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【クリエイター必見】オンデマンド印刷を使ったオリジナルグッズ販売の始め方


オンデマンド印刷を使ってオリジナルグッズを販売する

こちらの記事は Printful よりご寄稿いただきました。

クリエイターの皆さんがオンラインで収益を得る手段はいくつかあります。オンデマンド印刷サービスを活用して作った商品をネットショップで販売するのもその1つ。


オンデマンド印刷サービスを利用すれば、写真、コミック、イラスト、書芸などの自作の作品を無地の商品に印刷してオリジナルグッズを作成することができます。


他のショップでは売っていない独自の商品をネットショップで販売することで、顧客はあなたのショップでしか買えないユニークなオリジナル商品を購入することができ、あなたはクリエイターやアーティストとして商品の対価を受取ることができます。


興味はあるけれど何からはじめて良いか分からないという方向けに、オンデマンド印刷サービスの仕組みから、自作デザインをプリントしたオリジナル商品の作り方や世界中にいる顧客へ向けてその商品を販売する方法まで詳しく解説します。



オンデマンド印刷を使ったオリジナルグッズ販売の始め方:

  1. オンデマンド印刷の仕組みを把握する

  2. 商品ラインナップを決める

  3. 商品向けに自作デザインを調整する

  4. 利益を考えて商品価格を決める

  5. ネットショップを作成する

  6. マーケティング戦略を考える



01. オンデマンド印刷の仕組みを把握する


オンデマンド印刷とは、自分のオリジナル商品を作成し、在庫を持たずにネットショップで販売することができるビジネスモデルを指します。


仕組みとしてはドロップシッピングと同じですが、オンデマンド印刷はデザインをカスタマイズできるのが大きな違いです。


オンデマンド印刷サービスの簡単な流れ:あなたがネットショップのオーナーで、Printful などのオンデマンド印刷サービスを使用しているとします。ショップで顧客が商品を購入すると注文情報が Printful に送られ、ショップオーナーであるあなたには通知が届きます。その後、Printful が商品を印刷・梱包し、あなたに代わって顧客に直接発送するというとてもシンプルな仕組みです。


オンデマンド印刷サービスのPrintful

オンデマンド印刷は注文が入った商品のみを製造するので大量に生産して在庫を抱える必要がありません。そのため、売れ残り在庫を破棄することなく地球環境に配慮したエコモデルなサービスであり、堅実なビジネスとして成り立ちます。


実際に注文がなければ商品は製造されないので、はじめたばかりでなかなか注文が入らないという場合も心配はいりません。理論的には、ショップに数百種類の商品を掲載することだってできます。



02. 商品ラインナップを決める


さて、あなたがあるネットショップを閲覧していて特定のデザインが施されているパーカーを気に入ったとします。しかし、同様のデザインが入ったタオルやステッカー、ピローケースやレギンスはイマイチに見えます。すると途端にそのデザインの魅力は消え、気に入ってたパーカーまでも興味を失くしてしまいます。


このように商品のデザインやラインナップによって、ショップの印象は大きく変わります。魅力的な印象を与えるためには商品のキュレーション(独自の視点で選別すること)が必要です。


販売する商品ラインを「環境にやさしいアパレル」や「マグカップ」など特定の種類に絞ることで、ニッチ市場を切り拓くことができます。


たとえば、ショップのメイン商品がウォールアートで、妖精モチーフのイラストを中心にしたデザインの場合は、保育園・幼稚園、小児科などのスペースに特化したアートショップとして運営することができるでしょう。


オリジナルグッズのマグカップ

オンデマンド印刷でできるニッチな商品には、以下のようなものがあります。

もちろん、自分が好きなものなら何でも販売することができます。しかし、注意すべき点は、商品ラインナップを顧客にとって「意味のある」もので揃えることです。ベビー用のロンパースとメンズ用のレギンスなど、あまりにもテイストが異なるものを組み合わせて販売するとまとまりがないように見えてしまいます。


また、商品ページ上に情報があふれないようにカラーバリエーションも厳選しましょう。


「商品オプションを選ぶことの楽しさ」はショッピングの醍醐味の 1 つですが、ショップオーナーとしては顧客心理をうまく突いて攻めなければいけません。そのためには、顧客がスムーズに意思決定できるように限定したカラーバリエーションを提供しましょう。


たとえば、オンデマンド印刷で作成した Tシャツを販売する場合を考えてみます。Printful では、ショップオーナーであるクリエイターがそれぞれのデザインに最適な色を選べるように 40 色以上の Tシャツ色が用意されています。一般的なカラーラインナップの許容範囲は最大 10 色程度です。この中に「シルバーグレー」と「アッシュグレー」といった同系色を含める必要はありません。



少ないオプションを提供することを怖がる必要はありません。顧客の意思決定をサポートすることができ、結果的にはショップの売上につながるということを覚えておきましょう。



03. 商品向けに自作デザインを調整する


商品をどんなデザインにしたいか決まっていますか?クリエイターのあなたなら既に商品にしたいデザインが浮かんでいるかもしれませんね!次のステップは、そのデザインを「印刷したときに理想の状態で見える」よう調整することです。

印刷範囲に合わせたデザインを考える


商品の種類によって、デザインをカスタマイズできる範囲は異なります。スマホケースなどデザイン領域が狭いものから、レギンスのように全面カスタマイズできるものまでさまざまです。


商品の種類に関わらず、必ずデザインの入稿データガイドラインを参照して既定に沿った画像データを作成しましょう。Printful のカタログから、商品をクリックして「入稿データガイドライン」タブまでスクロールしガイドラインを確認して下さい。


ガイドラインに沿って作業することで、商品にデザインを印刷した際に作品の見栄えが鮮明で鮮やかになります。


オリジナルのデザインをカスタマイズ


商品に合わせてデザインを調整する


デザインを施した商品のイメージを確認したい場合は、デザインの配置箇所などを調整できる Printful のモックアップ制作ツールが便利です。


たとえば、犬をデザインしたスマホケースを作成する場合、小さな犬をパターンとして何匹も配置するのか、一匹だけのアップにするのかなど、デザインを着せ替えすることで実際の商品の見え方を確認することができます。


商品の種類ごとに映えるデザインも異なります。相性がいいのはたとえば以下のような組み合わせです。

  • 総柄 - レギンス、スカート、ワンピースなど全面印刷が可能な商品

  • 線画 - ジュエリー、額入りアート、Tシャツ、帽子など

  • コラージュ - ブランケット、バッグ、キャンバスなど

  • 写真 - 額入りアートなどのウォールアート

  • 透過背景のビジュアル - スマホケースや帽子など

何をつくるかはあなた次第!入稿データガイドラインに留意しつつ、最終的には自分が見たい、身に着けたいデザインにするのが一番です。あなたが本当にいいと思うものなら、他のユーザーにもきっとそう思ってもらえるはずです。


オリジナル商品のウォールアート


04. 利益を考えて商品価格を決める


ここで、クリエイターとして収益を得るために商品の販売価格をどのように設定するか考えてみましょう。オンデマンド印刷サービスを使った商品を売る場合、支払いが発生するのは注文が確定したときのみです。顧客が商品を購入すると、以下の取引が発生します。

  1. 顧客がショップ(あなた)に商品の小売価格を支払う

  2. オンデマンド印刷サービスがショップ(あなた)に、商品のコストとフルフィルメント費用を請求する

この差し引きの金額がショップ(あなた)の利益となります。出来る限り高い利益を得るためには、以下のの費用を考慮する必要があります。

  • 税金(配送対象の国・地域に応じて異なります)

  • 決済手数料(利用する決済プロバイダーに応じて異なります)

  • 送料(配送先の住所に応じて異なります)

商品の価格は自由に設定することができます。Printful は高い商品品質と印刷技術を持ち合わせているため、過度な価格を設定する必要はありません。


では、商品価格を抑えながら十分な利益を確保するための相場はあるのでしょうか?オンデマンド印刷商品の場合、一般的な小売価格は以下のような目安となります。

  • Tシャツ:2,000 円 ~ 4,000 円

  • パーカー&トレーナー:3,300 円 ~ 6,100 円

  • スマホケース:1,500 円 ~ 3,200 円

  • レギンス:5,000 円 ~ 8,800 円

  • バッグ:2,400 円~ 6,000 円


オリジナルTシャツの販売価格の設定


価格設定のヒント:価格は端数を丸めた切りの良い数字(2,000 円など)でわかりやすく表記しましょう。ショップでセールを開催する場合は、割引価格の表記として一般的な「〇,999 円」「〇,980 円」などを活用しましょう。


デザインや商品説明の作成、コンセプトの考案などに費やした時間と労力も商品価格に反映させましょう。優れた商品を生み出すために投資をしたのなら、その分価格を高めに設定します。クリエイターやアーティストとして利益を得られる可能性は十分にあるでしょう。



05. ネットショップを作成する


さて、ここまではオンデマンド印刷の仕組みとオリジナル商品の作成、価格設定について説明してきました。次に、ネットショップを立ち上げて Printful と連携し、オンラインプレゼンスを高める準備をしましょう。



ネットショップのデザインは、あなた自身の感性を大切にして最適なものを選びましょう。ビビッドカラーが好きな場合はそれを生かした配色、ミニマルなライフスタイルを実践しているのであればショップサイトもすっきりとした外観でまとめるなど、思い思いのスタイルを表現すると良いでしょう。


ただし、ショップのメイン要素は「商品」です。商品の魅力が引き立つようなデザインにすることで、実際に購入してもらえる確率も高まります。


オリジナルデザインのパーカー

ネットショップを開設したら、サイトの操作性を確認し、顧客が円滑にショップの閲覧ができるかを顧客目線に立って検証しておくことが大切です。


ネットショップをオンライン上で公開する前に友人からフィードバックをもらったり、自分自身で必ずテストをしておきましょう。ショップで商品を購入し、支払いを行うまでの流れがスムーズであるかを確かめます。


サイトを公開したら、SNS を活用してブランディングを高めましょう。


SNS マーケティングでできること、学ぶべきことは山ほどあります。ブランディングの焦点を絞るためにも、片っ端から SNS プラットフォームのアカウント作成することは避けましょう。アカウントの数が多すぎると、SNS の管理だけに時間を取られてショップの売上や認知度の向上といった重要なポイントから軌道がそれてしまう可能性があります。ターゲットとするユーザー層が日々使用している SNS を把握して、それに特化した戦略を実施することが重要です。



06. マーケティング戦略を考える


ショップでセールを行うことだけがマーケティングではありません。マーケティングは以下のポイントも含まれます。

  • 魅力的な商品説明の作成

  • セール & プロモーションキャンペーンの実施

  • 質の高い商品画像の作成

  • SNS で定期な情報発信

ネットビジネスをはじめたばかりの場合は、これらすべての項目を一度に行うのは無謀かもしれません。

まずは商品説明を書く、SEO 対策を行うといった、ショップの売上に長期的に貢献するものからはじめると良いでしょう。


オンデマンド印刷で作ったスマホケース

基本的なマーケティング施策を一通り終えたら、広告の出稿やセールの実施といった次のステップに進みましょう。たとえば、以下のような方法があります。


  • 「注文毎に生産するので無駄がない」というオンデマンド印刷の利点を伝えるために、「環境に優しい製品」であることをアピールする。地球環境に配慮したブランドストーリーに共感してくれるユーザーはブランドも商品も大切にしてくれるでしょう。

  • 「5,000 円以上の購入」のように、注文金額の合計が一定に達したら無料配送を提供する。こうすることで、送料無料にするために追加で商品を買ってもらえる可能性が高まります。

  • 商品ラインナップに低価格と高価格商品の両方を用意する。たとえば、3,500 円と 4,000 円の T シャツが並んで表示されている場合、「3,500 円がお得」という印象を与えることができ、 3,500 円の商品の購入を決断するユーザーが多いといえます。



今回のブログ記事はもう終盤ですが、ショップオーナー、そしてクリエイターとして収益を得るための道のりはここからが本番です!今回オンデマンド印刷サービスについてや商品選定のコツ、デザインの作成、価格設定、マーケティングまで、オンデマンド印刷を活用した収益方法について解説しました。こちらの記事で紹介したポイントを参考にぜひ実践してみて下さいこ。


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