ドメイン名の種類とは?
- Miyuki Shimose

- 11月7日
- 読了時間: 11分
更新日:11月20日
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ドメインの末尾についている「.com」や「.jp」には、さまざまな種類があることをご存知でしょうか。
この記事の概要
ドメイン名には主に「gTLD」「ccTLD」「新gTLD」の3種類の TLD(トップレベルドメイン)があり、それぞれ特徴があります。
「.com」などの gTLD は汎用性が高く、「.jp」などの ccTLD は地域性で信頼を得やすいという特徴があります。「.shop」などの新gTLD は独自性を出すのに最適です。
ドメインの種類 | 代表例 | 特徴 | こんな人におすすめ |
gTLD | .com .net .org | 世界的に認知度が高く、信頼性がある。用途が限定されない。 | 幅広いオーディエンスを対象とする企業、フリーランス |
ccTLD | .jp .us .uk | 特定の国や地域に特化。その国のユーザーに信頼感を与える。 | 地域密着型ビジネス、特定の国で事業展開する企業 |
新gTLD | .tokyo .shop .blog | 業種やブランドを表現しやすく、ユニークで覚えやすい。 | 特定の業界や趣味のサイト、クリエイター、店舗 |
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ドメイン名の種類とは?基本を理解しよう
ドメインとは、インターネット上の「住所」のことで、ユーザーがあなたのウェブサイトを見つけるためにブラウザに入力する文字列です。
ドメイン名の種類を知ることは、効果的なオンラインプレゼンスを築く上で非常に重要です。

ドメインは通常、「プロトコル.サブドメイン.セカンドレベルドメイン.トップレベルドメイン」という構造になっています。例えば「www.wix.com」では、「wix」が独自ドメインのセカンドレベルドメイン、「.com」がトップレベルドメインにあたります。
よく混同されますがドメインと URL の違いはその「範囲」です。ドメイン名が Web サイト全体を指す大まかな住所だとすれば、URL はその中の特定の部屋(ページ)を指す詳細な住所です。
このドメイン名の種類によって、URL の信頼性やサイトの印象が変わるため、ビジネスの目的やターゲットに合わせて慎重に選ぶ必要があります。
gTLD(ジェネリックトップレベルドメイン)の特徴
gTLDは「Generic Top-Level Domain」の略で、特定の分野や用途ごとに分類されたドメイン名です。最も代表的なのが「.com」で、商業(Commercial)を意味し、世界中で最も広く利用されています。
TLD | 追加年 | 用途 | 登録対象 |
.com | 1985 | 商用サービス、企業サイト | 制限なし(誰でも登録可能) |
.org | 1985 | 非営利団体、コミュニティ | 制限なし |
.net | 1985 | ネットワーク関連、一般利用 | 制限なし |
.edu | 1985 | 教育機関 | 米国の認定教育機関のみ |
.gov | 1986 | 政府機関 | 米国政府機関のみ |
.mil | 1988 | 米軍関係 | 米国軍関連組織のみ |
.info | 2001 | 情報提供サイト | 制限なし |
.biz | 2002 | ビジネス用途 | 制限なし |
.name | 2001 | 個人向け | 個人 |
.xxx | 2011 | 成人向けコンテンツ | 制限なし |
メリット
世界的な認知度と信頼性が高い
特定の国に依存しないため、グローバルなビジネス展開に向いている
選択肢が豊富
デメリット
人気のある文字列はすでに取得されていることが多い
こんな人におすすめ
世界中の顧客をターゲットにする企業や、業種を問わず使える汎用的なドメインを求めるフリーランスやクリエイターに最適です。「.com」はビジネスの信頼性を示すスタンダードな選択肢と言えるでしょう。
新gTLD(新ジェネリックトップレベルドメイン)の特徴
新gTLD(new gTLD)は、2012 年以降に導入された新しい種類のジェネリックトップレベルドメインです。「.shop」や「.tokyo」、「.design」、「.blog」など、特定の業種や地域、コンセプトを表すユニークなドメイン名が数多く存在します。
TLD | 追加年 | 用途 | 登録対象 |
.tokyo | 2014〜 | 地域・都市向け | 制限なし |
.shop | 2014〜 | ECサイト向け | 制限なし |
.app | 2014〜 | アプリ開発・公開 | 制限なし(HTTPS必須) |
.site | 2014〜 | 一般サイト向け | 制限なし |
.online | 2014〜 | 汎用ウェブサイト | 制限なし |
.blog | 2014〜 | ブログ用途 | 制限なし |
.co | 2014〜 | 企業・スタートアップ向け(.com代替) | 制限なし |
.store | 2014〜 | ECストア用途 | 制限なし |
.cloud | 2014〜 | クラウドサービス | 制限なし |
.tech | 2014〜 | 技術・IT系 | 制限なし |
.xyz | 2014〜 | 汎用・新世代向け | 制限なし |
.website | 2014〜 | 汎用ウェブサイト | 制限なし |
.media | 2014〜 | メディア関係 | 制限なし |
.design | 2014〜 | デザイン系 | 制限なし |
.news | 2014〜 | ニュースサイト | 制限なし |
メリット
ビジネスの内容やブランドの個性を直感的に伝えられる
希望の文字列が取得しやすく、クリエイティブで覚えやすいドメイン名を作れる
マーケティングやブランディングに活用できる
デメリット
従来の gTLD に比べて認知度がまだ低く、ユーザーによっては見慣れないと感じる可能性がある
こんな人におすすめ
オンラインショップを運営する小売店(.shop)、東京に拠点を置くクリエイター(.tokyo)、自身の専門性を発信するブロガー(.blog)など、ブランドの個性を際立たせたい方に最適です。
ccTLD(国別コードトップレベルドメイン)の特徴
ccTLDは「Country Code Top-Level Domain」の略で、特定の国や地域に割り当てられたドメイン名です。「.jp」は日本、「.us」はアメリカ、「.uk」はイギリスといったように、国ごとに定められています。以下では代表的な事例を紹介します。
ccTLD | 割り当て国 | エリア |
.jp | 日本 / Japan | 東アジア |
.kr | 韓国 / South Korea | 東アジア |
.cn | 中国 / China | 東アジア |
.tw | 台湾 / Taiwan | 東アジア |
.hk | 香港 / Hong Kong | 東アジア |
.mo | マカオ / Macau | 東アジア |
.ru | ロシア / Russia | 北アジア・東欧 |
.mn | モンゴル / Mongolia | 北アジア |
.ph | フィリピン / Philippines | 東南アジア |
.th | タイ / Thailand | 東南アジア |
.sg | シンガポール / Singapore | 東南アジア |
.my | マレーシア / Malaysia | 東南アジア |
.id | インドネシア / Indonesia | 東南アジア |
.vn | ベトナム / Vietnam | 東南アジア |
.au | オーストラリア / Australia | オセアニア |
.nz | ニュージーランド / New Zealand | オセアニア |
.in | インド / India | 南アジア |
.us | アメリカ合衆国 / United States | 北米 |
.ca | カナダ / Canada | 北米 |
.uk | イギリス / United Kingdom | 欧州 |
メリット
特定の国でビジネスを行っていることを明確に示せる
ターゲット地域のユーザーに安心感と信頼性を与える
地域に特化した SEO で有利になる場合がある
デメリット
グローバル展開を視野に入れる場合、国ごとにドメインを取得する必要がある
一部のccTLDは、その国に在住しているか、法人登記がないと取得できない場合がある
こんな人におすすめ
日本国内の顧客を主なターゲットとする地域密着型の中小企業や店舗経営者に向いています。「.jp」ドメインを使うことで、日本のユーザーに対して「日本の企業である」という信頼感を与えることができます。
JP ドメインの特徴
日本の ccTLD である「.jp」には、さらにいくつかの種類があります。
誰でも登録できる汎用型「.jp」の他に、日本に住所があれば登録できる、都道府県型 JP ドメイン、特定の組織しか登録できない「属性型 JP ドメイン」があります。
代表的な属性型 JP ドメイン名には、「.co.jp」(日本で登記された企業)、「.ac.jp」(高等教育機関)などがあります。
JPドメイン | 区分 | 主な用途・特徴 | 登録対象 |
.○○.jp | 汎用型 | 個人・法人問わず自由に登録できる最も一般的なJPドメイン。1組織で複数取得可能 | 日本国内に住所がある個人・法人 |
.○○.tokyo.jp .○○.osaka.jp .○○.hokkaido.jp | 地域型 | 地域ブランディング向け。観光、飲食、店舗、ローカルビジネスがよく利用 | 日本国内在住または国内に住所を持つ法人・個人 |
.○○.co.jp(企業) .○○.ne.jp(ネットサービス) .○○.ac.jp(高等教育機関) .○○.ed.jp(教育機関) .○○.go.jp(政府機関) | 属性型 [組織種別型] | 日本国内の特定組織に限定。信頼性が高く、企業・学校・行政の公式サイトに多い | 組織種別に応じて厳格な要件あり(日本国内の団体・企業など) |
メリット
「.co.jp」は登記された企業しか取得できないため、非常に高い信頼性を示せる
日本の顧客に対して、安心感と信頼性を強力にアピールできる
デメリット
取得条件が厳しく、1組織につき1つしか取得できない
個人事業主やフリーランスは「.co.jp」を取得できない
こんな人におすすめ
法人格を持つ企業で、特に国内の BtoB 取引や信頼性が重視されるビジネスを行っている場合に、「.co.jp」は非常に有効です。
あなたに最適なドメイン名の種類の選び方
どのドメイン名が最適か迷ったら、以下の 3つのポイントを考えてみましょう。
ビジネスの目的や地域性から考える
まず、あなたのビジネスが誰を対象にしているかを明確にしましょう。世界中の顧客を狙うなら「.com」、日本国内に特化するなら「.jp」が基本の選択肢になります。特定の都市で活動しているなら、「.tokyo」や「.yokohama」といった地域名ドメインも効果的です。
ブランドイメージや覚えやすさを重視する
ドメイン名は、あなたのブランドの一部です。短く、覚えやすく、そしてビジネス内容を連想させるものが理想です。新 gTLD を使えば、「yourbrand.design」のように、クリエイティブで印象的なドメイン名を作ることが可能です。
ドメイン取得サービスを利用する
取得したいドメイン名が決まったらまずは空きドメイン検索でドメインが取得できるか確認しましょう。ドメイン取得サービスを利用することで、初心者でも簡単に取得ドメインを調べることができます。
Wix のようなホームページ作成 AI プラットフォームなら、ドメイン名の検索から取得、そしてホームページへの接続までを一つの場所で完結できます。専門知識は不要で、画面の指示に従うだけで簡単に設定が完了します。
Wix で 取得できる TLD 一覧はこちらからご確認ください。.com や .org だけでなく、.tokyo や .ninja といった新 gTLD の取得も可能です。
さらに、Wix の一部の有料プランにアップグレードすると、初年度のドメイン料金が無料になる特典もあり、コストを抑えたい方にもぴったりです。
よくある質問
複数のドメインを持つことはできますか?
はい、可能です。ブランド保護のために類似のドメイン名を取得したり、異なるキャンペーン用に別のドメインを使用したりする企業は多くあります。これらのドメインをすべてメインのサイトに転送(リダイレクト)設定することもできます。
最も人気のある TLD ドメインは何ですか?
「.com」が世界で最も人気があり、広く使われているドメインです。その認知度と信頼性から、多くの企業や個人に選ばれています。
ドメインの費用はどれくらいですか?
ドメインの価格は、種類(.com, .jp, .shopなど)や人気度によって大きく異なります。一般的には年間数千円程度ですが、人気の高いドメインは高額になることもあります。Wix のように、一部の年間プランにドメイン費用が含まれているサービスなど、セット割引を利用するとお得です。
ドメイン名は後から変更できますか?
一度取得したドメイン名は移行することはできますが、変更することはできません。もし変更したい場合は、新しいドメイン名を取得し、ウェブサイトのコンテンツをそちらに移行する必要があります。これは手間がかかるため、最初のドメイン選びが非常に重要です。
危険なドメインとは何ですか?
特定のドメインが本質的に「危険」ということはありません。しかし、スパムやフィッシング詐欺に悪用されやすい傾向があるドメイン(例:一部の無料ドメインや特定の ccTLD)は存在します。セキュリティ企業などが発表するレポートを参考に、信頼性の低いドメインからのアクセスには注意が必要です。
まとめ
ドメイン名は、単なるホームページのアドレスではありません。あなたのビジネスの第一印象を決め、ブランドイメージを構築し、顧客からの信頼を左右する重要な要素です。
gTLD (.comなど) は、グローバルな信頼性のスタンダードです。
ccTLD (.jpなど) は、地域に根差したビジネスの信頼感を高めます。
新gTLD (.shopなど) は、ブランドの個性を際立たせます。
それぞれの特徴を理解し、あなたのビジネスの目的やターゲットに合ったドメイン名を選ぶことが、オンラインでの成功に向けた確かな一歩となります。
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この記事を書いた人

下瀬 美幸(Miyuki Shimose)
Wix 公式ブログ編集者/SEO エキスパート



