オリジナル T シャツ販売の始め方:自作 T シャツビジネス完全ガイド


オリジナル T シャツ販売の始め方

皆さんのクローゼットにたいてい入っている「T シャツ」。シンプルなデザインのものから、個性が見えるユニークなイラストやメッセージ入りのものまで何種類かの T シャツを揃えている人がほとんどでしょう。しかし、自分の好みを徹底的にこだわり抜いた「オリジナルの T シャツが欲しい」と思ったことはありませんか?


それなら、自分で T シャツをデザインしてみてはいかがでしょうか。あなたがデザインしたオリジナル T シャツが他の誰かの目にとまり、購入したいと思う人がいるかもしれません。



T シャツビジネスのメリット


世界にひとつしかない自作の T シャツが作れる楽しさだけでなく、それをオンラインで販売し収入を得ることのできる素晴らしい利点を持ち合わせた T シャツ販売ビジネス。


T シャツビジネスは 2018 年に 2060 億ドル(約 21 兆円)規模を超え、2027 年まで成長を続けると予測されています。ほぼすべての人が買うであろう「T シャツ」のマーケットは大きく、その可能性は半ば無限だといえます。


では、まず何からはじめたら良いのでしょうか?ビジネスの基盤をつくる最も手軽な方法は、オンデマンド印刷サービスでオリジナル T シャツを作成することです。



オンデマンド印刷(プリントオンデマンド)とは


オンデマンド印刷はドロップシッピングの一種で、在庫管理や発注の処理、配送などの手間をかけずにオリジナル T シャツをオンラインで販売できるサービスを指します。


PrintfulPrintify といったオンデマンド印刷サービスを利用すれば、T シャツを選び、独自デザインを制作し、ネットショップに追加するだけで手軽に商品を販売することができます。オンデマンド印刷サービスの多くは、デザインした T シャツを実際にモデルが着用している姿を「モックアップジェネレーター(モックアップ制作ツール)」で確認することができます。ここで表示されたモックアップ画像をネットショップの商品画像として掲載し、顧客に明確なイメージを伝えることができます。


オンデマンド印刷プラットフォームと自分のサイトを同期させれば、オリジナルデザインの T シャツをネットショップで販売することができます。注文が入ったらオンデマンド印刷業者が T シャツにデザインを印刷し、顧客に直接発送します。ビジネスとして始めやすいだけでなく、初期投資を抑えたい場合に最適な手段です。



T シャツのネット販売は儲かるのか?


気になる T シャツビジネスの収益ですが、ビジネスが成り立つ可能性は往々にしてあります。T シャツ販売で利益をあげているビジネスオーナーも多く、中には数億円規模で稼いでいるショップもあるほどです。


魅力的なザインと心に刺さるメッセージ性のあるデザインを施した独自の T シャツブランドを確立できれば、固定のファンを獲得できる可能性は十分にあると言えます。

T シャツ販売をはじめる前に、まず以下の点を念頭に置きましょう。

  • 競争が激しいビジネスである。

  • 価格帯の低い商品のため、利幅も薄くなる。

  • ビジネスの成長に時間がかかる。

大きな利益を上げるには戦略的にビジネスを組み立てていく必要があります。多くの T シャツショップが直面する課題を避けるには、あなたの創造性を発揮して、コストに注意し、上手にマーケティングをすることです。つまり、コストに注意しながらクリエイティブなデザインを考案し、商品をうまく宣伝していかなければいけません。


では、競争を勝ち抜き、実際に売れる T シャツショップを作るにはどうすればよいのでしょうか?以下、具体的なステップをご説明します。



T シャツビジネスの始め方:今すぐできる 13 の簡単ステップ


  1. ネットショップを開設する

  2. オンデマンド印刷サービスと連携する

  3. 見込み客を定義する

  4. 目を引くデザインを作成する

  5. 高品質の商品を選ぶ

  6. 印刷の種類を選ぶ

  7. 在庫を管理する

  8. モックアップ制作ツールを活用する

  9. デザインのフィードバックをもらう

  10. コストを計算する

  11. 価格を設定する

  12. ブランドを構築する

  13. ビジネスを拡大する


T シャツビジネスの始め方


01. ネットショップを開設する


顧客に安心して商品を買ってもらうためには、まず本格的なネットショップの運営が必要不可欠です。オンラインで T シャツビジネスをはじめるための第一歩として、まずはネットショップを開設しましょう。


以下の点を参考に、オンデマンド印刷サービスと簡単に連携できる e コマースプラットフォームを見つけてみましょう。



コスト


予算に合わせて発生するコストを慎重に計算。初期投資を抑えるために、低価格ではじめられるサービスを探すのがポイントです。中には無料で作成をできるサービスもあります。


Tips:ビジネスに役立つ機能が付随したネットショップ作成サービスを選ぶとなお良いでしょう。Wix ではビジネスの規模を問わず、ビジネスの成長に欠かせない高度なマーケティング & 顧客管理ツールが備わっています。



デザイン機能


オリジナルが売りの Tシャツを扱うからこそ、ネットショップのデザインも自由にカスタマイズしたいもの。ブランドの世界観をサイトで表現できるカスタマイズ性に富んだサイト作成ツールを探してみましょう。


Tips:Wix には美しいデザインのネットショップ向けテンプレートが揃っています。好みのテンプレートを選び、個々のブランドに合わせて自由にデザインを調整することができます。



スマホサイト対応


ネットショップを通じての購入は、今では半数以上の人がモバイル機器から行っています。そのため、買い物客がどこからでも購入を完了できるよう作成したネットショップがスマホ表示に対応していることを必ず確認しておきましょう。


Tips:Wix で作成したホームページはすべて、モバイル版サイトに自動で最適化されます。


ネットショップ作成用のプラットフォームを選んだら、さっそくショップの開設:


  1. ショップに名前をつける:ビジネスに関連する単語をいくつか書き出してみましょう。アイデアを得るためにビジネス名ジェネレーターの活用も役立ちます。

  2. ドメイン名を選ぶ:ショップの名前に合ったドメイン名を取得しましょう。顧客があなたのショップを検索エンジンから見つけやすくなります。

  3. ネットショップのデザインを決める:ネットショップ向けテンプレート、またはいちからサイトをデザインできる白紙テンプレートを使用し、お好みのデザインを施します。

  4. 決済方法を追加する:決済が簡単かどうかも、ネットショップの使いやすさを決める重要な要素です。購入の機会を逃さないように顧客に最適な決済オプションをいくつか用意しておきましょう。

上記のポイントを念頭に置いて、まずはあなたが思い描くショップのイメージをサイトに落とし込んでみましょう。



02. オンデマンド印刷サービスと連携する


ネットショップを作成したら、次にオンデマンド印刷サービスと連携しましょう。


Wix で作成したネットショップには、Wix App Market から PrintfulPrintify などのオンデマンド印刷サービスを追加できます。どちらもオリジナルのデザインをアップロードして自作の T シャツを作成できるサービスです。ショップで商品が売れた後の注文処理と配送はすべてこれらのサービスにお任せ。世界各国への配送にも対応しています。


Printful を Wix ストアに追加する方法については、こちらの動画をご覧ください。



Wix 以外のサービスでネットショップを作成している場合は、そのサービスが定める手順に従ってオンデマンド印刷サービスとの連携を行ってください。



03. 見込み客を定義する


無数の T シャツショップが存在する中で、どうしたら顧客はあなたのショップから商品を購入してくれるでしょうか?「あなたのショップに欲しいものがあるかどうか」がカギとなります。


ユーザーが求めているものを提供するためには、まずバイヤーペルソナ(商品を購入してほしい人の理想像)を定義して、理想とする顧客層が何を望んでいるか、ニーズを把握する必要があります。


自分の興味があることや情熱を注げることを起点として、ニッチなユーザー層を見つけてみましょう。たとえば、特定の映画やスポーツチーム、TV 番組、インディーズ映画、有名人のファングループ、同じ思想を共有する人たち、何らかの活動に参加しているメンバーなど挙げられます。


ターゲット層が決まったら、その人たちの好みを掘り下げてみましょう。


Reddit を活用する


Reddit はユーザー参加型のコミュニティサイトで、あるユーザーが投稿を作成すると他のユーザーがそれに対して投票を行います。サイトはサブレディット(subreddit)というセクションに分かれており、実にさまざまな分野の話題を探すことができます。ユーザーは自分の興味に合ったサブレディットをフォローし、その中に作成される投稿を閲覧することができます。


ターゲット層が投稿している内容を見てみましょう。フィードをざっと見て、エンゲージメントが最も高そうなコンテンツを確認します。そこから得られるアイデアを T シャツのデザインやメッセージとして活かせるかもしれません。



Facebook グループ を検索する


自分の興味に合ったニッチなコミュニティを探してみましょう。グループのユーザーとコミュニケーションを取ることで、彼らが興味を持つコンテンツを把握できます。Tシャツのアイデアや、実際のデザインについてのフィードバックを求めてみるのも良いでしょう。



競合ブランドをチェックする


他のブランドを観察し、何がうまくいっているのか、何がうまくいっていないのかを把握しましょう。あなたがターゲットとするユーザー層をどのように惹きつけるか、より良い商品づくりに役立てることは何かなどアイデアを書き止めてみて下さい。


また、競合がまだ手を出していないニッチな層まで絞り込み、その層に響くような T シャツをデザインしましょう。



04. 目を引くデザインを作成する


さて、いよいよオリジナル T シャツのデザインに入ります。


メッセージやストーリーを T シャツに込めてあなたの個性を表現しましょう。一般的にシンプルかつトレンド感のあるデザインが好まれます。

プロのアーティスト並みの高度なデザインを目指す必要はありません。しかし、あなたがイラストレーターやグラフィックデザイナーのようなアーティストである、またはアートに興味がある場合はその才能を発揮するチャンスです。


まずは独創的なメッセージやコンセプトを頭に描き、大まかなスケッチを描いてみましょう。そのスケッチをもとにデザインソフトでイメージを形にしていきます。または、手書きのイラスト作品やレタリングをベクターアートに変換して、PC で調整することもできます。デザインソフトを持っていない場合はデザインツールの Canva を利用したり、Wix のロゴメーカーでオリジナルのロゴを作成してみましょう。


デザインの一部として背景を入れる場合を除き、作成する画像は透過背景(PNG ファイル)にしましょう。また、利用するオンデマンド印刷サービスによって、アップロードする画像の既定が異なるため注意してください。デザインの印刷が正しく、高画質で行われるように、画像に関する注意事項を必ず確認しましょう。


たとえば、Printful で使用する画像は以下の形式にする必要があります。


  • 最低 150 DPI(dots per inch/ドット・パー・インチ)。T シャツの種類によってはより大きな DPI が必要になる場合もあるため、デザインをアップロードする前に確認するようにしましょう

  • JPG / PNG 形式でアップロード可能。


自分でデザインするのが難しい場合は、プロのイラストレーターやグラフィックデザイナーに依頼するという手もあります。デザインを依頼するために以下のようなサービスを利用することができます。

  • Fiverr:フリーランスのデザイナーに単発でデザインを依頼できるサイトです。それぞれのデザイナーの専門分野別で検索でき、予算に応じて候補を絞り込むことができます。

  • Upwork:デザイナーに複数のデザインを継続して依頼する場合や、進行中のプロジェクトに参加してもらいたい場合など、長期の依頼に適したサイトです。

  • Behance:デザイナーに特化したソーシャルメディアプラットフォーム。グラフィックアーティストたちが自分の作品を披露し、インスピレーションを互いに受けあったり、仕事を得たりする場として人気です。デザインのアイデアが欲しいときにも重宝します。

  • Dribbble:同じくデザイナーが集まるプラットフォームです。掲載作品を見るだけでも楽しいですが、スタイルで絞り込んで好きなデザインを探すこともできます。気になるアーティストを見つけたら仕事を依頼したり、気に入ったデザインをインスピレーションとしてアイデアを膨らませるために役立てることができます。



05. 高品質の商品を選ぶ


いくらデザインが良くても、サイズが合わなかったり質が悪い商品の購入は避けたいものです。


オンデマンド印刷サービスを使用している場合は、まず売りたい商品を自分で購入して品質を確認しておきましょう。異なる種類の T シャツをいくつか試しておくことをおすすめします。着心地はどうか、発色は良いか、自宅で問題なく洗濯できるか、洗濯後に収縮しないかなどを確認しておくことが大切です。


おすすめは、肌に快適にフィットする綿素材の T シャツです。ほとんどの T シャツショップでは綿とリングスパンコットン製の商品を販売しています。これら 2 つのオプションを選ぶときに参考となるポイントはこちらです。



綿100%


メリット:

  • 安価

  • 印刷がきれいに映える


デメリット:

  • 縮む可能性がある

  • 生地が厚く重い



リングスパンコットン100%

メリット:

  • 生地が薄い

  • やわらかい

  • 耐久性が高い

  • 比較的縮みにくい


デメリット:

  • 価格が高め


自分が良いと思える商品やサービスを提供しましょう。商品のクオリティが高ければ自然とリピーターが増え、リピーターによる口コミなどでブランド認知の向上にも繋がるでしょう。



06. 印刷の種類を選ぶ


T シャツのプリント方法にはいくつかの種類があります。主要な印刷のオプションを紹介します。



熱転写


自身で印刷したい場合に適したオプションです。


熱転写の中でも最も一般的なのは、プラスチゾルを使用した転写プリントです。この方法ではまず、業務用のプリンターを使用して高画質の転写シート上にデザインを印刷し、その後ヒートプレスでそのデザインを T シャツに転写します。


メリット:

  • 自分で印刷が可能


デメリット:

  • 高額のヒートプレス機が必要

  • T シャツの在庫が必要

  • 労働集約型の作業になる

  • 印刷したデザインの耐久性はそこまで高くない



シルクスクリーン


この方法は、同じデザインを大量の T シャツに印刷したい場合に適したオプションです。


ステンシルのようなメッシュスクリーンを使用して、T シャツ上にインクを落として層状にすることでデザインを固着させます。複数の層や色を追加できますが、その場合はコストもかさんでしまうことに注意が必要です。


こちらも労働集約型の作業になるため、同じデザインの T シャツを大量に生産するといった場合に適しています。


メリット:

  • 枚数が多いと費用対効果が高い

  • 高品質の印刷が可能

デメリット:

  • 色やデザインが限られる

  • 個人で印刷するには不向き



ダイレクト印刷(DTG)


T シャツの印刷を行う場合に最も一般的な方法です。


インクジェットプリンターを使用してデザインを生地にプリントします。複雑かつ細かいデザインを印刷したいときには最適です。また、印刷枚数にかかわらず同じプロセスを利用します。


メリット:

  • セットアップ費用が安価

  • 細かくカラフルなデザインに対応

  • 高品質の印刷が可能

デメリット:

  • 大量に印刷する場合は、シルクスクリーンに比べて費用対効果が高くない



全面印刷(昇華転写)


T シャツの全面にプリントを施して、極めてユニークな T シャツを作成できる全面昇華転写。


文字通り T シャツの隅々までデザインをプリントすることができます。しかし、この方法に対応していないオンデマンド印刷サービス会社もあるため確認が必要です。


メリット:

  • T シャツの全面に印刷可能

  • セットアップ費用が安価

  • 細かくカラフルなデザインに対応

  • 高品質の印刷が可能