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独自ドメインの取得方法:基礎知識と流れをわかりやすく解説


独自ドメインの取得と登録の流れ

この記事は 2020年12月14日に公開、2022年11月15日に更新しています。

独自ドメインとは、世界に一つしか存在しないユニークなドメイン名のことです。サイトの用途やブランド名の入った独自ドメインを取得できれば、サイトの役割を明確にでき、サイトの信頼感を高めることができます。

そこで本記事では、初めて独自ドメインを取得する方に向けて、ドメインを取得する流れや、ドメインの仕組みについてわかりやすく解説します。


目次



独自ドメインのメリットとは?

独自ドメインを持つことは、サイトとビジネスの双方にとってさまざまなメリットをもたらします。


サイトの第一印象が格段に向上する


デジタル社会となった現代では、見込み客とあなたのビジネスとの最初の接点が「ホームページ」ということも少なくありません。この場合、独自ドメインを取得しておくことで、業界のプロとしての印象を訪問者に与えることができます。オンライン上での信用を構築するという意味で、独自ドメインを持っておいて損はないでしょう。

強固なブランド基盤を構築できる


オリジナルのロゴデザインやソーシャルメディア戦略などと同様、ドメイン名の取得も自社のブランディングを強化するための重要な要素です。アイキャッチで覚えやすく、その他の自社マーケティングアセットとも同調する独自ドメインを設定することでブランド認知度の向上に役立ちます。

SEO 対策を強化する


ドメイン名を購入することで検索順位が直接的に変わるわけではありませんが、優れたドメイン名のサイトは SEO(検索エンジン最適化)に好影響を与えることができます。ブランド名を冠したドメインを設定する、ドメイン名にキーワードを入れ込む、ユニークで覚えやすいドメイン名を選ぶなど、優良なドメイン名にするためにはこのような策を施すと良いでしょう。



そもそもドメイン名とは?

ドメインとは、ユーザーがインターネット上であなたのホームページを見つけるために必要な住所のようなものです。それぞれのホームページには固有の数字、インターネットプロトコル(IP)が割り当てられます。この数字の羅列は、人々が普段使うには不便なので、ドメイン名が割り当てられるようになりました。


例えば、IP アドレス 185.230.63.164 は、多くの人にとって、単なる複雑な数字の羅列に過ぎません。しかし、ドメイン名である wix.com は覚えやすいだけでなく、数字にはないブランド名前を伝えることもできます。


厳密に言うと、URL はドメインではありません。URL の構造を分解すると、プロトコル、サブドメイン、ドメイン、エクステンションと分けることができます。


ドメイン名はホームページの名前(「Wix」など)を表す SLD(セカンドレベルドメイン)と、URL の末尾の部分(「.com」など)の TLD(トップレベルドメイン)で構成されています。


TLD は拡張子(エクステンション)とも呼ばれます。最も一般的な「.com」をはじめ、「.info」、「.org」、「.biz」など実にさまざまな拡張子が存在します。また、日本の企業なら「.jp」、ドイツなら「.de」のように、どの地域に属するサイトかがすぐにわかるようなドメインを選ぶこともできます。


URLの構造を分解し、プロトコル、サブドメイン、ドメイン、拡張子を説明する図

TLD についてはこちらの記事も参考にしてみてください。


もっと詳しく▼



後悔しないドメイン名を選ぶポイント


ドメインは SEO にも大きな影響を与えることがあります。また、取得したドメインで SEO 対策を行って運用していくことで、検索エンジンからドメインの信頼性を高め、「成長」させることができます。


将来的に、ドメインを変更せざるおえない状況に置かれることがあるかもしれませんが、基本的にはドメインを変更することは表示ランキングの低下などのリスクがあるためお勧めできません。


重要なのは、独自ドメインを取得する際に後悔しないポイントを抑え、よく調べてから取得することです。


1. サイト名やサービス内容と一致したドメインを取得する

ドメイン名はサイト名やサービス内容を端的に表す内容にしましょう。そうすることで、Google 検索などのサーチエンジンが、サイトの内容を把握しやすくなり評価されやすくなります。


2. ドメインはできるだけ短くし、メジャーな TLD を採用する

良いドメインとは、短く使いやすいドメインのことです。長いドメインだと、覚えずらい、URL の全体が表示されない、表記ミスが生じやすいなど、使用する際に問題になることがあります。


また、信頼性のあるメジャーな TLD を採用することで、表記ミスを減らせる、URLを貼った時にクリックしやすいなどのメリットがあります。ただ、メジャーなTLD では、既にご希望のドメインが使用されている可能性が高いので、その際には、他の TLD の利用を検討することで、ご希望のドメインが取得できるか調べてみましょう。


3. ドメインの過去運用履歴を調べる

現在取得できるドメインの中には、「中古」ドメインと呼ばれる、以前使用されていたドメインが含まれています。このような中古ドメインの中には、過去にスパムを運営していたり、アダルトコンテンツであったために、Google 検索エンジンからペナルティを受けている可能性があります。


ペナルティがあると、SEO 対策をしても検索に表示されないなどの問題になるため、ドメインを取得する前に過去の運用履歴を調べてみましょう。


簡単に調べるなら、Wayback Machine で使用したいドメインを検索してみましょう。過去に運用されていた場合、過去に使用されていたサイトのキャプチャが保存されている可能性があります。そのキャプチャの内容が Google のポリシーに違反していないかどうかチェックしてみましょう。


4. ドメインはできるだけ英単語で、ドメインに使う記号は「-(ハイフン)」

例えば、「美味しいパン屋」さんのウェブサイトで独自ドメインを取得する場合

oishii_panya.com とするよりも、英単語の tasty-bakery.com とする方が、Google がサイトの内容を理解しやすいと言われています。


しかし、ブランドの名前であったり日本語ローマ字表記の方が、ユーザーにわかりやすいという場合は上記の限りではありません。近年では、Google の認識技術が飛躍的に上がり、ローマ字のドメインだから Google に認識されないという問題はないからです。また、ドメインの間に使う記号は「_(アンダーバー)」ではなく「-(ハイフン)」を使いましょう。


SEO に大きな影響が出る分けてだありませんが、一般的なルールとして覚えておきましょう。


独自ドメイン名を取得する流れ


さて、ドメイン名が重要ということをお分かりいただけたところで、さっそく実際にドメインを取得してみましょう。ドメイン名の取得から登録のプロセスはとてもシンプルです。




1. ドメイン名のアイデアを出す


まずは自分のサイトに適切なドメインを選ぶことからはじめましょう。

ドメイン名にあなたのビジネスやサービスに関連するキーワードを組み込むと SEO に良いと言われています。


たとえば、イラストレーターの場合は自分の名前と「illustration」を組み合わせたり、Delicious という名前のベーカリーの場合は「deliciousbakery.com」といったドメインが考えられます。


アイデアが浮かんできたら名前の候補をリスト化し、そこからさらに絞り込んでみましょう。使いたい名前が他のサイトで既に使用されていることもあるため、いくつか候補を持っておくことが大切です。

ドメイン名が検索エンジンで表示されるURLと一致している良い例のテニス用品店


2. ドメイン名の取得可否を調べる


使いたいドメイン名が決まったら、そのドメインが取得可能かを確認する必要があります。空きドメインを検索するツールを使用して確認しましょう。検索したドメイン名が既に使用されていることもありますが、その場合は希望に近い候補の一覧を参考にしながら、ドメインのアイデアを固めましょう。


使いたいドメイン名が既に使用されていた場合は、同じ名前で異なる拡張子のものに空きがある可能性があります。必ずこのドメイン名を使いたい!というこだわりがある場合は異なる拡張子で試してみましょう。また、ドメイン名にキーワードを追加したり、ビジネス名の略称を使用するといった手もあります。


先ほど挙げたベーカリーのサイトの例の場合、希望のドメインが利用できない場合は拡張子を国や地域に特化したものに変更したり、単語の位置を差し替えたり、所在地名を足したりと、さまざまな工夫を行うことができます。


(deliciousbakerylondon.com → bakerydelicious.co.uk など)


独自ドメインの取得可能を調べる


3. レジストラを選び、ドメインの契約手続きをする


希望するドメイン名が確定したら、次にドメインの登録処理を行う認定レジストラを選びます。レジストラとはあなたに代わって登録に必要な各種手続きを行ってくれる機関・事業者のことです。国内のレジストラとして代表的なのは、お名前.com、バリュードメイン、ムームードメイン、ロリポップなどが挙げられます。


これらレジストラの役割は、あなたの代理としてドメイン名に関するあらゆる業務を担う組織である レジストリ(例: ICANN - Internet Corporation for Assigned Names and Numbers など)にドメインの申請をします。


レジストラを選ぶポイント


それぞれのレジストラで価格帯やサービスが異なるため、比較して自分に合ったレジストラを選びましょう。レジストラを選ぶときに押さえておきたいポイントは以下の 2 つです。


1. 独自ドメインとサーバー管理を一括でできるか?

独自ドメインを取得しただけでは、ウェブサイトは公開できません。ウェブサイトを構築し保存しておくサーバーが必要となります。レジストラでは、ドメインを取得することでレンタルサーバー代を割引するサービスが多くありますので確認してみましょう。また同じ会社でドメインとサーバーを契約することで、独自ドメイン取得からレンタルサーバーへの紐付けまでわかりやすく提供されていることもあります。

Wix のドメインサービスなら?

Web サイト作成のサービスだけでなく、Web ホスティングサービス(レンタルサーバーサービス)やレジストラとしてのサービスも提供しています。ホームページの作成から独自ドメインの購入と紐付けなど、一つのプラットフォームでまとめて行うことができます。Wix のプレミアムプランにアップグレードすることで初年度のドメイン契約料が無料になります。

2. 個人事業主は「Whois」情報に注意

ドメインを取得する際には、「Whois」という世界中のドメインに関する情報が保存されているデータベースに、個人情報の入力が求められます。これはどのレジストリでも関係なく必要な手続きです。「Whois」はインターネット上で全世界に向けて公開されているため、企業であれば企業情報を入力すればよいですが、個人事業主であれば個人情報の入力が必要になります。


Whois 情報の代理公開サービスを行っているドメイン取得サービスを選んでサービスを利用すれば、ユーザーの個人情報の代わりとしてサービス会社の情報が登録・公開され、個人情報を知られることなくサイト運営が可能です。


Wix のドメインサービスなら?

Whois 情報を Wix が代理となり公開するサービスを提供しています。個人情報をパブリックに公開したくない場合は、年間 1,200 円で利用することができます。



4. ドメインを登録する


Wix でドメイン名を登録する方法をおさらいしておきましょう。サーバーの設定などの複雑な手続き無しで簡単にドメインを取得することができます。


Wix で独自ドメインを取得する流れ:

  1. Wix アカウントを作成します。

  2. サイトからドメインページを開きます。

  3. 希望するドメイン名を入力して「検索」をクリックします。

  4. 入力したドメインが空いていれば「このドメインは登録可能です!」と表示されます。「登録する」をクリックし購入に進みましょう!既に使用されていた場合は、希望する名前に似た候補の一覧から使えそうなものを探すか、検索バーに他の名前を入力して再度検索します。

  5. 購入画面では、登録する期間を 1 年、2 年、3 年の中から選ぶことができます。期間が長いほど費用はお得です。契約期間を選択したら「次へ」をクリックします。

  6. これでドメイン登録の手続きは完了です。早速、Wix のダッシュボードから「独自ドメインを接続」をクリックし、ガイドに従って独自ドメインをウェブサイトに連結しましょう。



独自ドメインでビジネス用メールアドレスを取得しましょう

Wix は Google Workspace (旧称:G Suite)と提携しており、Google が提供しているサービスを用いて、独自ドメインごとに、様々なGoogleアプリケーションを利用できます。


Gmailを使ったメールアカウントを取得や Google ドライブなど、ビジネス向けオンラインツールが利用できます。


例えば info@mydomainname.com のように、独自ドメインと同じメールアドレスを購入することができます。



ビジネス用メールアドレスとアカウント取得の流れ:

  1. Wix アカウントにログインします

  2. 右上のアカウントアイコンをクリックし、ドロップダウンメニューから「ビジネス用メール」を選択します。

  3. いますぐ取得をクリック

  4. 必要なユーザー数と取得したいメールアドレスを記入し、次に進みます。

  5. 支払い周期を選択し、お支払いに進みます。月払いでは月額 740 円、年払いでは月額 680 円と 8% お得です。(税別)

  6. お支払い方法を選択して、購入完了です。


必要なアカウント数が不明でも、心配はいりません。いつでもアカウント管理画面から追加することができます。



独自ドメインにかかる費用


独自ドメインを新しく取得する際必要となる費用が2種類あります。

一つ目は、「登録費用」です。レジストリにより異なりますが、「.com」や「.net」などの TLD は年間 100 円 〜 2,000 円ほどで購入できます。「.jp」などは比較的高く、5,000 円 〜 10,000 円ほどの費用がかかります。多くのレジストリでは、登録費用に対して割引があり比較的安く購入することができます。


二つ目は「更新費用」です。独自ドメインは毎年更新し、費用を払い続けなければ所有権を維持することができません。こちらもレジストリによりますが、基本的には登録費用より高くなると考えておくといいでしょう。


Wix で購入する場合は、独自ドメインの設定が可能なすべてのプレミアムプランで、一年間ドメインが無料で利用できる割引があります。二年目からは年間 1,800〜 円よりドメインを更新することができます。


Wix のプレミアムプランの料金表

この画像はブログ記事が公開された時点のものです。現時点での正確なご利用料金については、料金プランページ、またはプラン購入時のご決済ページをご確認ください。)


まとめ


いかがでしたか?プロフェッショナルで覚えやすい独自ドメインを取得することができれば、それはあなたの資産として活躍するでしょう。


簡単には変更できない独自ドメインだからこそ、購入のポイントを押さえて誇りに思えるドメインに投資しましょう。



編集者:Miyuki Shimose

ブログ コンテンツマネージャー

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