Photoshopの代替に使える!無料の写真・画像編集ソフト10選
この記事は2019年6月6日に公開、2023年1月5日に更新しています。
写真は撮影したら終わりではありません。公開前に、写真を編集して視覚的に美しく加工することで、写真本来の力が発揮できます。ポートフォリオサイトやネットショップで掲載する商品写真や風景写真は、スマホアプリではなくパソコンでより細かく編集したいですよね。
しかし、編集ソフトとしてよく知られる Photoshop(フォトショップ)や Lightroom(ライトルーム)などは、料金や技術の面で敷居が高く、日常的に写真を編集するのでなければ時間やお金の無駄になるかもしれません。
そこで、本記事では Photoshop やLightroom の代わりになる、無料かつ十分な性能のある写真・画像編集ソフトを 10 選を紹介します。
目次
01. 完全無料で使える画像編集ソフト GIMP(ギンプ/ジンプ)
GIMP は、比較的早い時期に画像編集ソフトの市場でサービス提供を始め、長年使用されている無料の本格画像編集ソフトです。
Adobe の主力ソフトウェアの使用経験があるなら、GIMP の無料と思えない本格的な編集機能に驚くでしょう。この多機能性が魅力な画像編集ソフトには、基本的なトリミング、彩度、自動補正ツールなどの編集機能から、フェイススワップ、GIF アニメーション、レイヤーマスク、カスタマイズ可能なブラシなどの高度な機能まで、幅広いツールが含まれます。
GIMP はまた、無償のオープンソースソフトウェアでありながら、プラットフォームは絶えず更新、改善され、GIMP の拡張機能を用いて機能性を高められます。
デスクトップパソコンへのインストールはもちろん、 USB メモリで持ち出し、外出先でも画像編集できるといった、高い柔軟性を備えています。
メリット:プロ並みのツールと機能、無料のプラグイン
デメリット:直観的な操作ではないため上級者向け、モバイル版なし
有料版:なし
02. 初心者にもおすすめの画像編集ソフト Fotor(フォター)
Fotor は、基本的なトリミング、回転機能、サイズ変更、ワンタッチ効果など、初心者でも簡単に操作できるうえにプロ仕様の機能を備えています。フレームや文字入れ、シワ消しあるいは歯のホワイトニングまで、写真加工に必要な機能が揃っており、SNS 映えする写真加工ができるため、長年人気を集めています。
写真編集の他に、SNS のカバー画像に使用できるテンプレートが揃った「デザイン」と、1 枚の画像に複数の画像挿入や合成が可能な「コラージュ」も用意されています。Fotor の既存テンプレートから選択し、自分好みにカスタマイズして、SNS やマーケティング資料、ドキュメント、広告などに活用できます。あらゆるニーズに対応し、プロ並みの仕上がりに近づける優秀なツールです。
しかし、写真家やメディアクリエイターは、Fotor よりさらに高度な機能を提供する写真編集ソフトのほうが好ましいかもしれません。
メリット:バッチ処理機能、豊富なテンプレート、日本語対応
デメリット :プラグインサポートなし、広告表示
有料版:Fotor Pro 月額 999 円~
03. クロスプラットフォーム機能が便利な Affinity Photo(アフィニティフォト)
macOS、Windows、iPad との互換性があり、一貫して写真編集が行える高機能なソフトです。Photoshop の代替ソフトウェアとして十分な編集機能を持ち合わせています。アドビソフトと異なり、一回買い切り型です。2022 年 11 月のアップデートにより、非破壊 RAW 現像、複合マスク、色相範囲の抽出等の機能が追加され、さらに機能が充実しました。一眼レフで撮影した風景写真の加工も、問題なく可能です。構図や幻想的な風景の魅力を大胆に引き出すことができるでしょう。
参考記事:風景写真撮影のコツ 25 選
Affinity Photo では、5つのペルソナモードと呼ばれる編集モードがあり、それぞれ得意とする画像処理が分けられています。中心となる「写真ペルソナ」のほかに、小顔編集などに特化した「ゆがみペルソナ」や RAW 画像の現像に特化した「現像ペルソナ」、コントラストや色調補正に特化した「トーンマッピングペルソナ」などを切り替えながら編集します。アプリのように使えるため、初心者でも簡単に画像編集ができます。
メリット:高度な編集機能、日本語対応、複数の OS で利用できるユニバーサルライセンスの提供
デメリット :30 日間の無料お試し期間以降有料
有料版:Windows または Mac では 10,800 円買い切り、iPad は 3,200 円(本記事公開時)
04. Photoshop の導入としておすすめ Adobe Photoshop Express(アドビ フォトショップ エクスプレス)
有料の Photoshop を使いこなすには高度な知識が必要ですが、同じ Adobe 社が提供する Adobe Photoshop Express は、操作が比較的簡単です。このソフトは無料で利用でき、使いやすい編集機能かつ、ハイクオリティな仕上がりを求めることができます。
このツールは、プロの写真家やメディア制作者対象ではなく、素早い編集と高品質な仕上がりを求める初心者が対象です。
ワンタッチ自動補正から、コントラスト、遠近感、彩度、露出、斑点除去などの補正機能まで、基本的な画像編集機能が揃っています。また、写真や画像にテキストを追加でき、コラージュを簡単にカスタマイズ作成できます。有料版ほど多くのツールはありませんが、豊富な機能で、優れたユーザーエクスペリエンスを提供しています。
また、自身のデバイスに保存された写真および画像の編集、Adobe Creative Cloud、Dropbox、Facebook、Google Photos などのアプリ内から直接写真、画像の共有が可能です。 Adobe Photoshop Express で行われた編集は、取り消しとやり直しを繰り返せます。
メリット:高度なフィルター、シンプルなインターフェイス、日本語対応
デメリット :Flash Player の実行
有料版:デスクトップ用の Adobe Photoshop エディター月額 980 円から利用可能
05. DL 不要で使える画像編集ソフト Pixlr X(ピクセラ・テン)
Pixlr X は、Photoshop Express に代わる無料 HTML エディタとして高く評価されています。
Pixlr X では機能の最小化が行われ、動作がより軽快に、そして初心者でもより使いやすいインターフェイスへと生まれ変わりました。それにより、最良の無料画像編集ソフトとしての地位を確立しています。彩度の調節、トリミング、サイズの変更、ホワイトバランスの調整などの編集機能に加え、ニッチな機能として、赤目修正や補助光効果のようなポートレート写真の撮影に重宝する便利な機能も備わっています。
全体として、Pixlr X は初心者やアマチュア写真家向けの優れたオンライン画像編集フリーソフトです。より高度な機能を求める人には、より充実した機能を備えた Pixlr E をおすすめします。
メリット:ワンクリック編集、使いやすいインターフェース、ダウンロード不要
デメリット:Pixlr E ほど高機能ではない
対応プラットフォーム:デスクトップ(Web)
有料版:なし
06. 高機能で軽量な本格画像編集ソフト Pixlr E(ピクセラエディタ)
Pixlr E は、Photoshop に代わる画像編集ソフトと言われています。無料でありながら Adobe の Photoshop のように高度な機能が揃っており、無料の画像編集ソフトとして評価が高い製品の 一つです。
Pixlr E はダウンロードやインストールする必要がなく、ローカルや URL 、Facebook などのライブラリから画像を開いて編集作業ができます。
レイヤー、色調補正、カラーピッカー、自動補正ツール、回転と反転、トリミング、リサイズ、ブラシなど、本格的な機能を利用できます。
メリット:高度な機能、インストール不要、日本語フォント対応
デメリット :広告の表示、Flash Player の実行
有料版:Pixlr プレミアム 月額 5 ドル
07. 多彩な機能と豊富なフィルターが便利 PhotoScape X(フォトスケープ・テン)
PhotoScape X は、「オールインワン写真編集ソフト」と呼ばれるほど多彩な機能が集約され、手軽に、そして直感的な操作ができる写真編集ソフトです。
豊富なフィルタ、フレーム、ブラシ、シェイプクロップ、切り抜きツール、カラーピッカー、コピースタンプなど初心者でも簡単に使える編集機能から、コラージュ、ステッカー、効果、テキストなど、よりクリエイティブに編集できる機能まで揃っています。
また、PhotoScape X は、シンプルで操作がしやすいインターフェイスのため、初心者はワンクリックで簡単に自分のアイデアを取り入れられ、他の画像編集ソフトの使用経験がある人もすぐに使いこなせる操作性が特徴です。
動作も軽快で多機能なこのソフトは、SNS のプロフィールや Eメールマーケティングキャンペーンなど、視覚的なオリジナルコンテンツを作成したい場合にも役立つでしょう。
PhotoScape X は何万通りものクリエイティブなオプション機能を備えています。これらを最大限に活用できるよう、各機能の効果や使い方を紹介する多数の動画チュートリアルを参考にしましょう。無料版のみでも十分な機能が備わっていますが、より高度なツールを求める人には有料のプロ版という選択肢もあります。
メリット:フィルタと効果をワンクリックで編集、多様なファイル形式に対応、日本語対応
デメリット:高度なツールは少ない
有料版:PhotoScape X Pro 4,650 円(Windows のみ)
08. SNS への共有が簡単にできる InPixio(インピクシオ)
InPixio は、Photo Editor、Photo Eraser、Photo Cutter の 3 つの機能がセットになった写真編集ソフトです。
Photo Editor - 基本的な画像編集機能。コントラスト、彩度、色合い、明るさなどを調整し、魅力的な仕上がりを期待できます。
Photo Eraser - 不要オブジェクトの削除機能。写真や画像上の不要なものを自動で認識し、綺麗に削除します。
Photo Cutter - 切り抜きや合成による背景編集機能。プロ並みの合成写真が作成できます。
InPixio のスタンダードバージョンは、必要最低限の写真編集スキルを用いて美しく仕上げ、簡単に SNS でシェアできる使い勝手の良い機能を提供しています。一方、プロバージョンは、高度な編集機能を使って編集でき、数百種類ものフィルタ、エフェクト、フレームといった豊富な選択肢が用意されています。
メリット:ワンクリックで SNS 共有、シンプルな操作、すべての画像フォーマットに対応
デメリット :限定された手動編集、無料版はウォーターマークが含まれる
対応プラットフォーム:Windows
有料版:InPixio Standard 4,980 円~
09. 初心者も使いやすい画像編集ツール Photos Pos Pro(フォト・ポス・プロ)
Photos Pos Pro は、本格的機能で初心者にも優しいグラフィックエディタです。ユーザーのニーズを満たす 2 つの特徴的なインターフェースが用意されています。
1 つは、高度な編集ができるレイヤー、ブラシ、マスク、グラデーション、アクション、テクスチャ、RAW 変換など幅広いツールです。これらすべての機能は、画像のバッチ処理機能により、処理時間を大幅に削減できます。
もう 1 つは、フィルタとエフェクトで、素早く美しい仕上がりが期待できる自動レタッチに重点を置いたプラットフォームです。多彩な表現を生み出す画像編集ソフトウェアと言えます。
メリット:バッチ処理機能、自動レタッチ機能
デメリット:無料版の画像解像度は 1,024 x 2,014 ピクセル、高度なツールは少ない
対応プラットフォーム:デスクトップのみ(Windows)
有料版: Photo Pos Pro Premium 29.90 ドル(21 日間の無料試用期間)から利用可能
10. プロから初心者まで使える画像編集ソフト BeFunky(ビーファンキー)
BeFunky は、あらゆるレベルのユーザーがプロの仕上がりを期待でき、使いやすく多機能な写真編集ツールです。基本的なトリミングやリサイズなどの基本の編集機能から、明るさ補正やシワ消し、スリム加工など目的に合った適切な機能を見つけられます。
画像編集機能は、「写真編集エディタ(photo editor)」、「コラージュ メーカー( collage maker)」、「デザイン クリエイター(design creator)」の 3 種類から構成されています。
「写真編集エディタ」には、露出やコントラストなどの基本的な編集機能から、メイクを施せるタッチアップ機能や多彩なエフェクトなど、幅広い機能が含まれています。
「コラージュ メーカー」と「デザイン クリエイター」は、豊富なレイアウトとテンプレートが揃っており、楽しく、簡単にカスタマイズが可能です。これら 3 つの機能は、無料または有料の「Plus」で利用できます。また、画像編集履歴からすべての編集を確認でき、必要に応じて簡単に元に戻し、やり直しができます。
メリット:ダウンロード不要(モバイル版はダウンロード必要)、ストック画像アクセス、豊富なテンプレート
デメリット :広告の表示
有料版:BeFunky Plus は月額 6.99 ドルから
【紹介】投稿画面でそのまま画像編集ができる Wix フォトスタジオ
Wix が提供するフォトスタジオでは、ウェブサイトを離れず、投稿画面上で画像の色やフィルターなどを調節できます。他の画像編集ソフトを選択する手間や、編集画像のアップロード、編集後の画像をサイトへアップロードする、といった過程を省くことができ、今までよりも早く写真を編集して公開できます。
Wix フォトスタジオは、トリミングや彩度調整、豊富なフィルタなどの機能によって最終的な仕上がりを向上し、簡単に投稿写真の一貫性を保つことができます。また、AI 技術や顔認識技術を駆使して、ポートレート写真の背景を簡単に変更するなど、簡単な編集も可能です。もちろん、編集した画像は新しい画像として保存でき、オリジナルの画像をそのまま保存しておくことができます。
メリット:ダウンロード不要、直観的なインターフェイス
デメリット :Wix ユーザーのみ利用可能
対応プラットフォーム:Web
有料版:なし
まとめ
試してみたい画像編集ソフトは見つかりましたか?本格的な写真が編集できたら、ぜひポートフォリオサイトに掲載してみましょう。Web サイトに写真をアップロードする際には、画像サイズの最適化も忘れずに。Wix の画像サイズ変更ツールを使って画像のサイズを瞬時に変更することも可能です。
まだ、ホームページをお持ちでない方は、今すぐ Wix で自分だけのオリジナルホームページの作成を始めましょう。
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編集者:Miyuki Shimose
ブログ コンテンツマネージャー