2016年3月10日7 分

簡単にコピーライト表記(ウォーターマーク)を追加し、画像を保護する方法

最終更新: 11月27日

まずはじめに:ポートフォリオを作成 →|ドメインを取得 →

フォトグラファー、アーティスト、デザイナーなど、画像や映像などを制作している方にとって、オンラインで作品を公開することは、多くの人に作品を見てもらうためにも不可欠です。ただ、同時に他のインターネットユーザーに著作権を侵害されるリスクがあるのも事実。

そこで、画像などのデジタルコンテンツに「コピーライト表記」を加えましょう。コピーライト表記は、著作権保護のためだけでなく、あなたの名前を広めてくれるブランディング戦略としても効果的です。画像が様々なメディアを通して紹介されれば、あなたの画像が広告塔として活躍してくれることでしょう。今回は、コピーライト表記の正しい使い方から、ユーザーからのリクエストでWixが開発した画像保護の為の無料アプリまで全てご紹介します。

すでにポートフォリオサイトはお持ちですか?思いのままに制作できる Wix の Web デザインツールでおしゃれなホームページを作成しましょう。もちろん、無料でポートフォリオを作成に必要な機能も満載です。

コピーライト表記とは?本当に必要なの?

コピーライト表記は、作品の所有権を示す重要な手段です。Cを丸で囲んだ、いわゆる丸Cマーク(©)で表され、「© 2024 Wix․com 」のような形式で一般的に表示されています。コピーライト表記は作品の所有権を表すだけでなく以下の効果があります。

1. 所有者の明示: 誰がその作品の権利者であるかを明確にし、不正利用者への抑止力となります。

2. 法的根拠の強化: 日本は「ベルヌ条約」に加入していることから、著作物を創作した時点で著作権が自動的に発生するようになっているので、©マークの表示がないから著作権が主張できないということはありません。しかし、表記を加えることで裁判などでの立証が容易になります。また、「無断で使わないでください」という意思表示をすることで、無断利用への抑止力が働くことから、多くの方が写真などに著作権マークをつけています。

3. ブランドイメージの向上: 専門的で信頼感のある印象を与えられます。

ただしコピーライト表記をポートフォリオサイトに追加するだけでは、不正利用を完全に防ぐのは困難です。そのため、視覚的な防衛策として「透かし(ウォーターマーク)」として多くのクリエイターに利用されています。

コピーライト表記を画像に追加する目的とは

コピーライト表記は、作品の所有権を示す重要な手段ですが、それだけでなく、ウォーターマークとして画像についかすることで、以下のような効果が期待できます。

1. 不正利用防止

ウォーターマークが入った画像は、無断で商用利用や再配布されにくくなります。不正利用者に対して「これは保護されている」というメッセージを伝えることができます。

2. ブランド保護や宣伝効果

特にロゴを使ったウォーターマークは、画像が拡散される際にブランド認知を高める効果があります。SNSなどで画像がシェアされた場合も、ウォーターマークによって自分の作品だと一目で分かります。

3. AI 学習への対抗策

近年、AI がインターネット上の画像を学習データとして使用するケースが増えています。ウォーターマークを入れることで、AIがその画像を認識しにくくする効果が期待されています。

もっと詳しく▼

AI(人工知能)の仕組みとは」や「人工知能(AI)種類とは」など、AIに関するお役立ち情報についても、ぜひご覧ください。

コピーライト表記を透かし(ウォーターマーク)として画像に追加する際の注意点

画像全体をカバーするコピーライト表記は、閲覧者に画像を盗まれること可能性を低くしますが、単にサイトやソーシャルメディア上であなたの作品を楽しみたい人をも遠ざけてしまう恐れがあります。画像の下、上、角などに、控えめに、ただし著作権侵害を防止するという本来の目的を果たすために、ある程度、人の目に付くところに追加してください。

コピーライト表示に必要なものは、以下の3点です。順番は入れ替わっても問題ありません。写真などに記載する際には、スペースが限られていると思いますので、すっきり必要な事項のみを記入し、一行を超えないように注意しましょう。

1.©マーク

2.最初の発行年

3.著作権者の名前

例:© 2028 Wixcom Ltd.

あなたの作品は、それぞれ色使いやサイズが異なると思いますので、それに合わせて、コピーライト表示も調節できるように準備が必要です。少なくても、2色のパターン(暗い画像用と明るい画像用)や2つのレイアウトを用意しておくと良いでしょう。いずれにしても、必要に応じて、編集できるフォーマットで保存しておくことをおススメします。

PhotoShop などの有料画像編集ソフトフェアを使って、多数の画像に一斉にコピーライト表示を追加したい場合は、追加後に画像を再確認することをお忘れなく!綺麗なモデルさんを撮影しても、顔に©マークが入ってしまっては、せっかくの作品が台無しです。

コピーライトを透かし(ウォーターマーク)として画像に追加する方法

ウォーターマークを画像に追加する方法は、便利な Wix ツールを使うことで簡単に実現できます。以下に Wix の画像編集ツールで透かし(ウォーターマーク)を追加する具体的な手順を紹介します。

Wix フォトスタジオを使ってウォーターマークを追加する手順

1. Wix にログインまたは無料アカウントを作成する

2. Wixエディタの検索窓から「メディア管理」を検索

3. 画像をアップロードし、「アクション」メニューからクロップ・編集を選択し、フォトスタジオを起動

4. テキストを調整

デザインメニューを使用して、テキスト色や「透過度」を背景に馴染むよう調整。(30%~50%が一般的)。

5. 画像を保存

保存したら、そのままホームページに画像を追加できます。また、 Web サイト に追加された画像は、自動的にホームページに最適化されます。ぜひ、便利な機能をお試しください。

また、2024年より、Wix と Adobe の提携により、Wix エディタ上で Adobe Express が利用できるようになりました。高品質な画像やオーディオを提供する Adobe Stock や、数千ものフォントを提供している Adobe Fonts も Adobe Express の編集画面から直接使えます。これらの特長を活かして、様々な素材を組み合わせて思い通りのデザインを作成できます。もちろん、テキストやロゴを保存しておくことで簡単に透かし(ウォーターマーク)の追加も可能です。

もっと詳しく▼

WixとAdobe Expressとの連携機能」について詳しく解説しています。

画像のダウンロードも防ぐことができる!Wix アプリ「右クリック保護」

Wixでポートフォリオサイトを作成した方は、Wixが開発した新アプリ「右クリック保護」を使うのが、無断ダウンロードを防ぐのに、一番効果的な方法です。このアプリを使うことで、右クリック自体を禁止することができるからです。もちろん、無料で使用可能です。

1.まずこちらをクリックし、アプリをサイトに追加してください。

2.「© コピーライト」という文字がサイトのフッターに表示されます。

3.「© コピーライト」→ 設定をクリック。

4.「編集」という水色のボタンをクリック。

5.「タグライン」の部分に自分の好きなコピーライト表記をタイプします。

6.タイプ後、「閉じる」という水色のボタンをクリック。これで完了です!

※ Rマーク、TMマークが何かを知りたい方は、こちらのサイトを参考にしてください。
 
※ 必要に応じて、コピーライト表記の色やフォントの種類も変更可能です。

上記6つの作業が完了した後、サイトをPreviewで見てみてください。写真を右クリックしても、コピーライトが表示されるだけで、写真の保存ができなくなったことが確認できると思います。

写真家、アーティスト、イラストレーターなど、様々なサイトなどにぴったりなツールだと思いますので、是非ご活用ください。

さあ、Wixで無料のポートフォリオサイトを作成してみましょう。
 
無断ダウンロードを防ぎたい方は「右クリック保護」アプリを追加するのを忘れずに

おすすめ関連記事

ライター: Wix Team