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初心者向け:風景写真撮影のテクニック25選とポートフォリオ事例


風景写真の撮り方とテクニック

この記事は2019年7月25日に公開、2023年5月18日に更新しています。


新しい撮影テクニックを研究するときは、目標となる写真を見つけ、撮影方法を模倣することでより効率的に成長できます。

本記事では、プロの風景写真家による撮影のコツ 25 選を初心者にもわかりやすく紹介します。Wix で作成された壮大な写真ポートフォリオサイトとあわせて、撮影のコツとインスピレーションを探してみましょう。



風景写真撮影のコツ 25 選とポートフォリオ事例


目次

  1. 奥行きのある風景写真の撮り方

  2. 三分割法の活用方法

  3. 雲の表情を豊かに撮影するコツ

  4. 寒い場所での撮影テクニック

  5. 一面の雪景色を撮影するコツ

  6. 身近な風景を活かす撮影のコツ

  7. 風景写真撮影にドローンを活用するコツ

  8. 迫力ある風景の撮り方

  9. 滝の躍動感を演出する 6 つのテクニック

  10. 幻想的な星空撮影のテクニック

  11. 海を表現豊かに描写するコツ

  12. シンメトリー構図を活用するコツ

  13. 冬の撮影の魅力を楽しむ

  14. オーロラの撮影テクニック

  15. 抽象的な風景写真を撮影するコツ

  16. 奥行き感を演出できる S 字構図を活用するコツ

  17. 多方面から風景を分析

  18. 曇りの日を活かした風景写真の撮り方

  19. 風景写真の撮影スキルを一歩高める前景の活用方法

  20. 風景写真を上達させる 5 つのコツ

  21. 二分割構図の活用方法

  22. 色補正に欠かせないホワイトバランスと色温度を知る

  23. 対角線構図の活用方法

  24. モノクロ撮影のテクニック

  25. 風景写真の仕上がりを一層高めるための 4 つのポイント


01. 奥行きのある風景写真の撮り方

写真に奥行きをつくり後景を際立たせるテクニック「視線の誘導」テクニックを紹介します。

まず、写真の構成を前景、中景、後景の 3 つに分類します。後景に配置した山の壮大さを見せたい場合、視線同線を作る構図を作ります。

1. 下から上へ

2. 大きなものから小さなものへ

花や岩など近くの物をフレーム手前(前景)に入れることで遠近感を演出し、無意識のうちに前景の先にある山へと視線を向かせられます。


フォトグラファー紹介:UEDA PHOTOGRAPHY

風景写真家サイト Ueda Photography



02. 三分割法の活用方法


三分割構図とは、画面を縦横ともに三分割し、その交点に撮りたい被写体を配置するテクニックです。風景写真のみならず、どんな被写体にも応用できる万能の構図です。グリッドライン機能があるカメラは、グリッドを表示することでラインを目安にし、正確な位置に被写体を配置できます。また、上記の写真のように水平線を入れる場合、全体のバランスが不安定にならないよう水平線を水平に保ち、画面下から 3 分の 1 に合わせると、バランスの良い構図になります。


フォトグラファー紹介:Yasutomo kato

風景写真家サイト Yasutomo kato




03. 雲の表情を豊かに撮影するコツ


季節や時間帯、気温などによって表情を変える雲。そんな空一面に広がる雲の表情をよりダイナミックに写すには、超広角域をカバーできる広角レンズの使用がポイントです。空を写す場合は、空と雲を多めに入れることで、メインの被写体の存在感を維持しつつも壮大さが強調された仕上がりとなります。


また、ホワイトバランスの設定やコントラストの強弱を調節すると、表現の幅が広がります。たとえば、ホワイトバランスを「太陽光」「曇天」「電球」など空模様に合わせて設定する、コントラストを上げて立体感を増す、といった調整ができます。「その瞬間の雲」を活かした、スケール感のある写真撮影に挑戦してみましょう。


フォトグラファー紹介:別所隆弘

風景写真家サイト 別所隆弘



04. 寒い場所での撮影テクニック


寒い場所での長時間撮影は、手がかじかんだり手袋が妨げとなってシャッターが切りにくかったりと、多くの写真家にとって悩みの種です。

北欧の寒い国々での風景撮影の経験がある Oscar さんは、防寒用手袋を撮影時も使いやすくする工夫を写真入りで紹介しています。

  1. 防寒用手袋、長めの木製スプーン、キッチンナイフを用意

  2. 木製スプーンを手袋の中へ張るように入れる

  3. 手袋の親指と人差し指の部分に切り込みを入れる

  4. 親指と人差し指が切り込みから出るように手袋を着用する


フォトグラファー紹介: Oscar Keserci

風景写真家サイト Oscar Keserci


05. 一面の雪景色を撮影するコツ


銀世界を美しく描写するには、露出補正がポイントです。明るい雪景色が白く明るく写るよう露出をプラスに補正しましょう。


また、雪景色が朝焼けや夕焼けの色に染まっている瞬間や、コテージやオーロラのような白以外の色を写し込んでみるなど、真っ白な風景の中に差し色を付けることで、印象的な仕上がりを演出できます。



06. 身近な風景を活かす撮影のコツ


韓国を拠点とする風景写真家 Nathaniel Merz さんは、「風景写真家にありがちなミスは、見栄えを意識しすぎるために定番スポットでの撮影にとらわれ、身近な場所にあるシャッターチャンスを逃してしまうこと」だと、自身のブログで綴っています。


具体的な撮影チャンスの見つけ方を、Nathaniel さんは自宅周辺にある川を例に出して次のように解説しています。


「この川は普段ぬかるみがかっていて魅力的な撮影スポットとは言えないけれど、近くのダムが水を放水する夏の早朝は、美しく霧がかった風景に変わる。近所の川だって、視点を変えれば木々が水面に反射する美しい姿を写真に収めることができるんだ」


被写体へ向ける視点、撮影する時間帯、さらには季節を変えるだけで、普段見慣れている風景が素晴らしい撮影スポットに成り得ることを、読者に向けて語っています。


フォトグラファー紹介: Nathaniel Merz

風景写真家サイト Nathaniel Merz


07. 風景写真撮影にドローンを活用するコツ


空中からの風景写真のためにドローン撮影も行っている Albert さん。自身のブログの中でドローン撮影のコツを公開しています。

「ドローンのメリットは、写真家の手の届かない位置から広範囲に渡って撮影できることだが、上空から撮影した風景写真が必ずしも良いとは限らない。多くの要素が写真に写り込んでしまうことで、見る人の視点が定まらなくなってしまう場合があるからだ。特定の被写体に近づいたり、低飛行で遠方を写したりと、さまざまな高さや角度を試すことでより良い構図を生み出せる」と綴っています。ドローンの柔軟性を活かし、地上からでは写し出すことのできないさまざまな表情を捉えてみましょう。


フォトグラファー紹介:Albert Dros

風景写真家サイト Albert Dros



08. 迫力ある風景の撮り方


壮大な風景を広い範囲で撮影する場合は広角レンズの使用が一般的ですが、広域に撮影ができる一方、主題が不明瞭な漠然とした作品になりがちです。主題を明確にした上で、視線を誘導する効果のあるリーディングラインなどの基本の写真構図を取り入れたりし、目の前の迫力ある風景を写真に収めましょう。


フォトグラファー紹介:Mark Norton

風景写真家サイト Mark Norton

09. 滝の躍動感を演出する 6 つのテクニック


躍動感のある水の流れを忠実に表現することは、風景写真家にとって挑戦的な課題です。若手写真家、Frans van der Boom さんは自身のブログの中で、滝を撮影するためのコツを以下のように公開しています。

  1. シャッタースピードを低速にする 低速シャッターの場合、水の流れを滑らかに写し出す効果がある。一方で高速シャッターの場合、水の流れが止まって見える。

  2. 三脚を使用する 低速シャッターはブレやすくなるため、三脚を使用することで手ぶれ防止になる。

  3. ISO 感度を低くする ISO を最小値にすることで、画質が向上するだけでなく、シャッタースピードも低速になる。設定は ISO100 がおすすめ。

  4. F 値を大きくする レンズを通る光の量を少なくするため F 値を大きくする。風景写真の場合、F11 や F16 がおすすめ。

  5. ND フィルター(Neutral Density)を使う 明るい場所では、設定したシャッタースピードが充分に低速でない場合がある。その場合は、光量だけを低下させられる ND フィルターで調節する。

  6. レンズが濡れないよう保護する 滝のしぶきでレンズが濡れる、雲る、といったことを防ぐため、防滴レンズカバーを装着し、大事なカメラを保護すべき。


フォトグラファー紹介:Frans van der Boom

風景写真家サイト Frans van der Boom



10. 幻想的な星空撮影のテクニック


夜景の写真は、芸術性の高い作品となり、その中でも「星空」は幻想的な雰囲気を演出できる人気ジャンルの一つです。以下、星空撮影のコツを紹介します。

  1. ISO 感度 ISO 感度が大きいほど暗い場所に有利です。感度は ISO1600~6400 の幅を目安とし、撮影しながら最適な感度を決めましょう。

  2. 絞り(F 値) 広角レンズの絞りはなるべく低く設定。絞り値が低いと、一度に光を多く拾うことができます。

  3. シャッタースピード オートでの星空撮影は難しいため、露光時間を調整しましょう。15~30 秒程度のスローシャッターが良いとされていますが、絞り値や ISO 感度によって微調整する必要があります。

  4. 三脚 星空の撮影はスローシャッターで行うため、ブレ防止のために三脚が必須です。

  5. ピント 星空はオートフォーカスでピントを合わせにくいため、マニュアルフォーカスを使用してピントを合わせます。星を拡大してピントを確認し、一度ピントを合わせたら、撮影を終えるまでピントを動かさないように注意しましょう。

また、露光時間を 20 分~1 時間と長くすることで、星の軌跡を写真に収められます。露光時間が長ければ長いほど、光線も長く伸びます。カメラ上級者の人は、センスが光る印象的な作品を生み出すために、撮影技法の幅を広げてみましょう。


フォトグラファー紹介:Jorge Ruiz Dueso

風景写真家サイト Jorge Ruiz Dueso


11. 海を表現豊かに描写するコツ


一瞬ごとに表情を変える海は、打ち寄せる波や朝焼け、夕焼けに染まる海といったシャッターチャンスであふれています。


穏やかな海を撮るには低速シャッターで滑らかな海面に、ダイナミックな海を撮るには高速シャッターで躍動感を演出できます。また、海にいる生き物や植物、船などをフレーム内に取り込み、海の表情をより豊かにする工夫もできます。


フォトグラファー紹介:Lisa Michele Burns

風景写真家サイト Lisa Michele Burns

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12. シンメトリー構図を活用するコツ


シンメトリーとは、左右対称、または上下対称である状態のことを指します。この構図は建築物などの人工物に多く見られるデザインですが、風景写真では、被写体の水面反射を写すテクニックがよく使われます。 シンメトリーを風景写真に取り入れるコツとして、カメラを構える高さや向きに変化をつけ、左右または上下対称となるアングルを見つけます。その際に、軸となる水平線が斜めにならないように気をつけましょう。


シンメトリー構図を含めることは、自然のスケール感をより忠実に表現、そして被写体の美しさを引き立てる効果をもたらします。


フォトグラファー紹介:Erika Valkovicova

風景写真家サイト Erika Valkovicova



13. 冬の撮影の魅力を楽しむ 


ロサンゼルス在住の写真家、Ashley Hadzopoulos さんは、自身の心を掴んで離さない「冬」の魅力に関して自身のブログで語っています。


「日照時間が短く、寒い天候の中の撮影は、あまり乗り気にならないかもしれませんね。でも、ドラマチックな空模様と気まぐれな天気が絶好のシャッターチャンスを与えてくれるんです。きらびやかな雪景色は魔法のようだし、冬の朝日や夕陽は心に染みる美しさ。冬という素晴らしい季節を毎年楽しみにしているわ」。


フォトグラファー紹介: Ashley Hadzopoulos

風景写真家サイト Ashley Hadzopoulos


14. オーロラの撮影テクニック


オーロラの撮影は、暗い中で揺れ動きながら光る被写体を撮影するという特殊なものです。光り輝くオーロラを写真に収めるために、以下、3 つのポイントを押さえましょう。

F 値:夜間の撮影時は明るいレンズが有利。レンズの明るさは「F2.0」「F2.8」といった表記で表され、数値が低いほど明るいレンズとなります


シャッター速度:動きが活発なオーロラの場合はシャッター速度を速くし、薄いオーロラの場合はシャッター速度を遅くすると良いとされます。


ISO 感度:ISO とはカメラが光を感じる度合を指し、この ISO 感度の数値が高いほどより敏感に光を感じ、F 値が低いレンズを使用していても夜間での撮影が可能となります。ここでの注意点は、ISO 感度が高感度になるほどノイズも増え、解像度に影響する場合があるということです。そのため、F 値とシャッタースピードとの理想的なバランスをあらかじめ掴んでおく必要があります。


フォトグラファー紹介: Aviv Maister

風景写真家サイト Aviv Maister

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15. 抽象的な風景写真を撮影するコツ


ICM(Intentional Camera Movement)とは、写真作品を抽象的で芸術性のある仕上がりにするために、露光中に、意図的にカメラを動かして撮影するテクニックです。

ロンドンを拠点とする写真家、Mark Cornick さんの、ノスタルジックな雰囲気を醸し出す写真は、ICM テクニックを使用して撮影されています。


Mark さんの自身のブログでこの撮影技法を実践するための必須アイテムと撮影のコツが公開されているので紹介します。

必須アイテム:

  • マニュアル操作ができるカメラ:最近ではスマートフォンアプリにも入っている。

  • 夕焼けの撮影には A 6 Stop の ND フィルター:この設定は、長時間露光に有利。Lee Filters Little Stopper のフィルターがおすすめ。

  • 16 GB の SD カード:複数のバリエーションを記録するため、少なくとも 16 GB がおすすめ。

Mark さん自身の経験によると、2~3 秒の長めの露光時間が適切のようです。

露光時間の計算には、スマートフォンアプリ「Lee Stopper Guide App(IOSAndroid)」 の活用もおすすめしています。


フォトグラファー紹介: Mark Cornick

風景写真家サイト Mark Cornick

16. 奥行き感を演出できる S 字構図を活用するコツ


写真の中に曲線を取り入れる撮影テクニックで、見る人の視線をコントロールできる効果があります。川や道などの被写体は S 字構図を作りやすいと言われています。


イギリス中部シェフィールド出身の写真家、Daniel Casson さんによるポートフォリオに掲載されている写真は、前景として突き出した崖の先端と山に挟まれた道が一線に連なり、遠近感と奥行き感を演出しています。そして柔らかでゆったりとした印象をも与える 1 枚に仕上がっています。比較的写真に取り入れやすい S 字構図は、初心者の方でも試しやすいテクニックです。


フォトグラファー紹介:Daniel Casson

風景写真家サイト Daniel Casson

17. 多方面から風景を分析


絶景地まで足を運んだら、風景をよく観察してさまざまな切り口からシャッターチャンスを狙いましょう。たとえば、上記の絶景地の場合、離れたところから全体の風景をフレームに収める、高台から見下ろすアングルにする、湖に近づき水面に反射する山を写すなど、多方面に手を出すことができます。


18. 曇りの日を活かした風景写真の撮り方


パっとしない空模様でも、ISO 感度を高めに設定することで明るさを保持できます。曇りの日は、晴れの日に比べると影の量が少なく薄くなり、写真が優しい雰囲気になるという特徴があります。雲一つない晴天の日には見られない、柔らかく優しい光が射した風景を収めてみましょう。また、遅めのシャッタースピードで雲の動きを出したり、気に入った色味が出ない場合は白黒写真にする、といった工夫で表現の幅を広げられます。


19. 風景写真の撮影スキルを一歩高める前景の活用方法


前景とはフレームに納める一番手前側の部分。前景は、見る人を写真へ引き込むきっかけを作り、視線を自然と被写体へ誘導する役割を果たします。また、一つの風景を前景、中景、遠景に分けて意識的にフレーム内に配置することで、写真に奥行き感や距離感を持たせられます。


たとえば、以下のポートフォリオに掲載されている写真を例にすると、湖の風景を撮る際に、湖の周りに咲く鮮やかな花を前景として入れ、中景を湖、そしてその先にそびえ立つ山を遠景とすることで写真により深みがでます。


フォトグラファー紹介: John Aavitsland

風景写真家サイト John Aavitsland

20. 風景写真を上達させる 5 つのコツ


イギリス南西部の地域ドーセット出身の Daniel Wretham さんによる写真ブログでは、風景写真の撮影スキルを高めるための技法が紹介されています。


  1. 撮影時間帯を選ぶ ゴールデンアワーの日没 30 分後、愛らしい空色が見える時間帯がおすすめ。ただし、自身の作品テーマに合わない場合、あえてゴールデンアワーを狙う必要はない。

  2. 背後の風景も気に留める 目の前の景色ばかりに気を取られがちだが、自分の背後にも美しさが存在することを覚えておくこと。特に、日没直前の文句なしのきれいな空の色や、運が良ければ虹も見られるかもしれない。

  3. 前景を活用する フレームに前景を入れると、写真全体に奥行き感が出る。岩や花などあらゆるものを前景として取り入れられ、それがアクセントとなり見栄えが一層引き立つ。

  4. レンズを使い分ける 広角レンズの使用は風景写真の基本だが、ただ広域に写せばいいというわけではない。広角ズームレンズ 16~35 mm の他に、標準ズームレンズ 24~70 mm 、望遠ズームレンズ 70~200 mm と使い分ける。

  5. 写真加工は適度に抑える Lightroom や photoshop のように写真の後処理ができるソフトが大幅に進歩している。写真編集または加工ソフトによる後処理を最小限に押さえた写真は、過度な加工を施した不自然な写真よりも、より現実味があり、自然な仕上がりになる。


フォトグラファー紹介:Daniel Wretham

風景写真家サイト Daniel Wretham

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21. 二分割構図の活用方法


二分割構図とは、上下または左右を均等に二分割する写真構図です。風景写真では、空と海、空と山のコンビネーションが最適な構図と言われており、主題を 2 つ置くことで互いの存在感により写真全体が引き立ちます。また、上下あるいは左右に対象のものを配置すれば、シンメトリー構図にもなります。この構図テクニックを取り入れた Rach さんの写真は、まるで鏡かのように水面の山がくっきり反射し、作品の美しさを一段と高めています。


以下のポートフォリオサイトのように、画面一杯にトップ写真を掲載することで、二分割構図のダイナミクスをより生かしたサイトデザインにすることができます。


Wix プロギャラリーなら 12 種類の選べるレイアウトからデザインを選択し、自由にカスタマイズが可能。構図を崩すことなく、壮大な風景写真を魅力的に掲載することができます。画像のシャープネスや品質を設定することや、無断ダウンロードを帽子する設定ができるなど、写真家におすすめの機能が利用できます。


フォトグラファー紹介: Rach Stewart

風景写真家サイト Rach Stewart


22. 色補正に欠かせないホワイトバランスと色温度を知る


夕焼けにもっと赤みを入れたい、曇り空を明るめにしたいなど、色合いに補正をかけたいときにこのホワイトバランスと色温度を調節します。


ホワイトバランスとは、撮影環境での光の色の影響を適切な白色に補正して、白を白く写すために調整する機能です。「蛍光灯」「白熱電球」「太陽光」「曇天」などの設定から選択します。


色温度とは、光源が発している光の色を数値(ケルビンという単位)で表したものです。数値が小さいほど暖色系で赤みが強くなり、数値が大きいほど寒色系で青みが強くなります。

調節のポイント:

  • 赤みの多い光源では「白熱電球」「蛍光灯」に設定し、青みの補正をかける

  • 青みの強い光源では「太陽光」や「曇天」に設定し、赤味の補正をかける

Jonathan さんが撮影した写真のように、マジックアワーの時間帯の空は温かみのあるオレンジ色となるため、ホワイトバランスは暖色系に設定すると良いでしょう。また、この時間帯の色温度は 3000~5000 ケルビンを目安に、その時の空のようすに合わせて微調節しましょう。


フォトグラファー紹介: Jonathan Zaharek

風景写真家サイト Jonathan Zaharek

23. 対角線構図の活用方法


対角線構図とは、被写体を対角線上に斜めに配置する構図です。必ずしも対角線上に沿う必要はなく、カメラ自体を傾けて撮ったり、斜めに配置されているものも含まれます。


下記ポートフォリオの中央にある写真を例として見ると、均等に並んでいる建物が対角線上に写っています。この構図は、自然の風景や建物に使いやすく、立体感、奥行きを表現できるものもあれば安定感を演出する効果もあります。


フォトグラファー紹介: Jelle Canipel

風景写真家サイト Jelle Canipel


24. モノクロ撮影のテクニック


一見単調な被写体や風景に思えても、今まで気づくことのできなかった奥深さを発見できるのがモノクロ写真の魅力でもあります。


手持ちのカメラのモードをモノクロに切り替える手軽な方法から、マニュアルで ND フィルターや ISO 感度を調節したり Photoshop のような写真ソフトを使う高度な方法まで、モノクロの世界を表現する手段は十分にあります。カラー写真では表現するのが難しい、時が止まったような静寂感やノスタルジックな雰囲気を作品に取り入れてみましょう。


フォトグラファー紹介: Roberto Vámos

風景写真家サイト Roberto Vámos

25. 風景写真の仕上がりを一層高めるための5つのポイント


  1. 自分のカメラを知り尽くす: 基本的な機能と設定方法は記憶しておきましょう。自分のカメラの機能を知り尽くすことで、長時間露光で雲の躍動感を出したり、スローシャッターで波の動きを捉えるなど、目的に応じた撮影テクニックを取り入れられるようになります。また、各種レンズフィルターについても、どんな演出をしたいときにどのフィルターを使えばいいか熟知しておきましょう。

  2. 撮影前に徹底的なリサーチを行う:撮影のロケーションと被写体となる風景について、天候、到着手段、撮影に適した時間帯、日の入りと日の出の方向など、できる限りの情報を取集する。

  3. 自分だけの撮影技術を身につける: 高いダイナミックレンジの作品を生み出すために、3 分割法やリーディングラインといった基本構図や、露出補正に必要な ISO、シャッタースピード、アパーチャー、被写界深度の習得が必要です。続いて、多重露光、焦点合成など高度な技術も適用し、必要な知識や技術を網羅しましょう。そして、自ら意図する仕上がりに近づけるためには、自身のワークフローの確率を目指しましょう。そのためには実践あるのみです。

  4. 柔軟性を身につける: 風景写真の撮影には、予測不可能なことがつきもの。自然界の突然の変化にも素早く、かつ前向きに対応し、撮影の新しい視点を見つけるよう工夫しましょう。

  5. 学び続ける: 撮影技術のブラッシュアップのためには、他の写真家のチュートリアルや文献を参考に学び続けることが大切。時に型破りな手法も試してみたり、他人からの批判を受け入れる柔軟性も必要です。


まとめ

美しい風景写真を撮影するためには、入念な準備と計画が必要です。この記事では準備から撮影までの網羅的なアドバイスを紹介しました。風景写真の撮影にすぐに取り入れてみましょう。あたらしい撮影スキルをつかって、理想通りの写真が撮れると、カメラがより楽しくなります。

すばらしい写真がとれたら、写真家としてポートフォリオサイトを作成してみませんか? オンラインで写真を掲載するだけでなく、写真を販売したり、フォーラムを作成して、国内外の写真ファンとつながりを形成することができます。

Wix なら、プロのデザイナーが作成した使いやすいテンプレートが豊富に揃っています。お好みのデザインを見つけて、自身のスタイルに合わせてカスタマイズしてみましょう。



東福 千恵

コミュニティ マネジャー

編集者:Miyuki Shimose ブログ コンテンツマネージャー

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