2023年1月24日15 分
最終更新: 7月28日
Wix が定義する「良いネットショップ」とは、おしゃれな見た目と使いやすい機能の双方が備わったデザインになっていることです。理想的なネットショップを作成するときに、必ず意識したいのが「強力なブランドイメージを生み出す個性的でおしゃれなデザイン」、「信頼を構築するしっかりとしたコンテンツ」、そして「顧客の購買行動を支える良いユーザー体験の提供」の 3 つのポイントです。
この記事では、EC サイトデザインのポイントや追加したい機能に触れつつ、インスピレーションに役立つおしゃれなネットショップの 14 の参考事例を紹介します。
便利な EC サイトテンプレートから好みのデザインを選び、今すぐECビジネスを始めましょう。
目次
Wixで作成されたおしゃれなECサイト参考事例 14 選
01. dij
02. 松葉製作所
03. Harlow ICE CREAM
04. 63 ROKUSAN 公式サイト
05. FUJISHIMA JEWELRY
06. スリランカの紅茶専門店 セイロンティー MITSUTEA
07. 第一滝本館 オンラインショップ
08. CLESSTE(クレスト)
09. Ohuhu Japan 公式サイト
10. moomo 可愛い犬服
11. CHAMELEON READER
12. MSC-SHOP
13. 中村商店
14. ヴィンテージショップ Treasure chest
おしゃれなECサイトデザインのポイント
01. 見る人の視覚に訴える
02. 顧客からの信頼とロイヤルティを向上
03. 分かりやすい購入方法
Wix では、ビジネスのスタイルに合わせて必要な機能を拡張でき、だれでも本格的な EC サイトが作成できます。EC サイトの制作を考えている人や サイトのリニューアルを検討している人は、まずはこれから紹介する素敵な EC ショップの事例を参考にしてください。理想の EC サイトのイメージが湧きやすくなるはずです。
\本格的なビジネスサイトをノーコードで実現/
ハンドメイドの金属金物や真鍮製品を販売する dij(ディアイジェイ)のホームページ。シンプルな白の背景が、繊細な商品写真の美しさをさらに引き立てています。
トップの写真に添えられた簡潔なコピーとそのすぐ下に配置された商品ギャラリーを見るだけで、何を扱うショップなのかが一目で分かるのもポイント。また、商品ギャラリーから Instagram の投稿までほぼすべての写真が黒とゴールド系のカラーで統一され、ブランドとしての一体感と美的センスが髄所で感じられます。
木製の iPhone ケースという、ちょっと変わった商品を販売する松葉製作所のホームページ。「現代では失われつつある木型の技術と、手仕事が生み出すぬくもりを継承する」というミッションを掲げ、単なる商品紹介だけでなくブランドの歴史や使用している木の種類(樹種一覧)といった読み物のページも充実しています。先ほどのサイトと同様に、シンプルな白の背景を採用したことで、美しい商品写真をしっかりと見てもらえるデザインに仕上がっています。
一見まるで海外のアイス屋さん?と思ってしまうようなポップでかわいいホームページ。神戸に本店を構えるアイスクリームショップ「Harlow ICE CREAM(ハーロウ アイスクリーム)」は、店内で丁ねいに手作りした絶品アイスで人気のお店です。ファーストビュー(ユーザーが最初にサイトを開いて表示される部分)とナビゲーションメニューを英語表記にすることで、神戸らしいエキゾチックな雰囲気に。デザイン自体はシンプルですが、ページ数が多く情報も充実しています。
実店舗のみの運営ながら、ネットショップのページ構成を活用してアイスのフレーバーを紹介する「FLAVOR」ページはぜひ真似したいアイディアです。
自然素材と高いデザイン性にこだわった雑貨を販売する「63 ROKUSAN」のホームページ。全画面表示されたスライダーでは美しい写真が次々と表示され、ショップへの期待が高まります。ファーストビューのすぐ下にニュース記事が配置され、ユーザーは新入荷したアイテムや注目の商品を一目で見ることができます。
白、黒、ベージュの 3 色で統一されたミニマルなデザインは、ライフスタイル系ショップのナチュラルな雰囲気にぴったり。キッチングッズ、スリッパなどの小物からアウトドアグッズまで、洗練されたアイテムが揃います。
また、このサイトのすごいところは、購入画面に飛ぶ前に各商品の詳細ページが用意されていること。たとえば、こちらのコーヒーグラインダーのページは、これだけで一つのランディングページとして成立しそうな美しい写真と詳細な説明が掲載されています。顧客は実際に買い物をする前に商品を利用するようすを明確にイメージし、じっくりと考えた上で購入に進むことができます。
オーダーメイドの結婚指輪(ブライダルリング)を提案する FUJISHIMA JEWELRY(フジシマ ジュエリー)のホームページ。サイトをひと目見るだけで、凛とした輝きを放つリングの美しさが十二分に伝わってきます。電話番号、Instagram、メール、LINE のアイコンを配置したソーシャルバーをサイトの右上に持ってくることで、訪問者に分かりやすく連絡先を知らせている点もポイントです。
\本格的なビジネスサイトをノーコードで実現/
スリランカから直輸入するセイロンティー茶葉の専門店「MITSUTEA」。現地の茶園で修行したオーナー、中永美津代(なかえ みつよ)さんが運営し、今年 21 周年を迎えるお店です。「スリランカの茶園の人たちの想いも乗せて、紅茶の美味しさと楽しさを日本で伝えたい」というお店のコンセプト通り、「私たちについて」のページでは紅茶の輸入販売だけでなく、オンラインの紅茶レッスン、テイスティング、スリランカツアーなど、SDGs への取り組みなど、MITSUTEA ができることと目指すものを深く知ることができます。
Wix の利用を決めたきっかけは、ネットショップだけでなくブランディングに適したデザインや機能が揃っていると感じられたからだそうです。
北海道・登別で 165 年の歴史をもつ温泉旅館「第一滝本館」のオンラインショップ。もともと、旅館内にある売店と EC サイトでさまざまな商品を販売していましたが、新型コロナウイルス感染症の流行を機に Wix のネットショップに変更。クレジットカード決済など以前のショップにはなかった機能を取り入れ、北海道まで足を運べない顧客も手軽に商品のリピート購入ができるよう配慮しました。また、サイトで見た写真と手元に届いた商品とのギャップをできるだけなくすために、複数枚の写真を掲載して商品のイメージがつきやすいようにしています。 Wix を使用する理由としては、商品の登録、注文管理がしやすいことやオンライン決済の使いやすさなど、オンラインショップにとって最重要な機能の便利さを挙げてくださいました。
「日本の職人技と美意識をより身近に」をモットーに、日本各地の職人やメーカーとコラボレーションを行っているファッションブランド「CLESSTE(クレスト)」のホームページ。
白背景のサイトに同じく白背景の商品画像を掲載することで、洋服の美しいシルエットが強調されています。日本のものづくりを発信しているブランドらしく、多言語サイトとしても機能的。すべてのページを 5 つの言語で表示できます。
マーカーペンや画材などを販売する Ohuhu Japan のホームページ。だれでも気軽にアートに触れられるよう、主力製品のイラストマーカーをはじめとする低価格かつ高品質なアイテムを展開しています。
ショップのメインターゲットは若い女性で、「商品が見やすく、分かりやすい」サイトがコンセプト。ブランドのイメージに沿ったパステルカラーを巧みに使い、見る人の動線まで考え抜かれたデザインです。また、文字入り画像を活用して、各商品の特徴やカラーラインナップが一目で分かるように工夫しています。
犬好き必見のかわいい洋服を販売する moomo のホームページ。全体的にさまざまな色を使ったポップなデザインですが、決してごちゃごちゃしないセンスは真似したいところです。トップページをスクロールしていくと、まるでおとぎ話に出てくるかのようなキュートな服がたくさん。犬の写真をクリックすると個別の商品ページに移動し、ユーザーの熱が冷めないうちにお買い物をしてもらえるチャンスを逃さないよう設計されています(「ワンちゃんのヘアクリップもプレゼント」と言われたら心が動きますよね?)。
\本格的なビジネスサイトをノーコードで実現/
子どもの学習にぴったりな音声ペン「CHAMELEON READER(カメレオンリーダー)」の日本向けホームページ。製品を輸入し、日本国内で販売するためのネットショップとして立ち上げられたサイトです。カメレオンリーダーとは、絵本に専用のシールを貼って音声ペンでタッチすると内容を読み上げてくれる学習ツール。自宅での英語学習などに最適です。
デザインには商品カラーである緑を使用し、シンプルで見やすいのが特徴。カメレオンのイラストがキュートで、まるで絵本を見ているようなサイトに仕上がっています。
奈良県の靴下製造会社が運営するネットショップ「MSC-SHOP」。オンラインでは主にスポーツソックスを販売しており、チームロゴなどを入れたオリジナルソックスや OEM 注文も可能です。決済機能がなかった以前の Web サイトをリニューアルし Wix でネットショップとしてのサイトを開設してからは、関西圏のみならず全国の顧客が訪問する注目のサイトへと成長しました。
トップページの目立つ場所にお知らせセクションを設置し、オリジナル商品の紹介や取扱店舗などの情報を分かりやすく掲載。また、製造工程を写真で紹介するなど、初めてサイトを訪問する人も安心して買い物できるような工夫が凝らされています。
岡山県の中村商店は、世界中の理髪店から注文が殺到するカッティングケープの専門サイト。カッティングケープとは、散髪の際に髪の毛の付着を防ぐために顧客が着用するあの布のことです。繊維産業で有名な倉敷市ならではの、カラフルで個性的なケープはとてもファンキー。ヘッダーで使われているビビッドな赤もサイト全体の雰囲気にマッチしています。ホームページのブログで公開されている面白い記事も必見です。
中山商店のビジネスについてもっと詳しく知りたい方は、こちらのインタビュー記事もご覧ください。
おすすめ参考記事▶︎ 越境 EC ビジネス:海外販売を成功に導く10のステップ
総柄の個性的な背景がまず目を引く、ヴィンテージショップ「Treasure chest」のホームページ。スクロールすると背景色が変わり、サイトの雰囲気にマッチした個性溢れる雑貨の写真ギャラリーが表示されます。商品一覧の真ん中にあえて検索バーを配置しているのも見習いたいアイディア。検索バーの周りに表示された商品写真で期待感が高まるため、ついつい探してみたくなります。また、フッター部分にはメーリングリストへの購読を促すボックス、SNS バー、サイトで利用できる決済手段のアイコンなど、デザインがおしゃれなだけでなく細部の情報にもこだわったサイト作りが見て取れます。
Eコマース(EC)とは、「electronic commerce(電子商取引)」の略で、通販(通信販売ビジネス)の中でも、インターネットを介して行われる商取引のことを指します。衣料品・その他商品などの小売店や、サイバーセキュリティ関連からホテルの予約まで、あらゆる種類のサービスを提供できるため、ECサイトを作成するときには、それぞれのビジネスにあったデザインを設計することが重要です。
おすすめ参考記事▶︎ 初めてのネット販売:個人でショップを開業するための6ステップ
照明や音楽、装飾が実店舗の雰囲気を演出するように、Web サイトのデザインもブランドの印象に大きな影響を与えます。顧客は店舗の雰囲気を見て一瞬で好みかどうかを判断します。ホームページの場合も、ブランドイメージを反映するプロフェッショナルなデザインであることが重要です。
写真の効果
顧客にサイト上で商品について理解し、信頼してもらうには、質の高い商品写真が不可欠です。それぞれの商品には最低でも 1 枚、白や無地を背景にしたシンプルな写真を掲載しましょう。また、商品の詳細が分かるよう、さまざまなアングルの写真やアップで撮影した写真も掲載します。商品写真だけでなく、画像はサイト全体にとっても大きな役割を果たします。ライフスタイルを表現するような写真をページに織り交ぜ、ブランドのビジュアルストーリー作りに注力しましょう。
さまざまなビジュアルアセットを利用
動画や 360° 画像、ユーザー生成コンテンツ、サイズ表など、さまざまなメディアを活用するとサイトでの購買体験が向上します。サイズ、用途、質感、色合いなど、さまざまな角度から商品のイメージを潜在顧客に持ってもらうことで、納得して購入してもらうことができます。
魅力的なキャッチコピー
購買意欲を後押しする魅力的なキャッチコピーやコンテンツを EC サイトに取り込むことで、ブランドを印象付けられます。顧客とのコミュニケーションを通して信頼を獲得し、ブランドの影響力を向上させられるでしょう。サイト訪問者が商品を購入するまでの過程で接するすべてのコンテンツが売り上げを左右するということを念頭に、効果的な CTA やコンテンツの作成に力を入れましょう。
ネットショッピングに慣れている人でも、商品を購入するときは、やはり信頼できるブランドを選びたいものです。顧客から信頼される EC サイトデザインは、購買意欲を高めるために必要不可欠です。
商品レビュー
商品のコンバージョンを高めるためには、やはり社会的に信頼されていること(ソーシャルプルーフ)が極めて重要です。カスタマーレビューがある場合は、購入ボタンの隣などの見つけやすい位置に配置するよう心がけましょう。カスタマーレビューは、商品への信頼性をページに深みを与えてくれるだけでなく、その商品に固有のロングテールキーワードを含むことが多く、ページの SEO 対策としても有用です。
会社概要/プロフィール
顧客にブランドについてもっと知ってもらい、親近感を持ってもらえるよう、会社概要のページ作成に投資しましょう。企業の価値観(ブランドバリュー)、ブランドへのコミットメント、チームメンバーの紹介など、ブランドが目指すものに加えて運営している人たちの顔を見せるのが効果的です。
特定商取引法
EC サイト運営では、特定商取引法に基づく表記を明示することが定められています。特定商取引法に違反した場合には罰則が規定されており、思いがけないトラブルに発展することがあります。返品ポリシーや交換に関する情報を、法律に従って分かりやすく掲載することで、ブランドとしての透明性を高め、顧客が安心して購入できるようにしましょう。
Wix が提供する EC サイト向けテンプレートには、日本向けに特定商取引法に基づく表記のためのページやショッピングカート機能、そして在庫管理機能まで、ECサイトに必要な機能が備わっています。
おすすめ参考記事▶︎ おすすめ EC サイトテンプレート 15 選
デザインに凝るあまり操作が難しくなり、顧客が購入を避けたりするようでは本末転倒です。購入者の心を動かし、売上をアップさせるために、以下のような機能を追加しておくとよいでしょう。
ナビゲーションメニュー
EC サイトのデザインにおいては、ユーザーインターフェイス(UX)が最も重要と言っても過言ではありません。サイト上で顧客がすべての商品やメニューを簡単に閲覧でき、商品の絞り込み検索がしやすいといった基本機能は必須です。一般的には、3 回以内のクリックですべての商品にアクセスできることが望ましいとされています。ヘッダー、ナビゲーションメニュー、パンくずリストなどのパーツはすでに活用していますか?顧客が簡単にサイト内で移動できる EC ショップの作成を目指しましょう。
関連商品の表示
併せて購入して欲しい商品を提案することで、商品を探す時間を省き、購買体験を向上させられます。平均注文金額(AOV)アップにも効果的で、時間のない人には特に助かる機能です。
関連商品を選択するときのコツ:すでに選択している商品と似ている商品をすすめると、顧客は購入を迷うかもしれません。Wix の商品ギャラリーを使用して、「関連する商品」を提案することで、併せ買いにおすすめな別の商品を提案できます。
複数の支払いオプション
複数の支払い方法を提供し、顧客に好みの決済手段を選んでもらうことで売り上げを最大化しましょう。Apple Pay、コンビニ支払い、分割払い、後払い決済、クレジットカードなど、顧客が好む方法で支払えるようにし、購入プロセスの最終ステップまでスムーズに完了できるようにします。
おすすめ参考記事▶︎ ネットショップ決済方法の選び方と活用のポイント
ネットショップをデザインするにあたって、まずは商品の外観やターゲットとするユーザー層を考慮しましょう。オンラインストアをデザインするために、Web デザインのトレンドを調べてみてもいいかもしれません。
Wix の豊富なテンプレートなら、あらゆる種類のネットショップが、それぞれのビジネス内容にあった本格的なデザインを利用することができます。EC サイトに必要な機能が満載の便利なテンプレートを利用して、ネットショップサイト開設に掛かる時間を大幅に短縮しましょう。
アクセス解析機能や売り上げを管理するためのビジネスツールも搭載されています。また、ビジネスが成長して多くの取引を行うようになっても安心です。Wix のエンタープライズレベルの強固なセキュリティサーバーを利用して、急なアクセス増加にも耐えられる頑強な EC サイトを運営しましょう。
\本格的なビジネスサイトをノーコードで実現/
編集者:Miyuki Shimose
ブログ コンテンツマネージャー