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ネットでイラストを販売するには?おすすめサイトや売るコツを徹底解説


「アーティストとして食べていくことは厳しい」という考えは、今後変わっていくかもしれません。

Eコマース市場の発達により、アーティストやクリエイターが、簡単にネットでイラストを販売することができるようになったからです。


もちろん、ネットショップを作成し、しっかり運営することは簡単ではありません。本記事では、作品をオンラインで販売してみたいクリエイターに向けて、作品の仕入れ方法から販売するコツまで、役に立つ情報を徹底解説します。この記事を参考に、イラストやアート作品の収益化に挑戦してみましょう。作品の販売に慣れてきたら、取り扱う商品を増やすこともできます。ネットショップで売れる商品アイデアの記事を参考に、他にも販売したい商品を探してみましょう。


目次


デジタルイラスト・絵を販売する方法4選


イラストや絵などの作品を売るために、個展を開いたり地元の専門店などを通すのが当たり前だったのは、もう過去の話です。現代ではクリエイターは、オンラインで案件を獲得し、世界中にイラストや芸術作品を販売することで稼げるようになりました。

ネットで絵・イラストを販売する方法は主に以下の4つです。


01. イラスト販売サイトに登録


イラスト販売サイトには、デジタルイラストや作品を買いたい顧客が集まるという利点があります。多くの販売サイトでは、クリエイターの成長を支援するために、さまざまな販売サポートを提供しています。


しかし、販売サイトは競争が激しいという面もあります。同業者の作品の中から自分の作品を選んでもらうためには、どのような作品が人気なのか理解し、検索ランキングのアルゴリズム、競合他社の状況、掲載条件などを十分に把握しておく必要があります。また、利用規約や手数料に関する規約があるため、必ず理解した上でイラストを販売しましょう。


利用する販売サイトを選ぶ前に、以下の点を確認しておきましょう。

  • プロフィールを充実させ、ポートフォリオや実績を掲載することで、案件獲得の可能性を高めましょう。

  • 自分の作品スタイルにマッチし、顧客を惹きつけられる販売サイトを選択しましょう。

  • 販売サイトは、ネットショップの代わりではなく販売経路の一つです。両方の運営を視野に入れましょう。

  • それぞれの販売サイトには異なる利用規約があり、規約の更新などで、手数料の変更や売れる作品の制限など、ビジネスに関わる規約が突然変更になる可能性があります。


販売権を失わないためには、マーケットの規約に従う必要があります。また、購入者とのトラブルを避けるために、納品ファイルの種類や、修正に応じられる回数、支払い期限など、あらかじめ設定しておきましょう。

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代表的なおすすめのイラスト販売サイト5選

サイト名

SKIMA

(スキマ)

ココナラ

minne

(ミンネ)

クラウド

ワークス

ランサーズ

主な取扱い ジャンル

イラスト、キャラ販売、アイコンなど

イラスト、似顔絵、LINEスタンプなど(その他スキル販売)

原画販売、似顔絵、クラフトアート

イラスト、漫画作成など(その他スキル販売)

​イラスト制作、キャラクターデザイン、LINEスタンプ作成など

料金の 相場

​1,000円から

​3,000円から

500円から

30,000円から

​20,000円から

手数料

​11%~22% (コンビニ決済手数料+200円)

​販売者 22% 購入者 5.5%

​10.56%

(税込)

​20% (10万円以下、タスク形式)

16.5%​


1. SKIMA(スキマ) イラスト販売に特化している販売サイトです。マンガやアニメ系のデジタルイラストが特に多く取り扱われています。比較的単価が安い依頼が多く、初めてイラストを売る人や、気軽にデジタルイラストを販売したい人におすすめです。


2. ココナラ 日本最大のスキルシェアマーケットとして、知名度が高いクラウドソーシングサイトです。イラスト販売のカテゴリーでは、立ち絵やマスコットキャラクター、ロゴデザインまで様々な種類の作品が数多く取り扱われています。イラストの種類やスタイルを問わず、さまざまなクリエイターがデジタルイラストや絵、デザインを売ることができます。


3. minne(ミンネ) ハンドメイド作品の販売に特化したサイトですが、イラストも数多く取り扱っています。特に、オーダーメイドの似顔絵制作や原画ポスターなどの取扱いが多いという特徴があります。ダウンロード販売も可能ですが、人気なのは結婚式のウェルカムボードや、お祝い事のための名入りイラストなどです。ダウンロード作品ではない場合は、作品の発送が必要になるという点に注意しましょう。


イラスト制作や、LINEスタンプ制作など、クライアントがイラスト作成依頼の募集を掲載します。そこに、クリエイターが応募し、採用されることで収入を得ることができます。実績が少ない間は、応募しても採用されない可能性があるという点に注意しましょう。


大手企業も利用しており、信頼性が高いスキル販売サイトです。クリエイターを格付けする制度があり、売れるようになるにはある程度の取引数を経験し、クリエイターランクを成長させる必要があります。

イラスト販売サイトを使った案件受注は、イラストレーターやクリエイターとして、実績を積むために利用できる方法の一つです。ある程度実績と経験がある場合には、Twitter やオンラインポートフォリオを通して直接案件を獲得することで、利益率を向上させることができます。


800種類以上の豊富なWebデザインテンプレート

イラスト販売のためのWebデザインテンプレート例


02. 自分のネットショップを作成


自分のネットショップの立ち上げは、アーティストとしての自己ブランドの確立にも効果的です。ネットショップなら、デザインや商品価格、顧客との関係など、自分に合ったサイト運用ができます。 すでに実店舗やスタジオを持ちビジネスを行っている人も、ネットショップを立ち上げましょう。オンラインと実店舗の両方で集客できるようになり、相乗効果が狙えます。オンラインショップを開設することで、実店舗に行けない顧客も作品を購入できるようになるでしょう。また、メルマガや SNS、Google 広告などのマーケティング戦略を取り入れやすくなり、ビジネスを成長させることが期待できます。


Wix のホームページ作成プラットフォームなら、オンラインポートフォリオにストア機能を追加するだけで簡単にイラストや写真、素材セットなどのダウンロード販売を始められます。クレジットカードだけでなく、スマホでの支払いにも対応しており、クライアントが安心して選べる支払い方法を提供することができます。


イラスト作品を利用して、グッズ販売をすることも検討してみませんか?


オンデマンド印刷を利用することで、デザイン T シャツの販売やオリジナルスマホケースなどを商品として手軽に販売することができます。注文ごとに商品が印刷され、直接クライアントに配送されるため、在庫管理の負担が少なく抑え、効率的に稼ぐことができるでしょう。イラスト作品を新たな収入源として、手軽に活用できる、おすすめの販売方法です。


ネットショップ運営のコツ:EC サイトプラットフォームを選ぶ際は、ビジネスの立ち上げや成長戦略も見据え、どのステージでも役立つビジネスツールを含むものがおすすめです。たとえば、Wix Eコマースは在庫管理、マルチチャネル販売や海外展開向け機能、アクセス解析など、ネットショップ運営に必要なツールが満載です。

オールインワンのネットショップ作成プラットフォーム



03. SNSで販売/直接案件受注


最近では、SNS そのものが強力な販売チャネルとなっています。実際、 インスタグラムでは EC 機能を提供しており、ユーザーがプラットフォームから直接購入できます。顧客が毎日チェックするチャネルで「ショッパブルポスト(買い物が可能な投稿)」を作成するといったアプローチが可能になります。

そのほかにも、さまざまな SNS の活用法があります。

  • インスタグラムやフェイスブックで、ビジネスアカウントを開設。

  • インスタグラムの投稿やピンタレストの Pin に商品をタグ付けする。

  • 広告やオーガニック投稿(例:作品の制作過程の動画など)を活用して、ネットショップへ誘導する。

  • 企業とのコラボやメディア掲載などを紹介し、ビジネスとしての信頼性を向上させる。

  • 季節ごとのプレゼントや割引を実施する。

  • SNS 活動を通して、アーティストとしての知名度を上げる


04. フリーランスのイラストレーターとして独立


フリーランスのイラストレーターやデザイナーとして、さまざまなクライアントからプロジェクト案件を受注することで収入を得ることができます。それぞれのクライアントの需要に合わせて、カスタマイズしたサービスを提供しましょう。


自身の Web サイト では、完成した作品を売るだけでなく、アートに関連するあらゆるサービスを提供することを視野に入れることができます。たとえば、デジタルイラストの添削サービスや、ファンのためのオンラインサロンなどです。会員のみがダウンロードできるデジタルイラスト作品などを提供することで、ファンとの距離を縮め、愛着を持ってもらうことができるでしょう。


Wix ユーザーであり、アーティストの Akvile Les さんは、アートワークの販売だけでなく、デジタルマーケティングに関するコンサルティングサービスも提供しています。両方のサービスで B2B クライアントにサービスを提供した実績があり、 Web サイト で事例を紹介しています。


WixユーザーのAkvilė Lesによるイラスト販売サイト事例


販売する作品の調達方法


ビジネスとして作品を売る場合は、作品の調達方法をいくつか知っておくと良いでしょう。自分のペースで作成した作品を不定期に売ることも可能ですが、品切状態が長く続くと、販売機会の損失になります。在庫切れを避けるために、いくつかおすすめの作品調達方法を紹介します。


  • 自分で作品を作る ー クリエイターやアーティストとして、すぐに実践できる身近な方法です。絵画や陶芸、デジタルイラストなど、自分で制作したオリジナル作品を販売します。

  • オリジナルグッズ販売 オンデマンド印刷により、Tシャツ、スマホケース、マグカップなどの商品に自分の作品をプリントし、オリジナルグッズを販売します。

  • 他アーティストの作品のライセンス購入または再販 ー 仲間や個人制作クリエイターとの提携や、作品の再販許諾を取得した上で販売する方法です。他のクリエイターから委託販売を依頼されることもあります。委託販売では、あなたがマーケティングと取り引きを行う代わりに、売上の一定割合を販売手数料として受け取ります。

  • セカンダリー(二次)市場で調達 ー オークション、アートフェアを通して作品を購入します。この方法は、ライセンス購入やクリエイターからの直接購入よりも、初期投資が高くなる可能性があります。しかし、人気の高い作品を入手するのに有効な方法とも言えます。



販売しやすい作品の種類


ここでは、イラストや絵の販売を目的としたときに、売りやすい商品の種類を紹介します。選択肢として作成を検討しましょう。


  1. オリジナル作品ー 世の中に一点しかない芸術作品や、オリジナルの作品のことです。

  2. オーダーメイド制作 ー オーダーメイド制作は、顧客の依頼を受けて制作します。売れることが確実なため、積極的に受注したい案件と言えます。

  3. オンデマンド印刷(POD)商品 ー自分のイラストを Tシャツやマグカップなどに印刷してグッズを制作します。受注ごとに作成・発送するため、在庫管理の必要がありません。

  4. ライセンス販売 ー 自分の作品をライセンス化し、商社や出版社などに複製を許可します。そして、販売ごとにロイヤリティを受け取ります。

  5. ダウンロード販売 ー クライアントは、作品のデジタルファイルをダウンロードして使用したり、自宅で印刷することができます。

  6. 非代替性トークン(NFTアート)ー 自分の作品を NFT として販売します。NFT はブロックチェーン上に保存され、複製はできません。(NFT アートの作り方についてはこちら


販売価格の設定方法


販売するイラストや作品の価格を正しく設定することは、ビジネスの成功と自分自身の保障のために重要です。一番難しいのは、売りやすい価格でかつ自分の作品を過小評価しない価格を設定すること。このステップでは、実際に市場での調査や分析などが必要となるでしょう。


価格を決める際には、以下の要素に留意してください。

  • 作品制作に要した時間x希望する時給

  • 材料費や使用しているツールのサブスクリプション費用

  • 販売サイトで発生する取引手数料やプラットフォーム利用費

  • 自分の経験レベル

  • 類似の作品や商品の市場価格

  • 必要なビジネスコスト(例:諸経費、マーケティング費用、広告料、配送料など)

自分の作品のコストを把握し、類似する作品の相場を確認したら、販売価格を計算しましょう。イラストや絵の販売価格の設定に関しては、もちろん数字がすべてではありません。クリエイターとしての経験が豊富であったり有名である場合は、より高い価格(高いマージン)の提示も可能です。

また、限定品、受注生産品、コラボ品などは、より高い価格を設定できます。いずれにせよ、複数のチャネルで商品の価格設定を一貫させるほうが良いでしょう。

イラストや絵などのアート作品は、一般的に「割引」を行う商品ではありませんが、買い手を誘うためのプロモーションや、古い在庫の一掃といった販売方法を試してみるのも良いかもしれません。


デジタルイラストや制作品の発送方法


イラストや絵、ハンドメイド作品を輸送する際に忘れてはならないことは、破損防止のための保護です。エアキャップ(いわゆる、プチプチ)、バラ緩衝材、発泡スチロールといった丈夫な梱包材を使用します。また、輸送中に作品が破損した場合に備え、輸送保険への加入も検討しましょう。


物理的な形状のある作品(額装された作品、商品、オブジェなど)を発送するには、主に次の 3 つの方法があります。

  • DIY ー 作品を自分で梱包して発送します。ビジネスを立ち上げたばかりなら、この方法が一番手ごろかもしれません。しかし、ビジネスの規模が大きくなるとこのステップに時間を費やす余裕がなくなるため、作業を外注する必要が出てくるでしょう。

  • サードパーティーロジスティクスの業者(3PL) ー 高額の作品を販売する場合、 配送サービスも念入りに調べましょう。アート作品のような高価値の商品を扱った経験があり、適切な梱包の対応ができる業者への委託がおすすめです。

  • オンデマンド印刷(POD)やドロップシッピング ー 自分で発送する時間も手段もなく、作品制作に集中したい場合はこの方法がおすすめです。 ドロップシッピングや オンデマンド印刷 のプロバイダーは、商品の印刷、梱包、発送に関わるすべての作業を行います。

作品を箱から取り出すという体験は、購入者にとって特別な瞬間です。この体験は、購入者が抱くあなたのブランドに対する印象を左右します。必ずしも大げさな梱包にする必要はありませんが、作品を開梱する際に、傷つけない方法および取り扱い方を明記しましょう。これは、作品を長くきれいな状態に保ってもらうために大切です。


デジタルイラストや作品を売るコツ


ネットショップを立ち上げたら、次に優先すべきなのはサイトへのアクセスを増やすことです。Eコマースのマーケティング戦略には、さまざまなものがあります。それらの戦略を基に売り上げを維持する方法ついて、Wix では多くの記事で紹介してきました。ここでは、その中から特に必要な戦略を短くリストアップしています。

  • 検索エンジン最適化(SEO) ー 顧客がオンラインでアート作品を購入する際、検索エンジンの検索結果に上位表示されるように、関連するキーワードやタグでサイトが最適化されていることを確認します。

  • メールマーケティング ー メールを利用し、顧客との連絡、新入荷や展示会の宣伝などを行い、サイトでの購買意欲を高めます。

  • SNS ー SNS を利用して作品を紹介し、自分のブランドを確立すると共にコミュニティを育成します。

  • 有料広告 ー Google、Facebook などのプラットフォームで有料広告を掲載し、新規顧客の獲得やサイト訪問者の再ターゲティングを行います。

  • コンテンツマーケティング ー ブログ記事、ビデオチュートリアル、写真などを作成し、潜在顧客を惹きつけます。


クリエイターによるEコマースの成功実例


Melissa A. Mitchell さんによって設立された Abielle Creations(ABL)。クリエイターとしての Michell の個性あるスタイルを存分に発揮した Eコマースサイトです。インテリア、アパレル、アクセサリーなど幅広いアイテムのコレクションは、Michell の鮮やかで大胆なカラーパレットが最大の魅力になっています。


Michell は 500 以上のオリジナルアート作品と 40 以上の壁画を制作しており、ネットショップではそれらの作品を基にした商品を数多く取り扱っています。彼女のアイテムは、アートを愛する人々の注目を集めているだけでなく、Forbes、Vogue、ESSENCE Magazine などの雑誌で紹介され、Foot Locker、SPANX などの人気ブランドとグローバル契約を結んでいます。


Wix ユーザーのAbielle Creationsによる作品販売Webサイト事例


まとめ


クリエイターにとって、イラストや絵などの作品で稼ぐ方法を知ることは非常に大切です。個人でイラストを販売することはハードルが高く感じるかもしれません。そんなときは、Wix のオールインワンのホームページ作成ツールがおすすめです。日々制作で忙しいクリエイターでも、ポートフォリオサイトとネットショップを同時に管理し、効率的に作品を販売することができるでしょう。



オールインワンのネットショップ作成プラットフォーム


よくある質問

ネットで絵やイラストを売って稼ぐコツはなんですか?

おすすめのイラスト販売サイトはなんですか?

イラスト販売の相場はいくら?


編集者:Miyuki Shimose ブログ コンテンツマネージャー


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