プロデザイナー直伝!良い例と悪い例から学ぶロゴデザインのコツ

ブランドの認知度を高めるうえで欠かせない戦略の 1 つにロゴの作成が挙げられます。最近ではオンラインのロゴ作成ツールの登場により、ロゴの作成をプロに依頼することなく自分で手軽に作成できるようになりました。Wix のロゴ作成ツール「Wix ロゴメーカー」もその 1 つです。
今回は、便利なロゴ作成ツールを活用してロゴを作成するために、Wix のプロデザイナーであるリロン・ジスパンが、視覚的に優れたロゴデザインの法則を伝授します。ロゴデザインが初めての方でも簡単に取り入れることができるロゴデザインテクニックをチェックしましょう!
01. アイコンのコンセプトを理解しよう
アイコンとは、ブランドのイメージや方向性、価値を視覚的に簡素化したものです。ここで例として、ナイキのロゴを思い浮かべてみましょう。あの象徴的なロゴマーク「スウッシュ (Swoosh) 」は、ロゴを目にした瞬間に動きとスピード感を感じることができる、優れたロゴデザインです。
アイコンのデザインによくある誤解は、アイコンは商品やサービスを視覚的にそのまま表すべきだと思い込んでしまうことです。そのようなアイコンでもメリットはありますが、必ずしもすべてのビジネスに当てはまるわけではありません。下記の例では、どちらも洗車ビジネスのロゴですが、右側のアイコンのように車と人をデザインに用いて視覚的な情報を与えるアイコンよりも、左側のアイコンがの方が、より簡単に記憶に残る理想的なデザインと言えます。アイコンは絵ではなくシンボルということを念頭に置きましょう。ロゴを一目見ただけで記憶に残るようなシンプルさが必要とされます。

02. ロゴデザインのバランスを意識しよう
アイコンだけでブランドのアイデンティティを表す効果的なロゴ作成は容易ではありません。そこで、アイコンに加え、より明確なアイデンティティを表す補足の役目となるビジネス名やキャッチコピーの文字要素を組み合せたロゴ作成を検討してみましょう。この場合、全てのロゴマークにおいて共通することですが、視覚的にバランスのとれたデザインにすることが最も重要なポイントです。ビジネス名やキャッチコピーの文字要素が含まれていても、これらはデザインの一部であると捉えてみましょう。
以下、いくつかのデザインバリエーションをご覧下さい。
文字列のバランス:すべてを同じ方向に揃える、つまり、左寄せ、真ん中、右寄せにすることで、アイコンと文字要素の一体化に繋がります。

また、視覚的に調和をもたらす美しいデザインを目指すため、アイコンと文字要素をひとつの整ったブロックとして捉え、コンパクトなビジュアルにすることで、よりプロフェッショナルなロゴマークになります。

ビジネス名とキャッチコピーのバランス:キャッチコピーをビジネス名よりも短く、そしてより細みのフォントを使用します。そうすることで、ブランディングにおいて重要な要素となるビジネス名を強調することができます。

文字サイズのバランス:ロゴに含まれる文字要素が読めないほど小さくてはロゴの意味をなしません。作成したロゴが、Facebook、Twitter などの SNS 、または異なるデバイスで、どのように表示されるか確認しましょう。ロゴがロゴとしての機能を十分に果たすために、誰でも、どのような状況でも、明確な可視化が大切です。

アイコンのバランス:アイコンのサイズにも着目しましょう。右側のロゴはアンバランスに見て取れると思います。アイコンが文字列と同じ幅、または若干大きめにすることで、左側のようにバランスのとれた構成になります。

表記のバランス:大文字と小文字という単純な違いが、ブランドイメージに大きな変化を与えます。大文字と小文字の両方の表記を取り入れた有名ロゴも存在しますが、大文字表記のみの場合、堂々とした力強い印象になります。 また、大文字表記は昔ながらの伝統的なロゴに多く使用されています。

配置のバランス:フレームを用いることでより見栄えが良くなるロゴマークもあります。フレームでロゴを囲むこのデザインは、フレームを大きめにする、またはロゴのフォントサイズを小さくするなど配置調整を施し、ロゴとフレームの間に十分な空間を保つことを意識しましょう。

Wix のロゴ作成ツールでは、アイコンだけでなく、このような文字要素を加えたデザインロゴを作成できます。Wix ロゴメーカーの使い方はこちらの記事をご覧下さい。
03. スペースを有効に活用しよう
アイコンとビジネス名、または、アイコンとキャッチフレーズのように文字要素が 1 タイプのみの場合、同一フォント、同一サイズで 2 行に分けてコンパクトにするなど工夫を施しましょう。そうすることで、貴重なスペースを有効に活用することができます。

04. 手書きフォントの効果を学ぼう
手書き風のロゴは、ロゴデザイントレンドで変わらぬ人気を博しています。手書きフォントは、企業やアーティストの個性を強く反映することができ、オリジナリティ溢れ、見る人を印象付ける効果があります。手書きフォントを使用する際の注意点として、全て大文字表記にしてしまうと手書き風の良さが薄らぐため、左側の例のように、注意点を踏まえた上でデザインしてみましょう。

05. ロゴと背景色のコントラストを意識しよう
ロゴの可視性という点で、常に人目を引くロゴとなるようコントラストを付ける工夫も優れた方法の 1 つです。その場合、左側のロゴのように、ロゴと背景色と対比させ、視認性を高めることがポイントです。極端に言えば、文字の色が白の場合は、背景を黒、のようなメリハリがついたデザインが好ましいです。

06. まとめ
今回は、プロデザイナー直伝のロゴデザインのコツを紹介しました。ロゴデザインの楽しさや奥深さを知ることで、ロゴデザインへの興味が湧いてきた方は、オリジナルロゴの作成手順ガイドと美的センスに溢れるロゴデザイン事例の記事も併せてご覧ください。
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