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名刺デザインを自分で制作するコツ8選【2024年版】

公開日 2022年3月28日、更新日 2023年12月5日

名刺デザインのコツ丸わかり:2021年版完全ガイド

名刺やショップカードをデザインするなら、印象的でセンスの良いオリジナルのデザインにしたいですよね。名刺の作成は、プロのデザイナーに依頼する方法と、名刺メーカーなどの名刺作成ソフトを使って自分でデザインする方法があります。ここでは、海外 Wix ユーザーのかっこいい名刺デザインやショップカードをご紹介しつつ、自分でセンスのいい名刺をデザインするために必要なポイントを簡単にご説明します。


目次


名刺はなぜ重要?


コミュニケーションの手段は着実にデジタルへとシフトしていますが、そんな中でもアナログの名刺はまだビジネス習慣として根付いています。その理由は簡単。自己紹介を簡潔にし、ビジネス関係をすばやく構築するためには名刺が一番便利だからです。また物理的に手元に残しておけるので、いつか名刺ファイルを見返した時、思わぬ人脈を発掘することもあります。そんな時、紙の名刺は出会った場所や、名刺交換の情景を思い出すためのきっかけになります。このように、名刺にはデジタル情報には変換できない価値があるのです。


また最近は社員個人の名刺とは別に「ショップカード」を作成する企業も増えています。「ショップカード」とはすなわち「お店の名刺」のこと。お店やビジネスの情報をまとめ、物理的にお客様に渡すことができます。ショップカードの導入により集客力を上げたり、ビジネスの認知度を高めることができるなど、マーケティング戦略として良いツールです。Eコマースビジネスにおいても、おしゃれなショップカードを商品に同封して発送することで、お客さんの再訪を促すことができます。



01. 名刺の最適サイズ


一言で名刺と言っても、実は国によって独自の水準があります。みなさんお馴染みの、名刺の日本標準サイズは 91mm x 55 mm で、海外の名刺サイズより若干大き目です。


国際的なビジネスをしている企業では、米国・カナダ標準サイズでの名刺制作も人気になっています。以下では一般的に使用されているサイズを紹介しますが、サイズはこれに限りません。ビジネスのビジョンやアイデアに応じて自由に変更することも可能です。

日本標準サイズ:91mm × 55mm

米国・カナダ標準サイズ:89mm × 51mm

塗り足しあり:95.25mm × 57.15 mm

上記のサイズと合わせて、いくつかの基本的な印刷用語を覚えておきましょう。

  • 塗り足し:仕上がりサイズよりも外にはみ出しているデザイン要素(色や線など)のことを指し、印刷後に経ち落とされます。塗り足しを設定してくことで、断裁時に多少のズレがあってもデザインが崩れることを防げます。塗り足しのサイズは3〜6.35mmまで幅があるため、印刷に使うプリンターで必要なサイズを確認しておくことを忘れずに。

  • 裁断線:仕上がり線とも言われ、実際に裁断されるラインのことを指します。デザイン時に仕上がりをイメージしやすくするためにも用いられます。印刷時に裁断線が残っていると印刷されてしまうため、入稿する際に消去することを忘れないようにしましょう。

  • 印刷安全領域:裁断ズレを考慮し、文字やロゴなどの重要なデザイン要素を収めなければいけない範囲を示します。一般的には、断裁線から3mm-5mmの位置に設定します。断裁は裁ち落としと裁断線の間の範囲で行われるため、印刷安全領域を設定しておくことで裁断ズレが起こったとしても大切な情報が読めなくなることを防ぎます。



名刺印刷ガイド


02. 名刺に載せる6つの情報


名刺は、名前、肩書き、連絡先(メールアドレス、電話、SNS アカウント ID)、オフィス所在地などを書くことが一般的です。

フリーランスの場合、個人情報が含まれるので全ての項目を載せることは難しいかもしれませんが、代わりとなる情報を提供するように工夫しましょう。


一方で、情報を詰め込み過ぎないように注意しましょう。まずは、最低限載せるべき、以下の 6 つの項目を紹介します。

  1. ロゴ:会社のロゴマークは名刺に必須の要素です。目立つ位置にロゴを配置して、あなたの事業がプロフェッショナルで信頼できることを相手に伝えましょう。

  2. 氏名:名取引相手にあなたのことをしっかりと覚えてもらえるように、あなた自身の名前も名刺に必ず記載します。

  3. 役職/肩書き:「創業者 / 代表責任者」「デザイナー」など、覚えやすい役職名を一言〜二言で記載します。

  4. 会社名/法人名:ロゴにすでに社名が明記されている場合や、自分の名前と会社名が同じ場合を除いて、名刺には必ずビジネス名を記載しましょう。

  5. 連絡先:電話番号、ファックス、メールアドレスを記載しましょう。必要な場合は、住所、SNSでアクティブに活動している場合はアカウント ID も追加します。

  6. ホームページ:ビジネスのホームページの URL(Web アドレス)を追加します。「https://」を入れる必要はありません。余白の大きさに応じて「www」も省略可能です。


必要に応じて記載する項目

そのほか、記載を検討するべき情報のアイデアを紹介します。

  • ホームページやSNSのQRコード

  • キャッチフレーズ

  • 顔写真

  • 部署名 大きな会社で、部署がわかれている場合には、部署名や課まで正確に記入しましょう。

  • 営業日 連絡が可能な営業日や定休日を完結に記載しましょう。




03. ブランドの顔となる名刺にするコツ


名刺は、あなたのブランドとそのアイデンティティを詰め込んだものでなければなりません。名刺のデザインを始める前に、必要なものがすべて揃っているかどうかを確認しましょう。

  • ロゴ:ロゴは、名刺に表示すべき重要なブランド要素の一つです。まだロゴを作成していない場合は、プロのデザイナーに依頼するか、ロゴメーカーなどのツールを使ってご自身で作成することも可能です。

  • 会社名またはビジネス名:ビジネス名は、あなたが行っていることを明確に説明するものであるべきです。ビジネス名作成ツールなども活用してアイデアを集めるとよいでしょう。

  • ブランドカラー:ブランドカラーはブランドイメージの中でも第一印象を決める重要なポイント。ブランドの適切なムードを作り上げるためにブランドカラーを統一しましょう。名刺でも、ホームページやロゴと同じブランドカラーを使うのがポイントです。

  • トーン&マナー:近年広告業界で意識されるようになった「トンマナ」。自社企業のブランドイメージを統一するために、「あなたらしさ」を言語化したものです。「プロフェッショナルで信頼できるブランド」「遊び心がありダイナミック」など、ブランドのコミュニケーションスタイルを確立し、名刺デザインや文章に反映させましょう。



04. 名刺デザインの方向性を決めるポイント


名刺は小さいながらも、デザインには多くのルールがあります。


  • 形状:名刺は長方形が一般的ですが、正方形や円形、あるいは丸角の長方形などもっとユニークな形を選ぶこともできます。印刷やデザインを凝ることで、オリジナリティあふれる名刺を作ることもできます。また、名刺のデザインは横長が一般的ですが、縦型にしてみるのも手軽で面白いオプションのひとつです。

  • 要素の配置:名刺は両面印刷が一般的ですが、折りたたみ式(通称:テントカード、二つ折り名刺など)のデザインもあります。いずれにしても、それぞれの面にどの要素を配置するかをよく検討しましょう。例えば、表にはロゴ、裏には名前と連絡先を入れることができます。

  • スタイル:上記でも述べた通り、名刺はブランドを代表する物理的なブランディングツールです。自分の思い通りのデザインを作成するには、他の企業の名刺デザインを参考にインスピレーションを得ることが大切です。ミニマル、大胆、タイムレス、またはトレンドを捉えたかっこいいデザインまで、Wix 名刺メーカーのページでは個性的でおしゃれな名刺テンプレートがたくさんあります。


Wix ユーザーの Colleen Wade さんによる名刺デザイン
Wix ユーザーの Colleen Wade さんと Dearest Creative によるショップカードデザイン

05. よくある失敗を避けるには?


名刺は一度に印刷する量が多いため、デザインミスや誤植が発生すると、修正に多くのコストがかかります。失敗のないように、以下のポイントをしっかり押さえるようにしましょう。


  • 塗り足し部分を設ける:デザインには必ず塗り足し(上記参照)を追加しましょう。また、断裁時に切り落とされてしまわないよう、重要な情報は必ず印刷安全領域線の内側に配置します。

  • CMYK カラーモードを使用する:カラーモードは(Web 画面で使用する RGB ではなく)印刷で使用されるカラーモデルである CMYK に設定します。

  • 高解像度で作業する:名刺がピクセル化しないように、300dpi の解像度のファイルで作業します。ロゴ、アイコン、画像など、デザインに使用するすべてのファイルは同様に高画質のものを使用しましょう。

  • 読みやすさを意識する:テキストのフォントは8ポイント以上に設定し、はっきりと読みやすく配置しましょう。また、色のコントラストを保つことも大切です(オンラインのカラーパレットツールで、色の読みやすさを簡単に確認することができます)。




06. 優れたデザインで差別化する


名刺のデザインを工夫すれば、より印象的に相手に覚えてもらうことができます。カラーパレット、フォントの組み合わせ、構成・レイアウト、階層構造など、デザインの基本テクニックを実践してみましょう。また、画像を活用することで視覚効果はさらに高まります。

画像の例としてはイラスト、写真、アイコン、パターンなどが挙げられます。それぞれ用途は異なりますが、いずれもブランドへの注目を集めるために効果的です。例えば、焼き菓子店の名刺であれば、ベリーが散りばめられたマカロンのスタイリッシュなイラストや、慣れた手つきで生地をこねる手のモノクロ写真などを使用してはいかがでしょうか。

ただし、あまりに直接的で、名刺全体の雰囲気やムードにそぐわないような画像は使わない方が賢明です。例えば、アーティストとしての名刺なら、汎用的な絵筆のアイコンを追加するよりも、自分の作品を載せる方がよいでしょう。


Wix ユーザーの Liron Ashkenazi-Eldar さんによる The-Artery のために作成した名刺デザイン
Wix ユーザーの Liron Ashkenazi-Eldar さんによる The-Artery の名刺デザイン

07. 特殊加工で世界にひとつのデザインに


印刷時に特殊加工を施せば、完全オーダーメイドの名刺を作ることができます。コストがかかる反面、高級感や繊細な印象をプラスすることができます。ただし、1枚の名刺にたくさんの特殊加工を加えると、雑多な印象になってしまうので注意が必要です。あなたのブランドイメージに合った加工をよく吟味して選択しましょう。

  • 箔押し加工 / メタルインク:金、銀、銅などのメタリックカラーは CMYK 印刷方式では表現できないものですが、箔押しやメタルインクを使用することでおしゃれに輝く名刺に仕上げることができます。

  • エンボス加工 / レタープレス(活版印刷):デザインの一部に凹凸感を出したり、紙面から浮き上がらせたりして、立体的な効果をプラスすることができます。

  • スポット UV コーティング:ロゴマークなど印刷物の特定の要素にクリアコートを施し、デザインに光沢を与える技術です。

  • レーザーカット加工: レーザーでデザインに微細な切り込みを入れる手法です。名刺の一部を切り抜き、よりユニークでかっこいい見た目に仕上げることができます。

  • 特殊素材:名刺はカード用紙に印刷するのが一般的ですが、木材や金属、磁石など、他の素材に印刷することもできます。

08. 印刷入稿前の最終確認


名刺の完成まであと少しです!印刷して、同僚やクライアントに配るのが待ち遠しいですね。でもその前に、ミスのないように必ず最終確認をしておきましょう。印刷注文を出してしまうと変更が難しく、修正料金もかさんでしまいます。

  • 内容の再チェック:カードに記載されているすべての文字の表記が正しいか、情報が最新で正確であるか、すべてがあなたの意図したとおりに表示されているか(レイアウトに問題がないか)などを一度ならず、数回にわたり確認しておくと安心です。さらに、自分一人ではなく他の人にダブルチェックしてもらうとさらに安心です。

  • ビジュアルのチェック:画像は高解像度のものを使用していること、また使用するにあたって法的に問題がないことを確認します。

  • 印刷オプションの調査: お住まいの地域の印刷会社を調べ、価格やサービスを比較しましょう。印刷会社を選んだら、担当者とカード用紙のオプションや印刷方法について相談したり、実際にお店を訪れて用紙を実際に見てみるのもよいでしょう。最後に、あなた(またはあなたのデザイナー)が送るべき入稿データの形式についても印刷会社に確認しておきましょう。


グラフィックデザインスタジオを運営するWix ユーザー、Brown Owl Creative による名刺デザイン
グラフィックデザインスタジオを運営するWix ユーザー、Brown Owl Creative による名刺デザイン

あとは、デザインファイルを書き出して印刷会社に送るだけ。自分で作成したオリジナルの名刺は、あなたとビジネスパートナーより強く結びつける、素晴らしいビジネスツールになるでしょう。


まとめ


いかがでしたでしょうか。この記事では素敵な名刺デザインを作り込むためのコツをまとめました。Wix の名刺作成ツールなら、オンライン上でテンプレートをカスタマイズしてオリジナルの名刺デザインを簡単に作成することができます。名刺作成を検討している場合は、ぜひ Wix 名刺メーカーも試してみてください。


編集者:Miyuki Shimose

編集者:Miyuki Shimose

SEO & ブログコンテンツマーケター

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