動画ファイル形式11種類の特徴と活用シーン
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- 5月30日
- 読了時間: 5分

「このファイル形式で保存していいの?」「MP4とMOVって何が違うの?」
YouTube 動画編集を始めたばかりのあなたが、最初につまずくのが「動画ファイル形式の選び方」です。
間違った形式で書き出すと、画質が劣化したり、アップロードエラーが起きたり、時間を無駄にしてしまうこともあります。
この記事では、動画編集者として最低限知っておくべき11種類の動画ファイル形式と、それぞれの特徴・使い分け方をプロ目線でやさしく解説します。
主な動画ファイル形式11種類
あなたが目指すのは、高画質でスムーズに再生される、視聴者に好かれる動画をつくることです。そのためには、編集前・編集後・書き出し時・アップロード時で適切な動画形式を選ぶことがカギになります。
YouTubeだけでなく、TikTok や Instagram など、SNS ごとに相性の良い動画形式も異なります。それでは早速詳細を見ていきましょう。
01. MP4/MPEG-4(.mp4)
MP4 は MOV をベースにして Apple 社が開発した、デジタルマルチメディアコンテナファイルフォーマットと呼ばれる動画ファイル形式です。MP4の圧縮形式のおかげでファイルが軽量化され、また、ほとんどの動画共有プラットフォームに対応しているのであなたのウェブサイトやSNSに簡単にアップロードできます。
02. AVI (.avi)
AVI (オーディオ ビデオ インターリーブ) は、1990年代にマイクロソフトによって開発された動画用ファイルフォーマットです。かつて市場では最良の選択肢とされていましたが、より圧縮されたフォーマットが登場したことで人気は低下したものの、様々な環境との互換性があり、その汎用性の高さから今でも多くのユーザーに使用されています。
03. MOV (.mov)
MOVはApple社が開発したQuickTimeの動画ファイル形式で、Apple製品と相性の良いファイルです。通常、ファイル拡張子「.qt」と一緒に保存されます。この動画ファイル形式は、ビデオグラファーが多彩なタイプのデータを保存するためにファイルを様々なトラックに格納することができます。
04. WMV (.wmv)
WMVはWindows Media Video (ウィンドウズ メディア ビデオ)の略で、マイクロソフト社が開発したビデオコーデックです。圧縮率に優れていますが、圧縮後は画像品質が低下するデメリットがあります。
05. FLV (.flv)
FLVはFlash Video Format (フレッシュ ビデオ フォーマット)の略で、SWF (スモール ウェブ フォーマット)と引き合いに出されますが、いずれもAdobe Flash Playerがサポートしている動画ファイル形式です。最も一般的な動画フォーマットの1つであるにも関わらず、FLVにはいくつかの欠点があります。 FlashはiOSデバイスにサポートされていないため、iPhoneやiPadで再生することはできません。
06. MKV (.mkv)
MKVまたはMatroska (マトリョーシカ)と呼ばれ、オープンソースの動画ファイル圧縮形式です。1つのファイルに多数の画像、オーディオ、およびサブタイトルトラックを含めることができる多機能なコンテナです。
07. WebM (.webm)
WebM (ウェブエム)は、Webという単語が含まれているように、Web用に特化したフォーマットとしてGoogleが開発した動画コンテナフォーマットです。軽量さと高品質を両立することを目標としており、HTML5 で再生できます。
近年、オンラインプラットフォームのパフォーマンスが向上しているため、WebM の人気は低下してます。
08. MPG/MPEG-2(.mpg)
MPG または MPEG-2 は、動画や音声データを圧縮するために使用される標準的なフォーマットです。この形式は、特にDVDビデオやテレビ放送で広く採用されており、高画質な映像を比較的少ないファイルサイズで保存できるのが特徴です。
圧縮率が高いため、ストレージの節約やインターネット上でのストリーミングに適しています。
09. VOB(.vob)
VOBは、Video Objectの略で、DVDビデオディスクに保存される主要なファイルフォーマットの1つです。この形式は、映像、音声、字幕、メニュー情報などを1つのファイルにまとめて保存することができます。通常、「VIDEO_TS」フォルダ内に格納されており、DVDプレイヤーで再生可能な形式です。
10. ASF(.asf)
ASF(Advanced Systems Format)は、Microsoftが開発したデジタル音声・動画のストリーミング用フォーマットです。この形式は、特にインターネット上でのストリーミング配信を目的として設計されています。ASFファイルは、音声や動画データだけでなく、メタデータ(タイトル、著作者情報など)も含むことができるため、配信や管理が簡単です。
11. AVCHD
AVCHD (エイブイシーエッチディー)は、パナソニックとソニーが策定したハイビジョン動画の規格のことです。従来の画像圧縮方式に比べ、より高い圧縮効率を持った優れた方式ですが、動画ファイルサイズが大きいという欠点があります。しかし、高画質なハイビジョン動画をパソコンなどを介して記録媒体に保存するのに適しているため、この動画ファイル形式はプロのビデオグラファーの間で人気があります。
活用シーン別おすすめの動画ファイル形式
YouTubeアップロード | MP4(H.264) |
SNS共有(Instagram/TikTok) | MP4、WEBM |
編集作業用(高画質) | MOV |
軽量共有・スピード重視 | WMV、WEBM |
長期保存・高品質管理 | MKV |
このように、「どの目的でどの形式を使うか」を知っているだけで、編集のクオリティと効率が大きく変わります。
まとめ
動画形式を理解すると、編集の質も、投稿後の視聴体験も劇的に良くなります。
最初は MP4 でOK。でも少しずつ WEBM などにもチャレンジして、プロ編集者としての一歩を踏み出しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. YouTubeに一番おすすめの形式は?
A. MP4(H.264コーデック)です。YouTube公式が推奨しており、高画質で軽量、互換性も抜群です。
Q. MOVとMP4はどっちが方が画質いいの?
A. MOVの方が可逆圧縮で画質は良い傾向ですが、MP4の方がファイルサイズが軽く、YouTube向けです。編集用はMOV、書き出し用はMP4と使い分けるのがベストです。
Q. SNSごとに動画形式を変える必要はある?
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ライター: Wix Team