実践で役立つロゴデザインの作り方を徹底解説


ロゴデザインの作り方ガイド

業界や業種を問わず自分のビジネスをお持ちの方や始めたい方にとってロゴの作成は、ブランディングや認知度の向上、市場シェアの獲得といったビジネス領域において欠かせない要素です。


自分でロゴをデザインする場合、まずはそのための正しい方法を見つけることが大切です。ロゴの作成には、時間、アイデア、創造性、そしてチームワークを要しますが、これは 100% 価値ある制作工程です。意外に思うかもしれませんが、質の高いロゴを作るのに、デザインの経験や必ずしもグラフィックデザイナーが必要になるわけではありません。


本記事では、ロゴデザインの考え方から適切な色・フォントの選び方まで、自分でできるロゴデザインの作り方をわかりやすく解説します。このガイドを活用して、あなたのブランドを強く印象付ける魅力的なロゴを作成してみましょう。



そもそも、ロゴとは


ロゴとは特定のビジネスを象徴するブランドデザインであり、その目的や個性の本質を表します。世界的に有名なロゴがたくさん存在しますが、たとえばナイキのスウッシュやマクドナルドのゴールデンアーチのように、ロゴはブランドの顔となる存在です。私たちの日常生活において、次第にロゴデザインが浸透して、ブランドを認識できるようなります。最終的にはロゴがブランドのサービスやコンテンツ、製品への信頼に結びつく要素として機能します。


ロゴには、文字をデザインしたものやイメージベースのものまでさまざまな形態があります。完成したロゴは Web サイトや名刺、商品パッケージなど、企業のマーケティングアセットとしてあらゆるところで使用することができます。



ロゴはなぜ必要?


ロゴは小さいながらも、ビジネスを世界に向けて発信する上で大きな役割を果たします。同業他社との差別化を図り、ブランド独自のミッションを伝えるためにはロゴが欠かせません。ロゴは新規顧客や潜在顧客がブランドを最初に認識するための重要な要素です。ロゴを起点としてユーザーとのつながりを構築することで、その後のエンゲージメント、ロイヤリティ、顧客基盤の成長が期待できます。



「良い」ロゴの定義


ロゴデザインは試行錯誤を重ねてカタチになっていきますが、ロゴを作る前にまず頭に入れておくべき重要なポイントがいくつかあります。以下、優れたロゴにするための 4 つのポイントを確認しましょう。


  • シンプルであること:ロゴはシンプルさが命と言っても過言ではありません。ほとんどの場合、シンプルすぎると思えるくらい単純なロゴの方がユーザーにとっては認識しやすいからです。ユーザーとのつながりを築きやすいシンプルなメッセージを念頭に置いて、ロゴのデザインに取り組むと良いでしょう。

  • ブランドを代表する要素が含まれていること:ロゴはターゲットとするユーザーにブランドをアピールし、ビジネスの価値を表現するものでなければなりません。ロゴをデザインするときには、ビジネスに関連、かつブランドを正確に表現するパーツを使用することが大切です。

  • 時代に左右されないこと:時が経つにつれて作成したロゴを改良したいという思いが出てくるかもしれませんが、ロゴのデザインは基本的に「最初で最後」だという意気込みで取り掛かりましょう。品質にこだわり、トレンドにとらわれすぎず、長年にわたって愛されるロゴデザインに仕上げましょう。

  • 汎用性があること:ロゴは、どこに配置しても見栄えのするデザインであることが理想です。サイズを変更できたり、さまざまなメディアに表示できる形式でロゴを作成しておくと、フォーマットに関する制限事項を気にせず使用でき、ブランドの視認性を向上させることができます。



ロゴデザインの基本 10 ステップ


自分でロゴを作成するときは、まず使いやすいロゴ作成サービスを見つけるところからはじめましょう。たとえば、Wix ロゴメーカーを使えば、オリジナルのロゴを簡単に作成し、ブランドのニーズに合わせてデザインの細部をカスタマイズすることができます。


もちろん、一定の予算が取れる場合はプロのグラフィックデザイナーに依頼することもできます。しかし、ビジネスをはじめたばかりで予算に余裕がない場合や、ロゴデザインの作り方に興味があるという方は、以下のステップを参考にして世界にひとつだけのオリジナルロゴを作成してみてはいかがでしょうか?


  1. ブランドアイデンティティを定義する

  2. インスピレーションを探す

  3. ロゴのスタイルを決める

  4. ロゴの種類を選ぶ

  5. カラースキームを決める

  6. フォントを選ぶ

  7. ロゴを作成する

  8. 作成したロゴを微調整する

  9. デザインを確定する

  10. ロゴを実際に使用する



01. ブランドアイデンティティを定義する


ロゴはビジネスに欠かせないものですが、それだけではありません。あなたのブランドは Web サイト、コンテンツ、マーケティング資料など、さまざまな要素で構成されています。これらの要素に共通する目的は「ビジネスについて分かりやすく表現し、それをアピールするためのブランドアイデンティティを形成すること」です。


ブランドアイデンティティとは、あなたのブランドのミッションを世界に伝えるためのメッセージと視覚的外観のことを指します。あなたのビジネスが目指すものを文字とデザインを使ってどう分かりやすく表現できるかが重要なポイントです。


そのため、ロゴをデザインするときはブランドで使用しているほかの要素と一貫性を持たせる必要があります。



02. インスピレーションを探す


インスピレーションを得る方法は「外」と「内」の 2 種類あります。以下、それぞれを分けて説明します。


まずはあなたの周辺(「外」)にどのようなロゴがあるかを探ってみましょう。毎日の生活で目にするブランドロゴのうち、有名なものや気になったものについてオンラインでリサーチします。デザイン関連のブログや Pinterest のボード、有名デザイナーの Behance アカウントなども参考にして、ロゴのトレンドや興味深いアイデアを収集しましょう。


インスピレーションを得るためには競合他社のリサーチを行うのも効果的です。同じ業界の事例を確認し、参考にすべきところや避けるべきところなどメモします。また、これから作成するロゴが他社のロゴと似たデザインにならないよう、すでに使用されているロゴについて事前にチェックしておくことが大切です。


次に、自分の中(「内」)にあるインスピレーションを探します。といってもあぐらで座って瞑想するというようなスピリチュアルな話ではなく、これはあなたのブランドに最適なロゴを作るためのビジョンを探すプロセスです。ムードボードを作成したり、ブランドをうまく表現できる形容詞をリストアップしたりして、楽しみながらアイデア出しを進めていきましょう。また、同僚や友人と話しながらアイデアを固めていくのもおすすめです。


自分自身で、またはチームとこのようなクリエイティブな時間を持つことで、ブランドとして伝えたいメッセージとビジネスの目的をより明確に定義できるようになります。



03. ロゴのスタイルを決める


ロゴに含まれている要素はひとつだけではありません。たいていのロゴでは複数の要素を組み合わせて 1 つのスタイルを形成しています。アート作品と同じく、一口にロゴといってもそのスタイルは様々です。


ロゴのスタイルを決めるステップは直感的に見えますが、実際はブランドアイデンティティに含まれる要素やこれまでに集めたインスピレーションを考慮しながら行う必要があります。


クラシックなブランドの場合は、洗練されたフォントとベーシックな配色のロゴデザインを選ぶのが良いでしょう。ミニマリスト志向をうたったブランドなら、複雑な画像のデザインよりもモダンな印象のロゴがしっくりきます。トレンド商品を扱うブランドであれば、抽象的で大胆なデザインや流行のロゴレイアウトを採用しましょう。


どのようなスタイルであっても、最初の段階である程度のイメージを固めておくことで理想のロゴを作成するための要素(色やアイコンなど)が見つかりやすくなります。


ロゴの作り方:ロゴのスタイル


04. ロゴの種類を選ぶ


ロゴをデザインするにあたって、「ロゴの種類」があることを知っておきましょう。文字だけのもの、シンボルや単独の視覚的要素を含むものなど、自分のブランドではどの種類のロゴが適切であるかを決める必要があります。種類によってデザインの仕上がりも異なってくるため、ブランドアイデンティティやターゲットとするユーザーに最も適したものを選ぶことが大切です。


ワードマーク


特定の書体で表示された文字のみで構成されるロゴのことです。ブランド名が使われることが大半のため、キャッチーなブランド名を持っている場合には最適のオプションです。



ロゴの作り方:ワードマーク


レターマーク


ワードマークと同じく、レターマーク(モノグラム)もタイポグラフィを基本としたロゴデザインです。しかし、レターマークではブランド名のイニシャルのみを使用します。



ロゴの作り方:レターマーク


ロゴシンボル


ブランドマークやシンボルマークとも言われるもので、ブランドを象徴する単独のアイコンを使用した(文字なしの)アイコンです。ロゴシンボルはうまくいけばかなりの拡散力を持ちますが、社名を入れずに最初からロゴだけで認知してもらうのは難しいということを覚えておきましょう。


ロゴの作り方:ロゴシンボル


抽象的なロゴ


アイコンを使うロゴとは異なり、抽象的なロゴでは幾何学的なシェイプを用いて独自のイメージを表現します。時間の経過とともに、抽象的なシンボルをあなたのブランドイメージとして定着させます。


抽象ロゴは独自性が高いだけでなく、全世界のユーザーにとって汎用的であることと、文字を含まないためその言語を母国語としないユーザーにも分かりやすいことから、グローバル企業のロゴとして最適です。


ロゴの作り方:抽象ロゴ


エンブレム


エンブレムはより古典的なスタイルのロゴで、通常、バッジや印章、紋章などの中に文字が入っているデザインです。エンブレムロゴは伝統的な雰囲気を醸し出しながらも、20 世紀末から現在に至るまで、近代化されてブランディングに使用されています。



ロゴの作り方:エンブレム


コンビネーション


コンビネーションロゴとは、その名の通り、文字とイメージの両方を含むロゴのことです。レターマーク+マスコット、ワードマーク+シンボルロゴまたは抽象デザイン、またはその中間の組み合わせが可能です。画像とテキストを組み合わせてブランドの認知度を高めることができるため、初心者の方にとってコンビネーションロゴは取り掛かりやすいロゴです。



ロゴの作り方:コンビネーション


05. カラースキームを決める


色はそれ自体で大きな力を持っています。色彩心理学によれば、色相や色調の違いが人の感情を引き出し、行動にも影響を与えると言われています。ロゴのカラースキームは、あなたが顧客から期待する反応を得ること、そしてブランドの認知度を高めることの 2 つの意図を目的として選択するよう心がけましょう。


ロゴの色の選択肢は、「白黒」「モノクロ」「カラーコンビネーション」の 3 つに分けられます。洗練されたミニマルなスタイルやクラシックなデザインを目指す場合は、白と黒を基調としたロゴが適しています。モノクロのロゴ(単色のロゴ)はワードマークやレターマークとの相性がよく、それぞれの色をブランドと結びつけることで強いインパクトを与えることができます。たとえば、良く知られているブランドカラーとしてはコカ・コーラの赤や、ティファニーのロビンズエッグブルーなどが挙げられます。


また、カラーコンビネーションにも強い効果があります。抽象ロゴは適切な色を組み合わせることでより魅力的なデザインに仕上がり、コンビネーションロゴを作るときに幾通りものバリエーションや深みのあるデザインに出会える可能性もあります。色のコンビネーションは、2 〜 3 色に絞ることをお勧めします。使用する色を補色(色相環で対角線上に位置する色)または類似色(色相環で隣り合う色)のどちらにするかをまず考えてみましょう。


ブランドの一貫性を保つために、ロゴの色もブランドアイデンティティに基づいて決めます。上記のステップで定義した内容をもう一度確認して最適な色を決めていきましょう。



06. フォントを選ぶ


ワードマーク、レターマーク、またはそれらを組み合わせたデザインを検討している場合は、ロゴに最適なフォントを選ぶ必要があります。色と同じく、使用するタイポグラフィもロゴの個性と視認性を高めるものでなければなりません。フォントの種類は無限にありますが、まずは基本的な書体であるセリフ体、サンセリフ体、スクリプト体から、または高度なデザイン書体の中から選んでみるのも良いでしょう。


フォントは、ロゴデザインにさまざまな形で応用することができます。ミニマルなデザインであれば、シンプルなセリフ体やサンセリフ体など、すっきりとして読みやすく、わかりやすいフォントを使用するとよいでしょう。コンビネーションロゴも美しく読みやすいフォントが必要なのは同じですが、この場合はイメージとテキストの配置やバランスにも気を配る必要があります。


タイポグラフィは、うまく使えばそれ自体が魅力的なデザイン要素になることがあります。最近では、ワードマークやレターマークの文字を重ねたり、装飾フォントを使用したりと、ひときわ目を引くデザインのロゴを採用しているブランドが数多く見られます。



07. ロゴを作成する


アウトラインができたら、いよいよロゴメーカーでデザインを作成。あなた自身がデザイナーとなり、必要なパーツを組み合わせてロゴのビジョンを具体化していきます。


ロゴメーカーは AI が段階的なステップであなたのロゴ作成をスムーズに進めてくれます。まず、ビジネス名やブランドアイデンティティを入力し、スタイルや個性を定義する内容の質問に答えていきます。その後、自動生成されたロゴの一覧が表示され、その中から気に入ったものを選択して編集。より自分好みにカスタマイズすることができます。


グラフィックデザイナーにロゴの作成を依頼している場合は、あなたのビジョンを伝え、ロゴのサンプルを作成してもらいましょう。



08. 作成したロゴを微調整する


一発でロゴデザインが決まることもありますが、ロゴメーカーやグラフィックデザイナーが作成したオプションを推敲し、さらに磨きをかけてカスタマイズしたい場合もあるでしょう。


この段階ではロゴのオプションを編集し、さらに良いものになるよう仕上げていきます。ツールを使って、ロゴのレイアウト、色、フォント、スタイル、イメージなどを、思い通りの仕上がりになるまで微調整します。


ロゴメーカーの使い方のヒント:最終決定を行う前に、いくつかの種類のロゴや気に入ったロゴのバリエーションを作成することをお勧めします。



09. デザインを確定する


さて、これでデザインは完成です!納得のいくロゴができたところで、いよいよ最終的な決定を下します。最終的な決定権はあなたにありますが、信頼できる同僚や友人、家族にデザインを見せて、反応を確認してみるのが良いでしょう。


SNS を活用している場合は、ユーザーにアンケートを取ってより多くの意見を集めてみてはいかがでしょうか。自分のフィードにロゴのオプションを投稿して、フォロワーに投票してもらうことができます。これはユーザーの反応を見るのに最適な方法であるだけでなく、スマートなマーケティング戦術でもあり、このやり取りを通じて新しい視覚的アイデンティティの宣伝効果を高めることができます。


一通りフィードバックを得た後は、それをもとにデザインを修正するかどうかを決めましょう。フィードバックをくれた人たちはあなたのブランドの理想的なユーザーです。最終的に決断する前に、これらのユーザーの意見へ興味深く耳を傾けることも大事です。


最後に、すべての結果を考慮した上で、あなたのビジョンに合ったロゴデザインを選択します。理想のロゴに仕上がっているかどうかをここでもう一度確認した上で確定しましょう。



ロゴの作り方:デザインを決定


10. ロゴを実際に使用する


気に入ったロゴができたら、実際に使用してみましょう。まずは、ロゴの高画質な画像ファイルをダウンロードします。PNG や JPG ファイルは、Web サイトや SNS プラットフォームに適しています。ベクターファイル(SVG や PDF)であれば、どのようなサイズや印刷物であってもロゴのイメージを損なうことなく、より柔軟に使用することができます。

ロゴデータをダウンロードしたら、Web サイト、名刺、梱包材など、ブランドで使用するすべてのマーケティングアセットにロゴを追加しましょう。ロゴが複雑な場合は、よりシンプルなバージョンのロゴを作成することもできます。簡易版のロゴは Web サイトのファビコンや、ロゴのスペースが小さい梱包材などで重宝します。

最後に、作成したロゴと仕様をブランドスタイルガイドに記載します。こうすることで、ビジネスが成長・進化した場合も一貫したブランドイメージを保つことができます。



ライター: Wix Team

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