ファイル形式とは?6つの代表的な画像拡張子を解説
更新日 2024年1月31日(公開日 2018年8月16日)
「MP4で動画を送って!」「PNGで画像を送って! 」と依頼されたことはありませんか?
このアルファベットで構成された言葉は、画像又は動画のそれぞれ異なるファイル形式を表します。意外と知らないファイル形式の意味や違い、あなたは知っていますか?
各ファイル形式は、画像、動画、テキストなどの1つ以上のコンテンツ形式をサポートできます。どれを使用するかを決めるときは、それぞれの長所と短所に注意することが重要です。
この記事では、最も代表的なファイル形式について詳しく説明します。画像をアップロードする際や動画をFacebookで共有する際に、最適なファイル形式はなにか確認していきましょう。
とくに、ホームページに画像や動画を利用する場合は、サイトのパフォーマンスを落とさないように注意する必要があります。ホームページを作成したら、画像をアップロードする最適方法をまなびましょう。
JPEG(Joint Photographic Experts Groupの略式)
JPEGは、Web上においてデジタルカメラや画像で使用される最も一般的な形式です。このファイル形式は、ロッシー圧縮/非可逆圧縮に基づいています。つまり、ビューア(閲覧するためのプログラム)に表示される情報を保持しながら、人間の目では認識できないデータを取り除きます。 JPEGファイルの人気は、サイズの軽量化と、デジタル使用において十分な高品質を保てることが挙げられます。軽量化されたファイルをより速くアップロードできるだけでなく、サイズの制限にかかわらずどのようなプラットフォームにもアップロードすることができます。この形式は、特別な画像ビューアをダウンロードする必要なく、どのデバイスでも見ることができます。ただし、JPEG形式でファイルを繰り返し上書き保存すると、画像の品質が劣化し、解像度が粗くなる可能性があることに注意してください。
メリット:軽量ファイル、ほぼすべてのプログラムで表示可能
デメリット:繰り返しの保存で解像度が低下
JPEGに向いている使用場面:ウェブデザイン、ソーシャルメディア、ポートフォリオ
PNG(Portable Network Graphicsの略式)
PNGは、画像に使用される高品質のファイル形式です。このファイルタイプは、ロスレス圧縮/可逆圧縮に基づいています。つまり、元々の画像の色と形を維持しつつ高品質を保ちます。 JPEGファイルとは異なり、PNGは透明色の背景を持つ画像にも対応しています。したがって、ロゴや製品のような背景のないイメージを作成したい場合は、PNGファイルとして保存し、それを異なる背景で使用することができます。ただし、PNGのサイズはJPEGほど軽量ではありません。したがって、大量のPNGをウェブサイトやポートフォリオサイトにアップロードするとストレージの容量がいっぱいになりサイトの読み込み時間が遅くなることから、大量のPNG使用は推奨されません。
メリット:高品質ファイル、透明色の背景を持つ画像に対応
デメリット:ファイルが重い(読み込み時間が遅くなり、大量のストレージを占有する)
PNGに向いている使用場面:ロゴ、ウェブサイトの写真、ソーシャルメディア(プロフィール写真、投稿、カバー写真)
GIF(Graphics Interchange Formatの略式)
アニメーション画像として知っている方も多いと思います。 GIFファイルはビットマップ画像の一種で、JPEGやPNGファイル形式と同様に多数のピクセルで構成されています。このファイルタイプは、ロスレス圧縮アルゴリズムの特別な形式であるLZW圧縮に基づいています。 GIFは、グラデーションではなく、単純な図、図形、ロゴなど、色彩の少ないグラフィックに適しています。例えば、3色以下のビジネスアイコンなどは、このファイル形式で見栄えがよくなります。また、軽量なファイルサイズなため、どこにでも使用することができます。しかし、夕日のようなグラデーション要素がある画像は、ファイルのサイズが重くなるだけでなく、色の制限があるため劣化して見えるので適していません。一方、GIFの利点の1つには、PNGファイルのように透明な背景を持つ画像に対応していることが挙げられます。
メリット:透明色の背景を持つ画像に対応、基本的なアニメーション
デメリット:グラデーション要素のある画像に不向き
GIFに向いている使用場面: FacebookやTwitterなどのSNS向けの短いアニメーション
PDF(Portable Document Formatの略式)
このファイル形式は、オンライン上のドキュメントや印刷目的で使用されます。これはAdobeが、デバイスやソフトウェアの種類に関係なく、同じ形式で表示されることを目的とし作成したものです。 PDFの信頼性のおかげで、長い文書を作成し、テキストや画像のサイズに関わらず元々のデザインを損なうことなく他人と共有することができます。PDFファイルには、テキスト、写真、ベクター画像、動画、音声ファイル、さらにはフォームやボタンなどのインタラクティブな要素が含まれます。 Adobe Photoshop、Adobe Illustrator、Adobe Indesign、Adobe AcrobatからMicrosoft Word、Googleドキュメントまで、様々な種類のソフトウェアを使用してPDFを作成することができます。 PDFを閲覧するには、デバイスにPDFリーダーをインストールする必要があります。
メリット:デバイスに関係なく、すべての書式を保持
デメリット:デバイスにPDFリーダーのインストールが必要
PDFに向いている使用場面:オンラインフォーム、文書、印刷目的
SVG(Scalable Vector Graphicsの略式)
SVGは、ベクター形式としてよく使用される形式です。ベクターとは、幾何学的形状に基づいたデジタルイラストレーションです。ベクターアートは、Adobe Illustratorなどのベクターイラストレーションソフトウェアを使用して作成されます。プロフェッショナルな見栄えに加え、最大の利点は、サイズ変更しても高品質を維持できることです。例えば、あなたのビジネスロゴがベクターであれば、品質を損なうことなく大きな広告サインや小さな名刺へと使用することができます。今日では、すべてのWebブラウザでSVG画像を見ることができます。印刷目的にも適したフォーマットなので、ロゴ、アイコン、イラストを作成するときは、SVGファイルとして保存しましょう。また、あなたのビジネスにおいて視覚的素材のためにデザイナーと仕事をしているをする場合は、SVGファイルバージョンやその他の関連フォーマット(PNG、JPEGなど)で送ってもらよう依頼しましょう。
メリット:品質を損なうことなくサイズ変更可能
デメリット:SNSのプラットフォームは未対応
SVGに向いている使用場面:グラフィックウェブデザイン、イラスト素材(ロゴ、アイコン、図のイラストレーションなど)
MP4(Moving Picture Experts Groupの略式)
MP4は、マルチメディアコンテナフォーマットです。これは、私たちがインターネットで視聴するほとんどの動画に当てはまります。MP4には、動画、音声、そして字幕を含めることができます。MP4の圧縮形式のおかげでファイルが軽量化され、あなたのウェブサイトやSNSに簡単にアップロードできるようになります。 また、すべての主要なメディアプレーヤー再生、インターネット上でストリーミングもできるため、視聴するための高度なプログラムは必要ありません。MP4は、あなたのウェブサイトやSNSなどへ使用する際の動画ファイルとして最適です。
メリット:軽量ファイル、すべての主要メディアプレーヤーで再生可能、ストリーミング可能
デメリット:この形式タイプがベストのようです!
MP4に向いている使用場面:ウェブサイトやSNS上での動画(Facebook、Youtube、Vimeoなど)
ファイル形式の違いが理解できましたね!さぁ、あなたのホームページを作成しましょう。
ライター: Wix Team