マーケティングオートメーションとは?Wix 機能の活用方法
- 6月22日
- 読了時間: 15分

マーケティングオートメーション(MA)とは、見込み客の情報管理からメール配信、スコアリングまでのマーケティング施策を自動化するツールです。
メルマガ配信ツールなどを活用することで、まざまなマーケティング活動を自動化できます。Wix が 2 億 8,400 万人ものサイト訪問者の行動を調べた結果、オートメーションによるメッセージを受け取った人は「その Web サイトで商品やサービスを購入する確率が 42 % 高い」ということが分かりました。MA は顧客フェーズに応じた適切なコミュニケーションやパーソナライズされた体験を顧客に届けることを可能にし、ビジネスに大きなメリットをもたらします。
この記事の概要
マーケティングオートメーションはマーケティング業務の自動化に特化したツールです。この記事では、MA にはどのような機能があり、どのような場面で活用できるのかを整理します。
この記事でわかること
マーケティングオートメーションの定義と仕組み。 マーケティングオートメーションが何を自動化するのか、CRM との違いも含めて理解できます。
マーケティングオートメーションの主な機能一覧。 リード管理、メール配信の自動化、スコアリングなど、代表的な機能をわかりやすく解説します。
マーケティングオートメーション導入のメリットと注意点。 業務効率化だけでなく、顧客体験の向上にもつながる具体的な効果を確認できます。
自社に合った マーケティングオートメーションツールの選び方。 規模や目的に応じた選定基準と、導入前に確認すべきポイントを紹介します。
Web マーケティングの全体像を把握したい方は、Web マーケティングとはの記事もあわせてご覧ください。

Wix はノーコードでビジネス用ホームページが作成できる Web サイトビルダーとしてだけでなく、搭載されている豊富な MA 機能や AI マーケティング機能で、少人数のチームや事業でも大規模な見込み客へのアプローチを可能にします。
既にビジネスが軌道に乗っているという方も、事業を始めるためにホームページを作成したいという方もまずは無料で Wix をお試しください。
マーケティングオートメーションとは?
MA(マーケティングオートメーション)とは、顧客獲得から育成、商談化までのマーケティングプロセスを自動化するためのソフトウェアです。
具体的には、Web サイトへの訪問履歴やメールの開封状況といった行動データを収集し、適切なタイミングで見込み客にメッセージを届けます。担当者が手作業で行っていたリストの整理や配信作業を自動化することで、より多くのリードに同時にアプローチできるようになります。
このマーケティングオートメーションは SNS マーケティングからランディングページ広告まで、さまざまな種類のマーケティングに導入することができます。
マーケティングオートメーションの主な機能
マーケティングオートメーションツールの機能は、リード管理・メール自動化・スコアリング・シナリオ設計の 4 つに大別されます。導入前に各機能の役割を把握しておくと、自社に必要な範囲を絞り込みやすくなります。
リード管理
リード管理機能では、問い合わせフォームや資料ダウンロードなどから得た見込み客の情報を一元管理します。氏名・メールアドレス・所属企業などの属性情報に加え、ホームページへのアクセス履歴や過去のメール反応履歴も蓄積できます。
こうしたデータを一か所に集めることで、見込み客ごとに最適なコンテンツとタイミングでアプローチできるようになります。
メール配信の自動化
MA の代表的な機能のひとつが、メール配信の自動化です。見込み客が特定のページを閲覧した、フォームに入力したといった行動を「トリガー」として、あらかじめ設定したメールを自動で送信します。

たとえば、あなたが主催するイベントのチケットを購入した顧客に購入完了の自動メールを送信したり、イベント終了後にアンケート依頼のメールを自動送信したりできます。同様に、自動化されたコミュニケーションを段階を踏んで行うことができるドリップキャンペーンを実施することで、新規メルマガ購読者の興味を引き、販売促進につなげることもできます。
リードスコアリング
リードスコアリングとは、見込み客の行動や属性に応じてポイントを付与し、購買意欲の高さを数値化する機能です。ページの閲覧回数・メールの開封数・セミナーへの参加など、各行動に点数を設定しておきます。
スコアが一定値を超えた見込み客を「ホットリード」として営業担当者に引き渡すことで、確度の高い商談だけに集中できます。対応漏れや優先順位のミスを減らす効果があります。
シナリオ設計(ステップメール)
シナリオ機能では、顧客の行動に応じて異なるメッセージやコンテンツを届けるフローを設計します。「資料をダウンロードした 3 日後に事例紹介メールを送る」「メールを開封しなかった場合は別件名で再送する」といった分岐を自動で実行します。
このシナリオ設計がうまくいくと、担当者が個別に対応しなくても、見込み客が自然に次のステップへ進んでいく流れを作れます。
CRM との違い
MA とよく比較されるのが CRM(顧客関係管理)です。CRM は既存顧客の情報を管理し、営業活動や顧客サポートを支援するツールです。一方、MA は主に見込み客の獲得・育成に特化しており、商談が成立する前の段階で活躍します。
たとえば、MA で育てた見込み客の情報を CRM に引き継ぐことで、マーケティングと営業のプロセスをつなぐことができます。両者は競合するツールではなく、組み合わせて使うことで効果が高まります。
マーケティングオートメーション導入のメリット
マーケティングオートメーションを導入することで、マーケティング担当者の工数削減だけでなく、見込み客へのアプローチ精度と顧客体験の質が向上します。
業務の自動化による工数削減。 手作業で行っていたリストの整理やメールの手動配信がなくなり、戦略立案などのより価値の高い業務に集中できます。
見込み客の育成精度の向上。 個々の見込み客の行動データをもとに、最適なタイミングで適切なコンテンツを届けられます。
営業・マーケティング連携の強化。 スコアリングにより、購買意欲の高い見込み客を営業チームに適切なタイミングで引き渡せます。
マーケティング施策の効果測定。 開封率・クリック率・コンバージョン率などのデータが可視化され、施策の改善がしやすくなります。
このようにマーケティングオートメーションを活用すれば繰り返し行う必要があるタスクに費やす時間を節約でき、マーケティング業務をより効率的に進めることができます。また、顧客のニーズに合わせて、個々に寄り添ったコンテンツの提供が可能です。そのため、マーケティングオートメーションはリードの醸成、サイト経由でコンバージョンの獲得、既存顧客との良好な関係の維持といった点で大きな効果を発揮します。
「オートメーションは私にとって最初の従業員のようなものです。問い合わせフォームやその後のフォローアップワークフローが自動で動いてくれるおかげで、手作業で追いかける手間がなくなりました。」— Sophia Mikelionis(Gearing Together 創業者)
Wix は Web サイトのデザインから公開まで、ホームページ運用をまるごとサポートします。マーケティング戦略の立て方の記事では、MA を活かした集客戦略の組み立て方を詳しく解説しています。
マーケティングオートメーションの主な活用方法
MA は BtoB・EC・小規模ビジネスといった幅広い業態で活用されており、事業規模や目的に応じて適切な使い方が異なります。
BtoB 企業での活用
BtoB(企業間取引)では、商談成立までのリードタイムが長く、多数の見込み客を並行して育成する必要があります。MA を使うと、ホワイトペーパーのダウンロードからセミナー参加、問い合わせまでの一連のフローを自動化できます。
スコアリングで購買意欲の高まった見込み客を営業担当者に引き継ぐことで、商談化率の向上が期待できます。
EC サイト・ネットショップでの活用
EC 事業では、カートの放置回復メールや購入後のフォローアップ、リピート購入を促すクーポン配信など、さまざまな自動化シナリオが活用されています。
Wix ならノーコードでも大手企業のようなホームページが作成できます。ネットショップのページ作成から MA 連携まで、一元的に管理できます。SNS マーケティングとはでは、MA と組み合わせたソーシャルメディア活用事例も紹介しています。

小規模ビジネスでの活用
MA はエンタープライズ向けだけでなく、個人事業主や小規模ビジネスにも活用できます。新規会員登録者へのウェルカムメール配信や、予約後のリマインドメール送信など、シンプルな自動化から始めることができます。
「メルマガ登録者向けの新しいフォームを作りたいとき、Wix ならすぐにフォームを作ってオートメーションを設定できます。設定さえすれば、あとは自動ですべてが動いてくれます。これは本当に素晴らしいと思います。」— Nicole Michler(Phase 20 創業者・ビジネスコーチ)
Wix アプリでは、スマートフォンからマーケティング施策の確認や管理画面の操作が可能です。外出先でも顧客への対応状況を把握できます。
マーケティングオートメーションツールの選び方
マーケティングオートメーションツールは種類が多く、機能や価格帯もさまざまです。自社の規模と目的に合ったツールを選ぶために、以下のポイントを確認してください。
必要な機能を明確にする。 メール配信の自動化だけが目的なのか、スコアリングや CRM 連携まで必要なのかを事前に整理します。
操作のしやすさを確認する。 担当者が日常的に使うツールなので、直感的に操作できるかどうかを無料トライアルで確認します。
既存ツールとの連携可否を確認する。 使用中の CRM や EC サイト、メール配信ツールと連携できるかを確認します。
サポート体制を確認する。 導入後に問題が発生した際、日本語でサポートを受けられるかどうかも重要な判断基準です。
「リードの転換はスピードと関連性で決まります。Wix は最初の返答を自動化し、必要な情報を収集して、自動で動きながらも個別対応のように感じるフォローアップを実現します。」— Yarin Singolda(Wix プロダクトマーケティングマネージャー)
マーケティングオートメーションは一度設定すれば終わりではなく、シナリオの継続的な改善とコンテンツの更新が必要です。導入初期は設定に時間がかかることもあるため、まずは 1 つのシナリオに絞って始めることをおすすめします。
Wix メールマーケティングは、Wix で作成したホームページと連携してメール配信の自動化を実現します。Wix プレミアムプランの料金と選び方では、マーケティング機能を活用するためのプラン選択についても解説しています。
Wix のマーケティングオートメーションの主な活用法
マーケティングオートメーションは、ネットショップの運営やブログの運営など、業界・業種を問わずどのようなビジネスにも取り入れることができます。Wix のオートメーションツールを使って、事業やサービス別にそれぞれ具体的に何ができるのか確認してみましょう。
ネットショップ:領収書やお礼メールなど、サイトを通じて商品やサービスを顧客が購入した後に送るメッセージを自動送信できます。また、商品をカートに入れたまま購入に至っていない顧客に対してリマインダーメールを送りカゴ落ち対策をすることも可能です。メールのデザインをカスタマイズしたり、ブランドアイデンティティを表現したコピーにしたりすることで、顧客に圧迫感を与えることなく良好な関係を築くことができます。
ブッキング:サイトでオンライン予約を受け付けている場合、マーケティングオートメーションを利用してクラスやセッションにしばらく参加していない顧客にアプローチすることができます。このような顧客一人ひとりに合わせた配慮は、サービスに対して顧客が感じる価値を高めます。また、一定回数以上のセッションに参加した顧客に特典をつけるといったような一歩踏み込んだ工夫を施すのも策です。
イベント:パーティやカンファレンス、コンサートなどのイベント向けサイトをお持ちの場合、顧客のチケット購入時やイベント申込時、またはキャンセル待ちリストに追加された時など、状況に応じた自動メールを送信することができます。適切なメーセージで顧客を魅了し、あなたと顧客を結びつけるエンゲージメント向上に役立てましょう。
フォーム:サイトのお問い合わせフォームは新規リードの獲得に効果的な手法です。訪問者にブログ購読を促すフォームであれ、ランディングページのお問い合わせフォームであれ、あらゆる種類のフォームにマーケティングオートメーションを活用することができます。サイト訪問者がフォームを提出したタイミングで、自動ウェルカムメールを送信し、感謝の意を伝えましょう。
会員エリア:サイトに会員専用エリアを設置している場合、ユーザーの新規会員登録時や会員エリアへのログイン時など会員メンバー専用のオートメーションを作成し、メンバーを「特別な顧客」として扱うことができます。また、自分やチームメンバーに向けたタスク(電話でフォローアップするなど)を自動で作成する便利なトリガーを設定することもできます。
マーケティングオートメーションを効果的に行うためのヒント
綿密なメールマーケティング戦略を既に立てている場合でも、マーケティングオートメーションとなると別の要素を考慮する必要があります。ここでは、オートメーションを成功させるためのヒントをいくつか紹介します。
一人ひとりに合った顧客体験を提供する:適切な文脈で、よりパーソナライズされた内容でコミュニケーションを取ることが鉄則です。たとえば、新規メルマガ購読者にはウェルカムメールを、ヨガレッスンなどのサービス体験後にレビューをもらいたい場合はフォローアップメッセージを送るなど、用途に応じてメッセージを使い分けることが大切です。
継続的な新規リードの獲得を目指す:マーケティングオートメーションは既存の見込み客の醸成に適していますが、見込み客になる可能性がある潜在的な顧客にも目を向け、インバウンドのリードジェネレーション戦略(自身のサイトを宣伝してより多くの人に認知してもらうためのマーケティング施策)も怠らないようにしましょう。そうすることで、既に獲得したリードを育成しつつ、新規開拓も平行して行うことができます。
具体的かつ現実的で、測定可能な目標を設定する:今後 6 か月以内に売上を 20 % 拡大させる、メルマガキャンペーンを活用して今年の顧客維持率を 10 % 上げるなど、マーケティングオートメーションを通じて達成したいゴールを考えてみてください。目標を定めないままリードや既存顧客にコンテンツを送り続けるよりも、目標を設定してその進捗を測ることで期待する成果により着実に近づくことができるでしょう。
オートメーションの統計を確認して進捗を測定する:特に反応が良かったメッセージは?いつもに増してアクションを起こしている特定のリードはいるか?メールをまったく開封していないユーザーは?といった関心を持って実施したオートメーションの統計を観察してみましょう。このような洞察は、適切な見込み客のターゲティングや最新で関連性の高い情報提供のためにマーケティング戦略を適宜調整するのに役立ちます。
よくある質問
MA と CRM は何が違いますか?
MA は見込み客の獲得・育成を自動化するツールで、主に商談化前のマーケティング活動を支援します。CRM は既存顧客の関係管理に特化しており、営業活動や顧客サポートを支援します。
多くの企業では、MA で育てた見込み客を CRM に連携させ、営業プロセスへと引き継ぐ運用をしています。それぞれの役割が異なるため、目的に応じて使い分けることが重要です。
中小企業や個人事業主でも MA を導入できますか?
はい、導入できます。MA はもともと大企業向けのツールというイメージがありましたが、現在は小規模ビジネスや個人事業主向けのプランも多くあります。
まずはウェルカムメールの自動送信やフォーム入力後のリードスコアリングなど、シンプルな機能から始めて徐々に活用範囲を広げる方法がおすすめです。
MA を始めるには何から手をつければよいですか?
まず「何を自動化したいか」を明確にすることが最初の一歩です。目的が定まると、必要な機能と適切なツールが絞り込みやすくなります。
目的を定義する。 見込み客の育成なのか、購入後のフォローなのか、目標を 1 つに絞ります。
ツールを選んで無料トライアルを試す。 多くの MA ツールが無料期間を設けています。実際に操作して自社に合うかを確認します。
シンプルなシナリオから始める。 ウェルカムメールや資料請求後の自動返信など、設定が簡単なシナリオから運用を開始します。
データをもとに改善する。 開封率やクリック率を定期的に確認し、メール内容や送信タイミングを調整していきます。
AI マーケティングと MA はどう違いますか?
MA はあらかじめ設定したルール(トリガー・シナリオ)に基づいて動作するのに対し、AI マーケティングは機械学習を使って最適な行動を自律的に判断します。
近年は MA ツールに AI 機能が組み込まれるケースが増えており、両者の境界は曖昧になってきています。AI マーケティングとはの記事では、AI を活用したマーケティングの最新動向を詳しく解説しています。
まとめ
MA(マーケティングオートメーション)は、見込み客の管理からメール配信、スコアリングまでを自動化し、マーケティングの効率と精度を高めるツールです。
小規模ビジネスから BtoB 企業まで、導入の目的を明確にして自社の規模と予算に合ったツールを選ぶことが成功への近道です。まずはシンプルな自動化シナリオから試してみてください。
Wix は Web サイトのデザインから公開まで、ホームページ運用をまるごとサポートします。メールマーケティング機能を活用すれば、ホームページからの集客と顧客育成を一元的に管理できます。

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この記事を書いた人

下瀬 美幸(Miyuki Shimose)
Wix 公式ブログ編集者/SEO エキスパート




