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2021 年版:押さえておきたい Web デザイントレンド 9 選


2021年Webデザイントレンド

ホームページを作成するときに、皆さんはまず何を重視して作成に取りかかりますか?たとえば、「訪問者があっと驚くような第一印象」というテーマが与えられたとしたら、それをクリアするために何ができるでしょうか?今や多くの情報が Web 上に溢れています。そんな中で、何よりも一番重要なのはあなたのサイトへ継続的な訪問を促し、コンテンツを閲覧してもらうことです。それには注目を集められるひときわ目立つホームページを作る必要があります。


業界に関わらず、Web サイトのデザインにおいての成功の秘訣は知っておきたいもの。使いやすさ、外観の美しさ、ブランドストーリーを語るための充実した情報を含み、また、Web デザインを施すには、インスピレーションが必要です。こうしたインスピレーションを引き出すためには、日々進化し続ける Web デザインの世界を覗いてみるのが一番です。


Wix では、毎年 Web デザインのトレンドを追い続けています。2021年、Web デザインの幅はこれまでよりもさらに広がります。感覚的に使えるツールと革新的なテクノロジーが融合してどこまでも自由自在なデザインが可能となった今、独自性と極限の美しさの追求、新しいソリューションの活用、レスポンシブデザインといったキーワードが今年の注目となりそうです。


この記事では、ひときわ際立つホームページを作成するために押さえておきたい 2021 年の最新デザイントレンド 9 選を紹介します。



01. 非対称レイアウト


Web サイトのレイアウトは、視覚的な要素を配置するための構造を作り出します。言うまでもなく、秩序と安定感のあるシンメトリー(左右対称)はスタンダードとして定着しており、左右対称のレイアウトを取り入れることでサイトの見た目は無条件に美しく仕上がるでしょう。


しかし、あえてアシンメトリー(左右非対称)レイアウトを用いることで得られるメリットも多々あります。よりダイナミックで大胆な印象を醸し出せるほか、デザインの自由度も高まります。非対称のデザインはバランスが欠けていると誤解されがちですが、アシンメトリーであっても立派な Web デザインとして成立します。どんな Web サイトでも、対称性に関係なくサイトの視覚的なバランスを十分保つことができます。


アシンメトリーを Web デザインに取り入れる場合、ページ上のそれぞれのアイテムの重みを考えながら配置することで、非対称デザインでも視覚的な調和をつくりだすことができます。実際の構成に入る前に、サイト要素の色やサイズ、動きをイメージしておきましょう。アシンメトリーを使った Webデザインアイデアは、ホームぺージテンプレートの一覧からも参考にすることができます。


非対称レイアウトを使用したホームページ

非対称レイアウトを使用したRunDavisのホームページ


02. ミニマリズム・マキシマリズムデザイン


2021年は「対極」的なデザインが注目されています。ミニマリズムとマキシマリズムはどちらもこれまで個別に注目を浴びてきましたが、今年はこの 2 つが融合したデザインが注目を浴びそうです。


ミニマルな Web デザインはシンプルさを重視して余分なデザイン要素をそぎ落としたデザインです。しかし、「Less is More (より少ないことはより多いことだ) 」の考え方のもとシンプルながらもオーディエンスに強い印象を与えることができます。この原理を Web デザインに正しく落とし込むことで、サイト全体のユーザー体験に魅力的な結果を生み出すことができます。


一方、マキシマリズムデザインのサイトの主旨はまったく異なります。


今、若者の間では「ブルータリズム」を取り入れたWeb サイトが人気です。これは、快適さや安定性にこだわらない野性味を残した斬新なデザインです。大胆ながらもアグレッシブさは控えめにした絶妙なバランスが特徴的です。2021 年のマキシマリズムデザインは、まとまり感よりもクリエイティブ表現に重きを置いた、自由奔放なアプローチを強調するようになりそうです。


「今年は“多ければ多いほど楽しい”がテーマです。エフェクト、動画、ベクターアート、アニメーションや予想もつかないようなレイアウトを気兼ねなくどんどん使いましょう。Web サイト上で最も注目してほしい部分にデザインを施して際立たせるのがポイントです。マキシマリズムには少し抵抗があるという場合は無理して使う必要はありません。あなたのミニマリズムなアプローチが予想を超える素敵なサイトに仕上がるかもしれません。」

- Wix エディタ プロダクトマーケティング責任者 アディ・フリ


2021 年、マキシマリズムデザインを上手に取り入れるコツはフォントのバリエーションや大きめのタイポグラフィ、視覚要素の重ね合わせ、レイヤー、浮遊感のあるフローティング要素などのディテールを取り入れることです。このトレンドを取り入れるメリットは、デザインの自由度が高まり、自己表現の幅が広がることだと言えます。しかし、ユーザーに威圧感を与えない低度のバランスは保っておきましょう。


ブルータリズムを取り入れたWebサイト

ミニマルデザインのWebサイト


03. 動画を交えたデザイン


動画は Web デザインにおいて極めて一般的な要素です。たとえば、宣伝動画やインタビュー動画がありますが、これら動画をサイトへ追加することで、文字だけでは伝えきれない重要な情報を視覚的に伝えることができ、サイト訪問者のエンゲージメントを高めることにもつながります。


近年、動画は Web デザインで新たな役割を担うようになってきました。単に情報を伝える要素としての動画から、「デザイン要素」へと変貌を遂げているのです。


新技術の絶え間ない発展により、今や Web サイトのデザインにまったく新しく刺激的な形で動画を取り入れることができるようになりました。動画ボックス のようなツールを使用すれば動画にレイヤーを追加したり、再生方法(自動再生、ループ再生、スローモーションなど)を選択することができます。Wix の動画ボックス の中でも最も注目の機能が、目を引くシェイプやユニークなデザインの形に合わせて動画をクロップできる革新的なエフェクト「動画マスク」です。サイトにフローティング要素を追加して、躍動感を演出することができます。


透過動画も、従来の MP4 ストリーミングの制約を打ち破った Wix 独自の機能です。動画の背景を透過させた状態で高品質を維持するのは難しいとされてきましたが、この革新的なソリューションではその常識が見事に覆されています。充実した透過動画のコレクションは世界中のプロクリエイターにより制作されたもので、カスタマイズしてサイトの好きな箇所に配置し、デザインに個性をプラスすることができます。


躍動感のあるWebサイト

動画を取り入れたWebサイト


04. ベクターアート


ユニークなグラフィック素材の使用はサイトを装飾するためにもってこいの方法です。しかし、グラフィック素材のサイトへの追加は画質や読込速度に少なからず影響してしまうということは Web デザインにおいて頻出する課題のひとつでもあります。そこで活躍するのがベクターアートです。SVG 形式の素材ため、拡大・縮小しても画像が劣化せずもともとの画像データを維持することができます。


Wix では数千種類のベクターアートを自由に使用することができます(すべてカスタマイズ可能!)。2021 年はこれらのグラフィック素材を主役にしたハッピーで遊び心溢れる Web デザインにも挑戦したいところです。マキシマリズム / ミニマリズムデザインや、その間を取った中立的なデザインにも使えるあなた好みの SVG ファイルが見つかるでしょう。また、手持ちの素材をアップロードして使用することも可能です。


ベクターアートを使ったWebサイト

ベクター画像を使ったWebサイト


05. シェイプ・抽象デザイン


抽象的なデザインと絶妙な形のシェイプも今年の Web デザインの注目です。シェイプと聞くとデザイン要素としては基礎的に感じるかもしれませんが、基本形状は視覚的なアクセサリーとしてアクセントをもたらします。これらのシンプルなシェイプを画面上に固定、または背景に使用することで、カラフルなスプラッシュを追加したり、バランスを調整、コンテンツの区切り、テキストの強調などさまざまな効果をもたらします。


同様に、抽象的なイラストも現在のトレンドのひとつです。個性溢れる抽象的なデザインをサイトに追加すれば、独自のブランドアイデンティティを強化することができます。ブランドのキーカラーとスタイルをシェイプや抽象デザインとうまく組み合わせて、最新のトレンドに沿った形で自分のブランドを表現しましょう。


シェイプを使ったWebデザイン

抽象的なWebデザインのサイト


06. アニメーション


アニメーションは近年の Web デザインでよく用いられるデザイン機能です。Web デザインにおけるアニメーションの可能性は常に広がり続け、今後もこのトレンド傾向は続くでしょう。


アニメーションを加えることで、サイト上で単に情報を閲覧するよりもはるかに高いユーザーエクスペリエンスを実現することができます。線やテキストにアニメーション効果を追加したり、背景全体に本格的なアニメーションを配置したりと、訪問者の目線を惹きつけてインパクトの強い印象を与えるために最適なエフェクトです。


また、アニメーションはサイト上のしかるべき箇所にユーザーの注意を惹きつけ、ユーザーに期待する行動を誘発する上でも効果的です。たとえば、ユーザーの行動に応じて要素の色、形状、スピードなどの外観・動きが変わるエフェクトであるトリガーアニメーションがあります。これを CTA ボタンに適用することで、そのユニークな仕掛けに触発されてユーザーがボタンをクリックする確率が高まります。


アニメーションを使ったWebデザイン

シンプルなアニメーションを使ったWebデザイン


07. パステルカラー & ブラック


今では多くの人がパソコンで長時間作業したり、スマホを常に見るようになりました。このような生活の変化に伴い、2021 年の Web トレンドのひとつとして「落ち着き」を重視したデザインが登場しても不思議ではありません。この傾向を表すことのできる配色スキームに、パステルカラーがあります。控えめなパステルカラーの効果で訪問者により繊細な印象を与え、落ち着いた存在感を醸し出します。パステルと一口に言っても豊富なバリエーションがありますが、自分のサイトのメインの色調を貴重にし、それに合った心地よいパステルカラーを選んでみましょう。


また、ブラックをうまく取り入れたデザインも 2021 年のもうひとつの流れです。「スマート・クラシック・美的」といった印象を与えたい場合にはダークカラーの Web サイトが好まれますが、2021年のブラックは単なる外観の印象だけではありません。パステルカラー同様、「目にやさしい」という価値を重視してブラックをあえて使用するのです。


このスタイルで Web サイトを制作する場合は、ブラックとホワイトの要素に特化したミニマルデザインがおすすめです。また、真逆のパターンとして、鮮やかなカラーを追加してユニークなコントラストを演出し、サイト上のさまざまな要素を引き立たせるのも良いでしょう。


パステルカラーを使った落ち着きのあるWebサイト

ブラックを使った目に優しいWebサイト


08. アクセシビリティ


アクセシビリティは、Web サイトをできる限り多くの人に利用してもらうための手段です。トレンドというよりも、サイトの閲覧に補助を必要とするユーザーに向けてサイト作りを行う、いわば優れた顧客サービスの証です。世界中で約 10 億人の人たちが Web サイトの操作にアクセシビリティ機能を必要としており、Web デザイナーもアクセシビリティ観点からの UX 向上に着目してサイト制作を行うようになってきています。


デザイン面では、コントラストの強いカラーや大きなサイズのテキスト、輪郭がはっきりした画像などの視覚要素を用いることでサイトの操作性を高めることができます。また、画像に Alt テキスト(代替テキスト)を追加することで、音声ブラウザを利用しているユーザーへ画像の情報を伝えることができます。


サイト全体を包括的に捉えることは Web サイトのデザイン戦略の改善に役立ちます。たとえば、画像に対する Alt テキストの説明がページの内容を特に補足するものでない場合は、その画像自体がサイトのテーマと合っていない可能性があります。このようにして画像の選定を見直すことでサイトが発信するメッセージを強化し、総合的なユーザビリティを向上させることができます。


白を基調としたアクセシビリティなWebサイト

文字の輪郭がはっきりしたアクセシビリティなWebサイト


09. スクロールエフェクト


2011 年にパララックス・スクロールが登場して以来、Wix では魅惑的なスクロール効果がウェブサイトにもたらすインタラクティブな価値に常に着目してきました。あれから 10 年経った今でも、このエフェクトをさらに進化させ、訪問者が楽しめる、スマートなブラウジングを提供し続けています。


スクロールはパーティシペーション(参加)、トランジション(遷移)、インタラクション(相互作用)というアクションを伴います。サイト上で動的なスクロールエフェクトを適用して要素を組み合わせれば、これらの各アクションの効果を増幅させることができます。スクロールエフェクトは画像へのズームイン/ズームアウト、水平スクロール、あるセクションから別のセクションへの遷移などさまざまなパターンでの実装が可能です。


これらの中でも最も人気なのがパララックス・スクロールです。これはユーザーが画面をスクロールするにつれてレイヤーとなった背景を別々の速度で動かすというもので、後ろの画面を前の画面よりもゆったりとしたスピードで表示させることで立体的な視覚効果を演出します。

このようなデザイントレンドを取り入れることで、いつ見ても飽きのこない新鮮なサイトに仕上げることができます。


「時代が急速に変化する中で、私たちはデザインの改善を通じて本能的にその変化に適応しようとしています。パンデミックにより生活が根本的に変わり、まだ違和感を感じている方もいると思いますが、それに伴いライフスタイル、考え方、情報の消費方法もシフトしてきました。インターネット上で過ごす時間が長くなった今、オンラインで注目を集めるための競争もさらに激化しています。結果として、ホームページを作成するにあたっての認識、プラン、そしてそのプロセス全体の再設計が必要となっているのです。」

- Wix エディタ プロダクトマーケティング責任者 アディ・フリ


パララックススクロールを使ったWebサイト

パララックス効果を使ったWebサイト


ライター: Wix Team



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