2023年12月11日10 分

ロゴマークの種類10選|ブランドロゴのタイプ分析

最終更新: 2023年12月20日

ブランドを立ち上げる際に、最も重要な要素のひとつが「ロゴデザイン」です。ロゴデザインは、「シンボルマーク」、「ワードマーク(ロゴタイプ)」、そしてそれらを合わせた「ロゴマーク」に分類することができます。

ブランドのコンセプトやサービス内容が伝わるロゴを作成するために、この記事では ロゴマークを10 種類のタイプに分類し、代表的な企業やブランドのシンボルやロゴマークを参考に詳しく解説します。

それぞれのロゴマークの構成と、与える印象の特徴を抑えることで、ブランドイメージにあったロゴデザインの構成を考えましょう。

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目次

ブランドの印象をデザインする

ロゴの構成について
 

シンボルマークロゴの種類

1. オーガニックモチーフのシンボルマークロゴ

2. 頭文字やイニシャルのシンボルマークロゴ

3. 抽象的な図形のシンボルマークロゴ

4. 紋章のシンボルマークロゴ
 

ワードマークロゴの種類

5. セリフフォントのワードマーク

6. サンセリフフォントのワードマーク

7. 筆記体や手書き書体のワードマーク

8. 日本語のワードマーク
 

ロゴマーク(コンビネーションロゴ)の種類

9. シンボルマーク+ワードマークのロゴ

10. アクセントロゴ
 

ロゴの形を選ぶコツ

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ブランドの印象をデザインする

ロゴマークは、ブランドアイデンティティの中心となる重要なビジュアルアセットであり、ブランドの印象を左右します。また、あらゆるブランディング施策に繰り返し利用し、最も重要なデザインの一つです。ロゴデザインが与えるブランドの印象は、特定のサービスや商品を超え、各企業の顔として機能します。潜在顧客に与える第一印象を意識してロゴデザインを作成することが重要です。

良いロゴデザインとは、ブランドのメッセージやストーリー、イメージを的確に伝えられるデザインです。ロゴをデザインする際には、創業秘話や、ブランドのビジョンを込めることで、親近感を与えたり、共感を誘うことのできる、唯一無二のユニークなロゴデザインにすることができます。ロゴデザインの構想を深める際に、これらの点を意識しアイデアを書き出してみましょう。

ロゴの構成について

一般的に「ロゴ」と呼ばれるデザインには、大きく分けるとシンボルマークとワードマークに分類することができます。そして、両方を合わせたものがロゴマークと呼ばれます。ここでは、詳しくそれぞれの特徴を解説します。

1. シンボルマーク

シンボルマークとは、図形やアイコンなどで、文字を使わずにブランドを表現するロゴデザインです。ブランドのコンセプトをイメージとして伝えられ、また汎用性が高く使いやすいロゴです。

2. ワードマーク(ロゴタイプ)

ブランド名を覚えてもらうために効果的なロゴデザインが、ワードマークです。文字で意味を伝え、フォントで世界観を伝えることができます。ワードマークのロゴをデザインする際には、可読性を考える必要があります。モバイルなどの小さい画面で見ることが多い現代において、読みやすく、他ブランドと差別化しやすいフォントを選ぶことがコツです。

3. ロゴマーク(コンビネーションマーク)

ロゴマークは、シンボルマークとワードマークの両方を合わせ持ったロゴデザインです。一般的に「ロゴ」とだけ呼ばれることもあります。ブランドデザインを考える際に、シンボルマークとワードマークの両方をデザインしておくことで、さまざまな場面で一貫したブランドイメージを維持することが出できます。「ロゴマーク」は和製英語とされており、英語圏ではコンビネーションマーク(Combination Mark)と呼ばれいるので、海外ブランドのロゴをデザインする際には気をつけましょう。

シンボルマークロゴの種類

1. オーガニックモチーフのシンボルマークロゴ

オーガニックモチーフとは、実在するアイテムや動物を意味します。これらモチーフを具象化してロゴデザインにしているシンボルマークがこのタイプになります。ブランドのミッションやイメージをユニークに表現することができます。これら、モチーフを使ったシンボルマークは象徴性が高く、またインパクトがあるため覚えてもらいやすいのが特徴です。ただし、詳細なデザインにすると、小さく表示する場面や、ロゴデザインをプリントするときに潰れてしまいやすいため、ある程度のシンプル化が必要になります。

ヤマト宅急便、WWF、 ROLEX、LACOSTE

2. 頭文字やイニシャルのシンボルマークロゴ

次に紹介するのが、頭文字を意匠化し、シンボルマークとしてデザインしたタイプのデザインです。デザイン性は高いまま、かつ、ブランド名が連想しやすい特徴があります。ブランド名がある程度認知されているブランドの場合は、ブランドの頭文字をシンボルマークにすることで、一貫性を保ったまま、様々な場面で利用しやすいロゴマークとして使用しています。多くの場合は、この頭文字のシンボルマークと、ワードマークのロゴマークの両方をデザインすることで、ロゴの使いやすさと、ブランド名の宣伝、両方に活用できるようにしています。

マクドナルド、ブリヂストン、LOUIS VUITTON、セブン-イレブン

3. 抽象的な図形のシンボルマークロゴ

図形や記号を使ったシンボルマークロゴは、幾何学的な形や、シンプルな線で構成されることが多くモダンな印象を与えます。これらのデザインは、ブランドの哲学やコンセプトをシンプルに表現し、信頼感といった印象を残すことができます。また、さまざまなメディアで利用しやすく、一貫したイメージを保つことができるのが利点です。

Mastercard、三菱グループ、Spotify、Nike

4. 紋章のシンボルマークロゴ

紋章をモチーフにしたシンボルマークロゴは、権威や伝統、品位を象徴します。紋章ロゴは、特に長い歴史を持つ企業や、伝統的な価値観を重んじるブランドに適しています。デザインする際には、細部に過度にこだわると複雑になりがちなため、シンプルさを保ちつつ現代的な感覚を取り入れることが重要です。色の使い方にも配慮が必要で、伝統的な色合いを選ぶことで品格を保ちながら、現代的な感覚にもマッチするデザインを目指しましょう。

NASA、BMW、スターバックス、Warner Bros.

ワードマークロゴの種類

5. セリフフォントのワードマーク

セリフフォントとは、文字の端に「セリフ」と呼ばれる装飾がついている欧文書体のことです。伝統的で上品な雰囲気を持つセリフフォントは、高級感を演出したいブランドのワードマークロゴに最適で、品格と歴史を感じさせるデザインが可能です。

SONY、CANNON、ZARA、L'OCCITANE

6. サンセリフフォントのワードマーク

サンセリフとは、「セリフ無し」を意味します。その名の通り、文字の端のセリフ装飾がなく、シンプルでモダンなフォントです。このサンセリフを使ったシンプルで読みやすいワードマークは、現代的でスタイリッシュなイメージを作り出します。クリーンでミニマルなデザインは、幅広いターゲットに訴求することができます。

SUNTORY、Google、CHANEL、NETFLIX

7. 筆記体や手書き書体のワードマーク

筆記体や手書き書体を用いたワードマークは、ブランドの温かみや人間味、クリエイティブさを伝えるのに最適です。このスタイルのワードマークは、親しみやすさやオリジナリティを表現し、ブランドにユニークな個性を付与します。

手書き風のフォントは、特にカジュアルなブランドや、個人のクリエイティブなビジネスを表す際に効果的です。また、筆記体はエレガンスや柔らかさを演出し、ファッションやビューティー業界で好まれる傾向にあります。

STASSIY、Disney、Coca Cola、Paul Smith

8. 日本語のワードマーク

漢字、ひらがな、カタカナを用いたロゴは、形状や筆触によって多様な表現が可能です。特に漢字はロゴのシンボルとしてアレンジすることで、意味とブランドイメージを強く伝えることができます。しかし、日本語のワードマークは国内市場には強い印象を与えますが、国際市場では理解されにくい場合があります。そのため、国内外の市場にアピールするためには、英語のワードマークを追加するか、別途英語版のロゴを作成することが重要です。

永谷園、ユニクロ、KIKKOMAN、高島屋

ロゴマークの種類

9. シンボルマーク+ワードマークのロゴ

シンボルマークとワードマークを組み合わせたロゴは、シンボルでブランドのコンセプトを示しつつ、ロゴタイプでブランド名を明確に伝えることができます。このようなロゴマークをデザインする際には、シンボルとロゴタイプのバランスが重要で、どちらもブランドの特徴を補完し合うようにデザインする必要があります。また、シンボルマークとワードマークをそれぞれ独立させて利用できるようにデザインすることがポイントです。

シンボルマークとワードマークのロゴ

10. アクセントロゴ

アクセントロゴは、ワードマークの一部にデザインを追加することで視覚的によりインパクトのある、ユニークなロゴを生み出すスタイルです。このタイプのロゴでは、ブランド名自体が主要なコンポーネントでありながら、特定の文字や形状に、アクセントとなる装飾を追加します。アクセントロゴは、ブランド名が記憶に残りやすくなり、ブランドの認知度を高めたいといった際に効果的なロゴデザインです。

YouTube、Amazon、Dole、FecEx

ロゴの形を選ぶコツ

良いロゴデザインは、それぞれの要素のバランスと伝えたいメッセージを理解することから始まります。ロゴを通して、ブランドのアイデンティティやコンセプトを明確に示すことが重要です。ここでは、ロゴデザインにおけるコツをいくつか紹介します。

ポジティブスペースとネガティブスペースを活用

文字や図形の間にできるネガティブスペース(ホワイトスペースとも呼ばれる)を活用することは、ロゴの構成を最大限に生かす効果的な方法です。FedEx のロゴは、「E」と「X」の間のネガティブスペースにこっそりと矢印を隠しています。この矢印は、進歩、柔軟性、信頼性というブランド価値を伝えるのに役立っています。

フォントの選定は慎重に行う

ロゴに最適なフォントとは、ブランドのアイデンティティを体現しつつ、そのメッセージを伝えるものです。ロゴデザインを作成する際には、フォントとデザインが調和していることを確認しましょう。

例えば、曲線や円形のロゴを使用する場合、まとまりのあるデザインを維持するために、角に微妙な丸みを持たせたサンセリフフォントを検討してみてはいかがでしょうか。逆に、使いたいフォントからロゴデザインの構成をかんがえることも効果できです。

色と形を一緒に使う

色はロゴの形状と組み合わさることで、その意味を強化または変化させます。例えば、赤いハートと青いハートでは伝える感情が異なります。色と形の組み合わせににおいても、デザインで伝えたい印象をかんがえ、ブランドメッセージを明確に伝えることをめざしましょう。

業界に合ったロゴデザイン

ロゴはその業界の特性に合わせて選ばれる必要があります。ビジネス指向の強い分野では、幾何学的な形状がプロフェッショナリズムや信頼性を象徴します。その場合には、手書きフォントやオーガニックシンボルを避ける方が賢明かもしれません。一方で、競合他社のほとんどが似ているロゴであるならば、差別化のために独自のロゴデザインを考案してみましょう。


 

まとめ

ロゴはブランドの「顔」として、ソーシャルメディア投稿から製品まで、あらゆる場所で使用されます。そのため、ロゴはブランドのアイデンティティに合致し、そのメッセージを一貫して伝える必要があります。ロゴの形状を選ぶ際は、ブランドの全体的なビジョンと調和させることが重要です。

新しいロゴを作成する際には、これらの情報を参考にしてみてください。そして、ロゴ制作に迷った時は、Wix のロゴメーカーをぜひお試しください。直感的な操作で、プロフェッショナルなロゴを簡単に作成できます。

このガイドが、ロゴマークをデザインする際の参考になれば幸いです。ブランドの顔となるロゴデザインを通じてブランドのビジョンを世界に示しましょう。

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編集者:Miyuki Shimose
 
SEO&ブログコンテンツマーケター