写真(画像)編集の基本|初心者でもプロっぽく仕上げるコツとは?
- Miyuki Shimose
- 10月2日
- 読了時間: 10分
更新日:2 時間前

せっかく撮った写真なのに、何だか地味に見えてしまう。そんな経験はありませんか。実は、ちょっとした編集で写真の印象は驚くほど変わります。明るさを調整したり、不要な部分をカットしたりするだけで、あなたの写真はぐっと魅力的になるのです。
写真編集の仕方と聞くと、難しそうに感じるかもしれません。しかし、基本的な手順を押さえれば、初心者でもプロのような仕上がりを目指せます。
編集のコツを押さえれば、SNS 映えする画像や、ホームページを作成する際に使える高品質な画像を自分で作れるようになります。
この記事では、写真編集の基本を 8 つのステップで解説します。今すぐパソコンを開いて、お気に入りの写真を選んでみましょう。
写真編集の仕方 8 つの基本ステップ
写真編集の仕方を、8 つの手順に分けて解説します。順番に進めていけば、誰でもプロのような仕上がりを目指せます。

トリミングとサイズ調節で構図を整える
最初に取り組むべきは、トリミングとサイズ変更です。この作業が写真の印象を大きく左右します。
トリミングとは、写真の一部を切り取ることです。画像を切り抜き、余分な空間や気になる要素をカットすれば、被写体に視線を集められます。
たとえば、人物写真で背景が広すぎる場合、トリミングすることで人物が引き立ちます。
サイズ調節も同じくらい重要です。Instagram やFacebook など、それぞれの SNS には推奨サイズがあります。適切なサイズに調整することで、画質を保ちながら最適な表示が可能になります。
三分割法を活用する
トリミング時には、三分割法を意識しましょう。画面を縦横それぞれ 3 等分し、交点に被写体を配置する方法です。この法則に従うと、バランスの取れた構図になります。
必要なツールについて
画像編集には専用のツールが必要ですが、高価なソフトウェアを購入する必要はありません。ブラウザ上で手軽に編集できる無料ツール「Wixel」 なら、明るさの微調整から、印象的な色の変更まで、あなたの思い通りに写真を仕上げられます。
ほかにも、Wix サイトをお持ちの方は、Wix エディタから直接写真編集が可能です。また、Wix と Adobe express との提携により、直感的な操作で、初心者でもすぐに画像編集機能が利用できるようになっています。
不要な要素をレタッチで取り除く
次は、写真をきれいに整える作業です。どんな写真にも、小さな欠点が潜んでいます。レンズについたホコリの跡、背景の邪魔な物体、人物写真の肌の小さなシミ。これらは被写体から注意をそらしてしまいます。
おすすめの編集機能について
多くの画像編集ツールには、修復ブラシやクローンスタンプ機能があります。これらを使えば、不要な部分を周囲になじませて消せます。
修復ブラシは、気になる箇所を周辺のピクセルで自動的に置き換えます。クローンスタンプは、別の場所からコピーして貼り付ける機能です。ただし、やりすぎには注意が必要です。
目指すのは、写真本来の美しさを引き出すことです。背景の余計な要素を消すだけで、被写体への集中力が高まります。
傾きを補正して安定感を出す
写真の水平や垂直が傾いていると、不安定な印象を与えます。特に建物や風景写真では、この傾きが目立ちやすくなります。
基準線を見つける
まず、写真の中で基準となる線を探しましょう。建物の端や地平線が、良い目安になります。この線を参考に、写真全体の角度を調整していきます。
グリッド機能を活用する
多くの編集ツールには、グリッドやガイド線の表示機能があります。これらを使えば、正確に水平や垂直を合わせられます。
画面に表示されるグリッドに沿って、基準線を揃えていきましょう。わずか数度の調整でも、写真の安定感は大きく変わります。
建築写真での重要性
とくに建築物を撮影した写真では、垂直線の傾きが特に気になります。ビルが斜めに傾いて見えると、全体のバランスが崩れてしまうのです。
風景写真でも、地平線が傾いていると違和感を覚えます。水平をしっかり合わせることで、落ち着いた印象になります。細かい調整ですが、プロっぽい仕上がりには欠かせない工程です。
明るさとコントラストで立体感を作る
明るさとコントラストの調整は、写真編集の中核となる作業です。この 2 つを操ることで、平面的な写真に奥行きが生まれます。
明るさ調整の基本
明るさは、写真全体がどれだけ明るいか暗いかを決定します。暗すぎる写真は、明るさを上げることで見やすくなります。逆に明るすぎる写真は、明るさを下げることで落ち着いた雰囲気になります。
コントラストで印象を変える
コントラストは、明るい部分と暗い部分の差を表します。コントラストを高めると、メリハリのある力強い印象になります。
逆にコントラストを下げると、柔らかく優しい雰囲気を演出できます。
ドラマチックな写真にしたいなら、コントラストを強めましょう。ふんわりとした写真にしたいなら、コントラストを抑えます。
バランスを見極める
ただし、極端な調整は禁物です。コントラストを上げすぎると、写真が硬く不自然に見えます。
明るさを上げすぎると、細部のディテールが失われてしまいます。少しずつ調整しながら、最適なバランスを見つけていきましょう。
シャープネスの調整で細部を強調する
シャープネスの調整により、写真の輪郭がくっきりと際立ちます。少しぼやけた写真や、細部が甘い写真に効果的です。
シャープネスの効果
シャープネスを上げると、エッジ部分の境界線が強調されます。布の織り目や木の樹皮など、質感がはっきりと見えるようになります。被写体の存在感が増し、写真全体が引き締まった印象になるのです。
控えめな調整が鍵
シャープネスは、少しずつ上げていくのがコツです。やりすぎると、ザラザラとした粗い質感になってしまいます。不自然なノイズが目立ち、かえって画質が悪く見えてしまうのです。
部分的にシャープネスを適用する
高度な編集ツールには、マスク機能が搭載されています。この機能を使えば、特定の部分だけシャープネスを調整できます。
たとえば、人物写真では被写体だけをシャープにします。背景は柔らかいままにすることで、被写体が浮き上がって見えます。
ホワイトバランスで色温度を整える
ホワイトバランスは、写真の色温度を決める重要な要素です。適切に調整することで、自然な色合いを取り戻せます。
色温度とは何か
色温度は、写真が暖色系か寒色系かを決定します。黄色っぽく見えるのが暖色系、青っぽく見えるのが寒色系です。
照明の種類によって、写真の色味は変わります。室内の電球の下では黄色く、曇り空の下では青く写りがちです。
白を基準に調整する
ホワイトバランスを調整する際は、写真の中の白い部分を確認しましょう。その白が黄色や青に傾いていないか、チェックします。
温度スライダーを動かして、白が自然な白になるように調整します。これだけで、写真全体の色味が自然になります。
雰囲気作りにも活用できる
ホワイトバランスは、写真の雰囲気を演出する手段でもあります。寒色系に傾けると、静かで落ち着いた印象になります。
暖色系に傾けると、温かみのある親しみやすい雰囲気を作れます。伝えたいメッセージに合わせて、色温度をコントロールしましょう。正確さだけでなく、表現の一部として活用できるのです。
彩度と鮮やかさで色を引き立てる
色の強さを調整することで、写真の印象は大きく変わります。彩度と鮮やかさは、似ているようで異なる機能です。
彩度と鮮やかさの違い
彩度は、写真のすべての色を均等に強めます。全体的に色が濃くなり、インパクトのある仕上がりになります。鮮やかさは、くすんだ色だけを強調します。すでに鮮やかな色には影響を与えません。
自然な仕上がりには鮮やかさから
まず鮮やかさを調整するのがおすすめです。地味に見える部分だけが引き立ち、自然な印象を保てます。もっと大胆な色にしたい場合は、彩度を少しずつ上げていきましょう。
パステル調の表現
柔らかいパステル調の写真を作りたいなら、鮮やかさを高めに設定します。淡い色合いが、優しく際立つようになります。ただし、どちらの調整も適度に留めることが大切です。色が強すぎると、人工的で不自然に見えてしまいます。
フィルターで統一感を演出する
写真フィルターは、写真に特定のムードやスタイルを与える便利な機能です。ワンタッチで雰囲気を変えられます。複数の写真を同時に編集する際、フィルターを使えば統一感のある仕上がりになります。
基本編集の後に適用する
フィルタは、仕上げの工程として使いましょう。明るさや色味など、基本的な調整を終えてから適用します。先にフィルタをかけてしまうと、せっかくの編集が台無しになる可能性があります。フィルタは、これまでの作業を補完するものです。
自分に合うフィルタを見つける
ヴィンテージ風やフィルム風など、さまざまなフィルタを試して、好みのスタイルを見つけてください。写真のテーマや用途に応じて、使い分けることも大切です。フィルタはあくまで補助的な役割として、控えめに活用しましょう。
まとめ
編集で最も大切なのは、やりすぎないことです。過度な加工は、かえって不自然な印象を与えてしまいます。また、なるべく元となる画像は高画質な素材を用意することで、編集がやりやすくなります。画質を改善したい場合は、画像高画質化ツールなどを活用しましょう。
この記事では、写真編集の仕方を 8 つのステップで解説してきました。トリミング、タッチアップ、明るさ調整など、基本を押さえれば誰でもプロ級の仕上がりを目指せます。
写真が持つ本来の良さを活かしながら、少しずつ調整していく姿勢が重要です。
編集スキルを磨けば、SNS や Web サイトで使える高品質な画像を自分で作れるようになります。
もっと画像編集を楽しみたい方は、こちらの記事もおすすめです。あなたのペースで、少しずつスキルアップしていきましょう。
よくある質問(Q&A)
写真を編集しすぎると、かえって悪くなりますか?
はい、過度な編集は写真を不自然に見せてしまいます。明るさを上げすぎたり、彩度を強めすぎたりすると、現実離れした印象になります。少しずつ調整しながら、自然なバランスを保つことを心がけましょう。
編集すると画質が落ちますか?
適切に保存とエクスポートを行えば、画質の劣化は最小限に抑えられます。しかし、JPEG で何度も保存を繰り返すと、画質が劣化します。編集前に元ファイルのマスターコピーを保存しておきましょう。
1 枚の写真を編集するのに、どれくらい時間がかかりますか?
編集の複雑さによって、所要時間は大きく変わります。トリミングやサイズ変更などの基本調整なら、数分で完了します。細かいレタッチや本格的な色調整を行う場合は、30 分以上かかることもあります。
スマートフォンでも写真編集はできますか?
はい、スマートフォンでも写真編集は可能です。多くの編集アプリが、モバイル端末に対応しています。
ただし、細かい調整や本格的な作業には、パソコンの方が適しています。
この記事を書いた人

下瀬 美幸(Miyuki Shimose)
Wix 公式ブログ編集者/SEO エキスパート