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ブランドカラーから学ぶ、印象的なロゴの配色 26 選



ロゴデザインにおいて最重要なもの、それが「ロゴの配色」です。多くの顧客はロゴカラーでブランドを認識します。例えば「黄色+赤」と言ったらマクドナルドが頭に浮かびませんか? ロゴの配色はブランドのアイデンティティを形作るという点で大きな役割を果たします。

ロゴを作成したいけど、「どのように色を組み合わせたらいいかわからない...」、「ロゴデザインやタイポグラフィはできたけど、なぜかしっくりこない...」そんな方は、自分のブランドイメージに沿ったベストなロゴの配色について考え直してみましょう。

この記事では、ブランドロゴを作る上で最適な色の組み合わせを見つけるためのヒントをいくつかご紹介します。また、さまざまな有名企業のロゴ配色の実例から、色の組み合わせ方のコツを解説していきます。


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目次

1. ブランドカラーとは?


「ブランドカラー」とは、特定の色や配色だけでブランドを想起させ、そのブランドの世界観を感じさせることのできるイメージカラーのことです。ブランドの印象の多くは「カラー」で認識されています。それもそのはず、人間の目から入る情報の中、80% は色彩からの情報だと言われています。色彩が印象に与える影響は、思っている以上に大きく、わたしたちは多くのモノを色のイメージで覚えているのです。


ブランドカラーには視認性を高める効果があります。例えば SNS のアイコンや、駅の乗り換え案内の路線など、色だけで情報を識別しているという事も多いですよね。色はブランドの印象を形作る重要な要素です。そのためロゴはデザインより「色」の選び方の方が大切だと言われています。



2. ロゴの配色のポイント

ロゴの色の組み合わせについて解説する前に、まずはブランドに合った配色を選ぶ方法を考えてみましょう。


使う色の数を決める

ロゴデザインに使用する色は1〜3色に留めるのが原則です。ロゴはブランドアイデンティティの形成において重要な役割を果たすため、すべてのブランドアセットに共通する色を少なくとも1つ取り入れましょう。色選びに迷ったら、ブランドメッセージとペルソナを明確にするために、色の数を抑えてシンプルにまとめることをお勧めします。

ただ、上記のルールに縛られすぎる必要はありません。業界、ビジネスの種類、ブランドのバリューなどに応じて、ターゲット層がどのような色を好むかは異なります。たとえば、NBC(アメリカの TV ネットワーク大手)、Google、トイザらス、クレヨラ、NASCAR(アメリカ最大のモータースポーツ団体)、Slack などはロゴに多くの色を取り入れています。また、最近のロゴのトレンドを参考にしてみることもいいでしょう。



色の組み合わせの種類を把握する


ロゴの色の組み合わせの種類と補色の使い方を理解することで、戦略的にカラーパレットを決定することができます。その方法をさっそく見ていきましょう。

  • モノクロマティック(単色):ある色(1色)の異なるトーンを使用して作成されたカラースキーム。

  • アナロガス(類似色):カラーホイール上で隣り合った配色(2色または3色)を使用するカラースキーム。

  • コンプリメンタリー(補色):カラーホイールで反対側に位置する色を使用するカラースキーム。

  • トライアド(三色配色):カラーホイールを三等分した位置にある3色を使用したカラースキーム。それぞれの色を同等の割合で使用します。

  • テトラディック:4色を組み合わせた、2組の補色からなるカラースキーム。


色彩心理学の基本を理解する

次に、色彩心理学を理解して、それぞれの色が見る人にどのような影響を与えるかを把握しましょう。ブランドにとって適切な感情を呼び起こす方法を知ることで、取り入れる色の種類を決めやすくなります。


競合他社のロゴをリサーチする

あなたのビジネスに最適なロゴの配色を理解するために、業界のメインプレーヤーのサイトを確認して、どの組み合わせが最も効果的かを調査しましょう。

重要なのは、ターゲットとする市場を決めることです。アプローチしたい顧客層を明確にし、その人たちに響くような配色を選びましょう。

一貫性を持たせる

ブランドはロゴだけで定義されるものではありません。ブランドは時間とともに成長し、変化し続けていきます。このことを念頭に置いて、ブランドアイデンティティを明確に定義し、目に見える要素はもちろん、見えない要素も含むすべての要素の大枠を決めておくことが大切です。ブランドスタイルガイドを作成することで、複数の人がブランディングに関わるようになった場合でもデザインの一貫性を保つことができます。ガイドラインに沿って、どこでロゴを使用する場合も常に一貫した美しいデザインで表示できるよう体制を整えましょう。

ロゴの色の組み合わせを選ぶときは、パントンカラーの使用がおすすめです。パントンのカラーマッチングシステム(色見本)は、業界を問わず、色を通じてブランドのメッセージをより明確に伝えるために役立ちます。製品の製造、コーポレートブランディング、ビジュアルマーチャンダイジング、さらには広告 / 編集まで、パントンカラーを使用すればシンプルかつ簡単に美しいブランドアセットを作成することができます。ロゴはオンラインとオフラインの両方で、場合に応じてあらゆるサイズで表示されるため、常に色の一貫性と品質を確保しておくことが大切です。



3. ブランドカラーで見るロゴの配色の実例 26選


1. パープル x イエローゴールド

彩度の高い2つのカラーを使用した、エネルギーと生命力が感じられるロサンゼルス・レイカーズのロゴ。チームの雰囲気を体現し、バスケットボールのエネルギーとムーブメントを象徴したデザインです。この生き生きとした配色は、満員のスタジアムでひときわ目立つだけでなく、ジャージやグッズでも映える組み合わせ。レイカーズファンのデフォルトカラーとして、心理的な一体感を生み出す原動力となっています。

と黄色はカラーホイール上で互いに反対側にある補色です。どちらもポジティブで自信に満ちた色であるため、スポーツロゴフィットネスロゴ美容ロゴに適しています。





2. ピンク x 青

色彩学の理論上、ピンクは互いに補い合う役割を果たします。しかし、多くの文化圏では男性・女性の区別をあらわす正反対の存在としてこの2色が使われています。

そんな中で、ピンクと青をバランスよく使用した良い例がバスキン・ロビンス(サーティワンアイスクリーム)のロゴです。店頭で配るピンクのテイストスプーンや公式ホームページも同じカラーで統一し、人気アイスクリームブランドとしての信頼性、品質、温かさを表現しています。

ロゴ豆知識:バスキン・ロビンスのロゴをよく見ると、実は B と R の中に31という数字が隠されています。





3. オレンジ x ピンク

ピンクとオレンジはどちらも暖かみのあるハッピーな色で、カラーホイールでも互いに近い位置にあります。色が感情を呼び起こすことはよく知られていますが、Tinder(マッチングアプリ)のロゴにある通り、ピンクとオレンジの大胆な組み合わせは愛を求める人たちにぴったり。数あるアプリのアイコンの中でもひときわ目立つデザインで、思わずダウンロードしてしまったという人も多いはず。文字通り、火遊びをしたくなるようなデザインです。

北米発祥のダンキンドーナツ、オーストラリアの薬局 Priceline Pharmacy などもロゴにオレンジとピンクを使用しています。





4. 青 x 黄

信頼の象徴である青と、幸福を連想させる黄色。アメリカで最も信頼されているブランドのひとつであるウォルマートにとって、これ以上の組み合わせはありません。青と黄色はカラーホイール上で補色とまではいきませんが、互いにバランスが取れた組み合わせです。ウォルマートのロゴは、それぞれの色の彩度を少し抑えて落ち着いた色合い(トゥルーブルー x トロピカルマンゴー)にしたことで、顧客が入りやすいフレンドリーなムードを作り出すことに成功しています。





5. 黒 x 白

クラシックなは、時代を超越したエレガントな組み合わせで、さまざまな業界で通用します。ZARA の洗練されたワードマークロゴは、ブランドが打ち出す鮮やかな色や柄のファッションアイテムの中でも常に存在感を失うことがありません。

ロゴデザインのヒント:ロゴを作成するときは、まずモノクロからはじめて最後に配色を決めましょう。ロゴを掲載する媒体によっては常にカラーで表示されるとは限りません。黒、白、単色などいくつかのカラーバリエーションを用意し、一貫性を持たせるようにしましょう。





6. 赤 x 白

と白を混ぜるとピンクになるのはご存じの通り。しかし、この2つの色は並べると非常に目立ちます。止まれの標識や灯台、赤い口紅と白い歯のコントラストなど、赤と白の配色は一瞬で人々の目を引き付けるものばかりです。コカ・コーラ、ターゲット(アメリカの小売チェーン)、CNN(アメリカの大手ニュースチャンネル)、以下の例にあるユニクロなども赤 x 白のロゴを使用しています。

赤と白の組み合わせを使用する場合は、赤が極めて感情的な色であることをきちんと理解しておきましょう。状況や文化によっては、赤が危険や怒りに結びついてしまうこともあります。デザインに赤を使う場合は、色の濃さを変えたり、全体のトーンを微調整したりしてバランスの良い組み合わせを探ってみることをお勧めします。





7. ペールグリーン x エクリュ x ソフトブラウン

フランスのマカロンブランド「ラデュレ」にふさわしい、お茶会を連想させる優しくエレガントな組み合わせ。3色のパステルカラーが、瞬時に穏やかで幻想的な感覚を呼び起こします。

ロゴデザインのヒント:色を柔らかくしたい場合は、白かグレーをわずかに加えることで新しい色合いを作ることができます。

健康志向のブランドやオーガニック企業の製品では、よりソフトな配色のロゴで明るく落ち着いた雰囲気を表現しているものが多くみられます。





8. フォレストグリーン x ニュートラルベージュ

こちらは、ナチュラルでやわらかな印象を醸し出すフォレストグリーンとニュートラルベージュの組み合わせ。上記のラデュレの配色と似ているようで、まったく異なる印象に仕上がっています。屋外に広がる木々を思わせる緑は、成長、繁栄、再生のシンボルです。そのため、自然派ブランドのロゴカラーとして人気を博しています。

以下の例は、アメリカ発のギリシャヨーグルトブランド「チョバーニ」のもの。以前は青と白のロゴを使用していましたが、フォレストグリーンとニュートラルベージュを用いた新たなカラーパレットでリブランディングを果たしました。安心と堅実さを表現する配色で、より落ち着いた新たなビジュアルアイデンティティを確立しています。





9. ブライトグリーン x オレンジ

上に引き続き、もうひとつ緑のロゴをご紹介します。製品や業界は全く違いますが、成長・発展を表すブライトグリーンを使用した語学アプリ「Duolingo」のロゴです。Duolingoはロゴデザインもその他のブランドアセットもこのグリーンで統一しており、愛すべきマスコットキャラであるフクロウの Duo ももちろん同じ色。

Duolingo はこれについて、「世界は多様で素晴らしい場所。これから出会う人々やブランドが使用する色にもそれを反映させたいと思い、明るく美しいパレットをつくりました」と解説しています。





10. 赤 x ピンク

かつて多くの人(特にファッション関係者)は、赤とピンクといったポップカラー同士の組み合わせは、個性がぶつかり合い失敗するものだと考えていました。赤とピンクは似ている色合いであるがゆえに、互いに競合する可能性があります。そのため、この2色を組み合わせるときはうまくバランスを取り、全体的にまとまりの良いデザインに仕上げるよう工夫が必要です。

このような類似色をうまく組み合わせるには、2つの明るい色ではなく、落ち着いた色合いや柔らかい色合いを使うのがお勧めです。グラデーションにしたり、メインカラーを1つ選び、2つ目の色は差し色として添えるのも良いでしょう。赤とピンクはアパレル美容ロゴと相性が良く、ハンドメイドのバッグやファッションアイテムを販売する Caragh Creates のロゴでも使用されています。





11. ネオングリーン x 黒

ネオンカラーというと80年代のスキージャケットを連想する人が多いかもしれませんが、ネオンは生命力や活気を象徴する色味でもあります。鮮やかな色と太い黒の文字を組み合わせることで、ブランド名を目立たせることができます。ただし、ネオンカラーは警告サインや危険を表す場合にも使用されるため、ロゴデザインに使用する場合はその点のバランスを考慮しましょう。相性の良い組み合わせとしては、エネルギーを感じさせるフィットネスロゴや、フレッシュな若者向けブランドのロゴなどが挙げられます。





12. ミントグリーン x ブライトピンク

ジューシーなスイカや茎の長いピンクのバラを連想させる、目を引く色の組み合わせです。


鮮やかなピンクと淡いミントグリーンを組み合わせることで、力強い構図を作り出しています。ピンクとグリーンは補色であるため、色合い、彩度、明度にかかわらず相性抜群です。

面白いのは、組み合わせる色合いによって呼び起こされる感情が大きく変わることです。ピンクと言っても風船ガムの色、サーモンピンク、コーラルピンクなど色調はさまざまです。また、グリーンもセージ、オリーブ、エメラルドなどと変えていくことであらゆるデザインが楽しめます。

ロゴデザインのヒント:このような目を引く色の組み合わせは YouTube のロゴにおすすめです。無数のアカウントの中で目立ち、視聴者の心に残るようなロゴデザインはやはり色が決め手。他の YouTube ロゴのアイデアもチェックして、自分のアカウントを差別化するためのロゴデザインを考えてみましょう。





13. 黄 x 緑

黄色は陽気さと若さを連想させる色で、アナロガス(類似色)に属します。黄も緑も見る人の気持ちを高揚させる効果がありますが、組み合わせることで視覚的な調和が生まれます。スプライトのロゴでは、この2色を使ってさわやかな柑橘類の色合いとレモンライムの風味を表現しています。ブランドを際立たせるだけでなく、製品との関連付けを促進するという意味でもとても効果的です。

黄色と緑は、食品、清掃、観光、スポーツ、フィットネスなどの分野でよく使われている配色です。





14. 茶 x 白

大地と自然の恵みを感じさせる茶色は、暖かく魅力的な色です。農業、建設業、また法律分野では、チョコレート、コーヒー、ビールのブランドと同様に、一般的に信頼性、快適さ、中立性を連想させるブラウンが使用されています。以下のロゴは木製のブロックや玩具を販売するブランド「TIMBERRR」のものですが、茶色をうまく活用して木目のイラストを取り入れ、高品質な工芸品をデザインするブランドであることを表現しています。

一見シンプルな色使いに見えますが、これはターゲット層にアプローチし、すばやくコミュニケーションを取るためにはとても効果的です。また、茶色は懐かしさを感じさせる色でもあるため、レトロなロゴにもよく合います。





15. 黒 x 黄

ウィズ・カリファの「Black and Yellow」という曲をご存じですか?こちらは彼が大ファンだというスポーツチームのロゴカラーが黒と黄だったことから、その色をテーマにして書いた曲だそう。


勝利を呼びそうなこのパワフルな配色は、さまざまなロゴや業界(そして、バットマンに至るまで)至る所で使用されています。黄色は暖かさ、幸福感、ポジティブさ、明るさなどを連想させるため、これらの感情とブランドを関連付けたい場合に黒 x 黄の組み合わせがよく選ばれます。

この配色を効果的に使うには、バランスをとることが大切です。それぞれの色を使う比率や間隔に気を配り、コントラストを調整しましょう。ロゴデザインのヒントについての記事もぜひお読みいただき、理想的な構図の作成に役立ててください。

ロゴデザインのヒント:文化によって、特定の色に対して人々が認識する意味や感情が異なります。たとえば、多くの文化では黄色と黒を蝶と結びつけ、蝶から連想される希望や変容を表現しています。





16. ピーチ x 白

パステルカラーとホワイトは、シンプルさと汎用性の点で非常に優れた組み合わせです。ピーチに赤やオレンジ、ピンクを加えて色の濃さを調整することもできます。以下の例では、落ち着いたピーチカラーを使用して静寂を表現しています。ウェルネス、リラクゼーション、健康関連のビジネスでは、ニュートラルなカラーパレットがもはやブランドメッセージ全体を伝える役割を果たすと言っても過言ではありません。

ピーチは、ターゲットとする顧客や業界に応じてシーフォームグリーン(パステル系のグリーン)、ターコイズ、ピンク、ライラックなどと組み合わせてさまざまな配色が楽しめる便利なカラーです。さらに繊細さを表現したい場合は、ブラウンやグレーと組み合わせると良いでしょう。




17. オレンジ x 赤

多くの企業は、特定の感情を呼び起こしたいときに同じロゴのカラーパレットを使用する傾向にあります。たとえば、金融業界では、信頼、信用、知性を連想させる青色がよく用いられます。しかし、Visa、Chase、PayPal などが青を基調としたロゴを採用しているのに対して、マスターカードは燃えるように鮮やかな赤とオレンジのロゴが特徴で、他社のロゴデザインとは一線を画しています。ロゴをデザインするときは、常に競合他社の動向をチェックして業界共通のテーマを見つけ、クリエイティブを通じて自社を差別化するための方法を見出すことが大切です。





18. 赤 x 茶

赤と茶色は、ロゴの配色としてはありえない組み合わせに見えるかもしれませんが、最終的には非常にインパクトのあるデザインに仕上がります。以下の Twix(カラメル風味のチョコバーのブランド)のロゴでは、鮮やかな赤とキャラメルを思わせる茶色を組み合わせて、魅力的な構図を作り出しています。

このデザインが成功した理由は、明るい色と落ち着いた色とをうまく組み合わせたことにあります。鮮やかな赤は、ブラウンの温かみのある色調をうまく引き出すには最適です。Twix のロゴは光沢のあるゴールドの包装紙の上に描かれることが多く、この色の組み合わせをより際立たせています。





19. 赤 x 黄 x 緑

3色のロゴの組み合わせは少し難しく感じられますが、それぞれの色合いのニュアンスを理解すれば攻略可能です。ワークフローを改善し、コラボレーションを効率化するプロジェクト管理ツール「monday.com」の大胆なトリコロールのロゴは、まさにそれを実現したものです。(交通整理に欠かせない信号と同じように)チームでスムーズにコラボレーションを行っている様子が目に浮かぶような躍動感溢れるデザインに仕上がっています。

monday.com はブランドアイデンティティと製品の細部に至るまで遊び心の追求を欠かさないブランドであり、その理念がこの3色のロゴにも表れています。





20. オレンジ x 赤 × ソフトレモングリーン

顧客があなたの製品を手に取ったり、実際に使用したりするとき、あらゆる場面でブランド認知のカギとなるのは「ブランドのテーマカラー」です。


多くの場合、顧客は最初にロゴを目にします。3色を組み合わせる場合は、メインカラーを1色、アクセントカラーを2色選ぶとまとまりのあるデザインに仕上がります。この例の場合、明るい印象のオレンジと赤、そして上品でやわらかみのあるレモングリーンを使用しています。

Sambal Binkie はオランダのブランドで、家族の秘伝のレシピで作ったチリソースやスパイシーな総菜・スナックなどを提供しています。遊び心と温かさが共存したブランドであり、ひと目見るだけで食欲を刺激する商品がたくさん揃っています。このロゴはタイポグラフィ、アイコン、カラーとすべての要素において、ブランドの雰囲気を効果的に表現しています。





21. 紫 x ゴールド x 赤

クラウンローヤルはその名が示す通り、王室への献上酒としてカナダで生まれたウイスキーです。そのルーツにふさわしく、このロゴでは王家の冠をモチーフにした紫、ゴールド、赤を使用し、さらにエレガントな筆記体フォントと、ベルベットの枕の上に置かれた華麗な王冠のアイコンを組み合わせています。これを見ると、モチーフ、カラー、テキストはすべて、ブランドアイデンティティを形成する上で重要な役割を担っていることがよくわかります。

知恵と贅沢を連想させる紫のカラーパレットは、食品や飲料、子供向けブランドのロゴによく使われています。





22. 緑 x 紫 x 黒

こちらは紫を使ったもう一つの3色の組み合わせですが、上のロゴとはメッセージが全く異なります。Mad Hippi はヴィーガン仕様のスキンケア & コスメブランドで、「使命を託されたヒッピーとして、性別、人種、指向、年齢、場所、あるいは種に関係なくお互いをケアする」というミッションを掲げています。

このロゴではタイプライター風のフォントを使ったシンプルな黒のテキストと、花とハートを表す紫と緑のシェイプを組み合わせています。さらに、小文字の i の上の点にも同じグリーンを使ってポップな雰囲気に仕上げているのが特徴です。洗練されていながら遊び心のある配色が、使命感のあるヒッピーというブランドメッセージを強く印象付けています。

テキストやシンボル、ロゴのシェイプに色を使うことでブランドのストーリーを伝え、消費者の興味を喚起している優れた例だといえます。





23. ライトアクア x 赤 x 黒 x 白

言わずと知れた動画配信サイト、TikTok のロゴ。白と黒で大胆な2色を挟み込むというユニークな配色を採用した、珍しい4色ロゴです(上述の通り、ロゴで使う色は原則1~3色)。シンプルな音符のアイコンと TikTok のワードマークで構成されています。

鮮やかなカラーはオーバーレイのように使用されており、音符の周りからまるでポップなカラーがエネルギッシュに飛び出してくるよう。ダンス、音楽、面白ネタなど、15秒の動画クリップを視聴・作成・シェアできるという TikTok のコンセプトにふさわしいデザインです。


今ではスマホのメニューアイコンや SNS フィードなど、日常生活で TikTok ロゴを目にする機会が多くなり、多くのユーザーがこの配色から TikTok アプリを連想するようになっています。

4色使いながら、TikTok のロゴはバランス、レイヤー、コントラストが秀逸です。





24. 青 x 紫 x ピンク x 黄 x オレンジ

こちらの Instagram のロゴも、独自のルールに則った配色の良い例です。カメラをモチーフにし、青、紫、ピンク、黄色、オレンジのグラデーションで彩られたカラフルなロゴは、今や世界的に認知されたシンボルとなっています。


Instagram の共同設立者であるケビン・サイストロムが、虹色のストライプが入ったポラロイドカメラをイメージしたオリジナルロゴを作成したのは2010年のこと。この10年間で Instagram は成長し、Meta に買収され、シンプルな写真共有プラットフォームから動画やリールのシェアなどさまざまな機能をもつ SNS へと変化してきました。それでも、この洗練されたロゴには設立当初の精神が残されています。

Instagram のロゴは、カラフルなカラーパレットを通じて特定の感情を呼び起こすことで、ブランドとの関連性を構築しています。美意識を視覚化するというアプリの特性を生かしたロゴを提示することで、SNS プラットフォームとしての成功とブランドの一貫性維持を図っているのです。





25. 赤 x 紫 x 青 x 緑

Figma は、UI・UX デザイナー向けのデジタルデザイン / プロトタイプ作成ツールです。Figma のロゴは色を通じてブランドのクリエイティビティを反映したもの。微細なグラデーションと、色とシェイプの大胆なコントラストで遊び心を加えたデザインで、「デザイナーが直観的に使えるクリエイティブツール」というブランドメッセージを戦略的に伝えています。積み重ねられた色は、デザイングリッドとアルファベットの「F」の両方を彷彿とさせ、これらのディテールを巧みに組み合わせてシンプルで力強いレイアウトに仕上げています。





26. パステルピンク x ミントグリーン x ライトブルー x 黄 x オレンジ

最後に、5色を使用したロゴの例をご紹介します。それぞれの色調の長所と短所、そしてまとまりのある組み合わせ方を理解すれば、たくさんの色を取り入れたハッピーなデザインを生み出すことができます。以下の Naüe のロゴでは、フォントの中に繊細な色を使うことで、生きる喜びをつつましく表現しています。





まとめ


同じ色でも、明度や彩度が変われば印象も大きく変わります。あなたのブランドが目指すブランドイメージと、色がもたらす心理的な効果を一度紙に書き出してみましょう。 そして、この記事で紹介した 26 の企業とロゴの配色実例を参考に、あなたのブランドが目指す印象に近いロゴの配色を絞り込みましょう。


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編集者:Miyuki Shimose

編集者:Miyuki Shimose

ブログ コンテンツマネージャー

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