ロゴの作り方完全ガイド|デザインの考え方やコツを徹底解説
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更新日 2023年8月7日 (公開日 2021年8月30日)
業界や業種を問わず、自分のビジネスを持っている人やこれから始めたい人にとって、ロゴデザインはブランディングや認知度の向上、市場シェアの獲得といった領域において欠かせない要素です。
自分でロゴをデザインする場合、まずは正しい作成方法を見つけることが大切です。ロゴの作成には、時間、アイデア、創造性、そしてチームワークを要しますが、これは手間をかける価値のある制作工程です。 意外に思うかもしれませんが、質の高いロゴを作成するためにはグラフィックデザイナーである必要はありません。
本記事では、ロゴデザインの考え方から適切な色・フォントの選び方まで、自分でできるロゴデザインの作り方を分かりやすく解説します。このガイドを活用して、自分のブランドを強く印象付ける魅力的なロゴを作成してみましょう。
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ロゴとは
ロゴとは特定のビジネスを象徴するブランドデザインであり、その目的や個性の本質を表します。世界的に有名なロゴはたくさん存在しますが、たとえばナイキのスウッシュやマクドナルドのゴールデンアーチのように、ロゴはブランドの顔となる存在です。日常生活において次第にロゴデザインが浸透すると、ブランドを認識できるようになります。最終的には、ロゴがブランドのサービスやコンテンツ、製品への信頼に結びつく要素として機能します。
ロゴには、文字をデザインしたものやイメージベースのものまで、さまざまな形態があります。完成したロゴは Web サイトや名刺、商品パッケージなど、企業のマーケティングアセットとしてあらゆる場面で使用できます。
ロゴはなぜ必要?
ロゴは小さいながらも、ビジネスを世界に向けて発信する上で大きな役割を果たします。同業他社との差別化を図り、ブランド独自のミッションを伝えるためにはロゴが欠かせません。また、新規顧客や潜在顧客がブランドを最初に認識するための重要な要素でもあります。ロゴを起点としてユーザーとのつながりを構築することで、その後のエンゲージメント、顧客ロイヤリティ、顧客基盤の成長が期待できます。
まず、ロゴの一般的な活用方法をいくつか紹介します。
オンライン ホームページのヘッダー、ファビコン、メールの署名、プレゼンテーション、請求書、ランディングページ、ウェブブラウザ、オンライン広告、ファビコン、求人広告
印刷物 名刺、ブランド商品、ステッカー、パッケージ、ポスター、グラフィック印刷、看板、雑誌、パンフレット
SNS 主要プラットフォーム(Instagram、Twitter)における SNS マーケティングに必要な素材(プロフィール写真、カバー画像、透かし、SNS 投稿、動画、広告)
ロゴの作り方完全ガイド【12ステップ】
自分でロゴを作成するときは、まず使いやすいロゴ作成サービスを見つけるところから始めましょう。たとえば、Wix ロゴメーカーを使えば、オリジナルのロゴを簡単に作成し、ブランドのニーズに合わせてデザインの細部をカスタマイズできます。
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もちろん、一定の予算が取れる場合はプロのグラフィックデザイナーに制作代行を依頼することもできます。しかし、ビジネスを始めたばかりで予算に余裕がない場合や、ロゴデザインの作り方に興味があるという人は、以下のステップを参考にして世界に一つだけのオリジナルロゴを作成してみましょう。
01. ブランドアイデンティティを定義する
ブランドアイデンティティとは、自分のブランドのミッションを世界に伝えるためのメッセージとデザインを指します。ブランドアイディンティティは Web サイト、コンテンツ、マーケティング資料など、さまざまな要素で構成されています。ロゴはそのうちの一つです。 まずは、どのような印象のブランドにしたいのかを決め、ロゴデザインの指標にしましょう。
高級感のあるブランド
若者ウケするブランド
信頼感のあるブランド
親しみやすくクリエイティブなブランド
このように、自分のビジネスが目指すものを、まずは言語化することが重要なポイントです。
02. インスピレーションを探す
インスピレーションを得る方法は「外」と「内」の 2 種類あります。以下、それぞれを分けて説明します。
まずは自分の周辺(「外」)にどのようなロゴがあるかを探ってみましょう。毎日の生活で目にするブランドロゴのうち、有名なものや気になったものについてオンラインでリサーチします。デザイン関連のブログや Pinterest のボード、有名デザイナーの Behance アカウントなども参考にして、ロゴのトレンドや興味深いアイデアを収集しましょう。
インスピレーションを得るためには競合他社のリサーチを行うのも効果的です。同じ業界の事例を確認し、参考にすべきところや避けるべきところなどをメモします。また、これから作成するロゴが他社のロゴと似たデザインにならないよう、すでに使用されているロゴについても事前にチェックしておくことが大切です。
次に、自分の中(「内」)にあるインスピレーションを探します。といっても、あぐらで座って瞑想するというようなスピリチュアルな話ではなく、これは自分のブランドに最適なロゴを作るためのビジョンを探すプロセスです。ムードボードを作成したり、ブランドをうまく表現できる形容詞をリストアップしたりして、楽しみながらアイデア出しを進めていきましょう。また、同僚や友人と話しながらアイデアを固めていくのもおすすめです。
自分自身で、またはチームとこのようなクリエイティブな時間を持つことで、ブランドとして伝えたいメッセージとビジネスの目的をより明確に定義できるようになります。
03. ロゴのスタイルを決める
ロゴに含まれている要素は 1 つだけではありません。たいていのロゴでは複数の要素を組み合わせて 1 つのスタイルを形成しています。アート作品と同じく、一口にロゴといってもそのスタイルはさまざまです。
ロゴのスタイルを決めるステップは直感的に見えますが、実際はブランドアイデンティティに含まれる要素やこれまでに集めたインスピレーションを考慮しながら行う必要があります。
クラシックなブランドの場合は、洗練されたフォントとベーシックな配色のロゴデザインがよいでしょう。ミニマリスト志向をうたったブランドなら、複雑な画像のデザインよりもモダンな印象のロゴがしっくりきます。トレンド商品を扱うブランドであれば、抽象的で大胆なデザインや流行のロゴレイアウトを採用しましょう。
どのようなスタイルであっても、最初の段階である程度のイメージを固めておくことで、理想のロゴを作成するための要素(色やアイコンなど)が見つかりやすくなります。
04. ロゴの種類を選ぶ
ロゴをデザインするにあたって、「ロゴの種類」があることを知っておきましょう。文字だけのもの、シンボルや単独の視覚的要素を含むものなど、自分のブランドにはどの種類が適切かを決める必要があります。種類によってデザインの仕上がりも異なってくるため、ブランドアイデンティティやターゲットとするユーザーに最も適したものを選ぶことが大切です。
ワードマーク 特定の書体で表示された文字のみで構成されるロゴのことです。ブランド名が使われることが大半のため、キャッチーなブランド名を持っている場合には最適のオプションです。
レターマーク ワードマークと同じく、レターマーク(モノグラム)もタイポグラフィを基本としたロゴデザインです。しかし、レターマークではブランド名のイニシャルのみを使用します。
ロゴシンボル ブランドマークやシンボルマークとも言われるもので、ブランドを象徴する単独のアイコンを使用した(文字なしの)アイコンです。ロゴシンボルはうまくいけばかなりの拡散力を持ちますが、社名を入れずに最初からロゴだけで認知してもらうのは難しいということを覚えておきましょう。
抽象的なロゴ アイコンを使うロゴとは異なり、抽象的なロゴでは幾何学的なシェイプを用いて独自のイメージを表現します。時間の経過とともに、抽象的なシンボルをブランドイメージとして定着させます。 抽象ロゴは独自性が高いだけでなく、全世界のユーザーにとって汎用的であり、文字を含まないためその言語を母国語としないユーザーにも分かりやすいことから、グローバル企業のロゴとして最適です。
エンブレム エンブレムはより古典的なスタイルのロゴで、通常、バッジや印章、紋章などの中に文字が入っているデザインです。エンブレムロゴは伝統的な雰囲気を醸し出しながらも、20 世紀末から現在に至るまで、近代化されブランディングに使用されています。
コンビネーション コンビネーションロゴとはその名の通り、文字とイメージの両方を含むロゴのことです。レターマーク+マスコット、ワードマーク+シンボルロゴまたは抽象デザイン、またはその中間の組み合わせが可能です。画像とテキストを組み合わせてブランドの認知度を高められるため、コンビネーションロゴは初心者にとって取り掛かりやすいロゴです。
05. カラースキームを決める
色はそれ自体で大きな力を持っています。色彩心理学によれば、色相や色調の違いは人の感情を引き出し、行動にも影響を与えると言われています。ロゴの色を選ぶときには、顧客から期待する反応を得てブランドの認知度を高めるという、2 つの意図を目的として選択するよう心がけましょう。
ロゴの色の選択肢は、「白黒」「モノクロ」「カラーコンビネーション」の 3 つに分けられます。洗練されたミニマルなスタイルやクラシックなデザインを目指す場合は、白と黒を基調としたロゴが適しています。モノクロのロゴ(単色のロゴ)はワードマークやレターマークとの相性が良く、それぞれの色をブランドと結びつけることで強いインパクトを与えられます。たとえば、よく知られているブランドカラーとしてはコカ・コーラの赤や、ティファニーのロビンズエッグブルーなどが挙げられます。
また、カラーコンビネーションにも強い効果があります。特に、抽象ロゴは、色を組み合わせることでより魅力的なデザインに仕上がります。デザインが混雑しないように、色のコンビネーションは、2〜3 色に絞ることをおすすめします。補色(色相環で対角線上に位置する色)または類似色(色相環で隣り合う色)のどちらを使用するかをまず考えてみましょう。便利な無料カラーパレットツールを利用して、ロゴの配色を決めてみましょう。
黒白ロゴ
黒白ロゴは、時代を問わず最も洗練されたデザインとして捉えられています。黒と白でロゴをデザインする場合は、書体や形、その他のデザイン要素を慎重に検討することが重要です。
黒白ロゴは、シンプルさとミニマリズムを連想させ、モダンでシックな印象です。高級感や洗練、上質感の演出に適しています。時代を超越したクラシックな美意識を体現しながら、見る者に安心感と信頼感を与えるデザインだと言えます。最もよく知られる黒白ロゴと言えば、真っ先にアップルのロゴを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
赤いロゴ
赤いロゴは、正しくデザインすることで際立ち、印象に残る大胆なステートメントとなり得ます。赤は力強さ、愛、情熱を伝え、人目を引く力強い色とみなされています。有名な赤いロゴには、Netflix、Adobe、CNN などが挙げられます。
青いロゴ
青いロゴは、多種多様なデザインプロジェクトに適しています。青はしばしば、信頼と忠誠の感情を呼び起こす、落ち着きのあるクールな色とみなされます。また、知性やプロフェッショナリズムを連想させるため、ビジネスや企業のロゴマークに向いています。ロゴデザインに青を使った印象的な例としては、ペプシ、フィリップス、プロクター・アンド・ギャンブルなどがあります。
緑のロゴ
緑のロゴは、幅広いプロジェクトにマッチする、優れた選択肢の一つです。緑は自然、成長、調和を表し、環境に優しいブランドに適しています。落ち着いた色でありながらも鮮やかな緑は、バランス、創造性、再生の感情を呼び起こす色であり、健康やウェルネス、自然食品に関連したロゴで多く使われています。スターバックス、Shopify、スプライトは、緑のロゴの代表的な例です。
オレンジ色のロゴ
オレンジ色は鮮やかで人目を引き、大胆に主張したいブランドのロゴによく使われます。オレンジはエネルギー、熱意、楽観主義を連想させ、自信と成長感を演出したいビジネスに理想的な色です。また、遊び心と洗練さを併せ持つデザインを生み出すこともできます。オレンジ色をロゴに使っている企業として、マスターカード、ニコロデオン、アマゾンなどが有名な例です。
ピンクのロゴ
ピンクのロゴは、さまざまなデザインプロジェクトに適しています。ピンクには遊び心があり、軽快で、暖かさ、女性らしさ、ロマンスを伝える色とされています。また、若々しさ、創造性、エネルギーとも関連づけられ、ピンクのロゴはモダンで魅力的なデザインに仕上げられます。好感を持たれるピンクのロゴとして、バービーやペプト・ビスモルなどがよく知られています。
グレーのロゴ
グレーのロゴは、洗練されたモダンさ、プロフェッショナリズムを感じさせるデザインとして人気があります。中間色であるグレーは、クラシックにもコンテンポラリーにも使える、時代を超越した色です。
グレーのロゴは汎用性が高く、さまざまなメッセージを表現できます。たとえば、エレガンスや高級感を演出し、ミニマリズムやモダンさも演出できます。
06. フォントを選ぶ
ワードマーク、レターマーク、またはそれらを組み合わせたデザインを検討している場合は、ロゴに最適なフォントを選ぶ必要があります。色と同じく、使用するタイポグラフィもロゴの個性と視認性を高めるものでなければなりません。フォントの種類は無限にありますが、まずは基本的な書体であるセリフ体、サンセリフ体、スクリプト体から、または高度なデザイン書体の中から選んでみるのもよいでしょう。
フォントは、ロゴデザインにさまざまな形で応用できます。ミニマルなデザインであれば、シンプルなセリフ体やサンセリフ体など、すっきりとして読みやすく、分かりやすいフォントを使用するとよいでしょう。コンビネーションロゴも、美しく読みやすいフォントが必要という点では同じですが、この場合はイメージとテキストの配置やバランスにも気を配る必要があります。
タイポグラフィは、うまく使えばそれ自体が魅力的なデザイン要素になることがあります。最近では、ワードマークやレターマークの文字を重ねたり、装飾フォントを使用するなど、ひときわ目を引くデザインのロゴを採用しているブランドが数多く見られます。
07. ロゴのアウトラインを作成
ロゴができあがったら、どの形でデザインに取り入れるのかを考えましょう。 ロゴの形状は、構図全体からデザインの中の小さなディテールまで、さまざまな方法で用いることができます。「形状」とは、人々が知覚する上で大きな役割を果たすとともに、ロゴを瞬時に認識させるものです。
ロゴデザインの心理学や、形が感情に及ぼす影響を理解することで、ブランドメッセージを忠実に伝える、目的にかなったロゴのデザインが可能となります。
大きく分けると、ロゴの形状は次の 3 つのカテゴリーに分けられます。
幾何学的デザイン 線、点、曲線の独特な配置によって作られ、多くの場合は左右対称です。これには、円、三角形、長方形、正方形、直線なども含まれます。
オーガニックデザイン フリーフォームとも呼ばれ、自然に存在するあらゆる種類の形を指します。これらの形状は、多くの場合、不規則で非対称です。有機的な形状とは、葉、花、水滴など、自然界に見られる形を指します。また、スパイラル、丸みを帯びた角、カーブした形なども含まれます。
抽象的デザイン あらゆるユニークな形で、ストーリーを語り、感情を呼び起こすことができます。 抽象的な形状のロゴは、思考力を刺激し、人の目を引きつけます。ただし、ブランドアイデンティティを体現していることが前提です。
ロゴデザインのアウトラインを決める上で重要なコンセプト
ビジュアルヒエラルキー 見る人を最も重要な要素へと最初に誘導するのに役立ちます。情報がどのように提示され、どの順序で読まれるべきかを規定するものです。ロゴデザインにおいて、ビジュアルヒエラルキーを考えることで、望ましいブランドメッセージを伝えるために重要となります。
ネガティブスペース ロゴの印象が劇的に変わる、重要なデザインの考え方です。ネガティブスペースはホワイトスペースとも呼ばれ、デザイン内の、要素と要素の間や周囲の領域のことを指します。バランスとコントラストを作り出し、デザインの中のもっとも重要な部分に注目が集まるようにネガティブスペースを構成しましょう。
シルエット(輪郭) シルエットは、デザインから不必要なディテールをすべて取り除き、象徴的なロゴを作るための不可欠な要素だけを残します。シルエットを用いることで、競合他社と差別化できる大胆でダイナミックなデザインを生み出すことができます。
08. ロゴを作成する
自分でロゴをデザインするために、色、フォント、カーニング、形状、シルエットなどのデザイン要素がどのように組み合わされているのかを理解しておきましょう。その上で、ロゴデザイン作成ツールを使えば、競合他社とは一線を画す、魅力的なロゴを簡単に作成できます。
グラフィックデザイナーに依頼する場合は、この時点でブランドのビジョンを伝え、まずはロゴのサンプルを作成してもらいましょう。
ロゴのモックアップを提供してくれる場合もあるでしょう。これは、パッケージや名刺など、実際にロゴを使用した場合の見方を確認することができるため、重要なプロセスとなります。ロゴデザインの使用方法にもよりますが、ロゴの色やデザインが実際の使用条件下で最適であるかどうかを確認することができます。
プロからのアドバイス 最終決定の前に、何パターンかの完成形のロゴや、好みのバリエーションをいくつか制作しましょう。ロゴデザインの黒、白、単色デザインを必ず確認しましょう。
09. 作成したロゴを微調整する
一発でロゴデザインが決まることもありますが、ロゴメーカーやグラフィックデザイナーが作成したオプションを推敲し、さらに磨きをかけてカスタマイズしたい場合もあるでしょう。
この段階ではロゴのオプションを編集し、さらに良いものになるよう仕上げていきます。ツールを使って、ロゴのレイアウト、色、フォント、スタイル、イメージなどを、思い通りの仕上がりになるまで微調整します。
10. デザインを確定する
さて、これでデザインは完成です!納得のいくロゴができたところで、いよいよ最終的な決定を下します。最終的な決定権はあなたにありますが、信頼できる同僚や友人、家族にデザインを見せて、反応を確認してみるとよいでしょう。
SNS を活用している場合は、ユーザーにアンケートを取ってより多くの意見を集めてみる方法もおすすめです。自分のフィードにロゴのオプションを投稿して、フォロワーに投票してもらうことができます。これはユーザーの反応を見るのに最適な方法であるだけでなく、スマートなマーケティング戦術でもあり、このやり取りを通じて新しい視覚的アイデンティティの宣伝効果を高められます。
一通りフィードバックを得た後は、それを基にデザインを修正するかどうかを決めましょう。フィードバックをくれた人たちはあなたのブランドの理想的なユーザーです。最終的に決断する前に、これらのユーザーの意見へ興味深く耳を傾けることも大事です。
最後に、すべての結果を考慮した上で、自分のビジョンに合ったロゴデザインを選択します。理想のロゴに仕上がっているかどうかをここでもう一度確認した上で確定しましょう。
11. 商標の調査と商標登録
ロゴを作成したら、商標登録を検討してみましょう。商標登録によって、自分の商標として使い続けることができ、盗作の防止にもつながります。商標権は「マーク(商標)」と「使用する商品やサービス」とがセットで登録されます。
もし、すでに同一あるいは類似の商標が登録されている場合は登録できません。商標を無料で閲覧できる特許情報プラットフォーム「J-PlatPat」などを利用し、申請前に、他社の商標登録状況を必ず調査しましょう。
登録状況が確認できたら、商標登録の出願を行います。出願は、書類で行う方法と、インターネットを利用する方法があります。書類で出願する場合は、商標登録願を作成し、特許印紙を貼り、特許庁に持参、あるいは郵送にて提出します。インターネットでの出願については、サポートサイトで確認できます。
12. ロゴを実際に使用する
気に入ったロゴができたら、実際に使用してみましょう。まずは、ロゴの高画質な画像ファイルをダウンロードします。PNG や JPG ファイルは、Web サイトや SNS プラットフォームに適しています。ベクターファイル(SVG や PDF)であれば、どのようなサイズや印刷物であってもロゴのイメージを損なうことなく、より柔軟に使用できます。
ロゴデータをダウンロードしたら、Web サイト、名刺、梱包材など、ブランドで使用するすべてのマーケティングアセットにロゴを追加しましょう。ロゴが複雑な場合は、よりシンプルなバージョンのロゴを作成することもできます。簡易版のロゴは Web サイトのファビコンや、ロゴのスペースが小さい梱包材などで重宝します。
最後に、作成したロゴと仕様をブランドスタイルガイドに記載します。こうすることで、ビジネスが成長・進化した場合も一貫したブランドイメージを保つことができます。
ロゴ作成でやってはいけないこと
01.デザインの盗用・著作権侵害
ロゴを作成する際には、著作権の侵害に注意しましょう。デザインをそのまま使うことはもちろんですが、似ているデザインの場合も、著作権侵害行為として問題になることがあります。意匠の画像検索ツール「Graphic Image Park」や Google が提供している画像検索機能などのツールを利用し、似ているデザインがないかを確認しておきましょう。
02.アクセシブルデザインを意識する
年齢や身体的制限の有無などを問わず、どんな環境や状況においても、だれもが容易に認識できる普遍的なデザインを意識することが肝要です。色のコントラストやテキストなどに十分配慮し、できる限り多くの、幅広い人々に理解してもらえるロゴをデザインしましょう。
03.想定使用方法に合わないサイズで作成
ロゴは、あらゆる媒体や場面で使用することを想定しましょう。使用方法に適さないサイズのロゴは、斜線や曲線部などが崩れてしまいます。拡大や縮小などの変形を行っても、字形が崩れないベクター形式で作成することをおすすめします。また、文字が視認できなくなる最小のサイズを検証し、数値を定めておきましょう。
おすすめ記事
04.フォントの商用利用に注意
フォントには、それぞれ利用規約があります。商用利用、つまり営利目的で使用することが禁止されているものもあるため、フォントの著作権について十分に配慮しましょう。フリーフォントの利用も可能ですが、フォントの加工を禁止している場合もあるため、使用許諾や利用規約を確認するように心がけてください。
ロゴデザインに役立つツールまとめ
01. Wix ロゴメーカー
Wix ロゴメーカーは、6 つの簡単なステップで、本格的なロゴを無料作成できる便利なツールです。業種や業界を入力し、デザインスタイルを選択すると、ロゴジェネレーターが最適なデザインを表示します。その中から好みのデザインを選び、それを編集してカスタマイズすることも可能です。思いのままに調整を加えながら、ブランドやビジネスのイメージにぴったりのロゴに仕上げられます。
Wix ロゴメーカーを活用すれば、時間とコストを抑えながらもプロフェッショナルで本格的なロゴ作成ができるため、これから新規ビジネスを立ち上げようとする人にとっての強い味方になるでしょう。
02. Wix ロゴデザイン一覧
ロゴ作成に役立つデザインアイデアを集めたサンプル一覧です。Wix ユーザーが実際にデザインしたロゴは、タイポグラフィ、色、形状といったデザイン要素もさまざまなタイプがあります。ロゴサンプルは、業界やスタイル、色ごとに検索できるので、ぜひ、自分のイメージに近いものを探してみてください。
あなたのブランドの目的やアイデンティティがしっかり伝わるロゴを目指し、見つけたインスピレーションを参考にしながら、自分自身のデザインアイデアを練りましょう。
まとめ
本記事では、ロゴの定義、役割や重要性といった基礎知識から、自分でできるロゴデザインの方法やコツまでを解説しました。ロゴは、ブランドやビジネスのメッセージを伝え、印象を確立し、認知を獲得するための役割を担う、まさに「ブランドの顔」です。
だからこそ、自分の思い描くままに、ブランドのイメージやコンセプトにぴったりなロゴをぜひ自分で作成してみてください。オリジナルロゴを自動作成してくれるロゴメーカーをおおいに活用して、プロフェッショナルで魅力的なロゴデザインを始めてみましょう。
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編集者:Miyuki Shimose SEO&コンテンツマーケター