5月15日8 分
CMS (コンテンツマネジメントシステム)は、Web サイトの管理にかかる時間とコストを削減できる便利なツールです。CMS があれば、生産性を向上させながら、ホームページの作成を容易にし、オンラインプレゼンスを構築でき、ビジネスにプラスとなります。
しかし、数多くの種類の CMS が開発されており、その全体像を把握するのが難しい場合もあります。CMS の導入を検討している方々は、どのように選ぶべきか迷うこともあるかもしれません。
この記事では、CMS の基礎知識や仕組み、CMS を導入するメリットを紹介していきます。Web サイトの規模にかかわらず、導入を検討するさいには参考にしてみてください。
目次
CMSとは?
オープンソース型 CMS
クラウド型 CMS (SAAS)
ヘッドレス CMS
CMS の活用方法
CMS を使うメリット
CMS の仕組み
CMSのよくある質問
eコマースサイトに CMS を使用できますか?
CMS はサイトにとって安全ですか?
CMS は無料で利用できますか?
Web サイトを別の CMS に移行できますか?
CMS テーマやテンプレートとは?
サードパーティのツールを CMS に統合できますか?
正しい CMS を選ぶには?
CMS(コンテンツマネジメントシステム)は、Web サイトのデジタルコンテンツを効率的に管理するためのソフトウェアです。主な機能は、コンテンツの作成、編集、公開、そして管理です。専門的なプログラミングの知識がなくても使えるため、ホームページを運営する多くの企業や個人にとって非常に便利なツールとなっています。
まず、CMS を利用する最大のメリットは、ノーコードでウェブサイトを作成できることです。従来は、HTML や CSS などのプログラミング言語を使わなければウェブサイトを構築することができませんでした。しかし、CMS を使えば、ドラッグアンドドロップの簡単な操作だけで、プロフェッショナルなウェブサイトを作成することができます。
さらに、CMS はコンテンツの更新を簡単にします。ブログ記事の投稿や製品情報の変更、新しいページの追加などが、数クリックで完了します。また、リアルタイムでの更新が可能なため、最新の情報を即座に提供することができます。
CMS を利用する際のリスクの一つがセキュリティです。定期的なアップデートやバックアップ、信頼できる Web セキュリティを持つ CMS を選ぶことで、Web サイトの安全性を確保できます。
オープンソース型 CMS とは、一企業が開発・所有するものではなく、開発者のコミュニティによって維持されているコンテンツ管理システムのことです。ソースコードは全員が利用可能で、誰でもそれを変更し、独自の機能を作成できます。事実上誰でも好きなことがおこなえます。
SaaS CMS は、すべてクラウド環境に存在する構築済みコンテンツ管理システムです。通常、インストール、更新、メンテナンスをすることなく、オンラインでアクセスできます。
SaaS ベンダーは、ハードウェアの設定、サーバー管理、ストレージ、仮想化などのプロセスをおこないます。また、ベンダーの継続的な機能強化や改良のメリットも受けられます。通常、ライセンスを購入し、サブスクリプションで SaaS CMS を利用します。
インストールが不要:SaaS CMS は、あらかじめ構築され、すでに稼動しており、クラウド上でホスティングされています。インストール作業が必要な場合は、プロバイダーが行います。よって、契約して月額料金を支払うだけで、すぐに CMS を使用開始できます。
メンテナンスや維持管理が不要:CMS プロバイダーは、バグの修正、インフラの維持、サポートの提供などのメンテナンス作業をすべて行い、CMS プラットフォームを継続的にアップグレードするため、IT スタッフの負担が軽減されます。
従量課金モデルによるコスト削減:SaaS プロバイダーは通常、月額利用プランを提供しています。したがって、多額のライセンス料を前払いする代わりに、CMS を使用する月ごとの支払いとなり、コストを大幅に削減できます。
ヘッドレス CMS とは、プレゼンテーションレイヤー(コンテンツを表示する場所)とバックエンド(コンテンツを管理する場所)を分離したコンテンツ管理システムです。ヘッドレスCMS を使うと、コンテンツが一箇所で管理でき、選択したあらゆるデジタルチャネルでそのコンテンツを展開できます。また、フロントエンドとバックエンドを分離することで、コンテンツがロック解除されます。
従来の CMS では、コンテンツはコードと絡み合ってサイロに閉じ込められた状態になり、コンテンツの再利用を妨げていました。しかしこれで、マーケティング担当者はコンテンツを別々に管理しやすくなり、開発者はより迅速な構築、変更の自動化、大規模なデジタル管理をおこないやすくなります。
もっと詳しく:Wix Headless
CMS は、コンテンツ管理アプリケーション(CMA)とコンテンツ配信アプリケーション(CDA)の2つの部分で構成され、これらが連携して Web サイトのインフラにコードを適用します。CMA は、サイトの変更を表示・保存するフロントエンドのユーザーインターフェースです。ユーザーがコンテンツを簡単に追加、変更、削除できるようにするのは CMA であり、直感的なWeb サイト構築体験を生み出します。CDA はWeb サイトの管理者として機能し、変更された内容を受け取り、サイト訪問者が目にする形にしてWeb サイトの更新を行います。
Web サイトのニーズに合った CMS プラットフォームを選ぶことから始めましょう。CMS プラットフォームは数多くあり、価格、品質、ユーザーへのオプションなど、それぞれに特徴があります。
CMS を導入したら、複数のコントリビューターが CMS ダッシュボードにアクセスすることで、Web サイトを作成し、そのコンテンツを一元管理できます。CMS ダッシュボードには、レイアウト、ホームページ、個別ページ、画像など、Web サイトの複数の要素が表示されます。ユーザーがコンテンツに変更を加えたい場合は、CMS インターフェースの関連セクションに移動して編集を行います。
もっと詳しく:コース:CMS(コンテンツマネージャー)入門
コーディング不要
CMS では、あらかじめ用意された HTML テンプレートデザイン、ドラッグ&ドロップインターフェース、その他の高度なツールが利用できます。これにより、ユーザーはコーディングなしでWeb サイトのデザインをカスタマイズし、コンテンツを管理できるようになり、Web デザイン体験が大きく変わります。
拡張機能
平均的な CMS は、Web サイトの機能とパフォーマンスを向上させる様々な拡張機能を提供しています。Wix AppMarket では、人気の SNS 連結アプリの他、ショップ機能や予約機能、SEO対策ツールなどさまざまなアプリが公開されています。
SEO 機能
CMS は、画像の代替テキスト、メタディスクリプション、SEO フレンドリーな URL 構造などの機能を統合することで、Web サイトの SEO を簡単に最適化できます。
簡単な更新とコラボレーション
CMS があれは変更が自由自在におこなえ、必要なときにいつでもWeb サイトを更新できます。こうすることで、サイトのコンテンツは常に最新かつ適切なものになります。チームで仕事をする場合、CMS を使えば、チームの複数メンバーが同時にアクセスでき、ワークフローが効率化されます。また、 301リダイレクトから robots.txt まで、より効果的なWeb サイト管理が可能になります。
さらに詳しく:ローコードノーコードでホームページを作成する方法や、ホームページを作成する方法をご覧ください。
Wix CMS を使用することで、サイトのデザインを全く更新することなく、ダイナミックコンテンツを何度でも変更、管理できます。CMS を使えば、Web サイトのコンテンツの作成、更新、表示方法をカスタマイズできます。
Wix Eコマース のような CMS プラットフォームは、ネットショップを作成するために作られています。これらは、商品リスト、ショッピングカート、決済処理などの機能を提供します。
CMS プラットフォームは一般的に安全ですが、セキュリティは、定期的なアップデート、安全なホスティング、評判の良いプラグインやテーマの使用など、さまざまな要因に左右されます。サイトの保護のためには、セキュリティのベストプラクティスに従うことが大切です。また、Wix のようにエンタープライズグレードのWeb セキュリティを備えた CMS を選ぶこともできます。
Wix のような多くの CMS には、無料版やオープンソースプラットフォームがありますが、プレミアム機能、カスタムテーマやプラグインの購入が必要になる場合があります。費用はニーズや選択するCMSによって異なります。
Web サイトをある CMS から別の CMS に移行することは可能ですが、そのプロセスは複雑で、技術的な専門知識を必要とする場合があります。データの損失や中断を避けるために、移行を慎重に計画・実行することが重要です。
CMS テーマやテンプレートは、Web サイト用にあらかじめデザインされたレイアウトやデザインです。コンテンツを変更することなく、サイトのルック&フィールを変更できます。テーマ/テンプレートは多くの場合、お客様のブランドに合わせてカスタマイズ可能です。
CMS では通常、分析、メールマーケティング、ソーシャルメディア、決済ゲートウェイなど、様々なサードパーティのツールやサービスを統合して、Web サイトの機能を向上できます。
適切な CMS を選ぶには、Web サイトの目的、技術的な専門知識、拡張性のニーズ、予算、希望する機能などの要素を考慮する必要があります。様々な CMS を調べて試し、自分の要件に最も適したものを見つけましょう。
Wix の CMS 機能をお試しください。まずはじめにホームページ作成に取り掛かりましょう。
編集者: Miyuki Shimose
SEO & ブログコンテンツマーケター