のビジネスが解決できるかもしれない、顧客が抱える問題点を考えてみましょう。
たとえば、洗えるシルクの高価なパジャマを提供するアパレルブランドを立ち上げたいとします。この場合、次のような人たちが購入者ペルソナとして考えられます。
女性、24~35 歳、子どものいない、専門職に就く高所得者。見た目が美しく、着心地も良い高級パジャマを探している。高級感がありながら、耐久性のあるものを求めている。
母親、30~45 歳、中・上流家庭で小学生の子どもがいる。シルクは好きだが、実用的なものが欲しい。多忙なため、ドライクリーニング対応のみのシルクは NG。洗濯機で洗えるシルクなら、実用的で便利だと思う。
ソーシャルメディアは、ニッチな分野やターゲット層について多くを学べる場です。Twitter などのオンラインフォーラムに参加し、Facebook Groups に登録しましょう。関連する Instagram Pages やインフルエンサーをフォローすれば、サービスを提供しようと考えているニッチ分野について深堀りできます。市場の足りない部分を埋めるユニークな商品やスタイルを見つけて開発し、顧客に直接語りかけるマーケティングキャンペーンが実現できるようになります。
競合他社は?
ニッチ分野に参入し、アパレルブランドの事業モデルを確立する前に、競合他社を確認しましょう。それらの会社の優れた点から多くを学べるだけでなく、それを上回る方法や新しいものを提供する方法も見つかるはずです。
たとえば、高級靴下のアパレルビジネスの起業を考えているとします。多くの類似企業は、サブスクボックスを始めることで、リピート率を高め、長期的な売上を伸ばしていることが調査によって分かるかもしれません。
競合他社の価格設定やキャンペーンもチェックしておきたいところです。必ずしもそれらの価格設定を超える必要はありません。特に、自分のブランドと類似したライバル社について考える場合は、市場価格を考慮に入れる必要があります。
競合他社の商品ページのレビューなど、顧客の声にも目を向けましょう。ターゲット層が何を求めているのか、それらの企業に不足しているのは何か、いろいろと学べるはずです。
これらの質問に対する答えを見つけたら、ミッションステートメントを作成して、ポイントを明確にします。このステップは飛ばさないでください。自分のアパレルブランド立ち上げまでの道のりを、方向性を絞って進んでいくのに必ず役立ちます。
02. ブランドアイデンティティの構築
アパレルラインのブランド戦略が決まったら、次はブランドアイデンティティの構築に取り組みます。ファッションビジネスを軌道に乗せるためには、顧客に愛され、信頼されるブランド作りが大切です。リピート購入したくなるような、強く一貫したブランドを形成するためには、すべての要素をうまく組み合せる必要があります。
以下は、成功するブランドを立ち上げるための 4 本の柱です。
品質:どんな商品を提供し、どんな人が購入しますか?品質を少し下げると、高価格帯の商品よりも手が届きやすく、より広い市場にリーチできるかもしれません。自社ブランドのすべての製品を、一つの市場に一極集中させるように心がけてください。
価格: 商品の品質、素材、製造コスト、ターゲット層、そして競合他社の値段を考慮しましょう。次に、商品に適した価格帯を設定します。より高品質なものや需要が高いユニークなアイテムには、より高い価格を設定できます。
ブランドデザインとスタイル: あなたのビジネスに、あなただけの味を。商品コレクション、ロゴ、EC ウェブサイト、パッケージ、ソーシャルメディア、マーケティングキャンペーンなど、全体的なルック&フィールが一貫していることを確認してください。目指すスタイルは、このリストの他の項目と調和していますか?そうでなければ何か違和感を感じ、顧客は購入に踏み切れないでしょう。ありがたいことに、ロゴジェネレーターや無料ホームページ作成を支援する AI 搭載ツールにより、いくつかの簡単な質問に答えるだけで、アパレルビジネスのブランドアイデンティティの構築はこれまで以上に簡単、かつ迅速に実現できるようになっています。
ブランド名:ブランド名は、ブランドの信頼性と認知度を高める際に重要な役割を果たします。特にアパレルの場合、高級デザイナーズブランドでなくても、ブランド名自体が強力なセールスポイントになることがあります。エシカルなデザインや高品質素材の使用など、ブランドを目立たせるミッションとブランド名を関連付けるのも良いアイデアです。
アパレルビジネス立ち上げを検討するとき、Pinterest のボードを作成し、自分が大好きで尊敬している企業のリストを作のも良い方法です。彼らがどのようにブランドアイデンティティを作り上げてきたかを研究しましょう。ロゴ、タイポグラフィ、カラーパレット、ウェブサイトなど、デザインの使い方をよく見て、それがブランド戦略をどのように体現しているか学んでください。
03. 販売商品の決定
市場を分析してニッチな分野を掘り下げたら、今度はその知識を基にどんな商品を作って販売するかを決定します。
ネットショップで売れる商品アイデアなど、以下のようなさまざまな方向性が考えられます。
ターゲット層やニッチに基づいて、目指すスタイルを決定します。以下のようなポイントを含めたスタイルが考えられます。
クラシック
モダン
ポップ
ナチュラル
スポーティ
ゴシック
商品に使用する素材も、スタイルと同様にブランドの特徴になり得るので、きちんと押さえておきたいポイントです。たとえば次のようなものが考えられます。
高級ラグジュアリーニット
オーガニック素材やリサイクル素材など、環境に配慮した素材
大量生産のコットンなど、手頃な低価格で入手可能な素材
ドロップシッピングを使わずに商品の製造を計画している場合、小規模でスタートすることを忘れないでください。いくつかの商品(1 つだけでも可)をデザインし、そこから徐々に発展させていきます。立ち上げ時から無理に手を広げ過ぎないように心がけましょう。
04. ビジネスモデルの選択
独自のブランドを立ち上げるにしても、ビジネスモデルや商品の仕入れ方はさまざまです。
既製品を仕入れる
オンデマンド印刷でオリジナル Tシャツ販売を始める
ドロップシッピングで在庫を持たずにネットショップを始める
というように新規ビジネスとして始めやすいビジネス形態を探しましょう。ここでは最も一般的なビジネスモデルを紹介します。
プライベート・ラベルで販売するアパレルブランド
プライベート・ラベルとは、小売業者や卸売業が企画し、独自のブランドとして販売を行う商品のことです。自分のアパレルラインをデザインして特定の仕様で製造することを望むなら、このビジネスモデルがおすすめです。
もちろん、さまざまな要素を考慮しなければなりません。
最初のコレクションは何にしますか?これは、ブランドが初めて世間に公開される機会です。ですから、自分のブランドのユニークなアイデンティティをしっかり反映している必要があります。
服は自分で製造しますか?服飾デザインスキルを持つ人材がいない場合は、ファッションデザイナーと提携して商品をデザインしましょう。
どんな素材を使用しますか?コストを抑えるには、適切な生地を適切な量だけ仕入れる必要があります。一点一点手縫いで作りたいですか、それとも外注するメーカーを探しますか?
メーカーに外注する場合、デザインを決めて一定数の商品を発注し、注文を受け取ったら手元に保管して注文に応じて発送する流れになります。売れなかった分の在庫が残ってしまい、利益を相殺してしまう可能性もあるので、その点も考慮して注文量を決定しましょう。
また、在庫管理も必要です。自分で保管するか、倉庫スペースを借りるか、3PL を利用する方法もあります。それぞれの要素が価格設定や収益に影響するので、時間をかけてリサーチし、自分のビジネスに合った答えを導き出しましょう。このタイプのビジネスモデルによるアパレルブランドは、ブランドの独創性を完全にコントロールでき、適切なプロセスを導入するなら、ビジネス規模の拡大も容易です。
オーダーメイドのアパレルライン
オーダーメイド商品を販売したいのであれば、オートクチュールのカスタムアパレルラインが最適な選択かもしれません。イベント衣装、パーティー用のタキシードやオーダーメイドスーツ、ウェディングドレス、その他のドレスなどを専門に扱い、それぞれの顧客にぴったりの一点物のオーダーメイド商品を製作できます。
顧客のブランドロゴをプリントしたドレスシャツや、顧客の名前を刺繍したエプロンなどのオーダーメイド商品もカスタムウェアに含まれます。また、MSC-SHOP のように、カスタマイズされたチームソックスなども提供できるでしょう。
カスタムアパレルなら、顧客のニーズに応じて本当にユニークなものを作ることができます。これは市場で有利に働きますが、カスタムアイテムの製作には時間がかかります。そのため、需要が高い時には未処理時間が大幅に発生する可能性があり、他のビジネスモデルに比べてビジネスの拡大がはるかに難しくなるというマイナス面もあります。
ドロップシッピング
自社製造の商品ではなく、自社ブランドに合致する業者から厳選した商品を購入することに興味がある場合、ドロップシッピングは良い選択肢になるかもしれません。製造、在庫の保管・管理、発送の必要がないため諸経費がかからず、低コストで始められます。顧客から注文が入ると、第三者である業者が商品を顧客に直接発送するビジネスモデルです。
ただし、ドロップシッピングは、特に全体的な管理機能を発揮できないため、いくつか欠点もあります。自分の商品を他にだれが販売しているかをコントロールできず、競争率が上がる場合があります。また、カスタマーサービスを提供する以外、品質管理や在庫状況などをコントロールすることはほとんど不可能です。
オンデマンド印刷
オンデマンド印刷は、 Printful & Modalyst(英語)のような信頼できるカタログからアパレルをカスタマイズできる、もう一つの低投資で始められるオプションです。オンデマンド印刷の会社が注文に応えてくれ、あなたがすべきなのは顧客に直接販売できるデザインを作り出すことだけです。
このモデルは「ホワイトラベル」とも呼ばれるもので、プロセスを合理化しながら商品を迅速にカスタマイズして生産し、独自商品を作り出すことを目的としています。オンデマンド印刷サービスとの組み合わせを選択した場合、ドロップシッピングのパラメータ内で処理されます。あなたは商品を売り出して販売プロセスを処理し、印刷会社は商品を製造して顧客に直接出荷します。
オンデマンド印刷は、グラフィック Tシャツなど、すぐに生産できるアイテムに適しています。売れ残った完成品の在庫を抱えるリスクがなく、潜在的な利益損失を減らすことができます。
この方法を巧みに利用して、Worst Year Ever は 2020 年をテーマにした衣類をデザインおよび販売しています。このショップは Tシャツを中心に展開していますが、オンデマンド印刷のカタログからカスタマイズ可能な他の商品も販売しています。
信頼できるパートナーとの提携
自分が思い描く商品、スタイル、ビジネスを実現するために協力してくれる第三者業者との関係を構築することは、アパレルビジネスを起業する上で重要なポイントになります。他社との提携を検討する際には、その企業が信頼でき、プロフェッショナルとして責任感のある企業であることを確認するために、できる限りのことをしてください。たとえば、ウェディングドレスを製作するために毎月 180 メートルの繊細な白いレースを仕入れる必要がある場合、相手が信頼できるかどうかをきちんと確認しておきたいと思うでしょう。
スタートアップのアパレルブランドとして、メーカーなどの第三者業者を説得する必要があるかもしれません。相手の質問に答えられるようによく準備し、また相手の生産工程をきちんと理解しましょう。
企業と提携を決める前に、以下のステップを踏みましょう。
ネットで口コミを探す
サンプルを請求する
ソーシャルメディアを利用して、その企業と一緒に仕事をした経験のある人がいるかどうかをたずねる
自分で確認できる企業も含め、おすすめ情報を求める
過去の実績について企業自身に尋ねる
企業の施設を訪問し、製造プロセスを見せてもらう(ビデオ通話も可)
05. コストの見直し
何かを決定する前に、まず最初にすべきことはコスト計算です。最初に経費を把握しておけば、事業計画を立てる際に、必要に応じて適切な資金を準備し、確保するのに役立ちます。
自分のアパレルブランドやネットショップを始めるには、ある程度の金銭的投資がどうしても必要ですが、それは必ず報われます。
以下は、ネットでアパレルショップを立ち上げる際にかかる一般的な費用です。
デザイン: これには第三者のデザイナーに依頼する費用、デザイン用ソフトウェアの購入費用、自分でデザインするための材料費などが含まれます。
製造: 自分で素材を調達してサンプル商品を作ることもできますが、ほとんどのアパレルブランドでは、サンプル商品を作ってくれるメーカーを探して製造してもらい、その後生産を開始します。原材料費は通常、製造価格に含まれます。多くのメーカーでは、デザインごとに価格を設定しているため、注文数量が多いほど 1 点あたりのコストが低くなります。ただし、この選択肢は、在庫を置くスペースと予算が限られている中小企業にとっては必ずしも理想的とは言えないかもしれません。
在庫の保管と管理: ドロップシッピング以外の場合では、大量の在庫をどこかに保管して管理する必要があります。そのためには保管スペース(ビジネスの成長に応じて有人倉庫が必要になる場合もある)が不可欠です。在庫管理ソフトを使えば、商品を追跡できます。
梱包デザイン: 多くのアパレルブランドは、ブランディングを強化し、パッケージを開けたときの感動を演出するために、自社パッケージを採用しています。これには自社ブランドのボックス、テープ、包装紙などが含まれます。加えて、さまざまな商品の値札やブランドタグについても考慮する必要があるでしょう。
発送: 在庫を倉庫まで運ぶコストと、顧客に発送するためのコストを考慮します。収益を圧迫しないよう、顧客に適切な料金を請求をしていることを確認してください。
契約関係: メーカー、第三者マーケティング会社、レンタルスペース、保管スペースと契約を結ぶ場合があるかもしれません。これらの正式な契約書は、署名する前に弁護士に確認してもらうのがベストです。そのためには弁護士費用も考慮する必要があります。
必要なライセンスや許可証: 営業ライセンスが必要になる可能性は高く、お住まいの地域やビジネスを行う場所によっては特別な許可が必要になる場合もあります。これらの要件は地方自治体によって異なるかもしれません。地元の要件を確認し、必要となるかもしれない標準的なライセンスを確認してください。
EC サイト:レンタルサーバーと独自ドメイン取得をしましょう。Wix のような強力なネットショップ機能を備えたプラットフォームを選択すれば、これらすべてを一度に行うことができます。美しい商品写真も重要です。高品質のカメラと照明に投資するか、プロのカメラマンを雇ってプロフェッショナルの仕上がりを目指しましょう。サイトのデザイン、SEO 作業、サイトのコピーライティングをだれかに依頼する場合は、これもコストに織り込む必要があります。
マーケティング: ブランドプロモーションの準備が整ったら、マーケティングの予算を立てます。これには、広告費、紹介料、アフィリエイト料、スポンサード投稿などが含まれます。
税金: すべての事業者は税金を支払う必要があります。資格のある会計士に相談すれば、いくらプールしておけばよいか、どれくらいの頻度で支払う必要があるのか、正確に知ることができます。事業形態によっては、年払いではなく四半期払いが必要な場合もあります。
06. オンラインのアパレルショップの構築を開始
ブランド戦略とアイデンティティが固まったら、新しいアパレルブランドを際立たせるプロフェッショナルなウェブサイト作成に取りかかりましょう。オンラインショップは、ブランド精神を体現しているべきです。
オンラインショップの立ち上げには、豊富な機能を備えた、Eコマースに重点を置いたプラットフォームを選びたいものです。これにより、ビジネスの構築や優れたカスタマーサービスの提供が容易になります。
Wix Eコマースのようなプラットフォームは、ビジネスの構築と成長に必要な、主要なEC 機能をすべて備えています。デザイナーが作成した無料のテンプレートを使用するか、一からサイトを構築し、カラーパレット、フォント、レイアウトなどの詳細を変更して、自分のブランドアイデンティティに合うようにカスタマイズできます。
適切なプラットフォームを選択したら、サイトに以下の内容が含まれていることを確認しましょう。
充実したネットショプページ
ページに、主要商品の紹介、また潜在的な顧客がなぜこのブランドから購入する必要があるのかを強調するキャッチフレーズを含めてください。キャッチフレーズは、1 行以内の簡潔で魅力的なもの、かつ顧客に提供できる価値がどんなものかを明確にするものであるべきです。
まだ商品の用意がない?大丈夫です。「近日発売」のランディングページで閲覧者にインパクトを与えましょう。購読フォームをサイトに追加して、連絡先リストの作成に利用できます。発売の準備が整ったら、最初のコレクションがいつ公開されるかを知らせる Eメールマーケティングキャンペーンを顧客に送信しましょう。
在庫を確保したら、オンラインショップを公開し、顧客をすぐに商品カタログに誘導する明確な CTA を追加します。バナーを使用して、期間限定のキャンペーンやクーポンコードも紹介できます。
会社概要ページ
会社概要ページでは、ブランドのミッションや USP を強調することで、ブランドの特徴をアピールできます。
Wiltshire Wellness は、ビジネスがどのように発展してきたか、なぜこの事業に携わっているのか、というストーリーをこのページで語っています。
コンバージョン率の高い商品ページ
ここに挙げるのは、商品ページに記載する情報の一部です。
ブランドボイスに沿った、商品の価値を説明するコピー
使用素材、サイズ情報、お手入れ方法など、詳細な商品説明
複数の方向から(または複数モデルの)商品を見せるための、何枚もの高画質な画像や動画
カスタマーレビュー
カスタマーサービスやヘルプページ
返品ポリシー、発送予定日、利用規約など、顧客がショップのポリシーを簡単に確認できるようにしてください。よくある質問を掲載することで、わざわざ問い合わせることなく顧客が不明点の答えを見つけられるようにできます。
いずれにしても、買い物客がパーソナライズされたカスタマーサービスを必要に応じて受けられるようにする必要があります。質の高いカスタマーサービスは、顧客のブランドに対する信頼を高め、ひいては売上の向上につながります。
手軽な支払いオプションの追加
清算プロセスは、顧客にとってシンプルで迅速、かつ簡単でなければなりません。そうでない場合は、お買い物カートがそのまま残されて売上の損失が発生する可能性が高くなります。
PayPal や Apple Pay などの手軽な決済オプションを清算ページに組み込み、迅速かつ安全な決済方法を複数提供しましょう。清算ファネルのクリック数を減らし、さまざまな支払い方法を提供することで、買い物客がカートを放棄する確率を大幅に低減できます。
Stalf は、PayPal 支払いのオプションを追加することで、顧客が簡単に支払いできるようにしています。
07. 事業計画書の作成
さあ、あなたのアパレルブランドの事業計画書を作成すときがやってきました。この計画書は、あなたのビジネスのロードマップになります。事業計画書はビジネス構造を決定し、将来の目標を合理化するのに役立ちます。この計画書には以下の点を含めましょう。
会社説明: 事業名称、経歴、ミッションステートメント、主力製品に関する情報、会社の目標とその達成方法などの詳細を記載します。これらの目標を達成するための推定のタイムラインも含めましょう。
取扱い商品: 販売予定の商品の詳細な説明を記載します。画像やスケッチがある場合はそれを追加し、製造コストや予想価格に関する情報も必ず含めてください。
市場分析:現在の市場動向、競合他社、ターゲット層に関する調査を含めます。あなたのブランドが市場にどのように適合するかについての結論も加えてください。
マーケティングと運用計画:このセクションには、ブランドアイデンティティ、ビジネスモデル、そして新しいアパレルブランドのマーケティング計画などの詳細を含めます。
経営と組織計画:ビジネス構造を示しましょう。今は自分だけかもしれませんが、アパレルブランドが成長するにつれて、より多くの関係者が出てくるはずです。
財務予測:事業を財政的に維持する方法を示します。アパレルブランド起業時の初期費用、資金調達の有無、黒字化までの期間などを検討してください。
付録:新しいアパレル事業の全体像を描くのに役立つその他の情報を追加します。契約書、ライセンス、保険など、追加の事業文書もここに忘れずに含めてください。
アパレルラインのビジネスモデルを決め、事業計画書で基本的なコスト予測をまとめ始めたら、資金調達を開始しましょう。
まず、事業の立ち上げに必要な資金を把握してください。早い段階からの市場調査がここで活きてきます。
予想される費用をすべて算出し、必要と思われる費用に少なくとも 5%加えて見積もるようにします。これで、予想外の出費が発生した場合に備えられます。取引手数料、製造コスト、マーケティング費用、返品で生じる利益損失など、ビジネス上のあらゆるものをカバーしておく必要があります。
アパレルブランド立ち上げの初期費用は、できるだけ抑えましょう。たとえば、在庫を倉庫ではなく自宅のガレージに保管し、 Wix Owner アプリを使って管理することもできます。また、代理店に委託する代わりに、ソーシャルメディアやサイトのライブチャット機能を利用して自分で顧客からの問い合わせに対応するという方法もあります。準備が整ったら規模を拡大できますが、利益が上がってから拡大するのがベストです。あなた自身は、すぐに莫大な利益を得られず、給料も受け取れきない可能性が高いことを忘れないでください。
資金調達を始める前に、詳細な事業計画を立てましょう。経費の概要とその必要性、利益率、事業をどのように進めていくかを概説します。そうすることで、投資家はより自信を持って投資してくれることでしょう。
資金調達のサポートが必要な場合、検討できる選択肢はたくさんあります
信用組合に所属している場合、事業資金について相談する。信用組合は、競争力のある低金利の融資を扱っていることが多く、迅速に承認してもらえる可能性があります。
オンラインの金融業者を調べる:freee finance lab など、その代表例です。通常、対応が迅速で、大手銀行よりも競争力のある金利を提供しています。
投資家を探す:投資家は、融資という形で資金提供をすることもあれば、融資と引き換えに一定割合の株式を求めることもあります。株式を求める人は共同事業に興味を持つ可能性もあることも覚えておきましょう。どの選択肢が自分にとって最適かを検討してください。
どの方法を採用するにしても、考慮すべきいくつかの重要な事業資金調達の選択肢があります。
ビジネスローン: ビジネスローンは、1 回限りの前払い一括払いを提供します。返済期間は決まっており(利息付き)、毎月の支払い額もあらかじめ決められています。ビジネスローンの中には、早期支払いにペナルティが課せられるものもあります。
ビジネス信用枠: これはオープンなリボルビングファイナンスの一種です。一定の金額(200 万円など)が承認されると、必要に応じてクレジットカードなどの利用可能な資金から引き出すことができます。借入期間は 5 年、10 年、15 年といった期間で、実際に借り入れている資金に対してのみ利息を支払うことになります。必要なときに必要な分だけ使え、残りは利息を払わなくて済むので、起業して間もない企業にとっては魅力的な制度と言えます。
法人用クレジットカード:信用枠内で、個人のクレジットカードとまったく同じように使えますが、法人名義になります。金利がかなり高いことが多いので、借り過ぎないように注意してください。
09. デザインとサンプル商品の作成
自分のアパレルブランドを立ち上げるなら、服飾デザインに取り掛かる必要があります。デザインをスケッチし、サンプル商品を作成します。デザイナーやメーカーの助けを借りることもできますが、自宅でミシンを使って自分で行うこともできます。
サンプル商品を自分で作成する場合は、メーカーに技術パックを提供することをおすすめします。これはデザインの青写真になるものです。生地、寸法、縫製、ラベル、包装のガイドラインなど、製品に関するあらゆる詳細を含みます。
あなたがデザイナーでなくても、多くのメーカーがサンプル商品の作成を費用に含めているので安心してください。これによって、大量注文をする前に、製品の品質を実際に手に取ることができます。また、納期やデザイン指示の遵守、そして最終的にはあなたのアパレル事業に適したメーカーを選択できたかどうかの判断材料にもなります。たとえば、ニットウェアとジーンズの両方を販売する場合など、アパレルラインに異なる衣料品が含まれる場合は、アイテムごとに異なるメーカーを使用する必要があるかもしれません。
どんな方法を取るにしても、自分の商品への思い入れは重要です。スカーフであれ、そのスカーフを発送するパッケージであれ、大量に注文する前に、自分が作り出すすべての製品に本当に満足しているかどうか、しっかり確認しましょう。
可能なら、自分で商品の品質を試してください。衣類をお手入れ方法に従って何度か洗濯して、持ちが良いことを確認し、さらに実際に着てみて、伸びたり、色あせたり、ほつれたり、色移りしたりしないかどうかを確認できます。ブランドの評判がかかっているのですから、過信は絶対禁物です。
ドロップシッピングやオンデマンド印刷を利用して販売する場合も、自分のショップで販売予定の商品は必ず注文して、期待通りの商品かどうかを確認しましょう。
商品が期待する水準に達しているか、常に高品質であるかどうかを確認してください。確信が持てたら、発注を始めます。
10. マーケティングキャンペーンを立ち上げて実施
さあ、あなたのビジネスのプロモーションを始める時期到来です。結局のところ、顧客があなたの存在を知らなければ、あなたから買うことはできないのです。
ここで、新しいアパレル事業をオンラインで宣伝するための方法をいくつか紹介しましょう。
検索エンジンの最適化(SEO): SEO Wiz などのツールを利用して、Google の上位にランクインし、顧客が簡単にあなたのビジネスを見つけられるようにします。SEO 設定を完了した Wix サイトは、2 倍の訪問者と 1.3 倍の回転率を獲得しています。
オーガニック・ソーシャルメディア・マーケティング: ターゲット層にリーチするために最適なソーシャルプラットフォームを選択します。ブランドプロフィールを作成し、コンテンツを厳選してフォロワーを惹きつけ、ブランドと商品の認知度を高めてください。
PPC 広告: Facebook 広告と Google 広告を作成して、顧客の需要を喚起し、獲得しましょう。統合された Facebook 広告マーケティングツールにより、何百もの Wix ストアオーナーは Facebook と Instagram の広告費に対して、なんと 1,000% 以上の収益を上げています。
複数の販売チャネルを利用:Facebook や Instagram ショップを設定し、ソーシャルメディア上での販売を開始します。また、eBay、Amazon、Etsy といった他のマーケットプレイスをオンラインストアへの統合も可能です。オンラインストアに販売チャネルを追加することで、売上を増やすことができます。
インフルエンサーマーケティング:ターゲット層から熱心な支持を得ているアパレルブランドのインフルエンサーと提携し、迅速にリーチを拡大できます。
ブランドアンバサダー:自社商品のファンを見つけましょう。その人たちにおすすめ文やサイトレビューを提供してくれるよう働きかけてください。
他ブランドとの提携:同じターゲット層を持ちつつ、かつ直接の競合相手ではない、既に確立されたブランドと提携することで、顧客へのリーチを迅速に拡大できます。
コンテンツマーケティング:ターゲット層に価値を訴求するための ブログ作成、またスタイリングビデオなどのリソースを作成します。
自分のアパレルラインを始める準備は整いましたか?さあ、今すぐネットショップ作成 を始めましょう。
\本格的なネットショップをノーコードで作成/
編集者:Miyuki Shimose
SEO & ブログコンテンツマーケター