Wix と Shopify を比較|初心者が選ぶべきECサイト構築ツールは?
- Miyuki Shimose
- 3月31日
- 読了時間: 20分
更新日:3月31日
まずはじめに:ネットショップを作成 →|ドメインを取得 →

進化し続ける E コマースと Web サイト構築の世界で、国際的な 2 つの巨人と言えば、Wix と Shopify。2006年以来、両プラットフォームは起業家やビジネスのオンライン化を支援し、オンラインプレゼンスの構築と管理のためのユーザーフレンドリーなソリューションを提供してきました。
2019年7月に設立された Wix Japan ですが、プロダクトはすでに2012年の段階で日本のユーザー向けにローカライズされていたため、ホームページ作成を検討している方々にとっては有利なスタートとなりました。全世界で実に 700 万ものサイトをしている Wix は、直感的で多機能な Web サイト制作プラットフォームを代表する存在です。
一方、2017年11月に設立された Shopify Japan は、2018年に製品データベースを日本語にローカライズし、ユーザーがより簡単にプラットフォームを操作・活用できるようになりました。Shopify は「オールインワン」の E コマースプラットフォームとして、世界中で 440 万以上のネットショップにサービスを提供するなど、ニッチな分野を切り開いています。
どちらのプラットフォームも比較的簡単に Web サイトを構築し、オンラインでの商品販売が可能ですが、それぞれに独自の強みがあります。
今回は、Wix と Shopify のそれぞれの特徴、機能性、ユーザーエクスペリエンスを徹底比較し、目標に最適なプラットフォームを見極めるヒントをお届けします。
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【 Wix と Shopify 】主な機能と特徴
本題に入る前に、Wix と Shopify が提供する Web サイトビルダーについて簡単に表形式にまとめました。
Wix | Shopify | |
テンプレート & Web デザイン | 800 以上の無料テンプレート | 217 種類の有料テーマ(14 種類の無料テーマ) |
AI Web サイト ビルダー | あり | なし、ただし AI ツールセット(Shopify Magic)とサイトのカスタマイズを支援する AI アシスタント(Sidekick)を提供 |
アプリ &プラグイン | 1,000 以上のアプリ | 8,000 以上のアプリ |
セキュリティ &信頼性 | ・GDPR 準拠 ・安全なソフトウェア開発ライフサイクル ・データの暗号化 ・セキュアな決済(PCI DSS 認定レベル1準拠)と不正防止 ・サードパーティリスク管理 ・エンタープライズグレードの Web ・サイト基盤の拡張性 ・グローバルな CDN カバレッジ ・Web サイトの脆弱性を年中無休で監視 | ・GDPR 準拠 ・データの暗号化 ・セキュアな決済(PCI DSS 認定レベル1準拠)と不正防止 ・エンタープライズグレードの Web サイトセキュリティ ・世界中の Cloudflare に支えられた CDN ・セキュリティリスク分析 |
E コマース | ・Amazon、eBay、Google Merchant ソリューション、YouTube ショッピングなどとのマルチチャネル統合 ・国際的な100以上の決済プロセッサーとの統合。 ・PayPal、Stripe、Degica(KOMOJU)、Square など、日本向けの9つの決済ソリューションプロセッサーを含む ・共有可能な支払いリンク ・PCI-DSS レベル1準拠 ・世界中のドロップシッピングパートナー ・オンデマンド印刷 ・越境 EC ツール ・ギフトカード ・ロイヤルティプログラム | ・Amazon、Google Merchant、Meta apps、Tiktok、Youtube、Walmart、Etsy、eBay、TikTok、YouTube ショッピングなどとのマルチチャネル統合 ・Shopify ペイメント ・PayPal、Apple Wallet など、日本で利用可能な100以上の決済プロバイダー ・PCI-DSS レベル1準拠 ・共有可能な支払いリンク ・ドロップシッピング ・オンデマンド印刷 ・越境 EC ツール ・ギフトカード ・ロイヤルティプログラム(サードパーティ製アプリ経由) |
ホスティング &ドメイン | ・ドメイン名の検索と購入(年間プランまたは複数年プランの場合、ドメイン名は1年間無料 ・有料プランに含まれるカスタムドメイン ・マルチクラウドホスティング ・自動セットアップ ・99.99%のアップタイム | ・ドメイン名の検索と購入 有料プランに含まれないカスタムドメイン ・自動セットアップ ・99.99%のアップタイム |
SEO ツール &分析 | ・カスタマイズ可能な SEO 最適化 ・Google での即時インデックス登録 ・一括リダイレクト ・パターン化されたメタタグ ・AI メタタグ作成ツール ・AI SEO アシスタント ・Google サーチコンソールとの統合 ・Semrush との統合 ・Google Merchant Center との統合 ・Google ビジネスプロフィールとの統合 ・画像の alt テキスト編集 ・その他の SEO 関連機能は、サードパーティ製アプリ経由で利用可能 | ・canonical タグの自動生成 ・Sitemap.xml とrobots.txt ファイルの自動生成 ・テーマごとにタイトルタグを自動生成 ・ブログ投稿、 Web ページ、商品&コレクションのタイトルタグ、メタディスクリプション、URL の編集 ・画像の alt テキスト編集 ・その他の SEO 関連機能は、サードパーティ製アプリ経由で利用可能 |
価格 | ・無料のホームページ作成(EC 機能無し) ・パーソナル ¥1,300/月(EC 機能無し) ・スモールビジネス¥2,300/月 (個人 EC 向け) ・ビジネス¥2,700/月 (本格 EC 向け) ・ビジネスプライム¥13,500/月 (大規模 EC 事業者向け) ・エンタープライズ:カスタム価格 | ・Basic ¥3,650/月 ・Shopify ¥10,100/月 ・Advanced ¥44,000/ 月 ・Plus 最低料金 $ 2,300 [米ドル]〜/月(3年契約) ・Enterprise カスタム価格 |
カスタマー サポート | ・コールバックサポート[日本語] 月~金 午前9時~午後9時[日本時間] ・AI チャットサポート[英語] 月~金 午前2時~午後6時 [EST] | ・バーチャル ヘルプセンター アシスタント ・コールバック(チャット経由)のリクエストや店舗をお持ちの場合はライブサポートを利用可能 |
ドラッグアンドドロップ機能
Web サイト作成において、エディタは魔法が生まれる場所。 Wix はコーディングの経験がない人もある人も同様にサポートするドラッグアンドドロップビルダーで、優れたサービスを提供しています。コーディング経験が全くない人でも、エディタを使ってサイトを作成することができます。この直感的なインターフェースで、ページ上のどこにでも要素を正確に配置することができ、デザインの柔軟性とピクセル単位でのカスタマイズが可能です。
プロがデザインした無料のホームページテンプレートは 800 種類以上あり、そのうちの 120 種類以上は EC サイトテンプレートです。Wix には、さまざまなビジネスに特化した膨大な数のテンプレートが用意されています。
対照的に、Shopify のエディタはユーザーフレンドリーですが、ドラッグアンドドロップのような機能はありません。その代わりに、あらかじめ設定されたレイアウト内にセクションを追加、削除、編集することができます。
Shopify が提供するテーマは 200 以上あり、そのうち 14 の無料オプションと 217 の有料オプションが用意されています。
どちらのプラットフォームも、幅広いデザイン経験を持つユーザーに対応していますが、Wix のアプローチは、よりクリエイティブな自由度を備え、コーディング知識がない起業家でも簡単に独自のビジョンを実現することができます。
結論:Wix のドラッグアンドドロップツールは、自由なカスタマイズが可能です。さらにWix の Web サイトビルダーには、さまざまな業界をカバーする無料のテンプレートオプションが豊富に用意されているほか、Shopify とは異なり、E コマースだけに特化しているわけではありません。
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Web デザイン(と AI)
Web サイトの作成・管理における人工知能の活用に関して、Wix と Shopify のどちらも目覚ましい進歩を遂げています。それぞれのプラットフォームが Web サイト構築や業務効率化にどのように AI を活用しているかを見ていきましょう。
Wix の AI サイトビルダー& AI 機能
2016年に Wix ADI(Artificial Design Intelligence)を発表して以来、Wix は AI に投資を続けています。ここではWix を特徴づけるツールの一部をご紹介します。
Wix AI サイトビルダー
Wix の AI ホームページ作成ツールなら、パーソナライズされた完全機能の Web サイトを数分で作成することができます。シンプルなチャットインターフェイスを通じて、ビジョンやゴールを説明すると、AI がニーズに合わせて簡単に調整できる、カスタムメイドのビジネス対応サイトを生成します。
内蔵 AI ツール
Wix の AI は、単にサイトを構築するだけではありません。ブランドコンテンツ、商品説明、ブログ投稿全体の生成をサポートし、サイトを一つの一貫したブランドとして表現します。また AI を使って、画像をその場で生成・編集することもできます。さらに Wix では、最適化されたメタタグ、メールマガジン、Google 広告コンテンツなどの SEO やマーケティングツールだけでなく、スタイルに合わせて AI がデザインした、レイアウトやセクションも利用可能です。
AI アシスタント
Wix は、サイト制作やビジネス成長をさまざまな段階からガイドする AI アシスタントをプラットフォーム全体に提供しています。ブランドに合ったテーマの選択、エディタで必要なツールの検索など、さまざまなアシスタントが Wix での作業をサポートします。

加えて Wix には、Wix Studio という独立したブランド/製品もあり、これは高度なデザインと技術的要件を必要とする Web 制作代理店、フリーランサー、制作企業向けの専用ソリューションとなっています。
Wix Studio では、より複雑なデザイン、レスポンシブな動作、マルチサイト管理機能をご利用いただけます。

もっと詳しく
→ Wix Studio と Wix の比較記事や、AIを使ったおすすめ Web サイト作成ツールを紹介するブログ記事もぜひご覧ください。
Shopify の E コマース向け AI ツール
Shopify の AI 機能は E コマース機能に特化しており、2 種類のツールキットとしてパッケージ化されています。
Shopify Magic
Shopify Magic には、AI 画像編集、SEO キーワード生成、FAQ 回答提案、E メールマーケティング(オススメ/スケジューリング)、チャット、チェックアウトなどが含まれています。
Shopify Sidekick
Shopify に関連する作業をステップごとに設定し、戦略やコンテンツのアドバイスを提供する AI アシスタントです。

どちらも AI を搭載したツールを提供する Wixと Shopifyですが、その特徴と強みは異なります。Wix は汎用性の高い AI Web サイトビルダーを得意としており、会話型のインターフェイスを通じてシンプルな Web サイト作成とデザインが可能なため、幅広い業種の個人やビジネスオーナーにとって理想的です。
一方、Shopify の AI ツールは E コマースに特化しており、多忙なストアオーナーにとって非常に魅力のあるツールです。Wix もまた、豊富なテンプレートと AI を活用したカスタマイズで、より柔軟にデザインすることができ、クリエイティブな自由度の高さにおいては最良の選択肢だと言えるでしょう。どちらのプラットフォームも拡張性をサポートしていますが、Wix の多様な AI ツールは、E コマースの枠を超え、より幅広いオンラインプレゼンスに対応しています。
AI を活用した Web サイト作成と全体的なデザインの柔軟性に関しては、Wix が先行しています。とはいえ、Shopify はネットショップ管理と販売プロセスの合理化に焦点を当てた AI ツールで、特に E コマース分野の競争を加速しつつあります。
E コマース機能
どちらのプラットフォームも、安全な支払い処理、在庫管理、マルチチャネル販売機能といった必要不可欠な機能を提供しています。
Wix の強みは、追加設定なしで使える EC 機能があらかじめ備わっている点です。特に、中小企業やネット販売を始めたばかりの事業者にとって、大きな魅力となります。
一方、Shopify の強みは、幅広いマルチチャネル統合と高度な注文および在庫管理ツールにありますが、これは複数の拠点を持つ業者や事業規模の拡大を図る業者にとって特にメリットと言えるでしょう。
具体的に説明すると、両プラットフォームは eBay、Google Merchants、Amazon といった人気のマーケットプレイスでの販売をサポートしています。
Shopify は、さらに Pinterest、Walmart、Target Plus などのプラットフォームを含め、販売機会の範囲を広げています。また SMS や WhatsApp での販売もサポートしています。Shopify の特筆すべき利点は、「Shopify Buy 」ボタン(Shopify のサブスクリプションに含まれています)と、最近統合された「Buy with Prime 」ボタンです。これにより業者は Amazon プライムの膨大な顧客ベースを利用し、無料配送などのプライム特典を提供することができます。

Wix の特に優れた点は、ユニークな決済の仕組みです。Wix なら、顧客は異なるタイプの商品やサービスを1つの買い物かごにまとめることができます。たとえば、サービス(例:ヘアカット)、物理的な商品(髪をテーマにするなら、トリートメントなど)さらにはイベントチケットなどを1つの買い物かごに入れ、1回の支払いで済ませることができます。現時点では、Shopify はこのような機能に対応していません。
Wix ではさらに、決済にフォーム回答項目を追加することができます(Shopify では、月額約 2,500 ドルの Shopify Plus を契約した場合のみ可能)。これは特に Wix ユーザーにとって大きなメリットです。なぜなら決済の項目を変更して、顧客から必要な情報を収集することができるからです。
またビジネスのニーズに合わせて、特定の項目にルールを設定することも可能です。例えば、顧客にその購入がビジネス用であるかどうかを確認するカスタム項目を作成することができ、顧客が「はい」を選択した場合、インボイスを作成するなどの追加の関連項目が表示され、「いいえ」を選択した場合、項目は表示されません。これは、顧客の情報を収集してそのニーズを把握し、それに応える最適な方法を見つけるための素晴らしい方法だと言えるでしょう。

結論:Eコマースにおいて Wix と Shopify のどちらを選ぶかは、ビジネスの具体的なニーズ次第です。オールインワンのソリューションをお探しなら Wix が最適かもしれませんし、マルチチャネル販売や高度な在庫管理、B2B オペレーションに重点を置くビジネスには Shopify が魅力的に映るかもしれません。
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App Market
Web サイトの機能強化に関しては、Wix と Shopify のどちらも強力なアプリ市場を展開しています。数字を比較する前に念頭に置いておきたいのは、Wix の「ネイティブソリューション」アプローチです。他のプラットフォームではサードパーティ製アプリを必要とするような多くの機能が、 Wix には組み込まれているため、ビジネスオーナーは自社のビジネスソリューションを一元管理することができます。
Wix の App Market は、事前に審査されたパートナーによる1,000以上のアプリを誇り、幅広い業種や Web サイトの種類に対応した多様なオプションを提供しています。一方で、Shopify のアプリストアには8,000を超えるアプリがあり、これらのアプリは主に E コマースソリューションに特化しています。例えば Shopify は、配送業者やフルフィルメント倉庫に特化した、より広範囲にわたるアプリや直接統合を提供しています。逆に Wix のアプリエコシステムは、ホテルやジムのようなオンライン予約を扱うビジネス、ネット販売、メニューのあるビジネス(レストラン)など、より幅広い業界や Web サイトの種類に対応しています。
Shopify はアプリや E コマース面で数的優位に立つ可能性があるものの、Wix のネイティブソリューションへの投資は(運営しているものがレストランやネットショップなどに関わらず)、探しているものが Wix 内で見つかることを意味します。言い換えれば、ビジネスの運営・成長のために、必ずしも統合や複数のサブスクリプションを必要としないのです。
セキュリティと信頼性
安全で信頼性の高い Web サイトは、単にあればいいというものではありません。特にクレジットカード情報、E メールアドレス、その他の個人情報のような機密情報を扱う場合はなおさらです。Wix と Shopify のセキュリティ面は、どちらも必要不可欠な項目を満たしています。
SSL 暗号化による安全なデータ送信
24時間365日のセキュリティオペレーションセンター(SOC)
E コマースのための PCI 準拠
攻撃に対する DDoS 緩和
二段階認証
不正行為の検出
Wix の Web セキュリティについての詳細もご覧ください。
結論:どちらのプラットフォームも、24時間体制の監視と安全対策で、Web サイトのセキュリティに真剣に取り組んでいます。
ブログ
ブログに関しては、Wix と Shopify のどちらもビルトインソリューションを提供していますが、より包括的なプラットフォームで Wix がやや優勢ではないでしょうか。
Wix には、初心者からベテランのコンテンツクリエイターまで楽しめる機能が満載で、直感的にブログを作成することができます。柔軟なレイアウトオプションに加え、ブログのアイデア、概要、記事の全文を生成し、さらにはターゲットオーディエンス、キーワード、コンテンツ目標に基づいてコンテンツを編集することのできる、AI を搭載したツールも用意されています。またプラットフォームには、各投稿を最適化するための AI メタタグ作成ツール と SEO チェックリストも含まれています。カテゴリやタグのような整理機能が組み込まれているほか、ブログの可視性を向上させるためにサイトマップやメタデータの自動 SEO 支援も受けられます。
一方、Shopify は基本的なブログエンジンを備えてはいますが、コメントに直接返信したり、複数の執筆者を追加したりといった高度なコンテンツ管理機能には欠けています。また Wix がシームレスに提供している、ブログ閲覧数の追跡などの詳細なブログ分析機能もありません。Shopify のブログプラットフォームでは、デザインオプションも限られており、Wix と比較してネイティブ SEO ツールも少なめです。
結論
Shopify のブログ作成ツールは、ブランドを中心としたコミュニティ構築をサポートするよう設計されている一方で、Wix の機能豊富なブログ作成ツールは、本当に魅力的でプロフェッショナルなブログを作成するための、より多くのツールを備えています。
もっと詳しく
→ Wix でブログの始め方を学びましょう。
マーケティング・SEO
マーケティングと SEO ツールに関しては、Wix も Shopify も強力なツールを提供していますが、いくつかの重要な違いがあります。
Wix は、自社で提供する一連の包括的な CRM と EC 向けマーケティング機能を提供しており、サードパーティ製アプリの管理に煩わされることなく、すべての機能をカバーしたいと考えている業者に(1箇所で関連するすべてのサービスを取り揃えている)ワンストップショップを提供しています。
一方の Shopify は、特定の高度な機能において優れているものの、Wix のプラットフォームは、必要なものすべてをすぐに利用できるように設計されています。
SEO の面では、どちらのプラットフォームも必要不可欠な機能を備えています。Shopify は、canonical タグやサイトマップの生成など、技術的な SEO の側面を自動的に処理するだけでなく、タイトルタグ、メタディスクリプション、robots.txt ファイル、URL を編集して、コンテンツを最適化することができます。
Wix はこうした機能に加え、経験豊富なマーケターの業務に役立つ幅広い機能を提供しています。Wix なら、Wix ダッシュボードからの直接広告キャンペーン管理(Shopify Plus でしかできないこと)、Semrush のようなツールとの直接統合(24時間ごとに10回のキーワード検索が無料)、SEO に適したコンテンツやメタタグを作成するための AI を活用したアシストまで利用できます。

Wix も Shopify も、Web サイトのサービスと並行して、ロゴジェネレーターや名刺メーカーといったブランディングツールを提供しています。しかし何よりも Wix を特徴づけているのは、マーケティングに対するネイティブソリューションのアプローチです。例えば、Wix プラットフォームで、ソーシャルメディアのグラフィックやビデオを作成することができます(その後、Wix からキャンペーンを投稿・管理することも可能です)。
結論:どちらのプラットフォームもマーケティングの基本をしっかりと提供していますが、Wix は自社の CRM とマーケティングソリューションを包括的に備えています。Shopify も高度な機能を備えてはいますが、Wix のプラットフォームは、サードパーティ製アプリをダウンロード・管理することなく、ワンストップで基本的な機能をカバーすることができます。
カスタマーサポート
Wix も Shopify も、電話やチャットなどあらゆるチャネルを通じてサポートを提供しており、顧客からの問い合わせのほとんどが24時間以内に解決しています。また、両社ともヘルプセンターを設けており、ほぼすべてのトラブルシューティングをサポートできる豊富なナレッジベースを備えています。
Wix のカスタマーサポートは以下の通りです
コールバック カスタマーケア サービス 月~金:午前9時~午後9時(日本時間)
ヘルプセンター(FAQ とコミュニティフォーラム)
ビデオチュートリアル付きナレッジベース
Shopify のカスタマーサポートは以下の通りです
24時間365日体制のバーチャルヘルプセンターアシスタント
コールバックのリクエストが可能(チャット経由)
ライブサポートへのアクセス(チャット経由)
Shopify コミュニティ
ヘルプセンター
Wix とShopify はどちらも充実したカスタマーサポートを提供していますので、ニーズに応じて検討いただくのが良いでしょう。
価格
Shopify の月額(年額請求の場合)
Basic ¥3,650/月
Shopify ¥10,100/月
Advanced ¥44,000/ 月
Plus 最低料金 $ 2,300 [米ドル]〜/月(3年契約)
Enterprise カスタム価格
年払いの場合は、通常プランより 25% 割引となります。カード手数料は、支払いタイプや選択したプランによって 0.6% から 2% の範囲です(高額なプランでは安くなります)。Shopify では、無料のトライアルが3日間利用可能で、その後も最初の3か月は月額150円で利用できますが、その後継続するにはプランを購入する必要があります。
Shopify には「ライト」プランというユニークなプランもあります。これは、Shopify の Web サイトを持たずに商品を販売したい人向けのプランです。月額9ドルで、個人の Web サイトやブログに「購入ボタン」を埋め込むことができます。
Wix の月額(年額請求の場合)
無料のホームページ作成(EC 機能無し)
パーソナル ¥1,300/月(EC 機能無し)
スモールビジネス¥2,300/月(個人 EC 向け)
ビジネス¥2,700/月 (本格 EC 向け)
ビジネスプライム¥13,500/月(大規模 EC 事業者向け)
エンタープライズ:カスタム価格
Wix のすべてのプレミアムプランには、1 年間無料のカスタムドメインが含まれています。
結論:Shopify のプランは一般的に Wix よりも価格が高く、E コマースビジネスに特化したものとなっています。Wix にはずっと使える無料プランがありますが、Shopify にはそのようなプランはありません。
まとめ : Wix と Shopify、選ぶべきは?
Wix と Shopify のどちらを選ぶかは、Web サイトに何を求めるかによって決まってきます。豊富な機能と拡張性のあるネットショップを探していて、大量の在庫を抱えている場合、Shopify は最も賢明な E コマースプラットフォームの一つです。サイトにサードパーティ製アプリや統合を追加することに抵抗がないのであれば、E コマース関連のサードパーティ製アプリは、ほとんど何でも揃っています。
Wix は、優れたデザイン機能と柔軟性を備え、コンテンツに特化した Web サイトが必要な場合に最適です。コードを1つも書かなくとも、決められたセクションだけに制限されることなく、思い通りの美しい Web サイトをデザインすることができます。これは特に、Wix Studio を使用している場合に顕著です。ユーザーフレンドリーな DIY プラットフォームと手頃な価格のビジネスソリューションを特徴とする Wix は、 E コマースに最適ですが、それだけにとどまりません。予約カレンダー、イベント管理ツール、レストランの注文処理、フィットネスビジネス支援などの機能も利用でき、他の収益源やビジネスチャンスが広がります。
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Shopify から Wix への移行方法
Shopify の Web サイトを既にお持ちで、Wix に切り替えたい場合のサイトの移行方法について簡単にご説明します。
アプリを追加し、Wix アカウントを選択します
Wix App Market にアクセスして、Cart2Cart アプリを追加してください。
データ切り替えの許可を与え、移行するものを選択します
移行元のカート(Shopify)を選択し、アクセスに必要な権限を与えます。
結果を確認します
データは Wix のダッシュボードで確認できます。
編集部注:本記事でご紹介している情報は、特に記載のない限り2025年3月31日現在のものです。
この記事を書いた人

下瀬 美幸(Miyuki Shimose)
Wix 公式ブログ編集者/ SEO エキスパート・ブログライター