2023年3月30日15 分
最終更新: 2日前
まずはじめに:ネットショップを作成 →|ドメインを取得 →
最近では、Eコマースの発展や SNS のおかげで、写真販売で収益を得ることが以前より簡単になりました。これまで趣味として楽しんでいた写真を使って、写真販売をしてみたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では自分が撮影した写真を販売して利益を得る方法を詳しく解説します。写真販売サイトの一覧や、写真販売を成功させるためのヒント、そして写真活動を収益化するための副業アイデアを紹介します。
ポートフォリオサイトに統合されたネットショプの作成もおすすめです。ぜひ検討してみてください。
目次
写真が販売できるストックフォトサイト7選
オンラインで写真素材を販売する5つのコツ
写真家の副業アイデア9選
写真販売の副業をする際の注意点
プロとしても副業としても、写真撮影や写真に関わる仕事を収益化することは大切です。収益化の第一歩として、まずは自分の作品をどこで売るかを決める必要があります。
Adobe Stock は、Photoshop と Lightroom のクリエイターが立ち上げた、最も有名なストック写真マーケットプレイスの一つです。サイトのブランド力と信頼性に加え、Adobe Stock に写真を掲載することで作品を世界中のユーザーに見てもらえるのは、かなりのメリットです。アップロードされた画像は Adobe Stock のライブラリに登録され、Adobe ブランドのすべてのプログラムやアプリケーションでアクセスできるようになります。
Adobe Stock では 20 %から 60 %のコミッションを提供しており、25 ドルの基準額に達すると銀行に入金できます。また、独占販売権が適用されないため、同じ写真を他のプラットフォームで販売することも可能です。
2 億点以上のメディアファイルを購入できる Shutterstock は、インターネット上で最大のストックプラットフォームの一つであり、最も人気の高い写真素材サイトです。Shutterstock では独占権なしで写真を販売でき、著作権を保持したまま個人サイト以外の場所でも写真を販売することが可能です。さらに、各画像はクリエイターのクレジット付きで公開されるため、数百万人のバイヤーに自分の名前を見てもらうことができます。
コンテンツが購入およびダウンロードされるたびに、クリエイターは Shutterstock から20 %〜30 %の手数料を得られます。写真が売れると毎回手数料が支払われるため、販売すればするほど収入は高くなります。また、Shutterstock にはいくつかのアフィリエイトプログラムが用意されており、他のフォトグラファーや顧客を紹介することで収入を得られます。
500px は、フォトグラファーのためのコミュニティベースのプラットフォームです。このサイトは、自分の作品をオンラインで共有し、志を同じくする他の人々とつながるプラットフォームの提供を目的としています。他のユーザーの作品に「いいね!」やコメントをつけるだけでなく、さまざまな写真コンテストに参加し、自分のワークショップやオンライン写真教室を紹介することもできます。
自分のアカウントのプロフィール上でシェアした画像は、マーケットプレイスで販売できます。販売時にライセンスの種類(独占/非独占)を指定できるのが特徴で、非独占ライセンスの販売手数料は通常 30 %程度ですが、独占ライセンスであれば正味の販売価格の 60 %が得られます。
iStock は高品質の写真で知られる Getty Images(ゲッティイメージズ)が運営するストック写真サイトです。写真素材を投稿できるユーザーの基準は、他のプラットフォームと比較して明らかに高く設定されています。そのため、iStock で自分の写真を販売するには、まず承認プロセスに合格する必要があります。作品のサンプルを数点提出すると審査が開始され、iStock または Getty Images のいずれかに登録されます。
iStock は、画像の適切な更新方法から写真家のネットワークフォーラムまで、写真ビジネスの実践と成長に役立つ幅広いリソースを提供しています。写真から得られる手数料は、通常 25 %から 40 %ですが、顧客がサブスクリプションの一部としてあなたの作品を購入している場合は、15 %まで下がることもあります。
Alamy は、オンライン写真販売プラットフォームとしてはまだ成長中であり、素材の登録数や販売者数の面では小規模ですが、他のプラットフォームよりもかなり高い手数料を提供しています。フォトグラファーが売り上げから受け取る割合は最低 50 %で、50 ドル以上の売り上げがあれば現金化できます。
このプラットフォームは、あらゆる種類の写真を含む幅広いカタログの提供を目的としていますが、デジタル一眼レフカメラ、または同等のカメラで撮影された画像が好まれます。Alamy が定める品質基準を満たした写真であればアップロードして販売できるため、まず試してみてはいかがでしょうか。
Stocksy は、特に出版社に人気の中堅のストックフォトマーケットプレイスです。参入障壁が高いため、コントリビューターとして認められる可能性はかなり低いですが、もし採用されれば、選ばれた写真家グループの一員となることができます。このサイトに写真素材を掲載するには、レビュー用に少なくとも 25 枚の画像を準備し、すべてのキーワードと必要なモデルリリースを添付する必要があります。
Stocksy 上の写真には独占ライセンスが適用されるため、他のサイトで同じ素材を販売できません。しかし、その代わりに手数料は 50 %~70 %と寛大です。さらに、メディアクリエイターの中でも Stocksy に選ばれたスキルの高いグループの一員であることをアピールできます。
EyeEm(発音は「I am」)は、広告イメージに特化したストックフォトサイトです。宣伝や商品に関わる写真を中心に撮影するフォトグラファーの場合は、このサイトを活用して宣材写真を販売するとよいでしょう。EyeEm は、人工知能(AI)を活用してどの素材が最も商業的に可能性があるかを判断するため、ここで売りたい画像を選ぶ前に、まず「広告写真のインスピレーションを探す」段階で時間をかける必要があります。
フォトグラファーは、サイトを通じて販売される各写真の収益の 50 %を得られ、写真の販売価格は、必要なライセンスの種類(ソーシャル、ウェブ、フル)によって 20 ドルから 250 ドルの間で設定できます。EyeEm では写真の著作権を保持できるため、他のストックフォトマーケットプレイスでも同じ写真を販売して、作品の露出を増やすことができます。
まだポートフォリオサイトを持っていない場合は、ネット販売機能のあるポートフォリオサイトの作成をおすすめします。ポートフォリオサイトは名刺としての役割だけでなく、写真販売サービスを提供することでオンラインで稼げる収益化ツールにすることもできます。
上記で紹介したストックフォトサイトを利用して写真を販売すると手数料が発生しますが、自分のサイトを開設すれば利益率を自分でコントロールできます。手数料を気にせず競争力のある価格を設定できるため、写真素材のネット販売を始めるには最も収益性の高い方法だと言えます。
Wix のプラットフォームなら、写真に特化したポートフォリオサイトのテンプレートだけでなく、デジタルデータ販売や、写真をプリントしたオリジナルグッズの販売まで、収益化のための機能が豊富です。まずは、ポートフォリオの作成からお試しください。
おすすめ参考記事 ▶︎ ポートフォリオサイトの作り方:サイト構成や掲載内容を解説【事例有】
売れる写真素材を撮影するためのコツを5つ紹介します。
オンラインで写真を販売するための最初のステップは、自分の写真に興味を持ってくれる特定のターゲットオーディエンスの定義です。この業界が長い人なら、すでに自分の写真スタイルを確立し、得意とする写真のタイプを見つけていることでしょう。そうでない場合は今がチャンスです。以下のポイントを確認しつつ、ターゲットとするジャンルを決めましょう。
自分が撮影する写真スタイルに需要があることを確認する
競合の少ないジャンルを狙う
購入されやすいジャンルを狙う(商品写真、人物ポートレートなど)
同じ被写体でも、違った角度や構図で撮ることで購入してもらえるチャンスを増やすことができます。例えば、縦構図と横構図の両方で撮影することや、背景を変更するなど、最小限の努力で多様なバリエーションを提供することができます。
どのようなシチュエーションで利用されるのかを考え、様々な画角を積極的に取り入れましょう。
メインとする写真販売サイトを選択したら、そのサイトを利用するユーザーがどんな写真を探しているのか把握するために、キーワード選定を行いましょう。需要のあるキーワードが見つかったら、それらに応えるコンセプトやテーマを設定し、目的を持って写真撮影をしましょう。
トレンドに影響されやすいストックフォトサイトで写真を販売をするために、特に重要なポイントです。自分の得意・不得意にかかわらず、最新の写真トレンドは必ず把握しておきましょう。フォトグラフィー業界の変化を把握することで、自分の作品を進化させ、購入されやすい写真の作成を狙いましょう。
また、人気あるコンセプトやテーマを取り入れ、利用されやすい写真を撮影しましょう。
写真をオンラインで販売する最大のメリットは、ビジネスを 1 つのプラットフォームに限定する必要がないことです。2 つ以上のプラットフォームを組み合わせれば、露出を大幅に増やし、収益を得るチャンスを最大化できます。
たとえ、1 つのサイトに絞って写真の販売に全力を注ぐことを決めたとしても、宣伝には SNS を活用するなど、それぞれのメディアの長所を利用しましょう。
オンラインで安定した収入を得るために、写真販売だけでなく写真活動の経験が生かせるビジネスを始めてみましょう。
写真を販売することの他に、最もポピュラーな収益化方法がオンデマンド印刷です。自分の写真作品のプリントやデジタルコピーを販売し、作品を気に入ってくれた人が、それを購入して自宅に飾ってくれるのは、やはりうれしいものです。
小規模でプリント写真販売をしたい場合は、プリント写真販売サービスを利用することが一般的です。この場合、画像のスタイルや販売方法はサービスごとに決まっていることが多いという点に注意しましょう。
収益化のコツ:Wix のプラットフォームでは、プリント写真やデジタルコピーをポートフォリオ上で販売することが可能です。提供したいファイルやスタイル、著作権も自在にコントロールできます。さらに、オンデマンド印刷を利用すれば、在庫を抱えることなく、商品が売れたときの梱包、発送、支払い処理などもすべて自動化できます。
無料の写真編集ソフトを使って、一枚一枚の写真を完ぺきに仕上げる才能のある写真家は非常に高い評価を受けています。
そこで便利なのが、デジタル写真の「プリセット」です。プリセットとは、ある特定の外観を実現するための設定を保存したファイルのことで、PC にダウンロードして写真の加工に使用できます。この人気の高まりを受けて、最近では、あらゆるジャンルのクリエイターが自分の写真スタイルをプリセットとして販売するようになりました。
プリセットを販売する最大のメリットは、他の商品とは違い、出荷の追跡やコンテンツの更新、季節商品の陳列などに悩まされる心配がないことです。ネットショップに商品を掲載すれば、あとはそれを多くの人に知ってもらう策を考えればよいのです。
プリントやベスト画像のデジタルコピーに加え、マグカップ、枕、トートバッグ、スマホケースなど、自分の作品をプリントした商品の販売も可能です。すべて自分でプロデュースした商品ではないものの、クリスマスなどのホリデーシーズンや母の日などのギフト需要にマッチするため、高い収益を得られる可能性があります。
Wix ストアをサイトに追加し、Printful などのオンデマンド印刷サービスを利用すれば、自分のポートフォリオの写真をプリントしたグッズを販売できます。
SNS の登場により、ブランドとクリエイターのコラボレーションが活発になりました。フォトグラファーとしてブランドにコンタクトを取る方法は色々あります。SNS でブランドアカウントをタグ付けし、メールでコラボレーションを依頼するなど、さまざまな方法が考えられます。
一番簡単なのはブランドが公式に提供する機会の利用です。募集がないかどうか、常にアンテナを貼りチャンスを掴みましょう。
積極的にフリーランスとして写真撮影の依頼を受けることを検討しましょう。写真家を目指している人なら理想の副業だといえるでしょう。クライアントの依頼内容に沿って仕事をこなし、自分のスキルに対する報酬の目安も知ることができます。フリーランスフォトグラファーの仕事は現場に出向いてロケ撮影を行うものが多く、予定の管理が重要になります。
予約管理システムを利用して、オンラインで依頼を受注できるようにしましょう。Wix の予約システムを活用して、ポートフォリオサイト上に直接予約フォームを設置することで、効果的に潜在顧客を取り込むことができるようになります。回数券チケットや、前日のリマインダーメールなども自動で管理できる便利な機能をお試しください。
写真撮影の副業とまではいきませんが、写真コンテストには定期的に参加することをおすすめします。大きなお金にならないとはいえ、一度入賞すれば、賞金や貴重な撮影機材が手に入ります。さらに、コンテストで名前を知ってもらうことで同業者や業界からの評価にもつながり、新規クライアントの獲得や、より高額の定期的な収入なども期待できます。
長期的に成功するブログを開設するためのコツは、自分が特に詳しいニッチ分野に絞って記事を書き始めることです。写真の種類やプロ用機材のレビュー、後処理のアドバイスやビジネスのヒントなどを公開することで、その分野の専門家としても一目置かれるようになります。
ブログへの集客が安定して得られるようになると、企業からの案件などを受注する機会が得られる可能性があります。また、ポートフォリオサイトと同じドメインで、ブログを運営することで SEO 対策にもなります。
今回紹介したリストの中でも最も難易度が高いと言えます。自分の知識を人に教えるには、正しい写真のスキル以上のものが必要になるからです。受講する人が皆、写真の心得があるとは限りません。初心者でも理解しやすいように知識を構成し、おもしろさを感じてもらえるように伝えなくてはなりません。
多くの写真教室は、特定のジャンルやスタイルに焦点を当て、受講者のペースに合わせて消化しやすい動画チュートリアルを提供しています。Udemy のようなグローバルなプラットフォームで有償のオンラインコースを開講したり、会員限定ページで有料コンテンツを配信しましょう。
ポッドキャストは近年急速に人気が高まっています。写真は非常に視覚的なテーマですが、写真を論理的に語るコンテンツに対する需要はかなり高く、写真に関する数多くのポッドキャストが公開されています。
ポッドキャストを収益化する最も一般的な方法としては、アフィリエイトマーケティングやスポンサー付きコンテンツがあります。写真機材のレビューや、地元の企業とコラボレーションを行う機会を探してみるとよいでしょう。こうした努力を経てオンラインプレゼンスが高まってきたら、さらに一歩進んでプレミアムコンテンツやコーチングセッションを立ち上げ、より安定した収入源を確保できます。
他にもクリエイティブな才能を生かした副業アイデアが知りたい場合はこちらの記事もチェック。
利益を得る目的で写真を販売するためには、肖像権や著作権についてよく理解し、リスクを避ける必要があります。また、年間 20 万円を超える副収入がある場合には確定申告についても理解しておきましょう。
肖像権(しょうぞうけん)とは、本人の承諾なしに無断で撮影されることや、写真が公開されないための個人の権利です。著作権(ちょさくけん)は作品を作った人が持つ権利です。キャラクターやロゴなどのデザインにも著作権が発生します。たとえば、撮影した写真にロゴやキャラクターが映り込んでいた場合は訴訟問題に発展する可能性があります。リスクを避けるために、これらについての基礎知識をしっかり身につけ、写真を公開する前に確認する仕組みを作ることが大切です。
副業を始める前に、確定申告に関するルールや手続きをしっかりと理解し、適切な申告を行うようにしましょう。
たとえば、副業の収入が年間 20 万円を超える場合は、本業の収入が源泉徴収されている場合でも確定申告の必要があります。個人事業主として副業を行っている場合は、収入額に関わらず、必ず確定申告が必要になります。また、経費がある場合には、その経費を差し引いた金額が課税対象となります。詳しくは、国税庁の資料の資料を確認しましょう。
写真販売サイトを利用することは、初心者が気軽に挑戦できる写真販売方法の一つです。しかし写真販売サイトの中には、厳しい審査や競争価格競争があり、初心者が利益を得るまでのハードルが高いこともあります。
そこで、並行して自身のポートフォリオサイトを充実させることが重要になります。自身の写真ポートフォリオサイトから直接写真を販売できるようになれば、集客次第でビジネスを際限なく成長させることができるでしょう。写真販売は世界のどこからでもできる仕事の一つです。世界を旅しながら生活することも夢ではありません。
また、写真で収益を得るための方法はひとつだけではありません。この記事で紹介した複数の収益化方法に挑戦し、どの販売方法が自分に合っているのか見つけてみましょう。
これを機会に、複数の収益化方法を一つのプラットフォームで管理することができる Wix を利用してみませんか。まずは無料でポートフォリオの作成からお試しください。
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編集者:Miyuki Shimose
ブログ コンテンツマネージャー