Webデザインとは?初心者が抑えるべき基礎とコツを解説
更新日 2024年8月12日(公開日 2021年8月5日)
「Web デザインの勉強したいけど、どこから始めていいかわからない...」「Web デザインに必要なスキルってなんだろう」と疑問に思ったことはありませんか?
Web デザイナーの仕事は、需要が高まり続けている人気職業の一つです。例えば、最近ではフードデリバリーの需要が増えたことから、レストランのための Web ページの需要が増加しました。今後も、さまざまな分野で Web デザイナーの必要性が高まっていくでしょう。
Webデザインは、フリーランスや在宅仕事と相性がよく、ライフスタイルに合わせて仕事ができるところも魅力の一つです。
この記事では、これから Web デザインについて学びたい人に向けて、Web デザインの基礎から、要素、手法、応用方法などを紹介します。一読すればサイトの作成で役立つさまざまな知識が身に付くでしょう。
Web デザインの役割に焦点を当て、重要なデザイン用語やデザインの原則、そしてより理解を深めるためにデザイン例も交えて Web サイトの作成に役立つヒントを紹介します。
デザインの知識やインスピレーションを得て、あなたの Web サイト制作に活用してみましょう。
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Web デザインとは?
Web デザインとは、PC やスマホで閲覧する Webサイトの見た目やコンテンツを設計し制作することを指します。実際には、見た目だけでなく、ユーザーの視点に立ったウェブサイトの使いやすさ( UI / UX )のデザインなども Web デザインの一環です。
目的に応じて、以下のような種類の Web サイトを作成することが期待されます。
Webデザイナーについて
01. Webデザイナーの仕事内容は?
Webデザイナーとは、Webサイトのデザイン全般を担うプロフェッショナルです。 企業や個人のニーズに合わせて、魅力的で使いやすいWebサイトを設計・制作します。
具体的な仕事内容としては、
クライアントとの打ち合わせ: 顧客の要望をヒアリングし、最適なデザインを提案します。
サイトの構成設計: 情報の整理や動線設計など、ユーザーがスムーズに情報を取得できるようなサイト構造を考えます。
デザイン制作: ロゴ、配色、画像など、視覚的な要素をデザインし、サイトの印象を決定づけます。
Web制作 : HTML や CSS を用いて、デザインを実際の Webページとして実装します。ほかには、Wix などの Web デザインツールを習得し、Web 制作代行を行う Web デザイナーもいます。
近年では、 ユーザー体験(UX)の重要性が高まり、単なる見た目だけでなく、ユーザーが快適にサイトを利用できるような設計が求められています。要望が多様化するなか、デザイナーをアシストする、新しい AI デザインツールも登場しています。デザイナー必見のおすすめ AI デザインツールはこちらの記事を参考にしてください。
02. Web デザイナーの収入
Web デザイナーの平均年収は 300 万円から 400 万円が最も多いと言われています。就労方法としてさまざまな形態があります。
制作会社で Web デザイナーとして働く、自社 Webサイトの開設から運営まで行う、広告代理店で Web デザインを担当する、フリーランスとして働くことなどが考えられます。
Web デザイナーの収入は、契約方法によってバラツキがあり、フリーランスなどで案件を安定して獲得できるようになると、年収は大きく上がる可能性があります。Web デザインだけでなく、SEO 対策や、SNS マーケティング、UI/UX デザインの知識などを合わせて提供できるようになると、より価値を高めることができます。
03. Webデザイナーに必要なスキルとツール
Web デザイナーとして仕事を始めるために、まずは実践と経験を積みながら、代表的なツールの使い方に慣れていきましょう。
独学で Web デザインの勉強をしているなら、取引先とのファイル交換に使われることがある Photoshop と Illustrator に慣れておくことは必須です。さらに、Figma のような UI/UX デザインの構築に優れたツールを使えるようになると、Web デザインの提案が効率的にできるようになります。制作会社向けのウェブ制作ツール Wix Studio なら、Figma で制作したデザインをシームレスにインポートすることができます。詳しくは「Figma を Wix Studio 」
これらのツールを使いながら、Web サイトを実際に作成しましょう。フリーランスの Web デザイナーとしても、Web デザイナーとして就職活動する際にも、実績をまとめたポートフォリオがあれば、実力を客観的に判断できる材料として提出することができます。
04. Web デザインと Web 制作の違い
ウェブデザインとウェブ制作は、密接に関連しているためしばしば混合して使われます。まずはこの 2 つの言葉の意味を明確にすることからはじめましょう。
Web デザインとは、ウェブサイトの視覚的なデザインや操作性を示します。この記事では、Web デザインについて掘り下げ、理解を深めます。
Web 制作とは、Web サイトの構造を構築・維持することであり、Web サイトが正しく機能するための複雑なコーディングシステムを含みます。
HTML(hypertext markup language):Web サイトのフロントエンド開発で必要となるマークアップ言語です。Web ページの構造が記述され、HTML がブラウザで読み込まれることで Web ページが表示されます。
CSS(Cascading Style Sheets):Web ページのスタイルを指定するための言語です。CSS は HTML と密接に結びついており、レイアウト、フォント、パディングなどの Web ページのスタイルやフォーマットを装飾する役割を担います。
CMS(Content Management System):ウェブサイトのデジタルコンテンツを管理するためのコンピュータソフトウェアアプリケーションです。Wix は CMS の一例であり、Web サイトのコンテンツ開発のためのユーザーフレンドリーな「コンテンツ管理システム」として機能します。これにより、コーディングなどの専門知識を持たなくても Web サイトの構築や更新が可能になります。
適切なツールやウェブデザインのコツ、チュートリアルを用いることで、開発の専門家でなくても誰もが Web サイトをデザインすることができます。
Webデザインの基礎
Web デザインを理解するための最初の一歩は、良い Web デザインとは何か、そしてそれを達成するにはどうすればよいかを知ることです。Web デザイナーとして独学を始めるなら、まずは「デザインの原則」を理解しましょう。そして、実際に最初の Web サイトを構築してみましょう。
01. デザインの原則
これは、アーティストやデザイナーが実践している理論で、構図が目指すべき視覚的な品質を示します。この原則を Web デザインに適用することで、初心者から上級者まで、調和のとれたルック & フィールのサイト構築を実現することができます。
もちろん、これらは厳密なルールではなく、サイトのデザインを構成するさまざまな要素をどのように適用するかを学ぶガイドラインとして参考にできるものです。ピカソの言葉を借りれば、「プロフェッショナルのようにルールを学ぶことで、初めてルールを壊すことができる」ということ。Web デザインの目的を理解し、サイトの各要素を把握するにつれ、よりクリエイティブなタッチでアプローチできるようになります。
均衡(バランス):視覚的なバランスとは、1 つの構成要素の中でどの要素も主張しすぎないようにすることです。Web デザインでは、Web ページの中央に中心軸を引き、左右の視覚的な重さが同じになるように要素を配置し均衡を生み出します。
シンメトリー (左右対称):中心軸を基に、要素を左右対称に鏡写しのように配置。これを Web デザインに適用することで、安定感や美しさ、一貫性といった印象を与えることができます。
アシンメトリー(左右非対称):左右の視覚的な重みは同じにし、あえて要素を不均衡に配置。視覚的にバランスのとれたアシンメトリーは今風のデザインアプローチであり、調和のとれた構成を維持しつつ見る人によりダイナミックな体験を与えることができます。
対比(コントラスト):コントラストとは、暗いものと明るいもの、滑らかなものと粗いもの、大きいものと小さいものなど、異なる性質に要素を使って強弱をつけることです。コントラストが効いたサイトは、ドラマチックで刺激的な印象を持ってサイト訪問者を魅了することができます。
強調:伝えたい情報の優先度を明確にして視認性にメリハリをつけます。ロゴや CTA 、画像など、Web サイト上で訪問者に注目して欲しい箇所を鮮やかな差し色やアニメーション、またはサイズを上手に活用することでより強調することができます。
導線:導線とは、Web デザインにおいてサイト訪問者の視線を次の要素へと導くものです。個々の Web ページの構成要素のサイズ、方向、順序をコントロールすることで、サイト全体を通じて訪問者の視線の流れをデザインによって誘導することができます。
反復:反復とは、一貫性やまとまりを持たせたり、特定のメッセージを増幅させたりするために要素を繰り返し用いることを意味します。ロゴやブランドカラー、書体といったデザイン上の特徴を繰り返すことで、ウェブ上でのブランドアイデンティティや存在感を高めることができます。
階層:サイト上の情報の重要度に応じて階層の構造を持たせます。ホームページの一番下に社名を配置する Web デザインは、階層をうまく取り入れてるとはいえません。あなたのサイトを初めて訪れるユーザーがあなたが誰であるかを知るために、サイトを下までスクロールしなければならないからです。したがって、この階層の原則は、「重要なコンテンツは、訪問者がすぐに目にできる場所に配置し、関心を喚起すべきである」ということを意味します。
余白(ホワイトスペース):アートやデザインの世界では、構図の中で視覚的要素がない余白の部分を「ホワイトスペース」と呼びます(注:白い色とは限りません)。Web デザインとはあまり関係のないように思えるかもしれませんが、ホワイトスペースを意識的に活用することで、きれいで整頓された印象の Web ページに仕上げることができます。また、階層、均衡、強調など、構成上の他のデザイン原則をカバーするのにも役立ちます。
統一:ここでいう統一とは、サイトに配置された個々の要素を集大成として 1 つの調和のとれた構成にすることです。Web デザインにおける統一性の目的は、訪問者が圧迫感を感じたり、混乱したり、サイトを離脱したりといったことがないようにすることです。
統一感のあるウェブデザインを実現するためには試行錯誤を重ねて改善していく必要がありますが、「統一」を達成すれば、サイトの各要素が機能性や効率性において重要な役割を果たすようになります。そのためには、どの要素を、どこに、どのように配置するか、そしてそれらの要素が本当にあなたの意図する目的を達成しているかどうか注意を払う必要があります。
02. レイアウトデザインの基礎
Web サイトのレイアウトは、サイトの各ページにおける視覚的要素の配置と順序を決めるための基盤となります。Web デザインにおいてこの重要なステップは、サイトの見た目や使いやすさだけでなく、訴求力の増幅にも大きく影響します。
Web サイトの最適なレイアウトは、サイトの目的、閲覧者に伝えたいメッセージ、掲載するコンテンツの種類など、さまざまな要因によって決まります。必ずしも当てはまるとは限りませんが、レイアウトは大きく分けて 2 つの方向性があります。
コンテンツに合わせたレイアウト:コンテンツを中心に考えたレイアウトを選びます。たとえば商品を紹介するのであれば、商品画像を強調するためのスペースが十分に確保されているレイアウトを選ぶとよいでしょう。一方、ブログであれば、すっきりと整頓されている形で新しい情報を伝達できるレイアウトが適しているといえます。
一般的なレイアウト:試行錯誤を重ねて生まれたウェブサイトの雛形レイアウトがあります。これらのレイアウトは、ユーザーの期待感やケーススタディを踏まえて作られているためユーザーにとって親しみやすい傾向があります。また、より直感的で使いやすいインターフェイスとなるため、初心者の方にもおすすめです。
自分の Web サイトをデザインする際には、幅広いカテゴリーのホームページテンプレートを利用してサイトレイアウトの基盤を固めることができます。ゼロからレイアウトを考える場合は、デザインを実装する前にサイト全体の設計図としてワイヤーフレームの活用をおすすめします。
03. 機能性デザインの基礎
Web デザインの機能性とは、サイトの速度や使い勝手のよさ、サイト上での特定のアクションなどさまざまな要素が含まれ、サイトでどのようなアクションができるのか、どんな目的が果たせるのかということです。ウェブサイトに訪れる誰もが直感的に使えるような、機能的な Web デザインを制作することで、サイトに滞在するセッション時間を伸ばすことができます。
下記、サイトの機能性に影響をもたらす Web デザインの要素をチェックしてみましょう。
ナビゲーション
Web サイトの多くは、訪問者が見たり使ったりできる複数のページやアイテムで構成されています。訪問者がサイトに着地した後、訪問者が次に気になる目的の Web ページへたどり着けるよう誘導する必要があります。
訪問者にスムーズなナビゲーションを提供するには、サイトにナビゲーションメニューを追加するのが最適です。ナビゲーションメニューは、サイト内の複数のアイテムにリンクし、異なるページやセクション間の遷移を促す役割を果たします。
サイトのデザインに応じて選べる 5 種類のナビゲーションメニュー例を挙げます。
ヘッダーメニュー:サイトのヘッダーに設置され、メニューが水平方向に表示される一般的なナビゲーションメニューバー です。
追従型メニュー:フローティングメニューや固定メニューとも呼ばれ、メニューがサイト上の定位置に固定表示され、サイトをスクロールしても表示されたままになります。
ハンバーガーメニュー:3 本の横線で構成されたアイコンで、クリックするとフルメニューが表示されます。
ドロップダウンメニュー:メニューの特定の部分をクリックまたはマウスオーバーすると、複数のメニュー項目が表示されるタイプのメニューです。
サイドバーメニュー:ウェブページの左側または右側に配置されたメニューです。
サイトの表示速度
サイトの表示速度とは、訪問者がサイトに着地してからどれほど速くサイトが読み込まれるかの速度です。スピード重視の現代では、素早いサイト表示が求められます。実際、サイト監視ツール Pingdom によると、Web ページの読み込みに 3 秒以上かかると直帰率が増え、 5 秒になると 38 % も上昇するという調査結果が出ています。どんなに素敵な Web デザインでも、訪問者に優れた閲覧体験を提供できるようにサイトの読み込み時間を大幅に短縮する必要があります。
ページの読み込み時間には、訪問者のデバイスやインターネット接続の状況、サイト固有のものまで、さまざまな要因があります。今日では、サイトぺージの読み込み速度を改善するために実証された手段やツールがあるので活用してみるのも得策です。
SEO
SEO(検索エンジン最適化)とは、検索エンジンでサイトを上位表示するために Web サイトを最適化するプロセスです。成果の出るウェブサイトを作成するために大きく影響するので、機能的な要素としてここで一緒に取り上げます。
Google 検索であなたのサイトを見つけてくれる人が増えれば、それだけサイトを利用してくれる人が増えることになります。SEO は継続的な作業が必要ですが、初期のステップとしてサイトのパフォーマンス向上に向けてできることがあります。たとえば、Wix の SEO ツールのようにサイトに組み込まれているパフォーマンス改善に有効な構造を持ったソリューションを活用することができます。
また、サイト公開前にできる一般的な SEO 対策として、コンテンツに見出しをつける、画像に代替テキストを追加する、関連するページにメタディスクリプションを追加する、ブランドやビジネスを表すドメイン名を選択するなどの対策を施すことができます。
UX
1980 年代にコンピューターが爆発的に普及して以来、テクノロジー業界は、人間がテクノロジーといかにうまく付き合っていくかを常に模索してきました。これが UX(ユーザーエクスペリエンス)の実践であり、Web デザインに適切に適用すれば、ユーザージャーニーに大きな影響を与えることができます。
UX という言葉は、しばしば「ユーザーインターフェース」や「ユーザビリティ」と合わせて用いられますが、これらは UX を高める要素として欠かせない UX ビジョンの一部です。UX デザイナーは、プロダクトにおけるこれらの側面を追求しつつ、製品、ブランディング、デザイン、ユーザビリティ、といったプロダクトの全体像を把握してユーザーが使ったときの「体験」をデザインします。
優れた UX デザインを実現するためには下記の 7 つの要素を考慮しましょう。
役に立つ(Useful)
使いやすい(Usable)
見つけやすい(Findable)
信頼できる(Credible)
好ましい(Desirable)
アクセスしやすい(Accessible)
価値がある(Valuable)
レスポンシブデザインとアダプティブデザインの比較
Web トラフィックの半分以上をモバイルデバイスが占めていることから、Web サイトをスマホの小さな画面にも適応させることが重要になっています。Web デザインをデスクトップ版からモバイル版へと最適化するには「アダプティブデザイン」と「レスポンシブデザイン」の 2 種類の方法があります。ホームページ作成ツールを選ぶ際には、ほとんどのプラットフォームがどちらかをサポートしているので、この 2 つの違いを知っておくと便利です。
アダプティブデザインとは、同じウェブサイトの異なるバージョンを作成し、それぞれを異なるサイズのスクリーンやブラウザ幅に適応させたものです。たとえば、Wix では、ユーザーはデスクトップ版のサイトのレイアウトを調整することができ、かつカスタマイズ可能なモバイル版サイトも提供されます。
レスポンシブデザインは、フレキシブルなグリッドで Web サイトを作成します。これにより、閲覧するデバイスの画面サイズや向きに応じて、ダイナミックな外観を実現します。
04. パーツデザインの基礎
Web サイトの視覚的要素は、サイトの機能的要素と同様に重要であり、全体的な見ためを形成するために取り組むべき領域です。たとえば配色、フォント、動画といったビジュアル要素は、 UX やブランドの構築のために重要な役割を果たします。プロ並みの Web デザインを作るなら、細部にまで気を配る必要があります。
この章では、見やすいホームーページを作成するための Web デザインテクニックをいくつか紹介します。独自の美的な判断を下すためのヒントとして役立ててみましょう。
Web サイトヘッダー
Web サイトのヘッダーとは Web ページの最上部を指し、訪問者がサイトを訪れた時に最初に視界に入る部分です。そのため、ナビゲーションメニューやビジネス名、ロゴ、連絡先といった重要な情報を表示するために戦略的に活用することができます。
Web サイトフッター
Web サイトのフッターは、ページの一番下の領域でサイトの全てのページに固定されています。サイト訪問者が最後に目にする場所なので、一番読んでほしいページや重要なページを追加し、ページへのアクセスを促すのに適しています。たとえば、連絡先、所在地、メルマガ購読フォーム、SNS アイコンなどを設置するのが一般的です。
サイトの配色:カラースキーム
Web デザインにおいて、サイトに使用する配色はサイトのトーンを大きく左右します。また、ブランドカラーを戦略的にサイトに取り入れることで、オンラインブランディングの強化にもつながります。
サイトの配色を決める際には、プライマリーカラー(サイト内で最も目立つ色)、セカンダリーカラー(プライマリーカラーに比べて控えめながらも一貫性のある色)、アクセントカラー(サイトの特定の箇所を目立たせるための強調色)の 3 つ色相を意識してみましょう。
タイポグラフィ
タイポグラフィとは、文字の書体や大きさ、配置の仕方など「文字」の視覚的な側面を指す言葉です。Web デザインにおいて一翼を担うタイポグラフィは、サイトの美的スタイルを引き立てるためにも、メッセージ性を高めるためにも適しています。
サイトに最適な Web フォントを選ぶためには、タイポグラフィが「言葉」と同じくらい重要であるということを念頭に置きましょう。読みやすさはもちろん、サイトのテーマとブランドに合ったフォントを選ぶことが大切です。
配色と同じように、プライマリーフォント、セカンダリーフォント、アクセントフォントを取り入れることで、訪問者への視覚効果を高めることにつながります。日本語のフォントを選んだら、その日本語フォントと相性の良い欧文フォントを探すこともおすすめです。英数字に欧文フォントを使用し、日本語フォントと使い分けることでよりおしゃれな文字デザインができます。
Web サイト背景
Web ページのトーンを決めるサイトの背景もまた、Web デザインにおいて重要な役目を果たします。背景が静止画またはアニメーション、無地またはテクスチャー、いずれであっても、背景は訪問者がサイトをスクロールするうえで必ず目にする要素です。
画像や動画をアップロードして Web サイトの背景に、またはブランドカラーを取り入れたり、流行のグラデーション背景にしたり、ミニマルをテーマに白を基調にしたりすることもできます。どれを選ぶにしても、サイト全体のビジュアルテーマに合っていること、訪問者の気を散らさないようにすることが重要です。
プロの Web デザイナーだけでなく、初心者にも人気の高いパララックス・スクロールなどの視差効果を使って、背景をよりダイナミックに仕上げるのも 1 つの方法です。
画像
視覚的な画像 1 つでサイトのデザインにちょっとしたアクセントを加えたり、訪問者へ伝えたいメッセージを強化したりすることができます。たとえば、ビジネスに関連した商品や店舗所在地を表示、イベント開催後の写真をアップロード、ブランドロゴ入りのファビコンを設置などが挙げられます。
Wix では、無料で使える豊富なビジュアルコンテンツを用意しています。デザインスキルに長けた Wix ユーザー制作の透過動画や画像を買い取り、革新的なデザインを揃えています。また、サイトのデザインに取り組む上で、ユーザーは自分の持っている画像や、自作のアニメーションやベクターアート、または Unsplash などのイメージ素材をアップロードすることができます。
アニメーション
Web デザインのゴールの 1 つは、他のサイトとの差別化を図ることです。サイトにアニメーションを加えることは、それを実現するための優れた手法です。ユーザーに躍動感のあるエネルギッシュな体験の提供や、ユーザーの行動を誘発するのに役立ちます。
たとえば、アニメーションの用途として以下のようなものがあります。
訪問者にクリックを促すための CTA ボタン
訪問者を次の行先へと導く矢印のような要素
サイトの読み込み時などの進捗状況を表すプログレスバー
メルマガ登録を促すライトボックス
Web サイトのメンテナンス
Web デザイン業界は、常に新しい機能やツール、ソリューションを導入しています。しかし、便利になる反面、Web サイトを最新の状態に保つ必要があります。
そのためあなたが最初のデザインを完成させた後も、コンテンツの内容やデザインをいずれ更新しなければなりません。サイトに古い情報があるとイメージダウンに繋がり、結果的にサイトパフォーマンスや売り上げの低下を招いてしまいます。
少なくとも月に一度はバグがないか、全て適切に機能しているか、情報が最新かどうかを確認しましょう。デザインの変更を検討する場合は、既存の Web デザインを基調にしつつ使いやすさを向上させ、パフォーマンスを高めるような変更点を考え抜きましょう。たとえば、新鮮なビジュアルコンテンツの追加、SEO への取り組み、Web アクセシビリティへの対応などです。
Web デザイン事例
Web デザインの基礎を学んだところで、次はクリエイティブなアイデアを探してみましょう。Web デザインのインスピレーションはどこにでもあります。
Behance や Pinterest などデザインが豊富に揃ったプラットフォームを定期的に閲覧することで、新しいアイデアを見つけることができます。さまざまな Web デザイナーによるポートフォリオサイトを見ることも参考になるでしょう。
Wix では、Web デザインのトレンドや、皆さんが作成した魅力的なサイトを日々探し求めています。
下記は、クリエイターからビジネスオーナーまで、さまざまな分野で活動している Wix ユーザーさんが作成した素敵なホームページ事例とデザインに関する記事の一覧です。Web サイトの作成に役立つインスピレーションを見つけてみましょう。
まとめ
Web デザインの仕事は幅広く、自分のスキルを成長させることができる仕事です。Wix のような高機能の CMS の発展により、コーディングをせずに Web デザインが制作できるようになりました。それぞれの CMS に特化した Webデザイナーの需要も増えています。
Web デザイナーを目指したい、自分のサイトを作成したいなど、自身の目的を実現したい人は、この記事を参考に実際に Web サイトを作成し、実績と経験を積み始めましょう。
Wix にはプロの Web デザイナーが手がけた無料の HTML テンプレートが 900 種類以上あります。Web デザインのインスピレーションのためにぜひチェックしてみましょう。
Webデザインに関するよくある質問
Webデザイナーって何をするの?
Webデザイナーの仕事は、大きく分けて以下の3つあります。
デザイン: クライアントのイメージやターゲット層に合わせて Web サイトの見た目、つまりデザインを考えます。
コーディング: デザインを、HTML、CSS、Wix などのホームページ作成ツールを使い、実装します。
Webサイトの構築: デザインを実装したら、実際にWebサイトとして公開するための作業を行います。
Webデザイナーの将来性は?
Webデザインって独学でできるの?
Webデザイナーに向いている人ってどんな人?
編集者:Miyuki Shimose
SEO & ブログコンテンツマーケター