2024年4月3日14 分
最終更新: 2024年4月17日
競争が激しい今のマーケットでオンラインビジネスを成功させたいなら、Web サイトの検索エンジン最適化(SEO)対策は欠かせません。
こうした理由から、Wix は、ホームページの作成に必要な力強いツールだけでなく、Google の検索結果の表示順位を上げ、Web サイトをカスタマイズ可能にするベストプラクティスに基づく機能やインフラ、情報も提供しています。
Wix のチームは長年をかけて SEO 対策ツールを改良してきましたが、「 SEO とは?」「Wix は SEO に効果的ですか?」という質問を今もユーザーの方からいただくことがあります。
この記事では、Wix の SEO 機能というトピックに関してもっともよく挙がる質問にお答えし、Wix の SEOに対する強みと、Web サイト運営に活用できる便利な SEO ツールを詳しくご紹介します。
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目次
Wix サイトは SEO に弱い?
Wix サイトが SEO に強い理由
01. サーバーサイドレンダリング
02. クローラビリティとインデックス
03. パフォーマンス重視のインフラ
04. CDN とキャッシング
05. カスタマイズ性
Wix サイトを Google に表示させるためには?
効果的な SEO 対策にはお金がかかる?
Wix の URL は正しく最適化されている?
Wix ストア商品の SEO 対策は?
Javascript は SEO の弊害になる?
Wix サイトはモバイルフレンドリー?
Wix サイト上の画像は画像検索に表示される?
サイトの SEO を強化する方法
Web サイトの SEO に関して言えば、Google のような検索エンジンは Web サイトビルダーとコンテンツマネジメントシステム(CMS)を区別しません。正しい SEO 対策は、クローリングとインデックスをしやすくするインフラを含む要素、戦略的なコンテンツに加え、ページ内外における最適化施策(バックリンクなど)が組み合わさって成り立っています。「Wix は SEO に弱い?強い?」という声をいただくこともありますが、まずは「Wix の SEO 対策ツールを利用したユーザーの82%が、サイトの Google 上位表示を達成した」という事実を皆さんにお伝えしたいと思います。
「Wix は SEO に効果的です。数年前は(Wix が)SEO 対策に非常に苦戦していましたが、その後目覚ましい発展を遂げ、今やビジネスに適したプラットフォームへと進化しました。今でもその当時の評価がくすぶっていますが、もうそれは過去の話です。近年では、高速表示が可能なサイトを簡単に作成できるようにするなど(表示速度は SEO 対策としてわずかな影響力しかありませんが、Lighthouse スコアを見ていただければ Wix サイトの凄さが分かります)、本当に素晴らしい成果を見せてくれています。
Wix サイトの SEO 効果は満足度の高いものであり、これを使用しない理由はないでしょう。」(ジョン・ミューラー氏、Google サーチアドボケイト)
Wix で作成した Web サイトは、パフォーマンス重視を基盤としているだけでなく、ダイナミックレンダリングから自動キャッシュに関する SEO のベストプラクティスに基づいて構築されています。
→ Wixの SEO 機能一覧をチェック。
Wix で作成した Web サイトはサーバーサイドレンダリングで構築されています。これは、Google と Bing の両方が推奨するソリューションです。少し複雑ではありますが、サーバー側が Web サイトのコンテンツを検索エンジンに送信することで、クライアント側でのデータの追加取得やテンプレート化を避けるプロセスです。
Web サイトのユーザーはそれに応じてダイナミックコンテンツを受信し、検索エンジンはページ上のコンテンツを完全にレンダリング、およびインデックスして表示順位を決定します。これはあらゆる規模のサイトにおいて重要なプロセスです。SEO 対策がうまく機能していれば、検索エンジンがあなたの Web サイトのページをクロールしやすくなります。Wix で作成した Web サイトなら、公開してすぐにこうした SEO 対策をはじめられます。
Google の検索結果に Web サイトを表示させるための第一歩は、検索エンジンによるサイトのクローリングとインデックスを許可することです。Wix で作成した Web サイトは、Google Search Console と直接連携し、短時間でホームページをインデックスする機能を活用することで、これを実現しています。
Wix で作成したサイトは、設定に応じて自動的に最適化されたサイトマップを構築し、Google Search Console に送信してインデックスを開始します。サイトマップは文字通り「サイトのページを示すマップ」であるため、このプロセスはとても重要です。サイトマップは、まずサイトのどのページを表示し、インデックスさせたいかを Google に伝え、検索エンジンにそのページまでのサイト内の道のりを示します。そもそも、SEO 対策の大部分は Google の手を煩わせないようにすることです。Wix で作成したサイトには SEO ツールが搭載されているため、簡単に対策を行うことができます。
SEO とパフォーマンスに関する話題において、コアウェブバイタル(CWV)に触れないわけにはいきません。コアウェブバイタルはサイトの表示速度に関する Google の絶対的な指標です。この指標が表示順位の要因(Google が検索結果に表示する順位を決めるために考慮する要素)として導入され、進化して以来、当社のチームは Wix で構築されたサイトの CWV スコア向上に向けた大幅な改善に努めてきました。
本記事の執筆時点では、米国で構築された、または米国を拠点として Wix で作成されたモバイルサイトの60%以上が CWV テストを通過しています。
Wix は、Web サイトのパフォーマンス(ページの読み込み時間やその他指標)がユーザーフレンドリーなサイト作りに重要な要素であることを理解しています。そのため、Wix で作成する Web サイトにもパフォーマンスのベストプラクティスに基づく構築の仕組みを取り入れました。
Wix で作成した Web サイトで使用されている画像は、ブラウザが対応していれば Webp 形式に変換されます。これは Google が開発した画像形式で、画像データを圧縮して小さくすることで読み込み時間が短縮され、Web サイトのパフォーマンス向上につながります。Wix は画像を自動圧縮するため、画像が適切なサイズになり、Web サイトの表示速度が最適化されます。
また、Wix のサイトはパフォーマンスを最適化するために「遅延読み込み」も採用しています。これは、ユーザーが目にするファーストビューのコンテンツをブラウザが先に表示し、それ以外のコンテンツやメディアをその後段階的に読み込む技術です。
CDN(コンテンツデリバリネットワーク)は、Web サイトのコンテンツをより速くユーザーに届ける仕組みです。Wix は、一般的にユーザーの位置情報に基づき、最適な CDN を自動的に選択します。CDN がユーザーに近ければ近いほど、コンテンツが速く届くようになります。これには、サイトのパフォーマンスと SEO を改善するという効果もあります。
Wix で作成した Web サイトは自動キャッシングも使用しており、ページのバージョンが保存されていれば、ユーザーがその Web サイトに戻った時に保存されていたページを表示します。これにより、Web サイトはあるユーザーがサイトを繰り返し訪問した時にサーバー側の冗長なリクエストを避けられるため、結果としてサイトの高速表示が実現します。また、Wix のプラットフォームは、サイトに自動キャッシュと対立するカスタムコード(Velo など)が含まれていればそれを検出することができます。
SEO と一口に言っても、ある成功事例がすべてのサイトに応用できるわけではありません。そのため、Wix で作成したサイトの SEO の各設定では、ユーザーがベストプラクティスと独自の戦略に沿ってサイトをカスタマイズできることを大切にしています。
編集可能な SEO 要素の例としては、次のようなものがあります。
構造化データのカスタマイズ(How-to スキーマや FAQ スキーマなど、必要なものを好きなだけ追加できます)
robots.txt ファイルの編集(サイト上でクローリングさせたい部分とさせたくない部分を設定できます)
カスタムメタタグ(ターゲットキーワードに基づき、自分でタグを入力できます)
301リダイレクトの一括設定(エラーとループも検出します)
Wix の SEO 設定ツールを使用した SEO 一括カスタマイズ(標準化したメタデータ作成にかかる時間を節約したい大規模なサイトにとっては、画期的な機能です)
Wix で作成したサイトは Google の検索結果に表示されます。まずはWix でサイトを作成し、Wix SEO チェックリストを確認して Google Search Console と連携させます。サイトと Google の連携が完了すると、サイトマップが作成され、サイトの情報が検索エンジンに送信されます。Wix サイトには強力なサーバーサイドレンダリングが組み込まれているため、Google にとってクローリングしやすい構造となっています。Google が扱いやすいサイトは SEO 効果も高いということを覚えておいてください。また、Google があなたのサイトをクローリングする頻度や、クローリング対象となっているページも、Wix ボットログによるデータで確認できます。
いいえ、そんなことはありません。Wix で作成したすべてのサイトには無料の SEO ツールが組み込まれています。また、SEO ラーニングハブではユーザーにとって有益な SEO 情報を発信しています。ポッドキャストやウェビナー、動画、記事などの学習コンテンツを多数用意していますので、これから SEO を始める方や SEO 対策について知りたい方はぜひご覧ください。自分のサイトに特有のニーズが分かったら、Wix Marketplace で SEO のプロにマーケティングの代行依頼して、さらに戦略を展開することもできます。
注意:Google Search Console を経由してホームページを直接インデックスするには、Wix プレミアムプランのご契約が必要です。
ご自身のサイトの URL であれば、どれでもスラッグを編集して最適化することができます。ブログも商品ページも、フォルダ名の編集が可能です。
ページの管理が簡単に行えるよう、そして技術的に正しい状態でサイトを運営できるよう、Wix ではメインエディタ、ブッキングページ、イベントページ、商品ページの URL を変更すると自動でリダイレクトが設定される仕組みを取り入れています。
Wix ストアの商品ページも SEO 機能を備えています。Wix で作成した商品ページすべてに、商品スキーマと画像マークアップが自動的に追加されます。スキーマは、Google がページのコンテンツと構造を理解しやすくするためのものです。必要であればこのスキーマもカスタマイズ可能なので、より効果的に Web サイトの目標を達成できるようになります。また、商品タイトル、説明、商品ページのメタタグはどれも自由に変更できます。
Javascript の使用については、Google が次のようなコメントを発表しています。
「Web は単純な HTML 構成から脱皮しようとしていますが、SEO においてこの点は見逃せないポイントです。 Javascript の開発者から学び、SEO 知識を共有しましょう。Javascript は消えていません」(ジョン・ミューラー氏)
Google は Javascript をインデックスすることができますが、2段階のレンダリングが必要となるため作業量が増えます。そのため、Wix では Javascript を処理するためにサーバーサイドレンダリングを採用しています。この方法であれば、Google はレンダリング済みのバージョンを取得するだけで済み、2段階のレンダリングプロセスを実行する必要がなくなります。
Wix で作成したサイトはすべてモバイル最適化されています。Wix エディタで PC 版サイトのコンテンツが更新されると、その変更点がモバイル版として適切に表示されるようフォーマット調整を行うアルゴリズムを使用しています。メインエディタ内のストリップについても同様です。完全なレスポンシブサイトを構築したい場合は、Wix の新しい高度な Web ソリューション、Wix Studio の使用をおすすめします。
技術的な観点から言えば、サイト上の画像は通常、検索結果に表示されます。ただ、念のため画像には代替テキストを追加しておいてください。代替テキストや画像のキャプションの追加、また画像の周辺に質の高い説明的なコンテンツを追加するなどの対策を講じることで、Google が画像を理解し、画像検索で上位に表示する可能性が高まります。
まず前提として、Google はある CMS を優先的に表示しているわけではありませんし、ある CMS を使ってサイトを構築すれば他の CMS よりも表示順位が上がるという事実も存在しません。
Wix で Web サイトを作成すれば表示順位が上がるのか?という問いに対する答えは、結局のところ、制作側次第ということです。表示順位は、指針となるベストプラクティスを参考にして構築したサイトの内容により異なります(Wix でサイトを作成すればどれも実現可能です)。
他の多くの Web サイトと同じく、Google は Wix で作成されたサイトとコンテンツをクロールし、インデックスします。ここで重要なのは、Wix サイトは Google がサイトのクロールとインデックスをより簡単に実施できるようにする仕組みが整っているということです。サーバーサイドレンダリング、デフォルトで設定されるメタタグのカスタマイズなどに加えて、サイトを SEO チェックリスト経由で Google Search Console と接続したときにはサイトマップが自動生成され、Google に送信されます。
また、充実した SEO 機能に加えて信頼性の高いインフラも重要です。Wix で作成されたサイトのサーバー稼働時間は99.9%。Google がページを訪問してクローリングするときも稼働を続けます。ただし、表示順位は、良質で最適化されたコンテンツ作成ができるかどうかにかかっています。SEO のベストプラクティスにならってサイトを構築し、ページを作成する必要があるのです。Wix のプラットフォームなら、こうしたベストプラクティスをすべて各サイトに応じてカスタマイズし、SEO 戦略をうまく推進・実践することができます。
以下にいくつかヒントを挙げていますので、ぜひサイトの SEO 対策として取り入れてみてください。
サイトの表示順位をアップさせるためにできることは、CMS に搭載されている SEO 機能以外にもたくさんあります。以下で SEO のベストプラクティスを一部ご紹介します。
検索意図を理解し、適切なキーワード選定を行う
Web サイトとそのページを検索エンジンの検索結果ページに表示させたいのであれば、適切なキーワードのターゲティングが不可欠です。商品ページを上位に表示させたければ、そのキーワードのランキング結果がすべて商品に関連するものになるようにしましょう。適切なデータが得られない場合は別のキーワードを選択するか、結果のインテントに一致するようにページの種類を変えましょう。
ブログを執筆する
ブログページをサイトに追加することで、情報取得を意図したキーワードのターゲティングが可能になります。上位に表示されて検索(情報収集型のインテントとクエリ)からオーガニックトラフィックを生成するページを大量に構築できるようになります。
トピッククラスターを採用する
特にコンテンツを通じてサイトの SEO 戦略を立てるという点においては、クラスタリングはブログのコンテンツと構造をレベルアップさせるために効果的な手段です。クラスタリングは、規定のトピックに関するオーソリティを検索エンジンに示す最もよい方法の1つだと考えられています。クラスタリングを行うと、コア商品のページを連携し、関連性を持たせることが可能な Web サイトのコンテンツの階層構造を検索エンジンが理解しやすくなります。その際、それぞれのコンテンツクラスタの頭に非常に強力なピラーページを作成し、検索結果で表示順位が落ちたら修正するようにします。
バックリンクを追加する
バックリンクは表示順位を上げるための重要な要素です。サイトナビゲーションがサイトのページとコンテンツ間の内部リンクを通じてうまく構築されるようにすることが重要です。同時に、良質なバックリンクからオーガニックトラフィックを獲得できるような質の高いコンテンツを作成することで、SERP(検索エンジンすると表示される検索結果ページ)におけるサイトのポジショニングとランキングを高めることにもつながります。バックリンクは、Web サイト間の公平性だけでなく、検索エンジンがドメインのオーソリティと関連性を評価するために役立ちます。
サイトページのマッピングを正しく行う
サイトの作成前、または Web サイト公開後の監査の一環として、Web サイトのページを緻密に組み立てましょう。上位に表示させるべき Web サイトの各ページについて、キーワードを把握しておかなければなりません。自分でページを確認し、そのページを見つけてもらうために検索で使用してほしい単語が特定できなければ、そのページが必要かどうかを再検討すべきです。同一のターゲットキーワードで表示させたいページが2つある場合は、ページの統合も検討しましょう。マッピングを適切に行うことでページの抜け漏れ(主力商品または主力サービス専用のページが存在せず、新規作成しなければならないなど)に気づく場合もあるため、積極的に行うことをおすすめします。
\高機能SEOツールを搭載/
編集者:Miyuki Shimose
SEO & ブログコンテンツマーケター