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プロデザイナーが実践しているロゴデザインのコツ 15 選

更新日 2023年12月4日(公開日 2019年5月2日)

ロゴデザインのコツ

ブランドの認知度を高めるうえで欠かせない戦略の 1 つがロゴの作成です。最近ではオンラインのロゴ作成ツールの登場により、ロゴの作成をプロに依頼することなく自分で手軽に作成できるようになりました。Wix のロゴジェネレーターもその 1 つです。


しかし、特に作成が難しいと言われているロゴデザイン。どうやったらブランドアイディンティティを明確に表現するロゴデザインを作ることができるのでしょうか。そこで今回は、 Wix で活躍するデザイナーのオフラ・リロー氏にロゴデザインの秘訣を共有してもらいました。自分でロゴを作成するときのコツやデザイン法則について詳しく解説します。ロゴデザインが初めての方でも簡単に取り入れることができ、良いロゴが作れるデザインテクニックを一緒に学んでいきましょう。


ロゴデザインから、ロゴの機能性を高めるコツなど、4つのポイントに分け、全15のテクニックを具体例と共に解説します。自分でロゴを作成する際に参考にしてみてください。



ロゴデザインのコツ 15 選


ロゴマークデザイン


書体とフォント

配置

機能性


1. コンセプトが表現できるロゴマークを見つける


ロゴマークとはブランドのイメージをシンプルに表現するアイコンやイラストのことです。しかし、商品やサービスをそのまま表現すべきだと誤解していませんか?


一部のビジネスにとっては、良いアイデアかもしれませんが、全てのビジネスのロゴがそうである必要はありません。直接的なアイコンを選ぶのではなく、他のサービスとの差別化を図るためにも、より抽象的なデザインを考慮することで、ロゴマークの幅を広げることができます。


例えば、ナイキのロゴを思い浮かべてみましょう。あの象徴的なロゴマーク「スウッシュ (Swoosh) 」からは、「動き」や「スピード」をカンタンに連想することができますよね。スポーツウェアブランドにピッタリです。ロゴマークは絵ではなくシンボルであると考えてください。ロゴを一目見ただけで記憶に残るようなシンプルさが必要とされます。


ロゴのインスピレーションが欲しいときには、ぜひロゴデザインの作り方を詳しく解説した記事を読んでみてください。



コンセプトがわかりやすい抽象的なロゴデザイン


2. スペースを有効に活用する


ロゴマークだけでは、なかなかブランドアイディンティティを完全に表現することはできません。ロゴメーカーを使うと、ブランド名だけでなくタグラインを挿入するためのオプションが多数用意されています。スローガンとも呼ばれていますが、タグラインとはブランドのトーンやマナーをまとめる、ドラマチックなフレーズです。例えば、コスモ石油の「ココロも満タンに」がタグラインに当たります。


すべてのビジネスがキャッチフレーズを持っているわけではありません。なので、必ずしもロゴに含める必要はありませんが、タグラインを使わない場合はブランド名をより大きくデザインするチャンスになります。ブランドの名前によりますが、もし可能なら二行に分割し、おしゃれなデザインを作ることができます。


スペースを活用したロゴデザイン


3. 大文字と小文字を賢く使う


アルファベットを使ったロゴデザインなら、大文字にするか小文字にするかで印象を大きく変えることができます。


伝統的に、大文字のロゴは自信があり強い印象を与えます。一方で、小文字はより親しみやすい、カジュアルな雰囲気を持っています。もし大文字のロゴを使いながら柔らかい雰囲気を表現したい場合は、色やフォントを変更してみましょう。自分が作成したいブランドイメージをよく考えながら、バランスをみて整えましょう。


大文字や小文字の効果を考えて作るロゴデザイン

4. 手書きフォントを利用する


手書き風フォントを使うことをためらわないでください。タイポグラフィを使ったロゴデザインはロゴトレンドの一つです。ブランドイメージに合うなら、ぜひ手書き風フォントを利用してみましょう。ユニークでロゴを目にする人に親近感を与えられるロゴが作成できるでしょう。近年はロゴデザインに使える、日本語の手書き風フォントがたくさん公開されています。ブランドイメージにあったフォントを探してみましょう。


手書き風フォントを使ったロゴデザインは、タグラインと合わせて使用すると特に効果的です。これらのフォントスタイルをアルファベット表記のロゴデザインと組み合わせる際には、大文字と小文字のスタイルに気をつけましょう。できるだけ手書きフォントとして自然に見えるデザインを選びましょう。


手書き風フォントを使ったロゴデザイン

5. ロゴと文字のバランスをとる


タグラインをロゴデザインに採用するなら、知っておくべきルールがあります。まずこの例のように真ん中にロゴマークを配置するときは、タグラインは必ずブランド名より短くデザインします。デザインをしやすくするためにも、タグラインは10−15文字以内にしましょう。また。ブランド名に太いフォントを使っている場合には、タグラインには細めのフォントを使用することでバランスの良いデザインになります。


ロゴデザインの黄金律

6. ロゴと文字を調和させる


もう一つの黄金律は、ロゴマークとブランド名を並列する時のルールです。この場合は、タグラインのサイズを小さくし、ブランド名と長さを揃えましょう。これにより見る人に安定感を与える、プロフェショナルなロゴデザインが作成できます。タグラインがこれより長い場合は、フォントやサイズを調節することでカンタンに解決できます。


ロゴデザインの黄金律バランス

7. 余白はデザインの額縁


モナリサの絵画のように、ロゴをフレームで囲むことでより豪華で高級感のある印象のデザインにすることができます。もし高級感のあるロゴをデザインしたいなら、賢く余白を取り入れてみましょう。選択したフレームとロゴの間に十分なスペースを確保してください。ロゴデザインの本質は、どうやって限られた空間を有効に使うかです。少し窮屈に見える場合は、フレームを拡大するか、フォントサイズを縮小して調節しましょう。


高級感あるロゴデザインのコツ

8. 読みやすさを確保する


あなたのロゴは、ホームページのヘッダーやあなたの名刺など、すべてのブランディングアセットで使用されます。ロゴが表示される場所に関係なく、常に読みやすいデザイン出なければいけません。ロゴに使用するテキストサイズとフォントをメモし、表示する予定のSNS(Facebook、Twitter、Instagramなど)や、デバイス(デスクトップ、スマートフォン、タブレットなど)でどのように表示されるか確認してください。


ロゴが読みにくいとしたら、ロゴの目的をもう一度ふりかえりましょう。あなたのロゴがその目的を果たすために、どんな状況でも、どんな潜在顧客にとってもロゴが認識でき、読めることを確認してください。


読みやすさを確保したロゴデザイン

9. どんなサイズでも利用可能なデザイン


機能的でプロフェッショナルなロゴを作成する方法は次のとおりです。ロゴデザイン全体がどんなサイズでも使えるようにすることです。大小を問わず、ロゴが表示される場所はどこでも、常に認識しやすいものにする必要があります。上記の文字だけでなく、デザイン自体も同じことです。

あまりにも複雑なロゴは、小さいサイズに縮小するのが難しい場合があります。ロゴに「万能」というものはありませんが、できるだけ多くのサイズやファイルタイプに適応できる高解像度のベクトルであることを確認することで、どのような設定でも見栄えが良くなります。シンプルなデザインであれば、ブランドの Web サイトを作成するとき、ファビコンに利用しやすいでしょう。


どんなサイズでも使えるロゴデザイン

10. ロゴと背景色のコントラスト


ロゴがどこに表示されても機能するために意識しなければならないことは、背景色とテキストのコントラストです。テキストの色が白の場合は、黒などの暗い背景色を選択してください。また、明度を調節することも重要です。とてもシンプルですが、とても効果的で重要なポイントです。


背景とのコントラストを意識したロゴデザイン

11. デザインを整列させる


もう聞き飽きたかもしれませんが、バランスの黄金律が取れていることがロゴデザインにとって重要です。すべての要素(名前、タグライン、ロゴマーク)が同時に表示されるとき、全体としてバランスが取れているか確認しましょう。ロゴ心理学によると、配置、対称性、余白もブランドイメージを表現する大切な要素です。


絶対に守らなければいけない訳ではありませんが、多くの人に気に入ってもらうためには、すべての要素を同じ方向(左、中央、右)に揃えることをお勧めします。ロゴデザインは全ての要素がバランスよくまとまった、一つのファミリーであると考えましょう。


中央揃えで安定感のあるロゴデザイン

12. ロゴマークのサイズは大きめに


ロゴマークのサイズは、ロゴの他の要素の配置に影響します。ロゴマークの高さをテキストより低く設置しないでください。これを修正するには、ロゴマークのサイズをテキストと同じ高さにするか、少し高めにした方がいいでしょう。


ロゴマークを大きく使った印象に残るロゴデザイン

13. 競合他社のロゴを確認する


競合ブランドを調査して、どのロゴがターゲットオーディエンスに効果的に伝わっているか、どのロゴが効果を発揮していないのか調べてみましょう。競合他社のロゴを分析することは、戦略的な洞察を得るのに役立つだけでなく、差別化にも役立ちます。


たとえば、すべての競合他社が単調で似たようなロゴデザインに固執している場合は、ブランドを目立たせるために、色や独自のタイポグラフィを作成してユニークなロゴをデザインしてみてください。


競合他社と差別化するためのロゴデザイン

14. 流行に流されないデザインを意識する


クラシックなデザインは決して時代遅れになることはありません。デザインのトレンドが行き交う中、流行を追いかけたくなるかもしれませんが、短命のトレンドデザインを使用することは、避けたい落とし穴です。


あなたのロゴはあなたのブランドアイデンティティの中心であり、あなたのすべてのブランディングの要になります。多くの時間とエネルギーを投入する価値があります。結果として、風化しない、5年後、さらには10年後にも見栄えがするロゴデザインを作成することができるのです。


流行に流されないおしゃれなロゴデザイン

15. ユニークで記憶に残るデザインか


この記事の中で一番覚えてもらいたいコツは、みた人が忘れられないロゴをデザインするという点。ロゴの目的は、顧客があなたのロゴを知るだけでなく、ずっと覚えてもらうことだからです。

マクドナルド、コカコーラ、アップルなどの最も注目に値する印象的なロゴのいくつかは、シンプルで直接的であり、ブランドを明確に表しています。ブランドの価値観に忠実であり、自分が誰であるかを効果的に伝えるロゴをデザインすることで、人々があなたのロゴを思い出し、あなたのブランドを意識してくれるようになるでしょう。


ユニークで記憶に残るロゴデザイン


まとめ


今回は、プロデザイナーが解説するロゴデザインのコツを紹介しました。ロゴデザインの楽しさや奥深さを知ることで、デザインへの興味がわいてきた方は、オリジナルロゴの作成手順ガイド有名ロゴの誕生秘話の記事も併せてご覧ください。


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編集者:Miyuki Shimose

SEO & ブログコンテンツマネージャー


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