【作業別】おすすめAIデザインツール21選
AI ツールは、今まさに私たちの仕事や生活を変えつつあります。本記事では、AI ツールの基礎知識と、デザイン業務に活用できそうな AI デザインツールを厳選して紹介します。
特に Web デザイナーやグラフィックデザイナーのみなさんに向けて、実用的な AI デザインツールを激選しました。画像生成ツールや Web デザインツールだけでなく、デザイン作業全体の効率を高めるための便利な作業効率化 AI ツールも併せて紹介します。
これからデザインを学ぶ人は、Web デザインの基礎についての記事も参考にしてみてください。
目次
デザイン作業フロー別AIデザインツールまとめ
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AIツールの原理
まず、AI デザインツールを理解するために機械学習について解説します。機械学習とは、データを大量に分析し、コンピューターが自動的に学習することで、データの背後にあるルールやパターンを発見する技術です。ここに生物の学習メカニズムを数学的に模倣したニューラルネットワークという機械学習手法を導入し、ディープラーニング（深層学習）手法が発展したことにより、AI は革命的な進化を遂げました。
AIデザインツールの3つのモデル
01.ジェネレーティブモデル
ジェネレーティブモデルは、与えられた情報から新しいデザインを自動的に生成するモデルです。膨大な量の画像データから、統計学における確率的生成モデルを基にパターンを抽出します。ジェネレーティブ AI によって作成されたデザインは、ほぼユニークでオリジナルなデザインであると言えます。
Midjourny や Stable Deffusion などに代表される画像生成 AI ツールが、これに当たります。他にも音声の生成ツールなどにも応用できます。ジェネレーティブ AI の登場により、デザイナーやクリエイターは自分の作品が AI に利用される可能性に直面しました。
02. 大規模言語モデル（LLM）
大規模言語モデルは、膨大な量のテキストデータから学習した言語モデルです。自然言語処理（NLP）技術を使用して、テキストの翻訳や要約、質問に答えることができます。文章作成のみならず、さまざまなタスクに応用することができることから、今後も AI ツールの中心となるモデルです。
03. コンピュータビジョンモデル
コンピュータビジョンモデルは、画像や動画から情報を抽出するモデルです。たとえば、画像から物体や人の位置を特定し、画像の中から顔を検出できます。Google Photo や iPhone 「ピープル」 の機能などに使われています。
作業フロー別AIデザインツールまとめ
デザイナーの仕事は、リサーチやクライアント理解の作業からグラフィックデザイン作成まで多岐にわたるため、さまざまな作業フローがあります。本記事では、作業フロー別に便利な AI デザインツールを紹介します。
リサーチ、アイディエーションに使えるAIツール
デザインプロセスの最初のステップは、リサーチとアイディエーションです。AI ツールは多くの情報を整理し、分析する能力に長けています。AI ツールの活用により、より広く早くアイデアを集め、アイデアの幅を広げられるようになります。
1. ChatGPT
ChatGPT は、OpenAI が開発した AI チャットボットです。自然言語処理（NLP）を使用して、オリジナルのテキストやプログラミングコードを生成できます。チャットボットには、会話するように話しかけ、コンテンツの作成を依頼できます。
無料版では ChatGPT は、2021 年 9 月までのデータで訓練された旧モデル、GPT-3.5 および、より自然な言語で出力できる ChatGPT-4o （限定アクセス）を使うことができます。
ChatGPT Plus に加入すると、GPT-4 にアクセスできるだけでなく、ChatGPT の機能を拡張するサードパーティ製のプラグイン「GPTs」も利用できます。たとえば、「Link Reader」プラグインはインターネットを検索できます。プラグインは ChatGPT を強力なツールに変え、PDF を読み、旅行を計画し、図表の作成や編集、科学研究論文へのアクセスなどができます。
古いモデルを利用する際は、限られたデータで動作しているため、「幻覚」と呼ばれる間違いを起こしやすい点に注意しましょう。ただし、どの AI ツールを利用している場合でも、必ず情報の真偽を確認する必要があります。
2. Gemini （旧 Bard）
Google が開発しているチャット AI です。自然言語処理技術を活用して、テキストや画像から情報を抽出および分析できます。
クライアント理解に使えるAIツール
3. MIRO AI
クライアントの要望や、アイデアのマインドマップ作成に役立つツールです。クラウド上のホワイトボードをチームで共有し、アイデアやフィードバックを収集できます。2023 年 5 月に導入されたAI アシスト機能を使えば、簡単にアイデアのブレンストーミングを行うことができます。
4. Notion AI
Notion AI は、オールインワンのクラウドワークスペースです。タスク管理やプロジェクト管理、テキスト、画像、表、グラフ生成などを組み合わせて、自由に活用できます。自動更新機能や AI アシスト機能も搭載されており、プロジェクトの文書化を効率化します。
5. Whisper
Whisper は、音声でクライアントの意見や要望を収集するためのツールです。さらに、文字起こしや翻訳機能も搭載されています。クライアントとのコミュニケーションをより効果的に行い、プロジェクトの方向性を正確に把握しましょう。
6. Razon Speech
Razon Speech は、日本語の音声認識に特化した高度な音声テキスト変換ツールです。クライアントとの対話や会議の録音をテキストデータに変換することで、要約や分析が容易になります。クリエイティブなプロセスの文書化に役立つツールです。
7. Notta
Notta は、音声や手書きの文字をテキストに変換できる AI ツールです。ウェブ会議の録画や打ち合わせで書いたメモなど、さまざまなデータのデジタル化に適しています。クライアントからの情報を整理し、デザインプロセスに活用しやすくなります。
ドキュメント作成に使えるAIツール
8. Grammarly
英語の誤字脱字や文法ミスを自動で修正します。デザインとして英語を挿入する際や、海外のクライアントにメールを送る際などに、高い精度のスペルミスや文法のチェックが可能になります。Chrome の拡張機能としても使用できます。
9. Jasper
テーマやトピックに合わせて、さまざまな文章を作成できます。目的や文章フォーマットのテンプレートから、さまざまな種類のコンテンツを効率的に作成できます。ブランドのトーンの記憶も可能で、一貫性のあるブログ記事を生成できます。
10. Gamma
プレゼンテーション資料を自動生成する AI デザインツールです。トピックやテンプレートを選び、プレゼンテーションの概要を入力するだけで、プロフェッショナルなプレゼンテーション資料を自動生成します。
グラフィック作成、ロゴ作成に使えるAIツール
11. Figma
Figma は、ウェブデザインやモバイルアプリのデザインに特化した、クラウドベースのデザインツールです。Figma に AI アシストプラグインを追加することで、さらに便利なデザインツールとして活用できます。AI プラグインの中で特に人気な「Magician」と呼ばれる AI デザインアシスト機能ツールなら、ウェブサイトのデザインラフからグラフィックの差し替えなど、デザイナーに特化した便利な AI 機能が使用できます。
無料で使える AI デザインツールの中でも使いやすいツールが、Microsoft Designer です。豊富なテロゴのアイデアやヒントをさまざまな角度から発見できるテンプレートや素材を用意しており、初心者でも簡単にグラフィックやロゴを作成できます。デザインの提案やカラーマッチなど、デザインを改善する機能に優れています。
13. Wix ロゴメーカー
ロゴを自動で生成する AI ツールです。ブランド名や業界、キーワードなどの情報を入力すると、ロゴのアイデアを数秒で生成できます。生成されたロゴデザインはカスタマイズ可能で、ブランドイメージを象徴するロゴを手に入れられます。また、作成したロゴデザインから、ブランドイメージに合ったホームページの作成もできます。
14. Krohma
配色パターン生成ツールのなかでも、AI がデザイナーのパーソナル配色アシスタントとしてサポートする便利なツールが、Krohma です。まず、好みの色を 50 色選択します。すると、人工知能が好みを学習し、デザイナーのスタイルに合ったカラーパレットを生成してくれます。
15. Immerse Zone
グラフィックデザインに利用したい画像が、著作権により利用できない場面は多々あります。そんなときに役に立つのがImmerse Zone です。高度な画像検索機能により、オリジナルのイメージに似ている著作権フリーの画像を見つけるのに役立ちます。
16. Bigjpg
クライアントから受け取った画像サイズが小さすぎたり画質が十分でない場合には、 Bigjpg を利用しましょう。拡大すると荒くなってしまう低画質のイメージでも、Bigjpg を利用するとシャープで高品質なイメージとして拡大できます。
UI デザイン、ホームページ作成に使えるAIツール
17. Wix Studio
Wix Studio は次世代の Web 制作ソリューションとして、プロの Web 制作チームが抱えるニーズに応えるため、 Wix が開発した ノーコード Web 制作ツールです。プロジェクトの共同管理や、制作、納品後のケアまでのワークフローを効率化できます。
デザインにおいては AI による自動レイアウト調整機能「レスポンシブ AI」に加え、インタラクティブな素材など、豊富なデザイン要素をドラッグ＆ドロップですばやく追加できます。直感的な操作感と、共同編集機能により、チームでの制作もスムーズです。そのほか機能的な AI ツールや最先端のノーコード技術で、こだわりの Web デザインをスピード実装できるでしょう。
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他にも、Wix では AI サイトビルダーを提供しています。AI サイトビルダーのチャットに回答すると、AI が適切な機能を含む、カスタム可能なホームページを作成します。これからホームページを作成する方はぜひお試しください。
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18. Uizard
テキストから UI デザインが作成できる AI デザインツールです。ワイヤーフレームや、モックアップ、スマホアプリのデザインを素早く作成できます。豊富なパーツが用意されており、コラボレーション機能も豊富です。
ホームページや広告バナー、パッケージデザインなどの推定ヒートマップを作成する AI ツールです。ホームページや広告を公開する前に、顧客がどのように行動するのか精査できます。
画像生成・動画生成に使えるAIツール
20. Midjourny
Midjourny は、テキストから高品質の画像が生成できるツールです。写実的なイラストから絵本向けのキャラクター、UIまたはUXデザインのモックアップまで、幅広い画像生成に対応しています。また、画像フォーマット、撮影カメラを指定するプロンプトを学ぶことで、画像生成の微細なコントロールもできます。
21. Gen-2 by Runway
Runway は、チームで映像編集を可能にする AI ツールです。映像版 Figma と言えます。最近公開された Gen-2 by Runway では、テキストから映像が生成できる最新 AI 機能が搭載されたほか、生成できる動画が 4 秒から 16 秒まで可能になり、さらに注目を集めています。自動で背景を削除できる機能やトランジション機能などを活用することで、プロの映像クリエイターでなくても本格的な映像が作成できます。
まとめ
AI デザインツールは今後、デザイナーの創造性を高め、効率化を図るためさらに発展していくでしょう。AI ツールを使いこなせるデザイナーは、素晴らしいデザインをより効率的に生産することで他のデザイナーと差別化できます。
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編集者：Miyuki Shimose
SEO & ブログコンテンツマーケター
