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ファイル形式や拡張子とは?8つの代表的な画像ファイル拡張子の違いを解説

  • 執筆者の写真: Miyuki Shimose
    Miyuki Shimose
  • 2024年1月31日
  • 読了時間: 10分

更新日:10月23日

ファイル形式とは?6つの代表的な画像拡張子を解説

「.jpg」「.png」「.pdf」など、ファイル名の最後についているこの謎の文字列、「正直これは一体何だろう?」と思ったことはありませんか?


これらは「拡張子」と呼ばれるもので、コンピューターがファイルの種類を識別するための情報です。画像ファイルには様々な形式があり、用途によって最適な選択が変わってきます。間違ったファイル形式を選ぶと、画像が荒れたり、Web サイトの表示速度が遅くなったりする原因にもなります。


今回はデジタルに詳しくない方でも安心して使いこなせるよう、ファイル形式と拡張子の基本から、代表的な画像ファイル形式の特徴、そして状況に応じた最適な選び方まで徹底解説します。


とくに、ホームページに画像や動画を利用する場合は、サイトのパフォーマンスを落とさないように注意する必要があります。画像をアップロードする際や動画をホームページで共有する際に、最適なファイル形式はなにか確認していきましょう。



ファイル形式と拡張子の基本


ファイル形式とは何か


ファイル形式とは、コンピューター上でデータがどのように保存されているかを定義したものです。文書、画像、動画など、それぞれ異なる形式が存在します。データの構造や圧縮方法によって形式が分かれています。


拡張子の役割


拡張子はファイル名の末尾にピリオドに続いて表示される文字列です。「photo.jpg」なら「.jpg」が拡張子にあたります。この情報によりコンピューターは適切なアプリケーションで自動的にファイルを開けます。


なぜ拡張子を理解する必要があるのか


拡張子の知識があれば、ファイルの互換性問題を解決できます。また用途に合った最適な保存形式を選べるようになります。特に Web サイトや SNS への画像アップロードでは、適切な形式選びが表示速度や画質を左右します。


ファイル形式の種類


ファイル形式には「独自形式」と「標準形式」があります。画像ファイルの多くは標準形式で、異なるデバイスやソフトウェア間での共有が容易です。標準形式のおかげで私たちは様々な環境でファイルを開けるのです。


拡張子変更の注意点


拡張子を変えるだけではファイル形式は変わりません。JPG ファイルの拡張子をPNG に変えても、内部データは元のままです。正しく変換するには専用ツールやソフトウェアが必要になります。



主な画像ファイル形式とその特徴


01. JPEG(Joint Photographic Experts Group)


jpeg

JPEG(またはJPG)は最も広く使われている画像形式です。このファイル形式は、1,677 万色を表現でき、写真のような複雑な色合いの画像に最適です。圧縮率を調整できるため、ファイルサイズと画質のバランスを取りやすいのが特徴です。


JPEG ファイルの人気は、サイズの軽量化と、デジタル使用において十分な高品質を保てることが挙げられます。また、軽量化されたファイルをより速くアップロードできるだけでなく、サイズの制限にかかわらずどのようなプラットフォームにもアップロードすることができます。


ただし、JPEG は「非可逆圧縮」を使用しているため、圧縮するたびに画質が少しずつ劣化します。また透明背景には対応していません。


メリット 軽量ファイル、ほぼすべてのプログラムで表示可能

デメリット 繰り返しの保存で解像度が低下

JPEGに向いている使用場面 Web デザイン、ソーシャルメディア、ポートフォリオ



02. PNG(Portable Network Graphics)


png

PNG は、画像に使用される高品質のファイル形式です。このファイルタイプは、ロスレス圧縮/可逆圧縮に基づいています。つまり、元々の画像の色と形を維持しつつ高品質を保ちます。


JPEG ファイルとは異なり、PNG は透明色の背景を持つ画像にも対応しています。


したがって、ロゴや製品画像の背景を削除する場合は、PNG ファイルとして保存し、それを異なる背景で使用することができます。ただし、PNG のサイズは JPEG ほど軽量ではありません。


したがって、大量の PNG を Web サイトやポートフォリオサイトにアップロードするとストレージの容量がいっぱいになりサイトの読み込み時間が遅くなることから、大量のPNG使用は推奨されません。


メリット 高品質ファイル、透明色の背景を持つ画像に対応

デメリット ファイルが重い(読み込み時間が遅くなり、大量のストレージを占有する)

PNGに向いている使用場面 ロゴ、 Web サイト画像、ソーシャルメディア(プロフィール写真、投稿、カバー写真)



03. GIF(Graphics Interchange Format)


gif

アニメーション画像として知っている方も多いと思います。 GIF ファイルはビットマップ画像の一種で、JPEG や PNG ファイル形式と同様に多数のピクセルで構成されています。このファイルタイプは、ロスレス圧縮アルゴリズムの特別な形式である LZW 圧縮に基づいています。


GIF は、グラデーションではなく、単純な図、図形、ロゴなど、色彩の少ないグラフィックに適しています。


例えば、3色以下のビジネスアイコンなどは、このファイル形式で見栄えがよくなります。また、軽量なファイルサイズなため、どこにでも使用することができます。


しかし、夕日のようなグラデーション要素がある画像は、ファイルのサイズが重くなるだけでなく、色の制限があるため劣化して見えるので適していません。一方、GIFの利点の1つには、PNG ファイルのように透明な背景を持つ画像に対応していることが挙げられます。


メリット 透明色の背景を持つ画像に対応、基本的なアニメーション

デメリット グラデーション要素のある画像に不向き

GIFに向いている使用場面 Facebook や Twitter などの SNS 向けの短いアニメーション



04. PDF(Portable Document Format)


このファイル形式は、オンライン上のドキュメントや印刷目的で使用されます。


これは Adobe が、デバイスやソフトウェアの種類に関係なく、同じ形式で表示されることを目的とし作成したものです。


PDF の信頼性のおかげで、長い文書を作成し、テキストや画像のサイズに関わらず元々のデザインを損なうことなく他人と共有することができます。


PDF ファイルには、テキスト、写真、ベクター画像、動画、音声ファイル、さらにはフォームやボタンなどのインタラクティブな要素が含まれます。


Adobe Photoshop、Adobe Illustrator、Adobe Indesign、Adobe Acrobat から Microsoft Word、Google ドキュメントまで、様々な種類のソフトウェアを使用して PDF を作成することができます。


メリット デバイスに関係なく、すべての書式を保持

デメリット デバイスに PDF リーダーのインストールが必要

PDFに向いている使用場面 オンラインフォーム、文書、印刷目的



05. SVG(Scalable Vector Graphics)


svg

SVG は、ベクター形式としてよく使用される形式です。ベクターとは、幾何学的形状に基づいたデジタルイラストレーションです。ベクターアートは、Adobe Illustrator などのベクターイラストレーションソフトウェアを使用して作成されます。


プロフェッショナルな見栄えに加え、最大の利点は、サイズ変更しても高品質を維持できることです。例えば、あなたのビジネスロゴがベクターであれば、品質を損なうことなく大きな広告サインや小さな名刺へと使用することができます。今日では、すべてのWebブラウザでSVG画像を見ることができます。


印刷目的にも適したフォーマットなので、ロゴ、アイコン、イラストを作成するときは、SVG ファイルとして保存しましょう。また、あなたのビジネスにおいて視覚的素材のためにデザイナーと仕事をしているをする場合は、SVG ファイルバージョンやその他の関連フォーマット( PNG、JPEG など)で送ってもらよう依頼しましょう。


メリット 品質を損なうことなくサイズ変更可能

デメリット SNS のプラットフォームは未対応

SVG に向いている使用場面 グラフィックデザイン、イラスト素材(ロゴ、アイコン、図のイラストレーションなど)



06. MP4(Moving Picture Experts Group)


MP4 は、マルチメディアコンテナフォーマットです。


これは、私たちがインターネットで視聴するほとんどの動画に当てはまります。MP4には、動画、音声、そして字幕を含めることができます。


MP4 の圧縮形式のおかげでファイルが軽量化され、あなたの Web サイトや SNS に簡単にアップロードできるようになります。


また、すべての主要なメディアプレーヤー再生、インターネット上でストリーミングもできるため、視聴するための高度なプログラムは必要ありません。MP4は、あなたの Web サイトや SNS などへ使用する際の動画ファイルとして最適です。


メリット 軽量ファイル、すべての主要メディアプレーヤーで再生可能、ストリーミング可能

デメリット この形式タイプがベストのようです

MP4に向いている使用場面  Web サイトや SNS 上での動画(Facebook、Youtube、Vimeoなど)


07. WebP(Web Picture Format)


Google が開発した次世代形式の WebP は比較的新しい画像形式で、JPEG や PNG より約 30 %小さいファイルサイズながら、同等の画質を実現します。透明背景とアニメーションの両方に対応した万能フォーマットです。


Web サイトの表示速度を向上させるのに効果的ですが、一部の古いブラウザでは対応していない点に注意が必要です。ホームページ制作では積極的に採用されています。


メリット 優れた圧縮効率、透明背景対応、アニメーション対応


デメリット 一部のブラウザでサポートされていない、編集ソフトによっては非対応


WebPに向いている使用場面 Web サイト、Eコマースサイト、オンライン広告



08. HEIF/HEIC(High Efficiency Image Format)


HEIF は Apple の iOS 11 以降で標準採用された新しい画像形式です。JPEG の半分程度のサイズで同等以上の画質を実現し、HDR 写真などの高品質画像にも適しています。


iPhoneやiPadで撮影した写真はデフォルトでこの形式で保存されます。複数の画像やアニメーションも一つのファイルに格納でき、より多くの色情報も保存できます。


ただし、対応ソフトウェアがまだ限られるため、共有時には自動的にJPEG に変換されることが多いです。Windows PCなど一部のプラットフォームでは専用ソフトがないと閲覧できない互換性の問題があります。


メリット 非常に高い圧縮効率、高画質、HDR対応

デメリット 互換性の制限、専用ソフトが必要な場合がある

HEIF/HEICに向いている使用場面 iOSデバイスでの写真保存、プロフェッショナルな写真編集



まとめ


ファイル形式や拡張子は、デジタルファイルの「容器」のようなものです。今回解説した画像ファイル形式はそれぞれ特徴があり、用途によって使い分けることが大切です。


写真なら JPEG、ロゴや透明背景が必要なら PNG、アニメーションなら GIF、拡大縮小に強いロゴなら SVG、Web サイトの高速化なら WebP が適しています。画像ファイル形式の最適化をするなら、Wix が提供する画像編集ツール Wixel画像変換ツールがおすすめです。


Wix では、画像ファイルの自動最適化機能を搭載しているので、形式について悩む必要がありません。アップロードした画像を自動的に最適な形式に変換し、表示速度とクオリティのバランスが取れた方式でアップロードされます。


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編集者 Wix Team



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