2023年8月28日13 分

インフォグラフィックスとは? 8つの種類と作り方

最終更新: 1月25日

公開日 2021年11月24日、更新日 2023年8月28日


 
インフォグラフィックスは、情報を視覚的に伝えるために、図や表、グラフやイラストなどを組み合わせた図を作成し、複雑な情報をわかりやすく伝える方法の一つです。

この記事では、主要なインフォグラフィックスの種類を紹介します。それぞれのタイプについての解説と使用例を参考にインフォグラフィックスを活用してみましょう。ホームページに追加したり、プレゼンテーションに使用することで、ビジネスでさらに大きな成果が見込めます。
 

 
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目次

インフォグラフィックスとは?

役立つインフォグラフィックスの種類8選

インフォグラフィックスの作り方

おすすめインフォグラフィックス作成ツール

インフォグラフィックスとは?

インフォグラフィックスとは、「情報(information)」と「グラフィック(graphic)」を組み合わせた造語です。言葉や数字だけでは伝わりづらい情報を、「整理」「分析」「デザイン化」し、視覚的にわかりやすくデザインされたものを意味します。

電車の路線図や食事バランスガイドの「コマ」などもインフォグラフィックスに当たります。ほかにも例えば、標識や教科書、地図や報道ニュース、プレゼンテーション、資料など、日常のさまざまな場面で「インフォグラフィックス」は利用されています。

また、オンラインでは、インフォグラフィックスを取り入れることで、わかりやすく印象に残りやすいコンテンツが作成できます。Web マーケティングでも注目されており、 SNS や、Web サイトデザインやビジネス資料、ポスター広告、YouTube、インスタグラムの投稿などの様々なシーンで活用されています。

役立つインフォグラフィックスの種類8選

  1. ピクトグラムのインフォグラフィックス

  2. チャート型インフォグラフィックス

  3. ダイアグラムのインフォグラフィックス

  4. リスト型のインフォグラフィックス

  5. フローチャート型のインフォグラフィックス

  6. 年表インフォグラフィックス

  7. 地図を使ったインフォグラフィックス

  8. 相関図のインフォグラフィックス

01. ピクトグラムのインフォグラフィックス

インフォグラフィックスにおいてピクトグラムは、その核となる要素です。ピクトグラムとは、絵やアイコンを使って情報を表現する手法です。人間の脳は視覚情報を処理する能力が高く、ピクトグラムはその特性を活かしています。


 
ピクトグラムのインフォグラフィックスの特徴


 
ピクトグラムを活用したインフォグラフィックスは、言語の壁を越えて情報を伝えるため、国際的なコミュニケーションにも優れています。また、ピクトグラムは情報を視覚的に提示するため、記憶にも残りやすいという利点があります。脳は画像を処理するのに長けているため、ピクトグラムを使うことで情報の定着度が向上します。

ピクトグラムの使用例

食事バランスのコマに代表されるように、子供から年配の方まで、幅広い年齢層に情報を届けることに優れています。また緊急事の行動など、国籍や言葉の壁を超えて情報を届ける必要のある、公共の場の注意喚起などで活用されています。

02. チャート型インフォグラフィックス

チャート型インフォグラフィックスはコンテンツ戦略を強化し、読者との関係を深めるために有効です。

チャート型インフォグラフィックスの特徴

チャート型インフォグラフィックスとは、円グラフや棒グラフなど、データを視覚的に表現したインフォグラフィックスを指します。

チャート型インフォグラフィックスの使用例

チャート型インフォグラフィックスの役割は、その名の通りデータや統計情報を提示することです。調査結果や研究の内容をわかりやすく紹介するのに効果的です。

データ量の多いブログ記事など、読者に理解してもらうのが難しいと考えられる場合は、チャート型のインフォグラフィックスを使って情報を視覚的に表現するのがおすすめです。チャート型のインフォグラフィックスに、ロゴを挿入することで情報が引用された場合にブランディングの効果を狙うことができます。

03. ダイアグラムのインフォグラフィックス

ダイアグラムのインフォグラフィックスは、イラストや幾何学図形を用いて、要素や構成などを説明するインフォグラフィックスの種類です。

ダイアグラム型のインフォグラフィックスの特徴

ダイアグラム型のインフォグラフィックスは、比較分析や構成の説明と相性が良いため、マーケティングや人口分布のインフォグラフィックスとしても用いられています。

ダイアグラム型のインフォグラフィックス使用例

ダイアグラム型のインフォグラフィックスは、技術的な情報や、複雑なアクションなどを伝える場合に役立ちます。例えば、自社の商品の基本性能を強調し、顧客に価値を伝えると言った使い方もできます。

この種類のインフォグラフィックスは、複雑なアイデアを小分けにし、カテゴリー別にまとめて、わかりやすく整理します。ユーザーに商品の使い方を伝授するだけでなく、商品の機能をアピールして、ブランドへの関心を持たせることも可能です。

04. リスト型のインフォグラフィックス

よく見られる形式のインフォグラフィックスといえば、リスト型のインフォグラフィックスです。作成のしやすさと汎用性が高く、さまざまな場所で活用されています。

リスト型インフォグラフィックスの特徴

リストインフォグラフィックスは、伝えたいメッセージをリスト形式で並べて画像に仕上げたものです。情報量が多い場合でも、視覚的に情報を伝えることができます。

リスト型に最適な使用例

リスト型のインフォグラフィックスは、単調になりやすい情報を整理して伝えることができます。ビジュアルに妥協することなく、テキストでデータ量を増やして情報を効果的に伝えることができます。

リストを含むブログ記事を作成する際には、このタイプのインフォグラフィックスを要点と一緒に掲載することで、読みやすさとシェアしやすさの両方を高めることができます。インフォグラフィックスを使用すれば、大きなテキストブロックを分割して記事に視覚的な要素を加えることができるからです。

また、Facebook や Pinterest などの SNS サイトでのエンゲージメントも高まります。

情報を視覚的に表現することで読みやすさが高まるだけでなく、統計的な情報をユーザーに覚えてもらいやすくなります。インフォグラフィックスの力を最大限に発揮するために、画像内の各項目をアイコンで表現するのもおすすめです。

リストが単調に見えないよう、それぞれのポイントを互い違いになるようにフォーマットしてみるのも良いでしょう。
 

05. フローチャート型のインフォグラフィックス

フローチャート型のインフォグラフィックスの特徴

フローチャート型のインフォグラフィックスは、問題の解決方法やタスクのやり方など、何かを行う際の手順を説明する際に適しています。

さまざまな手順が詰まったプロセスの内容をすべて文章で書くよりも、「正しい手の洗い方」や「ワークプレイスの設定方法」などのようにひとつの画像でまとめた方が、読む側も情報量に圧倒されずに済みます。文章で書く場合も段落で区切ったり、箇条書きにしたりといった回避策はありますが、インフォグラフィックスを使用することで各プロセス内に含まれる手順をより分かりやすく読者に伝えることができます。

フローチャート型インフォグラフィックの使用例

フローチャート型のインフォグラフィックスは、文字で表した場合に非常に単調になりがちなコンセプトをかみ砕いて伝えたい場合に最適です。こうすることで、読者は(特に技術的で複雑な内容、視覚化した方が良い情報などについて)手順の詳細ややり方のヒントをスムーズに理解できるようになります。

ブランドを宣伝するという意味では、ハウツーインフォグラフィックスを使用してターゲットとする読者に共通する「悩みの解決法」を視覚化し、解決策として自社商品を進めるといった使い方もできます。

何かのヒントを記載する際は、手順を表すイラストをつけるよう心がけましょう。その後、それぞれのイラストに番号を振り、プロセスの順番を読者に意識してもらうとともに、あなたが強調したい各ポイントを読者が頭の中でイメージできるようなフォーマットに仕上げましょう。ブランドイメージを体現したタイポグラフィを活用することもおすすめです。印象的なデザインで競合コンテンツから差別化を図りましょう。

06. 年表インフォグラフィックス

年表インフォグラフィックスは、有用かつ情報を効果的に伝えられるだけでなく、見栄のするデザインが特徴です。

年表インフォグラフィックスの特徴

年表は、起こった出来事を時系列で並べて表示するタイプのインフォグラフィックスです。

年表に最適な使用例

年表インフォグラフィックスはあらゆる場合に活用できます。マーケティングでは、主に下記のような場合に使用されています。

  • ある人や物事についての歴史的な変遷を紹介

  • 特定のニッチに属する商品やトレンドの進化を説明

  • 特定の手法が一定期間内でどれだけ進化してきたかを視覚的に表示

この種類のインフォグラフィックスを作成する場合は、年表の各地点を表すアイコンとイラストを、全体のバランスを見ながらまんべんなく配置しましょう。楽しいイラストを使用して説明文に遊び心をプラスできるほか、視覚的なフォーマットで見せることで情報が読者に伝わりやすく、さらに記憶にも残りやすいというメリットが期待できます。

07. 地図を使ったインフォグラフィックス

多くの企業や組織で広く使用されているのが、地図またはロケーションを表すインフォグラフィックスです。

地図を使ったインフォグラフィックスの特徴

このインフォグラフィックスは、その名の通り地理的なエリアに関連する情報を視覚的に伝えるためのものです。世界地図、また特定の国や地域を示すマップなど、通常は地図形式でデータを表示します。

地図を使ったインフォグラフィックスの使用例

この種類のインフォグラフィックスはさまざまな目的で使用できます。よく見られるのは、人口動態データや場所に関わる情報を伝えたい場合です。マーケティング担当者やスモールビジネスオーナーであれば、自社のユーザー基盤やターゲットオーディエンスについてのインサイトをマップ形式で整理するのも良いでしょう。

複数の国についての統計をシェアしたい場合も、地図インフォグラフィックスが活躍します。数字を視覚的に示すことで注目を集めやすくなるほか、世界の異なる国や地域のデータを比較・対比することができます。

08. 相関図のインフォグラフィックス

コンテンツマーケティング戦略に欠かせないアセットの一つが、相関図のインフォグラフィックスです。

相関図の特徴

相関図は、データや文字で説明すると複雑になる、物事の関係性を視覚的に表現することができます。全体像の把握に優れており、複雑なデータを整理してパターンや傾向を把握するのに役立ちます

相関図に最適な使用例

相関図は、あらゆる業界のマーケティング担当者が知っておいて損はないフォーマットです。

競合分布やマーケットシェアなどの分析に役立つ他、顧客行動を分析することにも役立てることができます。例えば、顧客の購買履歴や行動データから、購入に至るまでの異なる要因をグループ分けし、関連性を視覚的に表現することができます。

インフォグラフィックスの作り方

どのタイプのインフォグラフィックスを作成するか決定したら、次はいよいよインフォグラフィくを作成しましょう。インフォグラフィックスを作成する際のステップを簡単に紹介します。

  1. テーマの選定
     
    まずは伝えたい情報やテーマを明確にします。どのような情報を伝えたいのかをしっかりと考えましょう。
     

  2. データの収集
     
    インフォグラフィックスはデータに基づいています。信頼性のある情報源から必要なデータを収集しましょう。
     

  3. レイアウトの設計
     
    インフォグラフィックスのデザインや配置を決定します。視覚的な要素がわかりやすく配置されるように工夫しましょう。
     

  4. デザイン要素の追加
     
    図やグラフ、イラストなどのデザイン要素を追加します。カラフルで魅力的なデザインを心掛けましょう。
     

  5. テキストの追加 
     
    適切なキャプションや説明文を追加して、情報を補足します。文字のフォントやサイズにも注意を払いましょう。
     

  6. 最終チェック 
     
    インフォグラフィックス全体を確認し、誤字や論理的なミスがないかを確認します。

おすすめインフォグラフィックス作成ツール


 
印象的でプロフェッショナルなインフォグラフィックスを作成するためには、高度なデザインスキルが必要です。しかし、現在はデザインの知識がなくても、インフォグラフィックスが作成できる便利なツールがたくさんあります。ここでは、オンラインで使える、インフォグラフィックツールをいくつか紹介します。
 

01. Visme

Visme は、人気の高いインフォグラフィックス作成ツールです。豊富なテンプレートやフォント、画像が用意されており、初心者でも簡単にインフォグラフィックスを作成できます。日本語には対応していませんが、直感的な使用で初めてでも使いやすいツールです。無料プランも用意されているので、まずは試してみるのもおすすめです。

日本語で利用できるインフォグラフィックス作成ツールです。Vismeと同様に、豊富なテンプレートやフォント、画像が用意されています。また、データのインポートも可能なので、より高度なインフォグラフィックスを作成したい方におすすめです。
 

Piktochart は、ドラッグ&ドロップで簡単にインフォグラフィックスを作成できるツールです。日本語で利用できるテンプレートも用意されており、初心者でも簡単に操作できます。無料プランでは 5 枚までのインフォグラフィックスの作成が可能です。
 

あらかじめ用意されているテンプレートにデータを当てはめるだけで、簡単にインフォグラフィックスが作成できる、インフォグラフィックス専用のデザインツールです。このツールも、CVS ファイルや Excel データをインポートすることができ、チャート型のインフォグラフィックスの作成に便利です。ただし、無料プランでは10枚までしかインフォグラフィックスを作成できません。


 
05. Easel.ly

Easel.ly は、無料のオンラインインフォグラフィックス作成ツールです。イラストやピクトグラムを利用したテンプレートが豊富に用意されており、学生や教師におすすめです。無料プランでも5枚までのインフォグラフィックスの作成が可能です。
 

プレゼンテーション用に主に使用されていますが、シンプルなインフォグラフィックスを作成するためにも使用できます。多くの人が使ったことがあるため、初めてインフォグラフィックスを作成する際にも安心です。テンプレートから作成することも可能です。


 
インフォグラフィックスを成功させるためのポイント

最後に、ピクトグラムのインフォグラフィックスを効果的に作成する際のポイントをいくつかご紹介します。

  • シンプルさ重視
     
    複雑すぎないデザインを心がけましょう。情報が分かりやすく整理されていることが大切です。
     

  • カラーパレットの選定
     
    カラーパレットはメッセージの雰囲気を大きく左右します。適切な色を選ぶことで、情報の印象を調整しましょう。
     

  • 適切なフォントの使用
     
    フォントは文字の読みやすさに影響を与えます。シンプルで読みやすいフォントを選ぶよう心がけましょう。

インフォグラフィックスを制作する際は、これらのポイントを意識しつつ、ピクトグラムの力を最大限に活用してください。視覚的な情報伝達は、誰もが理解しやすい形式で大切なメッセージを届ける手段として、効果を発揮します。


 

インフォグラフィックスを取り入れよう

今回の記事では、マーケティング戦略を強化するのに効果的な 8 種類のインフォグラフィックスと、作り方のコツ、そしておすすめのインフォグラフィックス作成ツールをご紹介しました。
 

 
インスピレーションを感じていただけたでしょうか?ぜひ、ご自身でインフォグラフィックを作成するときの参考にしてみてください。

編集者:Miyuki Shimose
 
SEO & ブログ コンテンツマーケター