1月10日8 分
最終更新: 7月24日
H タグ(H1、H2、H3 から H6 )は HTML で使用される見出しタグです。 「h」は「heading(見出し)」の略で、 h1〜h6まであり、数字が小さいhタグほど階層の低い見出しとなります。
h タグ(見出しタグ)は、SEO (検索エンジン最適化)とサイト訪問者にとって重要な機能を果たします。なぜなら、これらのタグは読者と検索エンジンにページの構造と内容をわかりやすく伝える役割を果たすからです。
例えば、H1タグはページのタイトルとして最も重要なトピックを示します。そして、H2 や H3 タグは、それぞれの段落の小見出しとして使用され、検索エンジンはこの情報を利用して、ページの内容を理解します。そして、適切な検索クエリに対してそのページをランク付けします。
Hタグとは、見出しはコンテンツの大まかな流れを読者に示すほか、長い記事を分割することでページ全体を整理する役割もあります。また、見出しは段落の内容をまとめたものであるため、見出しをざっと見るだけで、そのページに何が書かれているのかがわかります。
hタグには H1(タイトル)、H2(小見出し)、H3(それ以下の階層で使用するさらに小さな見出し)などいくつかの種類があります。
たとえば、「スマートウォッチの選び方」をテーマにしたブログ記事の構成例は次のとおりです。
H1:スマートウォッチを選ぶ際の注目ポイント
H2:基本知識
H3:スマートフォンとの互換性
H3:価格帯
H3:バッテリー駆動時間
H2:機能
H3:フィットネストラッキング
H3:音楽
H3:Bluetooth & NFC 接続
H2:おすすめのスマートウォッチ
コンテンツのフォーマットにもよりますが、ほとんどのページには通常 H1、H2、H3が含まれており、それ以下の階層まで分ける場合は最大 H6までのタグが使用されます。コンテンツ作成時にはこのような見出しを作成し、ユーザーを誘導しましょう。ユーザーにとってわかりやすい構成にしておくことで、同様に検索エンジンにとっても処理しやすいサイトに仕上がります。
見出しはコンテンツの論理的な構造を決めるだけでなく、訪問者や検索エンジンにページがどのように構成されているかのヒントを与えます。
多くの場合、ユーザーはページの内容をざっと読んで欲しい情報を探します。このときに適切な見出しがあれば、訪問者はページの内容をすべて読み込まなくてもどのセクションを読むべきかを判断することができます。見出しがまったくない中で、コンテンツの概要を読み取るのは至難の業です(特に、目が痛くなるような長いテキストブロックがある場合はなおさらです)。
Google などの検索エンジンは、ページの内容を理解するために見出しを確認しています。それだけではなく、Google は時々 H2タグを拾って検索意図にふさわしい回答をまとめたり、検索結果に表示したりしていることもあります。
上の例では、結果のタイトルの下に表示されるリンク(ページの見出しタグから生成されたもの)が、ページ全体のコンテンツ構成を示しています。これによって、ユーザーは自分が探している情報にたどりつきやすくなります。さらに、このような形で検索結果が表示されれば、検索結果画面上でより大きなスペースを取れるだけでなく、より多くのユーザーの目に止まる可能性も高まります。
hタグは、コンテンツと SEO の両方にとって重要な要素です。ここでは、ベストプラクティスに沿って見出しタグを最適化するための6つのヒントを紹介します。
一部のホームページやコンバージョン重視のページでは1ページに複数の H1見出しを付けていることがありますが、これはあまりお勧めできません。H1はページに対して1つだけで良いのです。
1ページに複数の H1がある場合も検索エンジンは通常通りクロールすることができますが、その効果は薄れてしまいます。H1タグは読者がそのページで最初に目にするものです。読者がコンテンツを読み進めるかどうかを左右する重要な要素であるため、きちんと時間を取って魅力的かつ説得力のある見出しに仕上げましょう。
hタグを適用するときは、わかりやすい、シンプルな階層構造を採用することが重要です。たとえば、H1を使った後にいきなりH4に飛ぶようなことはおすすめできません。
H2タグの下に来る内容を説明する場合は、H3タグを使用します。その下でより深い説明を加えたい場合、次の見出し見出しは H4となります。この一般的な階層構造から逸脱するとユーザーエクスペリエンスにも影響が生じ、読者と検索エンジンの双方を混乱させてしまいます。
見出しは、そのページの検索意図にマッチしていることが重要です。ユーザーは、欲しい具体的な情報をイメージして検索キーワードを入力します。
Google はページの情報が検索クエリの意図にどれだけ一致しているかを判断して表示順位を決めるため、検索意図と合っていない内容であれば上位表示は難しくなってしまいます。
たとえば、「ブランドカラーとは」というキーワードをターゲットにしたコンテンツを作りたいが、その形式に迷っているとします。コンテンツを作成するにしても、解説ブログ記事、事例特集、デザイン一覧などさまざまな形態があるからです。
このような場合は、実際にキーワードを検索した結果から上位表示されそうなコンテンツを見極めることができます。たとえば、上記の例では、解説ブログ記事が先頭に表示されているため同様のパターンのコンテンツが当てはまります。
ユーザーの検索意図に合わせて見出しを最適化すれば、より多くのトラフィックを誘導できる可能性が高まります。ただし、クリックを誘発したいあまりに「タイトル釣り」を狙ったような、過剰な表現や虚偽を含むタイトルはやめましょう。
見出しでは複数のキーワードを使用しないようにしましょう。キーワードの詰め込み(キーワードスタッフィング)を避けるには、検索トラフィックは低いが購買意欲を刺激するロングテールキーワードを使用するのが効果的です。
たとえば、「メガネ 通販」というキーワードは、月間平均検索ボリュームが3,300回です。このキーワードで新規のウェブサイトを立ち上げてすぐに上位表示を狙うのは難しいでしょう。一方で、よりロングテールのキーワード「遠近両用メガネ 通販」であれば、上位表示できる確率は高くなります。検索ボリュームが70と少ない上に、購入者の意図を具体的に絞っているからです。
このような場合に「メガネ通販:ネットで買える遠近両用メガネ」のような H1タグを使用するのはやめましょう。1つの見出しタグに2つのキーワードが入っていると、Google はページのコンテンツに関連性がない、またはあまり価値を提供していないコンテンツと認識してしまいます。キーワードの詰め込みはランキングに悪影響を及ぼし、検索結果での上位表示からは遠ざかってしまいます。むしろ、ページの H2から H6までの見出しの間に追加のキーワードを含める方が効果的です。
読者は往々にして、ページの内容を飛ばし読みするものです。実際、Forbes はこれを「コンテンツマーケティングの中でも最も見過ごされている要素(参照元は英語)」であると定義しています。また、ニールセン・ノーマン・グループの調査(英語)によると、飛ばし読みが可能なコンテンツは読者からの評価が58%高くなることが分かっています。
ランディングページやブログ記事を書くときは、段落を短く(だいたい3行程度)まとめることを意識しましょう。H2 と H3などの小見出しは4段落以内に収めるようにします。
キーワード調査を行い、各ページのメインキーワードとサブキーワードを決定します。これらのキーワードは短くても長くても構いません(例:「リンク構築」、「人気のリンク構築ソフト」など)。H1タグにメインキーワードを使用し、H2タグと H3タグにサブキーワードを分散させます。こうすることで、Google と潜在的な訪問者の両方に検索意図との関連性を示すことができます。
ただし、SEO ばかりを考えてキーワードを無理やり入れるのではなく、読者にとってわかりやすい自然な文章を書くことを優先しましょう、最終的には読者に良いコンテンツを提供することが、SEO 対策を強化するための一番大切なポイントです。
見出しの定義と使い方がわかったところで、Wix サイトに見出しタグを追加してみましょう。Wix ブログまたは Wix エディタ上でそれぞれ見出しタグを設定することができます。
ページのデザインやコンテンツに影響を与えることなく、見出しタグの階層を変更することができます。
テキストをハイライトして、「テキストを編集」を選択します。次に、「SEO・アクセシビリティ」をクリックし、リストから希望する見出しタグを選択します。
Wix ブログエディタでブログ記事を作成するときは、テキストを選択するだけで簡単に見出しタグを編集できます。デフォルトでは、ブログのタイトルには H1が設定されます。また、ショートカットキーを使うことで、簡単にHタグを変更することができます。
ショートカットキー
見出し2(H2) ⌘⌥2
見出し3(H3) ⌘⌥3
見出し4(H4) ⌘⌥4
段落(Hタグ無し) ⌘⌥0
Wix ブログの記事編集画面を開き、見出しタグを設定したいテキスト部分をハイライトします。次に、テキストスタイルメニューをクリックし、ドロップダウンから適切な見出しを選択します。
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