ポートフォリオに載せるべき自己紹介の書き方
個性が伝わるポートフォリオの自己紹介(プロフィール)ページは、キャリアに対する真剣なメッセージを採用担当者に明確に伝えることができます。新しいスキルや資格を適宜取得しているのであれば、いつでも最新の情報を発信できる自己紹介が必要です。簡単な名前検索で採用担当者に見つけてもらうことができるようにもなります。
この記事では、自分を完璧にアピールし、採用担当者にも一目置かれるような、ポートフォリオ自己紹介の書き方と作成方法について紹介します。
目次
ポートフォリオにおける自己紹介の役割
ポートフォリオの自己紹介は、単なる経歴の羅列ではありません。あなたの人柄や価値観、スキルを簡潔に伝える場です。ここでは、自己紹介が果たす具体的な役割を紹介します。
信頼感を与える:自己紹介では、強みや実績を明確に伝えることで、クライアントや採用担当者に信頼感を与えます。
実績を強調:スキルだけでなく、実績を示すことで、信頼できるプロフェッショナルであることを強調できます。
自分の個性をアピール:スタイルや個性を反映した自己紹介は、「この人に頼みたい」と思わせるための強力なアピールポイントです。
ポートフォリオの自己紹介|基本の4項目
コンテンツの構成や内容は自由に決めることができますが、ケーキを作る場合と同様、満足できる仕上がりに欠かせない重要な材料がいくつかあります。つまり、ポートフォリオの自己紹介で自分を正確に表現するには、適切なページを含める必要があるのです。
グラフィックデザイナーであれプロの俳優であれ、自己紹介で重要なのは読みやすさです。優れた(完成度の高い)自己紹介には必ず以下の項目が含まれています。
1. 氏名、プロフィール画像、職種、学歴
ポートフォリオの自己紹介は、信頼を得るには重要なツールです。氏名、プロフィール画像、職種、学歴を簡潔に記載しましょう。これにより、仕事を依頼されやすくなります。
オンラインでの公開に不安がある場合は、フルネームの代わりにクリエイター名を使う方法もあります。プロフィール画像も、顔写真にこだわる必要はありません。個性やスタイルを象徴するような画像でも、自分の魅力を表現できます。
通常の履歴書とは違い、ポートフォリオの自己紹介は自由度が高いツールです。センスや個性を存分に発揮しましょう。
2. 職務経歴概要
自己紹介のコツは、希望の仕事に最も関連のある経験に絞ることです。これには、携わったことがある仕事、インターンシップ、ボランティア活動などが含まれます。その各々について、主な役割、仕事内容、実績をいくつか挙げます。時系列的に記載すれば、以前の経験を視覚的に見せることができます。このデザイン形式で、これまでの貴重な経験がすっきり整理されます。
3. スキルセット
スキル欄で、自分の才能をアピールします。得意なコンピューターシステム(Photoshop、Microsoft Office、PowerPoint、コンテンツ管理ツールなど)、話せる言語、その他希望する仕事に必要なスキルで、他の履歴書では触れていない項目を記載します。
4. 自己PR
最後に、自己 PR では、あなたの強みを具体的に述べます。ただ単に自分を「優れたデザイナー」と表現するのではなく、実際のプロジェクトで得た成果や、どのようにして問題を解決してきたかを示すことで、より説得力のある内容に仕上げましょう。
例: 「私の強みは、クライアントの要望を的確に理解し、それをデザインに反映させるスキルです。これまで、顧客満足度を重視したデザインの提供を通じて、多くのクライアントから信頼を得てきました。特に、EC サイトのデザインにおいては、コンバージョン率の向上に貢献しました。」
そのほかの自己紹介項目アイデア
1. 魅力的なトップページ
採用担当者が最初に目にするのがトップページであり、人目を引くと同時に十分な情報が盛り込まれていることが重要です。トップページは、自分が誰であり、何をしているのかを十分に要約していると同時に、あなたをより良く知るためにクリックしたくなるようなページでなければなりません。このページには、厳選した写真、氏名、連絡先、仕事の分野や現在の職位などを表示しましょう。経歴や経験を説明する段落を設けることもできます。ただし、長々した文章で採用担当者を圧倒しないよう簡潔にまとめましょう。詳細は別のページに盛り込めばいいのです。
2. パーソナルプロジェクト
この欄は主にクリエイター向けです。スタイルや創造性を紹介するポートフォリオを作成したい人に適しています。例えば、写真家として独自の作品を見せたい場合、Wix プロギャラリーを使って画像を提示できます。見せたいプロジェクトでは、詳細な説明に加え、プロジェクト誕生の背景も伝えましょう。専門外の活動(例え自分の職業に関連がなくても)も含めれば、あなたの行動力を示すことができます。ここでは、画像や動画など多様なメディアを積極的に使いましょう。
3. 連絡先
「見つけて欲しい」わけですから、連絡先を簡単に見つけられるようにする重要性は、どれほど強調してもし足りません。サイトの訪問者にとって、すみずみまで探さないと連絡先が見つからないのは興ざめです。サイトのフッターに必要な情報をすべて記載するのも良い考えです。
4. 顧客の声とおすすめ
近年は、口コミがすべてになりました。新しいレストランを開拓する際、まずはレビューを参考にするでしょう。同様に、以前の雇用主や同僚の評価、推薦の声を載せることで、第三者の評価を採用担当者に示すことができます。
5. 関連するチャンネルと連携
ビジネス分野では、最新の LinkedIn のアカウントを履歴書 Web サイトにリンクさせるのが常識です。アーティスト、写真家、フリーランサーなど作品発表の場にソーシャルプラットフォームを利用しているクリエイターであれば、Facebook、Instagram、Twitter、YouTube などのプロフェッショナルアカウントへのリンクを貼っておくのが便利です。
【職種別】自己紹介ページのポイント
・クリエイティブ系(デザイナーなど)
クリエイティブ職の自己紹介では、具体的な「成功例」や「実績」が信頼性を高めます。特に、収益に貢献したプロジェクトがあればアピールポイントにしましょう。また、クリエイティブなスキルに加え、自分の個性や独自のアプローチも盛り込み、他のクリエイターとの差別化を図ることも重要です。
・開発系(エンジニア、プログラマーなど)
技術力と問題解決能力を示すのが開発系職のプロフィールにおける基本です。得意なプログラミング言語や使用ツール、プロジェクトで解決した課題を簡潔にまとめましょう。GitHub のリンクを付けてコードの質を直接確認してもらうとさらに効果的です。また、仕事とは別に個人プロジェクトとして公開可能なコードを積み上げていると、信頼度がアップします。
・マネジメント系(ディレクター、プロデューサー)
マネジメント系の自己紹介では、リーダーシップとプロジェクトの成果を具体的に伝えます。プロジェクトの規模や結果を示し、チーム運営の経験を強調しましょう。さらに、クライアントとの関係構築や課題解決の具体例を交えて、管理能力をアピールします。
・学生/新卒活動向け
学生や新卒者は、ポテンシャルと熱意が鍵です。学業やインターン経験から、どれだけ意欲的に取り組んできたかをアピールしましょう。専攻分野や研究テーマ、そこで得たスキルを具体的に説明し、さらにインターンやアルバイトの経験を通じて得た実践的なスキルも強調することが大切です。
ポートフォリオにおける自己紹介ページの作り方
フリーランサーであれコンサルタントであれ、プロフェッショナルとしての成功に向けたポートフォリオにおける自己紹介ページの作成方法をご紹介します。
01. Webサイトビルダーを選ぶ
ポートフォリオ自己紹介の作成には、Wix を使うと、特に Web 開発にあまり詳しくない場合や迅速にプロフェッショナルなオンラインプレゼンスを構築したい場合に多大なメリットと利便性が得られます。例えば以下のようなメリットがあります。
Web サイトビルダーはユーザーフレンドリーなデザインで、ドラッグアンドドロップ機能や既製のテンプレートを備えているものがほとんどです。そのため、誰でも簡単に魅力的で機能的な Web サイトを作成できます。
多くの Web サイトビルダーには無料プランとプレミアムプランがあり、費用対効果の高い自己紹介サイトを作成できます。プロの Web デベロッパーを雇う必要も、マークアップ言語を理解する必要もありません。
とりわけ、Web デザインの経験がない人がゼロから Web サイトを構築するのは時間がかかります。そのプロセスを Web サイトビルダーや CMS (コンテンツ管理システム)で合理化すれば、ポートフォリオ自己紹介をすばやく作成できます。
Wix のような Web サイトビルダーの多く、レンタルサーバーを提供しており、ホスティングプロバイダーを別に探す心配がありません。
また、アップデート、バックアップ、セキュリティーなどの技術面も代行してくれるため、コンテンツの更新に集中して自己紹介サイトの情報を最新に保つことができます。また、アクセス解析ツールも内蔵されており、訪問者に関する統計、ユーザー行動の把握、サイトパフォーマンスの最適化に必要な情報が収集できます。
Wix の AI ホームページ作成ツールで、ポートフォリオの自己紹介サイトをすばやく作成しましょう。
02. テンプレートを選ぶ
職種にかかわらず、機能的でスタイリッシュな自己紹介サイトの作成は必須です。とはいえ、誰もがデザインに精通し、ドメイン名を理解しているわけではありません。インターネット上には、オンラインでの見栄えを良くするために必要なページレイアウト要素をすべて備えた、無料ながらプロ仕様のポートフォリオ自己紹介向けテンプレートがたくさんあります。ユーザーは、気に入ったものを選び、納得するまでカスタマイズするだけです。
ニーズとスタイルに合わせ、2 種類のサイトを使い分けましょう。サイトの目的を簡単な自己紹介に絞るのであれば、スクロールだけのワンページャーも可能です。扱う範囲がランディングページよりも広くなりますが、Web サイト全体ほどではありません。あるいは、各セクションに別のページを割り当てた従来型を選ぶこともできます。このデザインは、顧客向けのプロジェクト、写真やデザインのポートフォリオ、研究論文など、見せたい要素が複数ある場合にお勧めです。
03. プロフィール写真に力を入れる
言うまでもなく、自己紹介サイトにはプロフィール写真を含めるべきです。人々がページを訪れるのは、あなたを知りたい(見たい)からにほかなりません。また、人の視線は、まずは文字より画像に向かいます。
とはいえ、直近の休暇の家族写真をアップロードする前に、写真や自己紹介サイトの総体的な印象をどんなものにしたいか考えてください。デザイナー、アーティスト、ミュージシャンなど、一部の職業ではある程度の創造性も受け容れられますが、普通の求職活動あれば、無難でプロフェッショナルな印象の顔写真を掲載したほうがいいでしょう。
最近撮影した写真で、普段の外見が正確に反映されているものにします。気楽さと真面目さのバランスを取ることが大切です。米国のモデルでタレントのタイラ・バンクスが言うように、「目で微笑む」ことです。親しみやすさをアピールするには、外見を含めできるだけ自然な感じを演出します。お金を惜しまず、プロのカメラマンに良い写真を撮ってもらいましょう。将来に向けた自分への投資になるはずです。
個人の Web サイトの写真は、必ずスクロールしないで見える場所に掲載しましょう。自分が見ているものを、ユーザーが一目で理解できるようにします。写真のサイズや厳密な配置は自由に決めて構いません。紙の履歴書とは異なり、正方形の写真を画面の左上部に配置する必要はありません。
04. デザインの詳細を加える
再度ケーキの例えを使いましょう。ケーキが(見た目も美味しそうに)焼きあがり、次はデコレーションです。Wix を使ってホームページを作成する場合、以下のようなブランディングの要素が求められます。
正しい色とフォントの選択:このステップでは、自分をブランドに見立ててください。ポートフォリオの自己紹介はすっきりしたものであるべきです。それを実現する方法のひとつが色使いとフォントの選択です。Wix は、Web サイトに最適な色パレットの選択やフォントの決定をサポートします。
独自のドメイン名:できれば自分の名前の独自ドメインを取得することお勧めします。いわゆるブランディングです。すでに誰かが使用している場合は、職種や地名などの言葉を追加して区別できるようにします。これにより、信頼感や信憑性が得られます。また、交換する名刺に独自のドメイン名が入っていれば、プロフェッショナルな印象になります。
PDF 版の履歴書を含める:オンラインの自己紹介はインパクトがありますが、印刷できる履歴書を希望する雇用者もいます。ダウンロード可能な PDF 版にリンクするボタンも設置しておきましょう。
05. SEO向けに最適化する
この難しそうな話題から逃げ出す前に、ちょっと立ち止まってください。SEO(検索エンジン最適化)は、検索結果でより上位にランクされるよう Web サイトを最適化する手法です。検索結果で露出度が高まれば、採用担当者に自分のサイトを見つけてもらえる可能性も高くなります。
ポートフォリオ自己紹介の作成で、直ちにランキングを向上できる簡単な方法があります。例えば、適切なドメイン名を選択し、自己紹介サイト全体に戦略的なキーワードをちりばめるのもそのひとつです。
Wix は、直感的で包括的、しかも無料のソリューションを開発し、最適化の手続きをステップに従って提供しています。必要事項のチェックリストに加え、SEO ツールや分析機能にもアクセスできます。
06. モバイルフレンドリーなポートフォリオにする
今や至るところにスマートフォンやタブレットがあふれ、世界のモバイル機器によるインターネット接続は全トラフィックの半数を超えています。モバイル機器の人気を鑑みれば、Web サイトはモバイル表示用に最適化しておく必要があります。プロ仕様の個人サイトテンプレートを使用することで、モバイル最適化の作業も省略できます。
モバイル向けの Web サイト、すなわちモバイル画面に表示できる十分に縮小されたバージョンの自己紹介サイトを作成します。Wix エディタはこれを自動的に生成しますので、どのデバイスでも端正で魅力的に表示される自己紹介サイトが作成できます。
07. 公開前にセカンドオピニオンを聞く
ポートフォリオの自己紹介サイトは、求職活動を有利に進めることが目的です。些細な誤字脱字がそれまでの努力を台無しにしてしまうかもしれません。自己紹介の印象が洗練されたプロフェッショナルなものになるよう、友人や信頼できる人に校正とナビゲーションテストを頼みましょう。リンクはすべて機能するか、サイトはスタイルや雰囲気を正確に表現しているかなどの問題は、信頼できる第三者の意見を聞くことで解決できます。
08. ポートフォリオの公開および反響の分析
すべての作業が終わったら、あとは「公開」ボタンをクリックしてオファーが届くのを待つだけです。と言っても、公開は第一歩に過ぎません。この後は、誰がサイトを訪問しているか、サイトが生み出すトラフィックはどの程度かなど、自己紹介サイトに関わるすべてを管理、維持、追跡する必要があります。Wix アプリをダウンロードすれば、数値を追跡したり、サイト閲覧者とライブチャットしたりできます。
ポートフォリオサイトの維持にあたり、自己紹介の情報は常に最新のものにしてください。新しいことを成し遂げたり、役職が変わったりしたら、忘れずに履歴書に反映させましょう。
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この記事を書いた人
Miyuki Shimose
SEO & ブログコンテンツマーケター