Web業界の今後とは?統計から見るホームページ制作の将来
- Miyuki Shimose

- 2025年11月28日
- 読了時間: 16分
更新日:2025年12月23日

毎日 50 億人以上がインターネットを利用する現代、日本のビジネス環境は大きな転換期を迎えています。
労働人口の減少、サプライチェーンの再構築、AI の台頭による消費者行動のデジタルシフト。これらは企業の「Web プレゼンス(オンラインでの存在感)」に直結する課題です。
かつて「ホームページ」は会社案内やオンラインカタログ程度の役割で十分とされていました。しかしいまや、ホームページを作成することは、信頼性を示す「身分証明書」の作成であり、24時間稼働する「営業ツール」として顧客とのつながりを保つビジネスの「生命線」となっています。
この実態をより深く理解するため、最新の中小企業のホームページに関する統計データを集めました。中小企業のホームページ作成費用から、CMS の市場シェア、中小企業の平均的なサイトのトラフィックまで、あらゆる情報を網羅します。
この記事の概要
この記事では、最新データに基づき、中小企業がホームページを持つことの重要性や、制作・運営にかかる費用、そして市場の動向をわかりやすく解説します。
データから Web 業界の現状を理解し、あなたのビジネスを成長させるための具体的なヒントを見つけていきましょう。
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日本の中小企業におけるデジタル・ディバイド(情報格差)
日本の企業全体を見渡せば、ホームページ開設率は飽和状態にあるように見えます。総務省の通信利用動向調査をはじめとする統計データによれば、大企業を含む全体の開設率は 90 %を超えています。
しかし、解像度を上げて「中小企業・小規模事業者」に焦点を絞ると、全く異なる景色が広がっています。2024 年から 2025 年にかけての最新調査データおよびトレンド分析によると、小規模事業者および中小企業における自社ウェブサイトの保有率は、依然として 50 %〜60 %の水準に留まっています。(出典:総務省『令和5年通信利用動向調査報告書(企業編)』)
これは、日本経済の屋台骨を支える中小企業の約半数が、デジタル空間においては「存在しない」に等しい状態であることを示唆しています。
なぜ中小企業・小規模事業者はホームページを開設しないのか?
多くの経営者がホームページの重要性に気づいていながらも、なかなか開設に踏み出せない、あるいは開設しても放置してしまうのはなぜでしょうか?
Guardian Inc. による調査では 15,000 件以上のデータを分析した結果、中小企業がホームページの制作や運用でつまずいてしまう理由は、技術的な問題よりも「組織と意識」にあることが明らかになりました。
順位 | 阻害要因 | インサイト |
1位 | SEO(検索エンジン最適化)の知識不足・軽視 | 「作れば売れる」という誤解。Webは「自動販売機」ではなく「農場」であり、集客(種まきと水やり)の知識がないため、投資対効果が見えず撤退する。 |
2位 | 経営層の関心、理解の低さ | Webを「総務的な備品」と捉え、「投資すべき資産」と認識していない。決裁権者がデジタル音痴であることが、現場の足かせとなっている。 |
3位 | 運用・改善のためのリソース不足 | 専任担当者が不在で、既存社員が片手間で担当。人手不足が深刻な中小企業において、直接利益を生まない(ように見える)Web業務は後回しにされる。 |
(Guardian Inc.『中小企業がホームページを失敗させる原因ランキングTOP10 』より作成)
なぜ今、ホームページが必要なのか?
「うちの業界にホームページは関係ない」と考えている方もいるかもしれません。
しかし、Google が提唱する「ZMOT(Zero Moment of Truth)」という概念は、2025 年の日本において、ますます重要性を増していくでしょう。 ZMOT(Zero Moment of Truth)とは、消費者が商品やサービスを購入する際、購入前に情報を検索し、比較検討を行う段階を指します。これは、従来の購買プロセス(刺激→店頭→体験)において、刺激と店頭の間に新たに加わった「ゼロの瞬間」とも言えます。
つまり、消費者が店舗を訪れたり、問い合わせの電話をかけたりする前に、すでに勝負が決まっているのです。
情報収集のデジタル化 購入前の行動として、インターネットでの情報収集はもはや呼吸をするように自然な行為です。総務省や民間調査会社のデータによれば、消費者の 70 %以上 がネットショッピングを利用し、購買決定のプロセスにデジタル情報を組み込んでいます。
SNSの検索エンジン化 特に注目すべきは、検索行動の多様化です。2024 年のオンライン消費者実態調査では、28 %の消費者が SNS(Instagram、X、TikTok など)を情報収集の手段として利用していると回答しました。重要なのは、SNS で興味を持った後に、最終的な信頼性を確認するために「公式サイト」を検索するという行動フローが存在することです。つまり、ホームページがないだけで、多くのビジネスチャンスを逃している可能性があるのです。
「スマホのみ」ユーザーが過半数
LINE ヤフー株式会社による 2024 年下期(2025 年発表)の定点調査によると、15〜79 歳全体において、「スマートフォンのみ」でインターネットを利用している人の割合は 53% に達しました 。過半数のユーザーにとって、自宅に PC はなく、あらゆるデジタル体験の入り口も出口もスマートフォンなのです。
「PCを持たない」層の拡大
Web 戦略を立案する上で、最も見落とされがちで、かつ致命的なミスにつながるのが「デバイス利用環境」の認識ギャップです。総務省のデータでも、個人のインターネット利用率はスマートフォン(72.9 %)がパソコン(47.4 %)を 25 ポイント以上を上回っており、この傾向は不可逆的です。経営者がオフィスで PC を使って仕事をしているため、「顧客も PC で自社サイトを見ているだろう」と想定しがちですが、データはその想定を完全に否定しています。
トラフィックシェアに見る「閲覧の質」の違い
一方で、Web サイトへのアクセス数(トラフィックシェア)を見ると、PC の重要性が消滅したわけではないことがわかります。
デバイス | トラフィックシェア | 特徴 |
デスクトップ (PC) | 51.40% | 業務利用、複雑なリサーチ、高額商品の比較検討など、「深い」閲覧に使われる。BtoB 取引では依然として主役。 |
モバイル | 46.42% | 日常的な検索、SNS 経由の流入、店舗検索など。「広い」閲覧に使われる。BtoC および地域密着型ビジネスの主戦場。 |
タブレット | 2.17% | 特定の業務や高齢者層の利用など、ニッチなシェアに留まる。 |
(Statcounter『Desktop vs Mobile vs Tablet Market Share Japan』より作成)
「スマホのみ利用者が 53 %」であるにもかかわらず、「トラフィックシェアではPCが 51 %」であるという一見矛盾するデータは、次のように解釈できます。
スマホユーザー 人数は多いが、滞在時間は短く、アプリ利用(ブラウザ以外)も多いため、Web サイト上のトラフィック総量としては PC と拮抗している。
PCユーザー 人数は劣るが、1人あたりの閲覧ページ数が多く、滞在時間が長い。特に BtoB や高額商材の検討フェーズでは PC が使われる。
結論として、中小企業は「スマホファースト(スマホでの見やすさを最優先)」で設計しつつ、PC での詳細な情報閲覧にも耐えうる「モバイルフレンドリー」なサイドデザインの実装が、選択肢ではなく必須条件となります。
スマホサイトが使いにくいということは、来訪者の半数(53%)に対して「お帰りください」と言っているのと同じだからです。Wix なら、小規模や中小事業者でも、大手に負けないモバイルファーストなホームページが実現できます。
トラフィック(アクセス数)の適正目標値
「ホームページを作ったのに、誰も来ない」という悩みは尽きません。
しかし、多くの経営者が抱く「月間数万トラフィック」というイメージは、中小企業の実態とはかけ離れています。現実的なベンチマークを持つことが、精神衛生上も戦略上も重要です。
基準 | 適正目標値 |
BtoB 企業サイトの平均アクセス数 | 約3,000 アクセス数/月 程度 |
BtoB サイトの訪問者数 | 1,000 〜10,000 ユーザー/月 程度 |
EC サイトのアクセス数目安 | 一般的に10,000 アクセス数/月 程度 |
月間 3,000 アクセス数ということは、1日あたり約 100 アクセス数です。しかし、その 100 人が「自社の商品名を検索して訪れた人」や「地域の関連サービスを探している人」であれば、成約率は極めて高くなります。
中小企業の Web 戦略は、トラフィックという「量」を追うメディア型ではなく、コンバージョン(問い合わせ・購入)という「質」を追うソリューション型であるべきです。
検索ブラウザ市場の勢力図
日本市場におけるブラウザのシェアも、Web サイトの表示確認(検証)において重要です。
Chrome 圧倒的なシェアを持ち、PC・モバイル双方で標準。
Safari (iOS) 日本は iPhone シェアが高いため、Safari での表示崩れがないかの確認は必須です。
Webサイト制作外注費用の相場
中小企業・小規模事業者が Web 制作を外注する場合の費用は、人件費の高騰や求められる機能の高度化により、年々上昇傾向にあります。2025 年時点での一般的な相場観は以下の通りです。
サイト種別 | 規模・機能 | 費用相場 (制作費のみ) | 備考 |
小規模コーポレートサイト | 10〜30ページ | 50万〜150万円 | 最も一般的な価格帯。テンプレート活用の場合は安くなる傾向。 |
飲食店・美容院サイト | 店舗紹介・予約機能 | 40万〜100万円 | 写真や動画のクオリティが重要視されるため、撮影費が嵩む。 |
EC サイト | 決済・商品管理 | 300万円〜 | セキュリティ対策や在庫連携システムが必要なため高額化しやすい。 |
LP(ランディングページ) | 1ページ完結 | 10万〜30万円 | 広告運用の受け皿。デザインとコピーライティングに特化。 |
2025 年のトレンドとして、Web 制作の費用相場は上昇傾向にあります 。これは、単に物価が上がっているだけでなく、Google の検索アルゴリズムに対応するための技術的要件(高速化、モバイル対応、セキュリティ)が高度化し、専門家の工数が増えているためです。
予算が潤沢でない小規模事業者は、前述の Wix などのツールを用いて「自社制作(インハウス化)」することや、補助金(小規模事業者持続化補助金など)を活用することがおすすめです。
直近のホームページ作成費用の内訳
ホームページ作成で特にコストがかかる項目の一つが、ドメイン費用です。Wix の調査によると、その費用は 約 100 円から 10 万円の範囲でした。さらに、ホームページ作成ツールの利用料やレンタルサーバー代を合わせると、運用コストは月額最大約 6 万円に達する場合があります。一方、買い切り型のサービスでは、ウェブデザインやインターフェース費用を含めて、最大約 150 万円かかる可能性があることも分かっています。
これに対し、Wix では「誰もがオンラインで成功できる時代へ」という理念のもと、ホームページ作成にかかる費用を削減するためのさまざまな特典を提供しています。
無料のレンタルサーバーや、プレミアムプラン加入時にドメイン費用が1年間無料になるクーポン、そして中小企業でも新しいウェブサイトを手軽に作れる豊富な無料ホームページテンプレートが含まれます。
また、SSL(Secure Sockets Layer)証明書の維持には年間最大約 1 万 5,000 円かかる場合がありますが、Wix ユーザーであれば標準で無料の SSL 証明書が利用可能です。さらに、Wix の Web制作 AI ツール「AI サイトビルダー」使えば、プロフェッショナルなサイトを無料で構築・編集可能。Web デザインに特化した AI があなたの業種や好みに合わせてカスタマイズされた美しいサイトを自動生成します。
もっと詳しく ▶︎ 「ドメインの取得方法」や「ドメインの取得費用相場」はこちらの記事で解説しています。
Web 制作市場の潮流と予測
「技術者でなければホームページを作れない」という時代は終わりを告げました。ノーコード(プログラミング不要)で Web サイトを構築できる「Web サイトビルダー」市場は、世界規模で急成長を続けています。
直近のホームページ作成ツール市場規模予測
複数の調査機関の予測を統合すると、Web サイトビルダーソフトウェア市場は、2026 年までに 約27億1,000万米ドル(約4,000億円超) 規模に達すると予測されています 。 さらに長期的な予測(2034年)では、市場規模は数倍に膨れ上がると見込まれており、年平均成長率(CAGR)は 7 % 〜 11.8 % という高い水準で推移する見通しです。
この成長を牽引しているのは、世界的な E コマース(EC)の拡大と、中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)需要です。特に、コロナ禍以降、「店舗を持たないビジネス」の立ち上げが急増し、安価かつ迅速にストアを開設できるツールの需要が爆発しました。
Web 制作業界の市場トレンドをどう読むか?
ホームページ作成ツールの市場は、年々拡大しています。中でも、Colorlib の 2024 年のデータは注目に値します。Wix はホームページ作成ツール市場の約 45% のシェアを占め、トレンドを牽引する存在となっています。世界で 800 万以上のサイトが Wix で作られているという事実は、その信頼性の高さを物語っています。
Wix なら AI が業種・好みを学習、あなた専用の美しいサイトを自動生成します。専門的な知識がなくても、トレンドに合った魅力的なホームページを簡単に作成できるのです。
Wix のホスティング市場での存在感
さらに驚くべきは、Web サイトのデータを保管・配信する「Web ホスティング市場」全体における Wix のシェアです。Wix のホスティング市場占有率(2025年)は 3.6 %になります。
一見すると小さな数字に見えますが、この市場は Amazon (AWS)、Google、Microsoft などの巨大クラウドサーバーベンダーが支配する領域です。
その中で、単一のアプリケーションベンダーである Wix が AWS(5.2%)やGoogle(4.5%)に次ぐ規模を持っていることは驚異的です。これは、インターネット上の全 Web サイトのうち、多くが Wix のインフラ上で稼働していることを意味し、中小企業にとって Wix を選ぶことが、もはや「ホームページ作成ツール」の利用ではなく、「信頼できる巨大ビジネスソリューション」の利用と同義になっていることを示しています。

CMS 市場の老舗、WordPress と Wix を比較
一方で、Web サイトのコンテンツ管理システム(CMS)全体を見ると、WordPress が依然として圧倒的な王者です。
全 CMS 市場シェアが 62.7%。
インターネット上の全サイトの 43.3% が WordPress で構築。
Wix
技術的な保守管理を丸投げしたい、デザインを直感的に作りたい、サーバー管理をしたくない企業向け。 WordPress
拡張性を重視する、自社でデータを完全にコントロールしたい、SEOの細かなチューニングを行いたい企業向け。 市場は、この2強による棲み分けが進んでいます。
よくある質問
ホームページを作りたいですが、予算が全くありません。SNS や Google マップだけでも十分でしょうか?
集客の「入り口」としては機能しますが、「信頼の受け皿」としては不十分です。 データが示す通り、SNS で認知した消費者の多くは、最終確認のために検索エンジンで公式サイトを探します。SNS は過去の投稿が流れてしまう「フロー型」ですが、Web サイトは情報を蓄積する「ストック型」です。予算がない場合は、Wix の無料プラン、あるいは月額数千円のプランを使って、会社概要や料金表を掲載した「公式の受け皿」を持つことを強く推奨します。Google マップ(ビジネスプロフィール)の整備は無料かつ効果絶大なので、Web サイトとセットで必ず行ってください。
制作会社の見積もりが 50 〜 150 万円で大きく違います。何が違うのですか?
主に「戦略の深さ」と「人手のかけ方」の違いです。 安い見積もり(50万円以下)は、既存のテンプレートに、貴社から支給された原稿と写真を流し込むだけの「作業代行」であるケースがほとんどです。 一方、高い見積もり(150万円以上)には、競合調査、ターゲット設定、プロのライターによる原稿作成、カメラマンによる撮影、そして SEO 内部対策といった「コンサルティングとクリエイティブの費用」が含まれています。「とりあえず形があればいい」なら安価な方で構いませんが、「Web から問い合わせを増やしたい」という成果を求めるなら、戦略費が含まれているプランの方が、長期的にはコストパフォーマンスが良くなる可能性があります。
「スマホ対応」といいますが、具体的に何をすれば良いですか?
「モバイルフレンドリー」なサイトデザインの実装と「表示速度」の改善です。 PC 用のサイトをスマホで縮小表示させるのではなく、スマホの画面幅に合わせてレイアウトが自動的に最適化される「モバイルフレンドリーデザイン」は必須です。また、スマホユーザーは移動中など通信環境が不安定な場所で見ることも多いため、高画質すぎる画像を避けてページの読み込み速度を速くすること、指でタップしやすいボタンサイズにすることなど、UI(ユーザーインターフェース)の細かな配慮が、53 %のスマホのみユーザーを逃さない鍵となります。
ホームページを作りましたが、全く人が来ません。何が原因でしょうか?
「作った」ことで満足し、「知らせる」努力が不足しているケースが大半です。 Web サイトは、公開した瞬間に人が押し寄せるものではありません。名刺やチラシに URL や QR コードを載せる、Google マップに登録する、SNSからリンクを貼る、ブログで顧客の役に立つ情報を発信して検索順位を上げる(SEO)など、能動的な導線作りが必要です。まずは月間 3,000 トラフィックを目指して、リアルとデジタルの両面から誘導を行ってください。
Web 担当者を雇う余裕がありません。AI でなんとかなりませんか?
完全な自動化はまだ先ですが、AI は強力な「アシスタント」になります。 2025 年現在、Wix には、AI が文章の下書きを作成したり、最適なレイアウトを提案したり、多言語に翻訳したりする機能が標準搭載され始めています。また、顧客からの簡単な質問に自動応答する AI チャットボットも導入可能です。専任担当者を雇う予算がない場合こそ、こうした AI 機能が充実した最新の Web 作成ツールを選ぶことで、「ひとり広報」でも一定レベルの運用が可能になります。
まとめ
今回は、統計データから Web 業界の現状と、中小企業が取るべきアクションについて解説しました。ホームページは、もはや「あれば良い」ものではなく、ビジネス成長のための「不可欠な」ツールです。
データが示すように、顧客は情報を求めており、その期待に応えることが成功への第一歩です。また、高額な費用をかけなくても、プロフェッショナルなサイトを持つことは十分に可能です。
もし、あなたがまだホームページを持っていなかったり、今のサイトに満足していなかったりするなら、今が行動を起こす絶好の機会です。Wix の直感的なホームページ作成ツールなら、誰でも簡単にサイトを作成・公開できます。ビジネスの可能性を広げるために、今日から一歩を踏み出してみませんか。
\本格的なホームページ作成を AI で実現/

▶︎ Wix の機能でできること
この記事を書いた人

下瀬 美幸(Miyuki Shimose)
Wix 公式ブログ編集者/SEO エキスパート



