Amazonへの出品手順ガイド|初心者向けに徹底解説
- Miyuki Shimose
- 5月18日
- 読了時間: 23分
更新日:7月1日
まずはじめに:ネットショップを作成→|ドメインを購入 →

Amazon でのマルチチャネル販売は、ビジネスを次のステージへ引き上げる絶好の施策です。Amazon の圧倒的な集客力と信頼性を活用すれば、あなたの商品をより多くのユーザーに届けることができます。
ただし、成功のポイントは「自社ECサイトとのスムーズな連携」です。連携が複雑だったり、出品管理が煩雑だと、運用の負担が増える可能性があります。
しかし Wix でネットショップを作成する場合は心配はいりません。自社ネットショップを Wix で構築していれば、数クリックでAmazonと簡単に連携。商品をスムーズに出品・販売でき、複数チャネルでの販売を効率化できます。これにより、日々の運用負担を減らしながら、販売機会を最大化できます。
この記事では、初心者でも迷わず実践できる「Amazon出品の手順」をわかりやすく解説します。オンライン販売を次のステージに進めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
もっと詳しく → EC サイトの作り方 → ネットショップの始め方
Amazon への出品方法と基本手順
今のビジネスと Amazon の相性が良いと判断したら、以下のステップに従ってスタートしてみましょう。
01. Amazon 出品用アカウントの解説
Amazon で商品を販売するには、「買い物するだけのアカウント」とは別に「出品用アカウント」を作る必要があります。ここでは、はじめて出品する人でも迷わないよう、手順と準備方法をわかりやすく解説します。
Amazonセラーセントラルにアクセス まずは Amazon セラーセントラルにアクセスして、「出品用アカウントを作成」します。スマホでも OK ですが、登録作業はパソコンの方がスムーズに進められるのでおすすめです。
必要な書類・情報を用意しておく ・本人確認書類(顔写真つきの運転免許証 or パスポート) ・銀行口座情報(売上金の振込先)
・クレジットカード情報(月額費用などの支払い用)
・電話番号とメールアドレス(確認用コードが届きます) この4つをあらかじめ手元に用意しておくと、10〜15分ほどで登録が完了します。
出品プランの選択 Amazonでは2つの出品プランがあります。 ・小口出品:無料(1商品売れるごとに100円+手数料) 売る数が少ない人向け
・大口出品:月額4,900円(税込)本格的に販売する人向け(1商品ごとの手数料なし) 月に50商品以上売る予定があるなら「大口出品」がお得です。反対に「まずはお試しで出品してみたい」という方は、小口出品から始めて、あとからプラン変更も可能です。
審査の結果連絡を確認 登録が終わると、Amazonから審査の連絡がメールで届きます(通常1~3営業日以内)。審査が通ったら、いよいよ販売者プロフィールを設定し、商品を登録して販売スタートです。
Wix で自社ネットショップを運用している場合は、アカウント作成後に、 Wix アカウントと Amazon の出品者アカウントを連携できます。Wix と Amazon 出品者アカウントを統合しすることで、自動的に商品カタログを Amazon にインポートできます。手作業でのデータ入力や同じ作業の繰り返しをせず、商品登録が可能です。

02. 販売者プロフィールと初期設定
初期設定は面倒に感じるかもしれませんが、「売れる準備」と「トラブル回避」のためにとても大切です。とくに販売者情報は購入者からの信頼を得る第一歩として、以下の手順に従って設定漏れがないか確認しましょう。
販売者プロフィールの設定
まずは、「どんな人・お店が販売しているのか?」をAmazonの購入者にわかりやすく伝える販売者プロフィールを作成しましょう。
入力する主な項目
・販売者名(ストア名):購入者に表示される名前です。屋号やブランド名でも問題ありません。
・店舗の所在地・連絡先:お客様からの問い合わせ用。ビジネス用のメールアドレスを登録すると安心です。
・事業者情報の公開(特定商取引法に基づく表示):日本国内で販売する場合、法律で表示が義務づけられています。
注:個人事業主の場合本名または正式な事業名で登録しましょう。
銀行口座と請求先の登録
・銀行口座情報:Amazonの売上金は毎月この口座に振り込まれます。普段使っている銀行でも問題ありませんが、ビジネス用口座があると経理管理がラクになります。
・請求先住所とクレジットカード情報:月額費用や手数料などの決済に使われます。登録時に入力した内容で変更なければスキップしてOKです。
配送設定(FBAまたは自己発送)
出品する商品の「配送方法」をここで選択します。あなたの運営スタイルに合わせて、FBAか自己発送のどちらか、または両方を選びましょう。 このあと詳しく解説しますが、最初は自己発送で始めて、人気商品は FBA へ切り替えるのもおすすめです。
・FBA(Amazonが発送を代行):倉庫に商品を送っておけば、あとはAmazonが発送から返品対応までやってくれます。
・自己発送(自分で発送):注文が入ったら、自分で梱包して発送します。
返品ポリシーとカスタマー対応の設定
Amazonでは、購入者都合の返品にも対応する必要があります。
FBA を使う場合は Amazon が対応してくれますが、自己発送の場合は返品先の住所を設定する必要があります。返品方法や返金のルールも、自社で決めて設定可能です。特に返品・返金の対応スピードは、購入者レビューに直結する重要ポイントなので、ルールを明確にしておきましょう。
03. 商品登録とカタログ作成
出品アカウントと初期設定ができたら、いよいよ商品を Amazon に出品していきます。このステップで、あなたの商品が Amazon の検索に表示され、購入される準備が整います。
Amazon での商品登録には、以下の 3 つの方法があります。必要な方法を選択しましょう。
すでに Amazon にある商品に「相乗り出品(ASIN)」する場合
Amazon上に同じ商品がすでに登録されている場合、その商品ページを使ってあなたの商品を出品できます。これを「相乗り出品」と呼びます。たとえば、有名ブランドのスマホケースや、市販の調味料などの汎用的な製品で利用できます。
メリット
・商品ページを1から作る必要がない
・商品の検索順位や評価を引き継げる
・スピーディーに出品できる
注意点
同じ商品の場合、価格・在庫・配送スピードで競合と差別化しないと売れにくいことがあります。また、商品説明の内容を変更するためにはサポートチケットを提出する必要があります。
新しい商品ページを作成(独自商品・自社ブランド)
オリジナル商品、自作グッズ、小ロット生産品などは、自分で1から商品ページを作成する必要があります。これを「新規カタログ登録」と呼びます。
「新規カタログ登録」に必要な情報
・商品名(タイトル)
・ブランド名(自社名でも可)
・JANコード(バーコード)※ない場合は申請で免除も可
・商品の仕様(サイズ・カラー・素材など)
・商品説明(使い方、メリットなど)
・商品画像(白背景・高画質がベスト)
JANコードがないときは?
自作商品などでバーコードがない場合、Amazon に「JANコード免除申請」ができます。
申請先:セラーセントラル > ヘルプ > JANコード免除
→ 審査には1〜3営業日。申請時には商品写真やブランド名の証明が必要です。
Wix ストアから商品を出品
Wix をお使いの場合は、Wix ストアのカタログから Amazon に出品したい商品を選択します。「相乗り出品」および「新規カタログ登録」どちらも Wix から行うことができます。
また必要に応じて、Amazon の商品詳細を Wix から編集することが可能です。例えば Amazon に掲載する商品価格を変更する場合、まず Wix の中で価格を設定します。次に「公開」を押して Amazon に詳細を送信するだけで、簡単に変更できます。
商品登録の流れ
1.セラーセントラルにログイン
2.メニュー > 在庫 > 商品の登録を選択
3.「既存商品を探す」または「新しい商品を作成する」
4.必要情報を入力し、出品条件(価格・在庫数・配送方法)を設定
5.保存して登録完了
提供する商品が安全で、すべての法規制や Amazon のポリシーに準拠していることを必ず確認してください。登録した商品は審査のあと(数時間〜1日以内)でAmazonに公開されます。

04. 商品ページの最適化
ただ商品を登録するだけでは、売上にはつながりません。多くの競合商品が並ぶ中で、購入の決め手となるのは商品ページの内容です。 そこで、商品ページを魅力的に最適化ことが売上アップのカギになります。
Amazon は質の良い商品を優先して表示するアルゴリズムがあり、キーワード、画像、説明文などの質が良いほど「検索に表示されやすく」なる確率が上がります。以下に、Amazonの商品ページを強化する7つのヒントをご紹介します。
タイトル(商品名) タイトル(商品名)は、購入者に商品詳細ページを見てもらうための重要な入口です。正しい構成で、検索キーワードを意識して考えましょう。 構成:ブランド名+商品名+特徴(素材・サイズ・色など)+型番
文字数: 60〜80 文字以内で簡潔にまとめましょう。 検索キーワード:検索ボリュームの大きいキーワードを使用しましょう。
Jungle Scout、Google キーワード プランナー、セラーアプリなど、キーワードリサーチ支援ツールを活用しましょう。アプリが競合他社を調査し、商品に最適なキーワードを見つけてくれます。
商品画像 ECサイトにおいて、商品写真は文章よりも直接的に訴求できる重要な要素です。 白背景:メイン画像の背景は白のみ(Amazon 出品ルール) 画像サイズ:2,000ピクセル×2,000ピクセルが推奨されています。 画像数:最低5枚、できれば最大数の9枚の画像をアップしましょう。
使用画:サイズ感や使用シーン、手に持ったイメージなども入れましょう。 スマホ表示:スマホで見ても伝わる大きさ・構図を意識しましょう
さらに詳しいヒントは、商品写真の撮影に関するガイドをご覧ください。
商品仕様セクションの充実
商品の主な特徴を5項目まで登録することができます。「箇条書き」で完結にまとめることで、商品の良さを様々な側面から伝えることができます。さらに、商品についての詳細な情報を提供することで購入へとつながる可能性が高まります。
メリットの追加:商品のセールスポイントを伝えましょう。単に機能に焦点を当てるのではなく、その商品を所有することのメリットを伝えることが重要です。 バリューを説明:「どのような価値をもたらすか?」「他と何が違うのか?」「他の類似製品と比較すると?」など、その商品が購入者の生活をどのように変えるかがわかるようにしましょう。
検索キーワードの登録
セラーセントラルから「検索キーワード」欄に入力可能です。商品ページに表示はされませんが、検索には影響するため、必ず追加しましょう。関連するワードや別の言い方、英語表記なども含めることがポイントです。
価格を設定する
価格の設定段階では、利益を妥協せずに、競争力のある価格にしたいと考えるでしょう。同一カテゴリーで売れ筋の商品を調べて、他の販売者がいくらで販売しているかを確認してみましょう。既存の販売データを分析したり、前述のツールを使って、価格戦略を立てることが重要です。
Amazon の価格が店舗での価格とかけ離れないように注意してください。他の場所で同じ商品をもっと安く購入できる場合、出品した商品がうまくランク付けされなかったり、表示されなくなる可能性があります。
05. フルフィルメント方法を選択(FBA と自己発送)
Amazonで商品を出品する際、必ず選ばなければいけないのが「配送方法」です。ここでは、2つの選択肢である FBA(フルフィルメント by Amazon)と 自己発送(FBM) の違いを、わかりやすく整理します。
フルフィルメント by Amazon (FBA) フルフィルメントとカスタマーサービスを Amazon に委託します。自社で行うことは、Amazon のフルフィルメントセンターに商品を発送するだけです。
自社配送(FBM)倉庫保管から出荷、梱包、返品処理まで、すべてを自社で行います。
FBA は Amazon の人気のあるカテゴリーで販売を行うにはほぼ必須の条件といってもいいでしょう。もちろん、特定の商品にのみ FBA を利用するというハイブリッドな選択肢を選ぶこともできます。
FBA の最大の利点は、商品をプライム対象商品にすることでランキングがあがり、ショッピングカートボックス獲得で有利になることです。他にも、FBA は非常に競争力のある配送価格を提供しているため、他の配送パートナーや運送業者を利用するよりも配送コストを大幅に節約することができます。
しかし、注意すべき課題もあります。Amazon が大幅に FBA の保管制限を引き下げたため、これが売上に影響しているという例が出品者から報告されています。Amazon が在庫商品を保管し、返品商品の処理(処分か再販売か)を決定し、保管スペースを制限できるため、出品者はビジネスを自身で管理することが難しくなります。
06. 商品を公開し、販売を始める
上記の手順が完了したら、Amazon に商品ページを公開することができます。しかし「公開」ボタンを押したら終わりではありません。以下のチャネルを利用して、商品ページへのトラフィックを増やしましょう。
Amazon 広告 商品の PPC(ペイパークリック)広告を作成し、ターゲットオーディエンスが検索することが予想される主要キーワードを絞ります。これらのスポンサー広告は、検索結果や他の商品ページにおすすめ商品として表示されます。Amazon PPC 広告にはスポンサープロダクト広告、スポンサーブランド広告、商品ディスプレイ広告の3つのタイプがあります。
SNS 自社のターゲットオーディエンスに適した SNS チャネルを選択し、EC ビジネスの認知度を高めるためのコンテンツ戦略を構築します。商品に目がとまり、顧客を誘導するような魅力的なコンテンツを自社オンラインストアや Amazon の商品ページに作成しましょう。Amazon のアフィリエイトリンクを使って SNS のインフルエンサーに商品を宣伝してもらい、その売上に応じたコミッションを支払います。
Amazon のバッジ Amazon は、買い物客が購入を決断するのに役立つようにデザインされた様々なバッジを作成しています。プロフェッショナル・プランの出品者のみが利用できるこのバッジ(リボン)は、検索エンジンの検索結果ページ(SERP)や商品ページに表示されます。獲得に時間と労力を要するものもありますが、いずれもお店のトラフィックと売上にプラスの影響を与えます。
Amazon's Choice 出品者がこのバッジを購入・申請することはできません。これは、カスタマージャーニーを合理化するために特別に設計されたアルゴリズムによって選ばれた「おすすめ商品」です。これを獲得するには、他商品より購入しやすい価格であり、評価が高く、在庫があり、すぐに発送ができる商品でなければなりません。
プロモーションとクーポン セールは消費者にとって常に魅力的なオファーです。送料無料、割引、季節限定プロモーションなどのインセンティブを提供して購入者の注目を集めましょう。無料で使うことができるプロモコードや割引は、購入客を惹きつけますが商品ページ内でしか表示されません。これに対して、クーポンコードは検索結果画面に表示されますが、利用された各クーポンに対する手数料が発生します。価格プロモーションを利用するべきかどうかは、これらの内訳を計算してから判断することをお勧めします。
タイムセール、限定セール Amazon のセール期間中は、在庫がある限り割引商品を購入するよう購入客に働きかけます。セールページでの表示頻度が高いため、出品者は参加手数料を支払わなければなりませんが、売上は保証されません。キャンペーンの結果が良くても悪くても、手数料の支払いは必要です。
Amazon 出品前の5つの検討事項
01. 利用者
すべての人が Amazon を利用していると思いがちですが、実際には他の販売チャネルと同様、Amazon には独自の顧客層があります。
今年の最初に Business Insider が分析会社の Numerator と共同で行った調査の結果、典型的な Amazon の顧客像は、80,000ドルの収入がある、南東部に住む大卒の既婚女性であることがわかりました。同レポートによると、これらの利用者の多くが35歳から44歳、または55歳から64歳で、買い物に費やす予算の9%を Amazon で消費しているとしています。
これは次の Similarweb の調査結果とも一致しています。
Amazon.com 利用者の60%は女性、男性は40%
購入者の25%が25歳から34歳、21.6%が45歳から54歳、16.3%が55歳から64歳
利用者の70.2%が大卒以上
39.5%の世帯年収が10万ドルを超え、29.9%が5万ドル以上10万ドル未満、30.6%が5万ドル未満
Amazon の購入者の平均世帯人数は2人
このチャネルを選ぶ前に、リーチしたい層が Amazon のユーザーと一致しているかどうかを確認し、それに応じて期待値を設定してください。
02. 商品のカテゴリー
30以上の主要な商品カテゴリーと25,000以上のサブカテゴリーを持つ Amazon は、エブリシング・ストア(何でも買える店)として知られています。とはいえ、すべてのカテゴリーが同じように作られているわけではありません。他よりも注目度の高いものもありますし、厳しく規制されていることもあります。また、ランクインしやすかったり(つまり競合が少ない)、または多くの利益を得られるものもあります。
ターゲットとするカテゴリーの性質をよく調べて理解するようにしましょう。関連する検索ページやカテゴリーページの上位に表示されている商品ページをみたり、Amazon の売れ筋ランキングをチェックしましょう。人気商品を出品する場合は、商品ページに移動して「Amazonの他の出品者」セクションをチェックすることで、自分がどのような出品者と競合しているかを確認することができます。
Jungle Scout によると、人気のあるカテゴリー(販売者数による)のトップ10は次のようになっています。
ホーム&キッチン
ビューティ&パーソナルケア
おもちゃ&ゲーム
ファッション
健康、家庭用品、ベビーケア
スポーツ&アウトドア
手芸・画材
本
キッチン&ダイニング
ベビー
03. 出品者の要件
実際、誰でも Amazon に参加することができます。しかし、厳しいパフォーマンス基準に基づきサードパーティ販売者としての評価が行われます。具体的には、次の数字を維持することが求められます。
受注不良率(ODR)1%以下 チャージバック処理数、ネガティブフィードバック数などに基づく
フルフィルメント前キャンセル率2.5%以下 製品出荷前にキャンセルした注文数に基づく
出荷遅延率(LSR)4%未満 出荷確認書の遅延または紛失の件数に基づく
有効トラッキング率(VTR)95%以上 アップロードしたトラッキング番号が有効であることを確認する
もちろん、これらの基準を常に満たすような体制を整えておくことは言うまでもありません。評価が良くないと、出品を制限されたり、最悪の場合はアカウントの停止につながることがあります。
04. Amazon で販売する際の費用
Amazon での業務に本気で取り組むのであれば、月額4,900円の大口出品プランに申し込むことをお勧めします。このプランでは、セラーセントラルの便利なツールを利用できるほか、ショッピングカートボックスを獲得する資格が得られます(これは出品者にとって不可欠な機能です)。
毎月の利用料に加え、商品が売れるたびに紹介料を支払う必要があります。正確な金額は商品カテゴリーによって異なりますが、通常、商品の総販売価格の8%から15%になります。
05. Amazon で競争する際の費用
必要な費用以外にも、競合の多いAmazon のマーケットプレイスで勝ち抜いていくためにかかる費用があります。これらを紹介します。
Amazon FBA 手数料 Amazon 販売者の92%が FBA を利用しており、フルフィルメントプログラムにはほぼ全員が参加しています。現在、サードパーティ出品者が出品に「プライム」バッジを付ける唯一の方法であり(Amazonは以前、セラー・フルフィルド・プライムオプションを提供していましたが、現在は新規登録を受け付けていません)、ほとんどのカテゴリーでショッピングカートボックスを獲得することができます。FBAには様々な配送料や保管料がかかります。
広告料 出品者の約3分の2は、Amazon のスポンサープロダクト広告を通じて商品を宣伝しています。クリック課金型(PPC)広告で、ターゲットとするキーワードの競争力によって費用が異なります。
Amazon への出品の長所と短所
上記に加え、Amazon での出品には長所と短所があります。すべての短所が Amazon 特有のものというわけではなく、その多くはどのサードパーティのマーケットプレイスで販売する場合にも生じますが、それでも注意が必要です。
長所
リーチが膨大 Amazon の世界的なプレゼンスとリーチは、商品への多くの新しいトラフィックをもたらし、最終的には売上につながります。
チャネルの信頼性が高い Amazon は適正価格で購入者に優しいマーケットプレイスという評判があるため、新規顧客の信頼を得やすいプラットフォームです。
競争の優位性がある Amazon では購入者が商品を比較し、あらゆる選択肢を検討します。つまり、購入する場所はどこであれ、その商品はニーズが高いものであることがわかります。
利用者がオープン 消費者の65%が、Amazon のようなマーケットプレイスで初めて名前を聞いた販売者から購入することに抵抗がないと回答しており、平等な場所であることがわかります。
短所
コントロールしにくい Amazon には独自のアルゴリズム、プロセス、要件(価格設定、出品、フルフィルメントなど)があり、販売権を維持するためにはこれらを遵守しなければなりません。
情報の公開 Amazon は、出品者が何を売っているのか、最も収益性が高いものは何か、サプライヤーは誰なのかを知っています。さらに、競合商品を作るためにこの情報を使う可能性もあります。
競合が多い Amazon での出品は誰でも始めることができますが、出品者のわずか1パーセントのみが毎月10万ドル以上の売上を上げている状況です。つまり、一夜にしての成功はなく、長期戦で取り組む必要があります。
ブランドの希薄化 マーケットプレイスでは、検索の多くがノーブランドであるため、リピーターを獲得したり、顧客のロイヤリティを Amazon から出品者のブランドへ振り向けたりすることは難しいかもしれません。しかし、商品を出品する前に Amazon ブランドレジストリに登録することで、商品とブランド名を関連付けやすくなります。
手数料がかかる フルフィルメントに FBA を利用している場合は特に、Amazon 出品者手数料を避けるのは難しいでしょう。
Amazon の出品についてよくある質問
Q1. Amazon で出品を始めるときに手数料はかかりますか?
A. はい、Amazonでは出品に関連する手数料があります。月額登録料は無料または 4,900 円で、基本成約料は1点売れるごとに100円または無料です。 それらとは別に、8%~15%の販売手数料がかかります。この手数料は出品者アカウントの種類や販売する商品によって異なります。例えば、Amazon は、Amazon マーケットプレイスで販売されるほとんどの商品について、販売価格の15%を紹介料として徴収しています。また、商品の出品、保管、発送にも手数料がかかります。
Q2. Amazon での出品で収益を得られますか?
A. Amazon で出品することで収益を得ることはできますが、まずリサーチと計画を事前にしっかりとしておくことが重要です。Amazon にはライバルが多いので、商品を差別化し、目立つための方法を見つける必要があるでしょう。競争力のある価格設定も重要なポイントです。
Q3. 誰でも Amazon で出品できますか?
A. すべての人が Amazon で出品できるわけではありません。Amazon には、マーケットプレイスで販売するために出品者が満たさなければならない要件がいくつかあります。これらの要件の一例として、有効なクレジットカードを持っていること、サポートされている国に所在していること、十分に高いフィードバック評価を持っていることなどがあります。
Q4. Amazon に出品する際のアドバイスはありますか?
Amazon に出品する際には、次のことを念頭に置いておきましょう。
適切な製品を選ぶこと:Amazon で販売する商品を選ぶ際には、需要、競合、収益性、そして出品者自身の専門知識を考慮することが重要です。
競争力のある価格を設定すること:価格は、同様の製品を販売する他の販売者と比べて競争力のあるものでなければなりません。
優れた顧客サービスを提供すること:利用者からの問い合わせに迅速かつ正確に対応すること、返品や返金に迅速かつ丁寧に対応すること、商品を期限通りに発送することなどがあります。
商品をマーケティングすること:Amazonでは、商品リスト、検索エンジン最適化(SEO)、有料広告など、さまざまなチャネルを通じて商品を販売することができます。
Q5. 自社ストアとは別にAmazonで販売するメリットとは?
マルチチャネル戦略には、次のような多くの利点があります。
顧客獲得を1つの販売チャネルに依存しない。
世界中の Amazon ユーザーの目に留まることで、知名度が上がるチャンスがある。
オンラインストアがあることでブランドの信頼につながる。Amazon で商品を見たユーザーが自社の EC サイトで詳細を確認することがある。
Q6.選ぶべき Amazon セラーツールは?
Amazon セラーツールとは、Amazon でのビジネスを成長させ、作業を効率化するために設計されたサードパーティのソフトウェアソリューションです。これを利用することで、出品者の多い市場で競合店との差別化を図ることができます。
人気の高いツールには次のようなものがあります。
Jungle Scout Amazon 出品者が販売する商品の検索、サプライヤーの調達、リストの最適化、在庫と売上の管理などを支援するワンストップ・プラットフォーム。
Google キーワード プランナービジネスで使えるキーワード候補の検索に役立つプラットフォーム。
セラーアプリ Amazon ストアのマーケティング、セールス、オペレーションを分析し、最適化するためのツール群を提供する分析ソフトウェアアプリ。
Q7. Amazon でレビューを増やすには?
Amazon は商品レビューを依頼するメールを購入者に自動で送るため、レビューを得るために技術的にするべきことは特にありません。レビューを増やす方法は他にもありますが、Amazon のコミュニティガイドラインでは、購入者に報酬を渡して良いレビューを書いてもらうような行為を禁止しています。
そこでレビューを獲得するためにできることをいくつか紹介します。
Amazon の Vine プログラムは、Amazon ブランドに商品を登録している、レビューが30件未満の出品者を対象としています。この Vine プログラムでは、出品者が在庫から30ユニットを提供します。選ばれた Vine のレビュアーに商品が無料で提供され、これを試したユーザーがレビューを書きます。
Amazon の「レビューをリクエストする」ボタンを使って、セラーセントラルにレビューを依頼します。購入から4~30日以内であれば、各注文に対してレビューを依頼することができます。
商品を送る際にレビューを依頼するカードを入れます。このようなパーソナルなお願いをすることで、ユーザーからのフィードバックをもらいやすくします。何もしなくてもレビューを獲得できるように、最適なユーザー体験を提供することも忘れないようにしましょう。
誠実な対応を心がけましょう。あらゆる質問、問題、不明点に迅速かつプロフェッショナルに対応してください。
商品詳細ページのカスタマーレビューに返信しましょう。問題を解決する必要がある場合は、Amazon の購入者・販売者メッセージサービスを通じて連絡してもらいましょう。
悪い評価を受けた場合は、全額または一部の返金や商品の交換などの補償を交渉することができます。
Amazon のセラーセントラルでパフォーマンスをトラッキングしてください。
フィードバックを受け入れて、ビジネスの改善に役立てましょう。否定的なフィードバックを何度も受けている部分については変更を検討してください。
まとめ
Amazon を活用してネットショップの販路を拡大することは、ビジネスの成長におおきく影響します。この記事を参考に、Amazon への出品を始め、さらなる販路拡大をめざしませんか?
Wix でネットショップを作成すると一つのプラットフォームから必要な機能をすべて一元管理することができます。さっそく、おしゃれな EC サイトテンプレートから、実際にネットショップを作成してみましょう。
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この記事を書いた人

下瀬 美幸(Miyuki Shimose) Wix 公式ブログ編集者/ SEO エキスパート•ブログライター