top of page

ブランディングとは?事業に合わせたブランド戦略の見つけ方


ブランディングとは?事業に合わせたブランド戦略の見つけ方

ブランディングは、ロゴデザイン、広告、ブランドのトンマナ(トーン&マナー)といった要素だけにはとどまりません。ブランディングとは記憶を助けるもの、つまり、あなたの会社が消費者によって連想され、彼らの記憶に定着するように働きかけることを意味します。ブランドのホームページを作成する場合にもこれらの要素は非常に重要です。


では、オーディエンスの印象に残るブランドイメージを構築するにはどうしたらよいのでしょうか。この記事では、ブランディングの定義と重要性について解説しながら、ブランド構築のためのヒントを紹介します。

目次

ブランディングとは?

ブランディングの種類

なぜブランディングが重要なのか?

ブランドイメージの作り方

ブランドガイドライン

4 つのブランディング成功事例



\思い通りのサイトをノーコードで作成/


ブランディングとは?


ブランディングとは、潜在顧客に対し自社のブランドに対する信頼性を高め、自社の強みを理解してもらうことです。これにより、競合他社との差別化をはかります。 近年では、商品やサービス、マーケティングにおいてだけではなく、企業経営にも必要だと考えられています。

作家で起業家のセス・ゴーディンは、「ブランドとは、期待、記憶、物語、関係性の集合体である。それらが一体となり、消費者がほかのものではなく、ある特定の商品やサービスを選ぶ決定要因となる」と述べています。 つまり、ブランディングとは、ブランド名やロゴ、広告のデザインから、ホームページや店舗レイアウトに至るまで、効果的な意思決定を下すべきあらゆる要素を含むのです。また、ブランディングは、インナーブランディングとアウターブランディングとに大きく分けられます。


ブランディングの種類


ビジネスの種類によって、顧客との接し方は異なります。よって、それぞれが抱えるブランディングの機会や課題も異なります。ここでは、ブランディングの種類を定義し、それぞれの微妙な違いについて説明します:

商品ブランディング

商品ブランディングとは、商品のアイデンティティを形成する、デザイン、品質、機能、パッケージ、価格などのことを指します。商品ブランディングは、ある商品を市場で際立たせることで、消費者に識別され、数ある中から選ばれることを目的としています。



サービスブランディング


サービスブランディングは、商品ブランディングに比べて具体性が少なく、不確定要素を多く含むため、より難しい取り組みとなります。サービス業では、事業環境、従業員、そして会社の方針において、統一されたブランドアイデンティティを確立する必要があります。



Web ブランディング


Web ブランディングは、企業がオンライン上でどのように自らを表現するかに焦点を当てます。SNS マーケティング、Eメールマーケティング、ブログ、ホームページデザインによって、ブランドを強化することが可能です。



Web ブランディング

オフラインブランディング

オフラインブランディングとは、ネット環境ではない物理的な世界で顧客にアピールする方法を指します。実店舗の看板や内装、香りなどに加え、照明、プレイリスト、従業員、主催するイベントや、屋外広告なども含まれます。簡単に言うと、顧客があなたのビジネスに直に接することで得る雰囲気のことです。

オフラインでのブランディングは、テストやモニタリングが難しく、店舗にいる顧客の様子や雰囲気などに気を配ることが必要になります。また、可能な限りフィードバックを求めるように心がけましょう。

ブランディング戦略はオンラインのものとは異なりますが、オフラインのブランディングは、ウェブブランディングを補うものであり、独立したものとして取り組むべきではありません。

共同ブランディング

たとえば、マーサ・スチュワートとスヌープ・ドッグは、それぞれに強力な個人のブランドを持っています。しかし、二人がコラボレーションすることによって、さらにパワフルな共同ブランドが生まれることになります。このような巧妙なマーケティング戦略は「共同ブランディング」といい、「異なる企業間のコラボレーション」とも呼ばれます。この戦略により、企業はターゲット層を共有し、リーチを広げることができます。

企業ブランディング


企業ブランディングは、組織が販売するもの、運営するものを通じて行います。包括的なアイデンティティを提供することによって、企業はその傘下にあるすべてのブランドを結びつけることができます。


Dove(ダヴ)から Hellman's(ヘルマンズ)まで数百のブランドを所有するユニリーバのように、その下に存在する各ブランドが独自のアイデンティティを確立できるような企業もあります。一方、Google、Android、Nest などを擁する Alphabet(アルファベット) のような企業は、差別化よりも継続性を優先します。

後者の企業ブランディングは、Vision-Culture-Image model に基づいており、すべてのブランドはこの 3 つの要素で一致することが求められます。企業の各ブランドが具体的なスルーライン(一貫したテーマ)を保っていることよりも、ブランドが組織の信念や価値観に沿っていることの方がより重要となります。

セルフブランディング


セルフブランディングは、あなたの評判や個人的および職業的なイメージを含むものです。履歴書、SNS への投稿、ホームページのデザイン、名刺などのツールを通じて、あなたの個人としてのブランドを強調します。ビジネスカードアイデアをチェックしてインスピレーションを得たり、自分だけの名刺を作ったりしてみましょう。

セルフブランディング:名刺デザイン


なぜブランディングが重要なのか?


人は気づかないうちに、他の人の第一印象を形成しています。プリンストン大学の研究者は、人は 100 ミリ秒(0.1 秒)以内で相手を読み取ることが可能であるという事実を明かにしました。ブランド戦略は、この数ミリ秒を最大限に活かし、消費者があなたのビジネスに対して抱く印象に働きかけるものです。


ここからは、ブランディングがビジネスに与える影響について掘り下げてみましょう。

ビジネスを知ってもらう


ブランド認知度とは、市場と消費者の両方があなたのビジネスをどの程度認識しているかを指します。ブランドや提供するサービス・商品に対して、顧客にポジティブな印象を持ってもらうことが理想です。ブランド認知度が高ければ、ターゲットのオーディエンスは、より安価なものや他の選択肢があったとしても、確実にあなたのブランドを選択するようになります。


競合他社に差をつける


業種を問わず、競争とは常に厳しいものです。自転車修理店の開業であれ、CBD(カンナビジオール)入り商品の販売、あるいは SNS のコンサルタントであれ、ブランディングによって競合他社との差別化を図ることが可能です。何を提供できるかを強調し、なぜあなたのブランドがより良い選択であるのか、違いを際立たせることができます。

親しみやすさを演出する

ブランド認知の重要な要素である「ブランドの認識」とは、消費者が商品やサービスをどのように思い起こすかを意味します。この想起は、ブランドリコールとも呼ばれ、ブランドカラーやロゴ、覚えやすいスローガンなど、視覚的なブランディングの資産が、このブランドリコールを促すことができるのです。たとえば、ドライブに出かけ、高速道路を走っているとき、遠くにゴールデンアーチが見えたとします。そのとき、何も考えることなく、あなたはすでにマクドナルドを認識しているのではないでしょうか?



親しみやすいブランドイメージ

信頼関係を築く


ブランドの信頼は、潜在顧客や業界全体に印象を与えるためにも重要です。強いブランドを持つ企業は、よりプロフェッショナルで洗練された印象を与えるだけでなく、透明性や真正性によって信頼を呼び起こすことができます。さらに、ブランド理念の概要を説明し、ブランドの約束を守ることで、見込み客や既存顧客にブランドを信じ、支持してもらうことができます。


ビジネスにアイデンティティを与える


人それぞれに個性があるように、あなたのブランドにも個性があります。お互い会ったことのない友人二人を引き合わせるため、デートをセッティングするとします。そんな場合、それぞれの人物について、相手に説明する必要があますよね。彼らをどのように特徴付けて説明できますか?ブランドを商品やモノではなく、人として考えてみてください。この考え方を、正式には「ブランドの擬人化法」と呼びます。ブランドを人間のように視覚化することで、そのブランドがどのように行動し、話し、装い、コミュニケーションし、世界に影響を与えるかを、より明確にしようとするものです。



社員のプライドが確立される


ブランドを守り、自分の仕事に誇りを持つ社員は、ビジネスに貢献できるだけでなく、ブランドの社会的認知を形成します。これは、顧客がブランドを認識する方法に影響を与えるだけでなく、社員を採用する際、自社を志望する人材が増える可能性にもつながります。ブランド力のある会社は、社員に帰属意識、総合的な満足感、誇りを感じさせるものです。そうすることで、あらゆるタイプのチャネルやプラットフォームで、社員がブランドを真摯にアピールすることを可能にします。


ビジネス価値を高める


中小企業の経営者であれ、大企業であれ、ブランディングは自社の財務的な価値を立証し、ブランドエクイティを構築する上で重要な役割を果たします。企業の成長は、新規顧客の獲得、ビジネスの創出、新しい市場の開拓など、ブランディングの成功にかかっていると言えます。さらに、ベンチャー企業の拡大に関しても、ブランド力のあるビジネスは潜在的な投資家を惹きつけることができます。



ブランドイメージの作り方


ここでは、ブランディングを始めるにあたりどのようにブランドイメージを作成していくのか解説します。


01. 強力なブランド戦略を構築する


強いブランドを育てるには、各ステップを戦略的に進めることが大切です。ブランド戦略は、デザインから顧客サービスまで、ブランディングの各側面を導く指針となります。調査、分析、計画、準備を通して長期目標の概要をまとめ、素晴らしいブランディング効果を生み出すことができます。


強力なブランド戦略を構築する

02. 自分の「なぜ」を把握する

ブランドカラーやロゴデザインに踏み込む前に、まずコアとなる目的を明確にする必要があります。ブランドマニフェスト、つまりブランドの背後にある動機を示した声明は、ブランドをひとつにまとめるものでなければなりません。それが、あなたのブランドの存在理由です。以下に挙げた要素を、ブランドマニフェストに必ず盛り込みましょう。


  • ミッションステートメント:ミッションステートメントは、ブランドの目的やブランド価値を表現するもので、ブランディングに欠かせない要素です。このブランディング要素は、数行以内で表現する必要があります。顧客から投資家、競合他社に至るまで、あなたのブランドに接するすべての人に、あなたが何者であるのか、何を目指しているのかを明確に理解してもらうためです。ブランドのミッションステートメントは、あなたのビジネスが何を提供するかだけでなく、その背後にある目的を知らせるための「なぜ」を 説明するものだと考えてください。

  • ビジョンステートメント:ミッションステートメントと同様に、ビジョンステートメントも、戦略的な事業目標をわかりやすく簡潔に表現するものです。ビジョンステートメントは、企業の初期段階やブランドの未来を導くロードマップの役割を果たします。ブランドビジョンは、時間とともに進化し、ビジネスとともに成長していきますが、常にブランドのコアバリュー(核となる価値)と一貫性を保つよう心がけてください。

  • ブランド価値:消費者は透明性と信頼性を強く望んでおり、同じような価値観を持つブランドとつながりたいと考えています。ブランド価値は、ビジネスの基盤であり、ブランディングの各側面にも波及していきます。これらの価値は、ブランドの目的やストーリー、そしてあなたの意思決定や行動を方向付け、サポートするコンパスだと思ってください。ブランド価値を定義する際には、大きい視野で見て、自分のビジネスがどのような影響を与え、反響をもたらしたいのかを考えましょう。


ブランド価値を見つけ出す


03. ブランドアイデンティティを構築する


あなたのビジネスが持つ価値を明確にできたら、今度はアイデンティティについて取り組みましょう。ブランドアイデンティティとは、そのものが持つ個性のことです。ブランドメッセージ、つまり視覚的、且つ非視覚的なコミュニケーション方法が示す全体像を意味します。あなたのブランドの個性がよくわからない?ブランドアイデンティティの事例をぜひチェックして、インスピレーションを得てください。また、あなたのブランドアイデンティティが、ブランドイメージ(他者から見たブランド)とどのように違っているのかについても確認しましょう。



ブランドアイデンティティを構築する


04. ブランドストーリーを書く


ストーリーは、人を魅了し、人を惹きつけ、人の好奇心をくすぐり、人をつなげます。ブランドストーリーでは、SNS の投稿からマーケティングキャンペーンに至るまで、すべてのコンテンツとブランディング資産のトーンを設定する必要があります。名刺やビジネスカードのデザインを決定するときもです。つまり、一貫性のある、本物の存在であり続けることがポイントです。たとえば、ブランドストーリーでは、創業者や事業の成り立ちを紹介したり、ブランドの存在意義にまつわる情熱や目的を語ったりすることもできます。どのようなアプローチであれ、ブランドストーリーは、オーディエンスとのつながりを作り、ブランドの特質を際立たせる機会を提供します。



05. ビジュアルブランディングをデザインする


人は、表紙でその本を判断する傾向があります。そのことからも、デザイン言語はブランド認知を高めるための最高の武器になります。ビジュアルブランディングでもっとも重要な項目には、以下のものが含まれます。


  • ロゴ:ブランドのロゴをデザインする際、ロゴはとても重要なブランディング要素だということを忘れないでください。そして、影響力が強いからこそ、大きな責任が伴います。この小さなシンボルは、あなたの会社を視覚的に表現するものです。ロゴは、一目見ただけで、顧客の感情を呼び起こし、説得し、鼓舞することができるのです。ブランドアイデンティティを表現するために、時間をかけて確かなデザインを作りましょう。

  • ブランドカラー:ブランドカラーは、目に見えるものだけではありません。色はしばしば、潜在意識に作用するものですが、メッセージを伝え、感情を誘発し、最終的には消費者の心(目)にブランドの認知を与えます。色彩心理が消費者の購買意欲にどのような影響を与えるかを考えてみましょう。たとえば赤は、情熱、エネルギー、興奮、危険などを連想させる注目を集める色です。青は、信頼、平和、安定を連想させる落ち着いた色です。

  • タイポグラフィ:タイポグラフィとは、さまざまなブランディングに使用される、デザインやレイアウトを含む文字の形のことです。ブランドカラーと同様に、タイポグラフィはブランドを形成し、メッセージを伝えるのに役立ちます。一般的に、タイポグラフィに関して、ブランディングの専門家は、3 種類以下のフォントにこだわることを推奨しています。ロゴデザイン、ウェブコンテンツ、商品パッケージのいずれに使用する場合でも、ブランドの一貫性を高めるために、すべてを揃え、まとまりを持たせるようにしましょう。ブランディングのためのタイポグラフィの例としては、Wix によるデジタルファースト(電子出版形式)のカスタム書体である Madeforをご覧ください。



06. ブランドのホームページの構築

プロフェッショナルなホームページは、ブランディングに欠かせない資産であり、デジタルマーケティング戦略において重要な役割を果たします。どのようなホームページを作成するかは、その業界によって異なります。とはいえ、ホームページが果たす役割は同じです。新しい訪問者を集め、見込み客を生み出し、商品を宣伝し、販売します。そして、顧客を教育し、情報を提供し、なによりも重要なこととして、コミュニケーションをはかります。


Wix でホームページを作成する場合、さまざまな 無料のテンプレートとプロフェッショナルな無料ツールを使って、あなたのビジネスニーズに合わせてカスタマイズすることができます。あなたのブランドがどういうものであるか、何を提供しているのか、顧客に即座に理解してもらえるようにしましょう。ホームページからブログ記事、メールマーケティングキャンペーンに至るまで、ホームページはあなたのブランドを最大限にアピールするものでなければなりません。


\思い通りのサイトをノーコードで作成/


07. スタイルガイドを作成する


ブランディングは、戦略的且つ重要なプロセスであり、クリエイティビティを必要とします。多くのブランディング要素を検討するため、ビジュアルと非ビジュアルの両方の要素を文書化した、強力でまとまりのあるブランドのスタイルガイドを作成することをおすすめします。インスピレーションが必要な場合は、スタイルガイドの例をぜひ参考にしてみてください。

08. ブランドを管理する

ブランディングは継続的なプロセスであり、思考や気付き、そして誠実なブランドマネジメントを要します。もっとも成功しているブランドでさえ、真の意味で確実に成長するため、常に進化しているのです。ブランドマネジメントを成功させるためには、次のことに留意してください:

  • 一貫性を貫く:認知、信頼、ロイヤルティを追求する上で、一貫性はブランディングに欠かせない要素です。すべてのプラットフォームにおいて、統一された、一貫性あるブランドを維持する企業を顧客は信頼し、そこに何度でも戻ってきます。

  • 評価を重視する:私たちは、評判の悪い人物や場所があったとしたら、なんとかして避けようとするものです。私たちは、実際に経験することなく、他人の言うことを鵜呑みにして物事を避けてしまうことさえあります。リブランディングを行うことで、潜在的な課題を克服できる場合もありますが、最初からポジティブなブランド評価を得るために努力する方がより賢明です。

  • 約束を守る:約束を守ること、約束を果たすことは、ブランドマネジメントに欠かせない要素です。これには、顧客、従業員、ステークホルダーに対して行うブランドプロミス(顧客に提供を約束する価値)や、それを維持するための活動も含まれます。

  • 対話を続ける:オンラインとオフラインの両方で、ブランドと消費者の間に継続的な対話を展開し、それをオープンにすることが重要です。しかし、オーディエンスとの関わりを深めるだけでなく、さらにもう一歩踏み込んだ取り組みが必要です。オーディエンスに質問を投げかけ、批判にも積極的に耳を傾け、本物で信頼できるフィードバックに基づき変更を実施しましょう。

  • 顧客と信頼関係を築く:最高の顧客とは、あなたのブランドを好きでいてくれるだけでなく、何度も足を運んでくれる忠実な顧客を意味します。ブランドアンバサダーであれ、生涯顧客であれ、すべては差別化、エンゲージメント、ロイヤルティにつきます。人との大切な関係を大事にしてこそ、本当の意味での「人間関係」になり得るのではないでしょうか。


09. ブランドを拡大する

あなたのブランドが成長し拡張することによって、新しい道が開かれ、提供する商品やサービスの範囲を広げることができるかもしれません。ダイソンがヘアドライヤーを作るようになったり、Hyundai が電子機器を作るようになったりしましたよね?これは、確立されたブランドを持つ企業が、新たな市場へと、提供するサービスを拡げることができることを示す良い例だと言えます。正しいやり方で行えば、ブランドの認知度を高め、収益を上げるための優れた戦略となります。しかし、注意すべき点もあります。一歩まちがえば、ブランドの希薄化につながり、ロイヤルカスタマーを混乱させることになってしまうのです。

ブランドガイドライン


ブランドガイドラインは、ブランディング活動のあらゆる側面をカバーします。ブランドを構成する各要素のスタイル、トーン、カラー、メッセージを設定するものです。ブランドガイドラインには、以下のものが含まれます:

  • アイコンを含むロゴ、プライマリーロゴ、セカンダリーロゴ

  • ブランドカラー、プライマリーカラー、セカンダリーカラー

  • タイポグラフィ、フォントサイズ、スタイル、スペーシング

  • 写真、デザイン、イラストなど、その他のイメージやメディア

  • トーンオブボイス(語り口調)

4 つのブランディング事例


効果的なブランディングを実践している 4 つの成功事例を見てみましょう:

オートリー(Oatly)

Z 世代のブランディングを正しく理解している企業を一社選ぶとしたら、それはオートリーにちがいないでしょう。オーツ麦からミルク、アイスクリーム、ヨーグルトを製造している同社は、競争の激しい乳製品代替品市場で、軽快なコピーとそれにマッチしたデザイン言語により、突出した存在となっています。Z 世代のスイートスポット(熱中している活動や関心事)であるサスティナビリティに対する同社のこだわりは、遊び心がある中にも真剣さを備えています。



カイリー・ジェンナー


カイリー・ジェンナーに注目してみましょう。世界でもっとも若い億万長者の一人として知られるジェンナーは、パーソナルブランディングが正しく行われた典型的な例です。『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』からキャリアをスタートさせたジェンナーは、SNS や収益性の高いメイクアップビジネスであるカイリー・コスメティックス(KYLIE COSMETICS)で自分自身を活用しています。


事業だけではなく、ジェンナーは私生活においても、自分自身を象徴するようなブランディングを行い、商品のプロモーションを行っています。たとえば、有名なリップキットを発売した当初は、自分が使っている動画を SNS で公開し、その結果、数時間でキットは売り切れました。また、彼女は自身のホームページや広告キャンペーンにおいて、自社商品すべてのモデルを務めています。

さらに、ジェンナーのパーソナルブランディングのアプローチは戦略的で、忠実なフォロワーをターゲットにしたトレンドに注意を払い(そしてトレンドを設定し)、常に進化を遂げています。ジェンナーは、本物志向を持って自分の商品に注力し、事業に集中し、自身の実体験を(たとえ失敗しても)共有しています。

サウスウエスト航空

元気で明るい客室乗務員から全席自由席の平等なシステムまで、サウスウエスト航空はフレンドリーで誠実、信頼できる航空会社であるという点で、一線を画しています。ハートのロゴと、風変わりでシャレの効いたブランドボイス「Transfarency」(Transparency / 透明性と Fare / 料金をかけ合わせた造語)という広告キャンペーンを過去 7 年間にわたり実施し、そのアイデンティティを強調しています。多くの格安航空会社が、後にはひけないぎりぎりの状況にあると見られている中、サウスウエスト航空は「ふつうの人」というブランドの典型性をうまく利用し、熱烈なロイヤルカスタマーの目に「いい人」として映るブランドイメージ(評判)を築き上げたのです。

MacBook


MacBook は、プロダクトブランディングの最高峰と言えます。パッケージを開けるときの体験は、至福の時を与えてくれます:スムーズなモジュール式のパッケージを開けると、丸みを帯びた輝くデバイスが現れます。初めてパソコンを開けば、優しいゴーンという音とともに画面が自動的に起動する、ソニックブランディングの傑作です。そのすべてが、ユーザーに寄り添った、先見性のあるブランドパーソナリティにつながっています。



まとめ


ブランディングは現代のビジネスにおいて不可欠な要素です。競争が激化し、顧客の選択肢が増える中で、強力なブランドは企業や個人を差別化し、成功につながる重要な要素となります。


本記事では、ブランディングの基本を押さえつつ、ブランドを構築する方法と成功事例を紹介しました。この記事の手順に沿って、実際にブランディングの構築に取り組んでみましょう。また、ブランディングにはホームページの作成が欠かせません。


ビジネスの世界観を表現する美しいホームページを作成するなら、まずはビジネス向けの本格ウェブサイトが作成できる Wix の無料ホームページ作成プラットフォームをお試しください。


\思い通りのサイトをノーコードで作成/


編集者:Miyuki Shimose

ブログ コンテンツマネージャー

ja03.png
bottom of page