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個人でネットショップを開業する方法:初めてでもできる6ステップ完全ガイド


オンラインビジネスの始め方完全ガイド

この記事は2020年4月23日に公開、2023年6月20日に更新されました。


近年では、個人でも企業でも気軽に開業できるネットショップへの注目が高まり、ネット販売ビジネスに挑戦する人が増えています。

しかし、いざネットショップを開業しようとしても「具体的にどこから始めれば良いのか...」と悩む人も多いでしょう。

本記事では、初心者だけどネットショップを開業したい、あるいは既存のネット販売ビジネスを見直したいという人に向けて、必要な基礎知識と準備しておきたい6つの手順を解説します。



目次




個人でネットショップ開業するための6つの手順

1. 商材の選択


ネット販売を始めるとき、最初に決めなければならないのは「何を販売するか」です。仕入れコストや配送方法が変わってくるため、商材は戦略的に選ぶ必要があります。時間をかけて、Eコマースビジネス成果を挙げられる商材を見つけましょう。初心者でもネット販売で売りやすい、ネットショップで売れる商品アイデアを見つけられるヒントを紹介します。


すでに人気のある商品を改良する

アマゾンの売れ筋ランキングなどで、良く売れている商品を分析してみましょう。もっと高品質なオリジナル商品が製造できるかもしれません。販売したい商品と似ている商品の口コミを精査して、改良すべき点や自社製品に欠けているものを見つけ、もっと高品質なオリジナル商品が製造できるかもしれません。


未開拓の市場を探す

「こんな商品があったらいいのに...」と思ってオンラインで調べても、理想的な商品が見つからないことがありますよね。ここにもネット販売の機会があります。オリジナルな商品アイディアに勝るものはありません。一歩進んで、どうやったら製造できるか、EC で販売できるのかまで考えてみましょう。

商材のアイデアが見つかったら、次はネット販売で利益が得られるか考えましょう。出荷や発送のしやすさ、どんな販売チャネルで開業するのかなどは、考えておくべき点です。


仕入れやすさや発送のしやすさ

EC には、壊れにくく軽量な商材が最適です。電池や磁石などを含む商品は、配送が複雑になることがあるため、避けた方が無難かもしれません。


販売チャネル

販売にあたり、アマゾンのマーケットプレイスや、独自サイト(ASP)など、それぞれのチャネルにメリット・デメリットがあります。選んだ商材がどこに最も適しているのかを検討することが大切です。


複数のチャネルで販売することをマルチチャネル販売といいます。複数の販売経路の運営により、露出を増やすことができ、新規顧客の獲得や、競合他社からの差別化などメリットがあります。


法規制

もし取り扱う商材が食品や飲料などの場合は、食品衛生法に基づく営業許可が必要になります。詳しくは、厚生労働省の営業規制(営業許可、営業届出)に関する情報を確認しましょう。


ドロップシッピング

ドロップシッピングとは、在庫を持たずにネットショップを運営する最近主流になってきた EC ビジネスの手法です。在庫管理や、商品開発、梱包、発送までをベンダー(ドロップシッピングプラットフォームや卸業者)が行うため、ネットショップ運営者は商品をネットショップに掲載するだけで商品販売を始められます。


ネットショップの商材を選ぶ


2. 事業計画とコンセプトを考える


ビジネスの成功に大きく関わるコンセプトの設定は、ネットショップ開設にあたり最も重要なステップだと言えるでしょう。「誰に」「どんなモノ」を売り、「なにが目的の」ビジネスなのかを確立する必要があります。


ネットショップで稼ぐために、しっかりと競合分析を行い、どのようなネットショップが成功しているのか、あなたのネットショップならではのセールスポイントは何なのかも明確にしておきましょう。


たとえば、「男性」に「靴」を販売するネットショップ があるとします。これだけでは共感しづらいですよね。あなたのお店で商品を買う理由になりません。

そこで、コンセプトをより明確にし、「20 代の男性」に「カラフルでユニークなスニーカー」を販売するネットショップ とすることで、ターゲットが絞られ、ユーザーに訴求しやすくなります。また、コンセプトの確立は価格設定やネットショップ名の決定にも役立ちます。


ショップ名

ショップ名の作り込みも大切です。顧客に覚えてもらいやすい名前ですか?他のブランドと重複していませんか?検索結果で一番上に表示される可能性があるかどうかを必ず確認しましょう。

商品の名称をショップ名に含めても良いでしょう。何を販売するお店なのかがわかりやすくなります。たとえば、帽子を販売している場合は、ショップ名前に「キャップ」「ファッション」「帽子通販」などの単語を含められます。


しかし、何よりも大切なのは、他の企業やブランドと重複していないことです。以下の方法で必ず確認しましょう。

  • 直接の競合他社を調査する

  • Googleやソーシャルメディアでショップ名の候補を検索してみる

  • お近くの事業者登録サービスで確認する

ショップ名が決定したら、サイトに最適なドメイン名を選択します。店舗名と一致させましょう。どんなドメイン名でも、年間約 1,000 ~ 2,000 円ほど支払う必要があることに注意してください。




3. 出店方法(モール型、ASP 型)の決定


ネットショップのコンセプトが決まったら、販売方法を決めます。ネットショップは、おおまかに「モール型出店」と「 EC サイト作成ツールの利用(ASP)」の2つに分けられます。

モール型出店(Amazon.com や楽天)


モール型出店では、一つのサイトに出店者が集まり商品を出品します。自分のサイトを持つ必要がなく手軽に始められる他、モール経由での集客が可能というメリットがあります。


一方で、モールサイトに払う固定費や取引手数料が高く、費用が多くかかるという特徴があります。また、モール内で他店と価格競争をすることとなり、値段を低く抑えるため、利益率が上げにくくなります。 自社 EC サイトを立ち上げ( EC サイト作成ツール)


EC サイト作成ツールを利用して、個人でもオリジナルの EC サイトを立ち上げて販売を始めることができます。近年では、低資金で自身でネットショップを作成できる EC サイト作成プラットフォームもあり、自身のビジネスサイズに最適なツールが見つかるでしょう。


特徴としては、モールと比べてコストが安く抑えられるメリットがあります。一方で、モールとは違い、独自に集客を行う必要があります。


Wix Eコマースをはじめとした EC サイト作成ツールは個人でネットショップを開業し、集客するためのツールが豊富に揃っています。安心してビジネスを成長させるためには、初期費用や固定費用を抑えつつ、Web セキュリティに信頼のあるネット販売プラットフォームが必要です。



出店方法を選択する際に考慮すべき要素


機能

自社サイトを素早く作成したいなら、テンプレートから手軽に始められるネット販売プラットフォームがおすすめです。それぞれのプラットフォームサービスの違いと価格をよく比較し、自分のビジネスに合ったサービスを選びましょう。特に、個人でネット販売ビジネスを開業するなら、開設が簡単でサポートシステムが手厚いサービスを選ぶと安心です。 

Wix Eコマースは、充実した ネットショップ用テンプレートからお気に入りのテンプレートを選択するだけで、簡単にネット販売が始められます。デザインのカスタマイズも自由自在。ノーコードで、企業顔負けのオリジナルネットショップが構築できます。日本でのビジネスで必要不可欠なコンビニ決済やスマホ決済、QRコード決済の追加も可能で、在庫管理、消費税の自動化など、コーポレートレベルの機能が充実しています。さらに、Wix では充実したヘルプ記事だけでなく、チャットでのサポートや、電話コールバックでのカスタマーケアも提供しています。わからないことがあれば、プロがお手伝いします。

スマホ対応

ネット販売を始めるメリットの一つが、近年増加し続けているスマホによる購入需要が取り込めることです。そのため、ネット販売プラットフォームは SNS マーケットやスマホ表示に対応していることが必要不可欠。利用したネット販売プラットフォームではどのようにして設定するのか、必ず確認しましょう。

スケーラビリティ(ビジネスの拡張可能性)

ビジネスが成長すると、より高機能な管理システムが求められる可能性があります。後からプラットフォームを移行するとなると、膨大な作業が必要になることも。利用したいネット販売プラットフォームでより充実したサービスが提供されているか、前もって調べておきましょう。成長の妨げとなる売上手数料などの発生有無も確認します。

セキュリティと信頼性

問題が発生してから後悔しないために、セキュリティと信頼性を常に念頭に置く必要があります。サーバー障害が起きたとしても、サイトがクラッシュしない堅牢なサービスであることが大切です。信頼できるネット販売プラットフォームを利用し、ハッカー、不正取引、および潜在的なチャージバックからオンランストアを守りましょう。どのようなセキュリティが必要かは、Wix のセキュリティ対策を例に、他社プラットフォームと比較してください。Wix はサイトのセキュリティを最重要事項に位置付け、最高レベルのセキュリティを提供しています。

SEO 最適化

モール型出店とは異なり、独自の集客が必要になる ASP(自社サイトでのネットショップ出店)。オーガニック集客(口コミや検索などから生じる自然な集客)のためにも、検索結果でのトップ表示を狙いましょう。そのためには、強力な SEO 基盤が必要であり、サイトを希望どおりに最適化するツールが必要です。


Wix では、SEO Wiz 機能が設定をサポートします。初めて SEO 最適化をする人でも、メタタグ、URL 、サイトマップなどを自在にカスタマイズでき、複雑な設定をせずに自身のネット販売ビジネスに最適化できます。実際に利用して、使いやすさを実感してみてください。

また、SEO スキルを学べる「SEO ラーニングハブ」もユーザーに提供しています。ビジネスの成長とともに、SEO 対策も徐々にレベルアップしていきましょう。


信頼できるECプラットフォーム、Wixなら売上やコンバージョンがデータでわかる


4. 決済プロバイダーや配送方法の決定


ネット販売ビジネスにおいて、決済方法は売上を左右する重要な問題です。ユーザーは使い慣れている決済方法が提供されていなければ、購入前にサイトを離脱してしまう傾向があります。

キャッシュレス化により、日本でも多くの決済サービスが登場しました。Wix は日本に合わせた決済方法に対応しています。GMO イプシロンの決済代行サービスにより、クレジットカードやコンビニ決済を追加できます。他にも、KOMOJU のスマホ決済代行サービスを接続すると、PayPay、LINE Pay、メルペイが提供できるようになります。接続にあたり、Wix は追加の取引手数料を請求しませんので、安心してご利用ください。


配送方法は、ネット販売ビジネスでは重要なポイントです。事前に配送料金や配送方法を決定しておきましょう。Wix では、日本郵便の配送ラベル形式に対応した「Unipostal(ユニポスタル)」アプリが利用可能です。導入すると、Wix ストアでの受注データから発送ラベルを簡単に作成して配送業務を効率化できます。また、配送、配達、速達、お持ち帰りなどの配送方法の選択や、県ごとの配送料金選択ができるため、ネットショップ運営に便利な機能の利用が可能になります。


決済プロバイダーを選択する


5. ネットショップサイトの設計


Wix のネットショップに特化したテンプレートは、ユーザーが使いやすい UX で設計されており、スマホにも対応しています。本格的なネットショップサイトをすぐに開設したい場合は、テンプレートをカスタマイズする方法がおすすめです。ネットショップデザインにおいて最も重要なポイントは、ユーザーが「ストレスなく購入できる」ことです。テンプレートをカスタマイズする際や、白紙からネットショップを設計する際にも必ず確認しておきたいポイントを紹介します。


ユーザーが使いやすいサイト設計

他のネットショップがどのようにネットショップサイトを設計しているか分析してみましょう。注目するのは、ナビゲーションメニュー、商品検索フィルター、ヘッダーデザイン、パンくずリスト、ショッピングカートなどをどのように使用して、スムーズなユーザーの動線を構築しているかという点です。ユーザーが直感的に操作できるサイトを設計し、ナビゲーションメニューやページが乱雑になるのを避けましょう。

3 クリックのルール

ウェブサイトデザインの基本に、3 回以下のクリックで目的を達成させる法則があります。つまり、顧客がホームページから商品ページまで 3 クリックでたどり着く設計をするべきだということです。ネットショップに必要なメニューをわかりやすいところに配置すると同時に、表記が義務付けられている「特別商取引法に基づく表記」や、配送情報、返品ポリシー、問い合せ情報などをフッターに配置することで、サイトがすっきりとまとまります。また、それぞれのページへのリンクを忘れないようにしましょう。

高品質の商品画像を利用

言うまでもなく、商品写真はネットショップにとって非常に重要な素材です。ユーザーは、画像をもとに購入を決断します。プロによる商品写真を利用し、製品の外観、感触、サイズ、寸法、適切な使用法などを表現しましょう。


ネットショップサイトを設計する


6. 開業届の提出


新たに事業を開始したときには、納税地を所轄する税務署長に「開業届」を提出する必要があります。事業開始日から 1 か月以内に提出しましょう。開業したら、原則提出する必要がありますが、提出が遅れた場合の罰則はありません。提出する税務署は、国税庁のページから調べることができます。


開業届けの提出には、青色申告ができるようになり節税効果が得られる、屋号で銀行口座が作れると、法人用クレジットカードがすぐに作れるといったメリットがあります。一方で、デメリットとしては、開業者は健康保険上の扶養に注意が必要なこと、青色申告に若干手間がかかることなどが挙げられます。



開業後のポイント


1. 開業後のマーケティング

これで、ネット販売の準備が整いました。さまざまなECサイトのマーケティング戦略を使用して、顧客をネットショップに誘導しましょう。カスタマージャーニーマップを作成し、ターゲットの顧客の購入段階フェーズに合わせて効果的なキャンペーンなどを展開していくことも重要です。

ソーシャルメディア

Facebook や Instagram などの SNS でビジネスページを作成します。ビジネス情報を更新し、販売とカスタマーサービスの両方の手段としてチャネルを活用します。Instagram や TikTok のようなチャネルは、SNS 上でネットショップ販売をサポートしています。

メルマガマーケティング

Eメールは、あなたのビジネスをフォローした既存の顧客にアプローチできます。まずは、ビジネス用メールアドレスを作成します。次に、ユーザーがフォローしやすいように、メルマガ登録ボタンをサイトに追加するか、購入時のオプションとしてメルマガ登録を追加しましょう。フッターへのリンク設定もおすすめです。顧客がメルマガに登録した場合は、特別割引やその他のインセンティブを提供できます。ニュースレター、プロモーション、ビジネスの最新情報、製品の推奨事項などを定期的に送信していきましょう。

オーガニック集客(SEO)

オーガニック集客とは Google などの検索エンジンから、顧客がサイトを見つけることを意味します。


Google の検索結果で上位にランク付けされるようにサイトを最適化します。各サイトページのメタタイトルと説明を最適化し、 Google ショッピングや Google ビジネスプロファイルなどの無料ツールを利用して、SEO 対策に力を入れましょう。


ネットショップ開業後のマーケティング


2. ネット販売で売り上げを伸ばすための戦略

近年、EC 市場の拡大によって名もない小さなブランドで購入する顧客が増えています。ネット販売では、ブランディング戦略が成功の大きな部分を占めています。ブランディングには、ブランド名、ロゴ、ブランドのトーン、カラーパレットなど、あらゆるブランド要素が関係します。

特に、カラーパレットはブランドの印象を決める大切な要素です。たとえば、環境に優しいウォーターボトルのブランドなら、ブルーとグリーンを使用して優しさを表現できます。または、明るい色を使用すれば、陽気でエネルギッシュな雰囲気を発信できます。どんな方向に進むとしても、考え抜かれたカラーパレットを選択することが大切です。3〜4 色のブランドカラーパレットが決まったら、それぞれの 16 進カラーコードを保存しておきましょう。

次に、ネットショップのロゴを作成します。デザインの経験がなくても、ロゴジェネレーターがあれば自分でロゴをデザインできます。または、デザイナーに発注しても良いでしょう。

ブランドのもうひとつの重要な要素は、ブランドメッセージのトーンです。これは、製品の説明、ソーシャルメディアの投稿、およびその他の PR を作成する際に考慮する必要があります。あなたのブランドには遊び心がありますか?それともフラットで丁ねいですか?ブランドのトーンは、顧客とブランドの心理的な距離感を表します。あなたが実際に顧客と話すときに、どのような調子でコミュニケーションを取っているかを参考にして、ブランドのトーンを言語化しましょう。

以上のブランディングの戦略は、以下のブランド要素を作る際の軸となります。

  • ネットショップサイト

  • メール

  • 請求書

  • 製品包装

  • 発送資料

  • マーケティングキャンペーン

一貫性は、顧客に愛着を持ってもらえるような、成長するブランドを作成する上で重要です。


ネットショップの売上を伸ばす戦略


個人でネットショップを開業する時の注意点


1. 特定商取引に基づく表記


特定商取引法では、代金の支払時期や方法、商品の引き渡し時期、販売者の氏名や電話番号など、ネットショップに記載すべき事項を定めています。詳しくは特定商取引法ガイドに記載されているので、参考にしながら必要な事項を表記しましょう。


Wix ストアでの特定商取引に基づく表記の設定方法については、以下のヘルプセンター記事で詳しく説明しています。「特定商取引法に基づく表記」が正しく設定されない場合には、第三者が提供する決済方法の審査が保留となる場合がありますので、必ず特定商取引法に基づく表記を追加しましょう。



また、特定商取引法の改正により、2022 年 6 月 1 日からは顧客が購入を確定する前の画面に以下の項目を記載し、簡単に確認できるようにすることが求められています。加えて、期間を限定して販売する商品に関しては、商品名にも申込期間の記載が必要です。

項目

記入例

販売業者名

サンプル 花子 ーーーーーーーーーーーー [非公開例] サンプルネットショップ ※運販売業者名については「お問い合せ先メールアドレス」にて請求をいただければ、遅滞なく開示します。

運営統括責任者名

サンプル 花子

所在地

〒000-000 東京都渋谷区サンプル1-1-1 ーーーーーーーーーーーー

[非公開例] 東京都渋谷区 ※所在地については「お問合せ先メールアドレス」にて請求をいただければ、遅滞なく開示します。

​​電話番号

03-1234-5678

送料など(商品代金以外の料金の説明)

送料:全国一律 500 円 代引き手数料:315 円

代金支払時期

注文より 1 週間以内にお支払いください。

代金支払方法

銀行振込、コンビニ支払い、クレジットカード

送商品引き渡し

時期

ご注文から 7 日以内に発送いたします。

返品可否と条件

返品期限:商品到着より 7 日以内 返品時の送料負担:初期不良品、欠品の場合は弊社負担

お客さま都合の場合は、お客さまご自身にて送料をご負担いただきます。


「遅滞なく」とは、1 週間ほどです

上記はあくまでも一例です。掲載する場合は、国やご利用の ASP が定める規定に沿って、自身のネットショップに必要な項目を記入しましょう。


2. 連絡先を明記


電話は、前述の特定商取引法に基づく表記だけでなく、仕入れや配送などの取引先との連絡にも使用します。しかし、個人でネットショップを運営する場合には、個人情報の公開に抵抗を感じることも多いでしょう。その場合は、「消費者から請求があった場合には文書等で提供する」旨の記載をして、特定商取引法に基づく表記の一部(氏名、住所など)の公開を省略することも方法の一つです。


ビジネス用の固定電話番号を用意できれば理想的ですが、個人ビジネスの規模に見合わないコストやクレーム電話の対応が必要になることもあります。その場合、問い合わせ用として、インターネット経由で使う IP 電話の番号を取得する方法もあります。


また、Eメールも個人のプライベート用のアドレスではなく、ネットショップ専用のメールアドレスを取得して使用します。コストを抑えたい場合は無料アカウント、ネットショップの事業継続と拡大を見据えるなら、利便性の高い有料アカウントの作成を検討しましょう。ネットショップの専用 LINE アカウントも、個人用とは別に用意しておくと便利です。


3. 税金の申告を忘れずに


個人ビジネスであっても、ネットショップの仕事はただ商品を仕入れて売ることだけではありません。仕入れ、備品や固定支出の費用、売り上げ、損失などすべてを記録し、最終的に利益がいくら出たかを明らかにする収支計算も、ネットショップビジネスの一部です。


ネットショップを開業する前に、売り上げ管理表(仕入れ台帳)を作りましょう。エクセルの無料テンプレートなどを活用すると、個人でも簡単に収支計算ができます。しかし、毎日 1 円単位で記入が必要な売り上げ管理を個人で行うのは大変です。そこで、売り上げデータが自動でアップデートされる、便利なネット販売プラットフォームの利用がおすすめです。


Wix では、視覚的にわかりやすくまとめられた売上高レポートを確認できるだけでなく、売り上げデータの詳細も確認できます。また会計のためにエクスポートすることも可能です。売れ筋の商品や受注が多い日などの情報は、マーケティング施策の決定にも役立ちます。


まとめ

いかがでしたか?ネットショップを開設するための 6 つの手順と、個人でネットショップを開業する際に注意したいポイントを紹介しました。一つひとつのステップをクリアしていくことで、個人でもネットショップ開業は可能です。成功するネットショップ運営のために、事前に入念な調査と準備をしてください。

ネットショップ開業は、時間と気力の要する作業ですが、最初の基盤作りがその後の成長に繋がります。個人であることのフットワークの軽さを生かし、さまざまなアイデアを取り入れながら、着実に前進していきましょう。

この記事を読んだら、まずはネットショップテンプレートをチェックして、作成したいネットショップのイメージを固めてみてはいかがでしょうか。

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編集者:Miyuki Shimose

ブログ コンテンツマネージャー


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