2023年4月16日13 分
最終更新: 10月21日
だれもが一度は、「ネットショップを開設したい」、「ビジネスを始めてみたい」と考えたことがあるのではないでしょうか。しかし、いいビジネスアイデアがないからと、起業を諦めてはいませんか?
この記事では、ビジネスを始めたいけれど起業アイデアが思い浮かばないという人のために、アイデアを生み出し、現実的なビジネス計画の基礎を固める思考テクニックを紹介します。
01. アイデアを書き出す
02. 次のトレンドは何か自問自答
03. スキルを活かす
04. 既存のビジネスを改善
05. 問題を解決
06. 同じものをより安く作る
07. ニーズを満たす
08. リサーチ段階に入る
09. 新しいサービスや商品を開発
アイデアを生み出すときに重要なのは、まずは質より量です。しかし、起業アイデアを探す際、頭の中が堂々巡りになり壁にぶつかることがあります。そんなときは、フレームワークを利用してアイデアを引き出すことに挑戦してみましょう。
1:ブレインストーミング
ブレインストーミングとは、グループでアイデアを出し合い、より多くのアイデアを生み出すことをができます。時間を決めて、友人や家族などのメンバーと自由にアイデアを出し合いお互いのアイデアを引き出します。
2:マンダラート
マンダラートは、個人でアイデアを出す時に利用できます。中心となるテーマからアイデアを放射状に伸ばし、連想されるアイデアを書き込んでいく方法です。そのアイデア同士を繋ぎ、全体像を把握することができます。
アイデアが書き出せたら、次は以下のフレームワークを利用してアイデアを意味のあるグループに振り分けてみましょう。
3:KJ 法
KJ 法は、複数のアイデアをグループ化して整理するための手法です。類似したアイデアを小グループ化し、さらにそれぞれのグループを大グループにまとめます。その後、それぞれのグループの関係性を分析し文章に書き起こすことで、重要なアイデアを選択することができます。
起業するアイデアを考える場合、自分の思考の枠に囚われないことが大切です。新しい技術やビジネストレンドに対して常にアンテナを張っておくこともビジネスアイデアのヒントになります。
有名な起業家の名言や SNS をチェックしてアイデアを探すのもおすすめです。他の人がやっていて、自分ならもっとうまくできる、もっとユニークにできると思うことがあれば、チャンスにつながります。あるいは、だれかのアイデアがきっかけで自分のクリエイティビティが高まり、新しいアイデアが生まれることもあります。
ビジネスアイデアの中には、トレンドや新しい技術、変化の予測とから生まれるものもあります。このようなアイデアは、「次に来るのは何だろう」という問いかけから思いつくことが多く、既成概念にとらわれない発想で進化を遂げます。
たとえば、長い間、印刷メディアはコンテンツを発信する最善の手段であると考えられてきましたが、今ではオンラインメディアが圧倒的に成長しました。
これから流行するビジネストレンドはなんであるか、正解は誰にもわかりません。常に自問自答を行い、予想を繰り返す必要があるということを念頭に置いて、アイデアを考えましょう。
ビジネスアイデアを考えるということは、未来をかたちづくるということなのです。
もっと詳しく
もっとも効率的なビジネスアイデアは、自分のスキルを評価し、それを別のフィールドで組み合わせることではないでしょうか。
たとえば、「マーケティングとデザイン」、「ゲームとファイナンス」、「オンライン講座とプログラミング」といった組み合わせです。多様な経歴を持つことで、次の起業に適した特定分野を見つけるチャンスが倍増します。それぞれの組み合わせに、存在意義があるのか調査を忘れないようにしましょう。
すぐにでもビジネスを始めたいということであれば、だれにでもできるような堅実な戦略もあります。尊敬している企業を思い浮かべてください。その企業が行っていることを、どう改善できるのかを考えます。改善策からアイデアを考える時におすすめなのが、SCAMPER法のフレームワークです。
SCAMPER 法(スキャンパー法):
SCAMPER は、商品やサービスを改善するために、以下の 7 つの観点から問いかけを行い、新しいアイデアを生み出すことを目的としています。
S:Substitute(入れ替える)- 色やルール、テーマなどを入れ替えられますか?
C:Combine(結合)- 何かを組み合わせて相乗効果が得られますか?
A:Adapt(適応)- 他のアイデアや法則を当てはめることができますか?
M:Modify(修正)- 何か修正できる点はありますか?
P:Put to another use(他用途に応用)- 別の用途に使うことができますか?
E:Eliminate(除去)- 一部を除去・簡略化することができますか?
R:Reverse(逆転)- 順序や表裏、メリットとデメリットを逆にできますか?
2012 年に出版された『Just Start』の共著者である Paul B. Brown 氏は、「既存のアイデアを改良する内容で、会社を立ち上げるほうが簡単だ」と述べています。
理想とする勝ち組ビジネスを軸に、ブレインストーミングを始めてみてはいかがでしょうか。つまるところ、Hersey's はチョコレートを発明したわけではありません。手が汚れない、一口サイズチョコ「Kisses」を発明したことによって、世界で最も人気あるチョコレートブランドの一つに成長した会社なのです。
気候変動からインターネット上のプライバシー保護まで、私たちが今日直面している問題には、明白でありながらも、単純な解決策を見出せないものがたくさん存在します。新しいビジネスアイデアを生み出す方法の一つに、これらの問題を解決するというアプローチがあります。
たとえば、化石燃料に依存している世界の現状に取り組むには、真のイノベーションが必要です。そこで、テスラは、すべての人の考えを持続可能なエネルギーの使用へと移行させることをミッションにしています。
テスラの電気自動車は、化石燃料車よりも CO2 排出量が少なく、バッテリーが長持ちするように設計されており、その後バッテリーはリサイクルされます。
テスラの工場のすべてが、安全性と持続可能性の両面において業界平均よりも優れていると、2019 Impact Report は伝えています。
ビジネスアイデアを思いつくには、それを実現するためにどのようなビジネスやビジネスモデルが必要かを理解することが重要です。
何か問題を解決するアイデアがある場合、フリーミアムを導入したビジネスモデルが最適な選択になり得るかもしれません。あるいは、クラウドファンディングや募金などの方法も考えられます。問題を解決する方法を把握し、理解していることは素晴らしいスタートです。それを実現するためのビジネスをどのように創り出すかが、次のステップとなるのです。
フリーミアム:「フリー(無料)」と「プレミアム(有料アカウント)」の造語。基本的なサービスを無料で提供し、高度なサービスは有料アカウント(プレミアム)のみに提供することで、料金を課金し利益を得るビジネスモデル。
その本質は確固たるものでも、多くの潜在顧客にとって価格が高いと思われる商品やサービスがありますよね。同等の高品質な商品を数分の一の価格で作ることができれば、それは立派な起業家への道を歩んでいると言えます。
節約の支援は、人々の生活を少しでも楽にすることに役立ちます。たとえば、だれもがネスプレッソマシンを購入できるわけではありません。しかし、世界中にいるコーヒー愛好家たちが、おいしいエスプレッソでカフェイン補給できることに感謝していることは事実です。今日、市場には、極上のエスプレッソを手頃な価格で楽しめるコーヒーメーカーが溢れています。
人の生理的欲求には、食欲、水を飲みたい欲求、睡眠欲、性欲などがあります。これらの欲求の中から、どれかのニーズを満たすビジネスアイデアがないか検討できます。
既存の商品やサービスの中には、欲求を実現するために設計されたものが多くありますが、ニーズを満たすためのあらゆる可能性が考えられているわけではありません。水筒業界について見てみましょう。
この市場は最も競争が激しいにもかかわらず、毎年多くの企業が独自のデザインで水筒を発売しています。それは、喉を潤したいとする欲求が消えることはなく、どんな人間も水筒が必要になるため、常に安定した需要がある市場だからです。
ビジネスアイデアを思いつくための予備調査は、全体のプロセスの中の決まった順番で行うものではありません。しかし、自分が参入しようとしている業界を読み、研究することは必要不可欠です。最初のアイデアを練り直すというような調査の目的を記した、簡単なリサーチプランを作成してみましょう。
商品やサービスの種類、競合他社についてなど、どのような情報を収集する必要があるかも盛り込みます。商品のライフサイクル全体を考慮してください。ビジネスアイデアを正確にテストするために、POC(Proof of Concept:概念実証)をする必要があります。
市場調査を行わずにビジネスアイデアを選択するのは避けましょう。競合他社の動向の把握はもちろん、潜在顧客のペインポイントをより深く理解するために調査を活用することも可能です。では、具体的にどうすればよいのでしょうか?必要な情報を得るための方法をいくつかまとめてみました。
アンケート:アンケート調査は、ターゲットとなる市場に関する情報を収集する一般的な方法です。対面、電話、オンラインにて実施可能です。消費者の嗜好、人口統計、購買習慣などの情報収集に使用できます。
フォーカスグループ: フォーカスグループは質的調査法の一つで、少人数のグループを集め、特定のテーマや商品について話し合うものです。この方法は、商品やサービスに関する意見や感想を収集するためによく使われます。あなたのアイデアに対する公平で率直な意見や反応が必要であるため、家族や友人を対象にするのは避けましょう。
オンライン調査:ターゲットとなる市場の情報を収集する方法としては、オンライン調査がよく実施されます。これには、SNS のデータ分析、業界の統計やトレンドの検索、Google アナリティクスなどのオンラインツールを使ったサイトのトラフィック追跡などが含まれます。また、SEMrush や Ahrefs などの一般的な SEO ツールを使用して、競合サイトのトラフィックやキーワードなどの詳細を理解できます。
競合分析:競合分析とは、市場を理解し、成長の機会を特定するために、競合他社の戦略、商品、サービスを調査することです。自社と競合他社との関係を分析するために、3C分析を取り入れましょう。
3C分析:3C分析は、ビジネスにおいて競合他社との関係性を分析するフレームワークの一つで、自社・競合他社・市場環境の3つの要素を分析することで、ビジネス戦略の策定やマーケティング戦略の立案に役立つ手法です。
Company(自社)- 自社の強みや弱みを分析します。自社がどのようなビジネスを行っているか、どのような商品やサービスを提供しているか、どのような販売チャネルを持っているか、どのような財務状況にあるかなどを考えます。
Competitors(競合他社)- 競合他社の強みや弱みを分析します。競合他社がどのようなビジネスを行っているか、どのような商品やサービスを提供しているか、どのような販売チャネルを持っているか、どのような財務状況にあるかなどを考えます。
Market Environment(市場環境)- 市場環境の分析を行います。市場環境がどのような状況か、どのようなトレンドがあるか、どのようなニーズがあるか、どのような規制環境があるかなどを考えます。
顧客インタビュー: 顧客インタビューは、顧客と直接対話し、ニーズや嗜好について情報収集するものです。これは、対面、電話、またはオンラインによって実施できます。また、SNS 上の投票を利用して、顧客とつながることもできます。
観察: 観察とは、研究者が実世界で消費者を観察し、その行動、感情、意思決定プロセスを理解する研究方法です。
実験: 実験もリサーチの一つで、商品やサービスに変更を加え、その影響を測定します。
展示会: 展示会は、特定の業界の企業が一堂に会して、自社の商品やサービスを紹介するイベントです。展示会への参加は、新商品や業界の動向などの情報収集に有効な手段です。また、ウェビナーやカンファレンスといった他のイベントも、自分のビジネスアイデアをより深く理解し、同じ考えを持つビジネスオーナーとつながるための素晴らしい方法です。
フィードバック:商品であれサービスであれ、あなたのビジネスアイデアについて、恐れずにフィードバックをもらいましょう。手始めとして、友人や家族に聞いてみるだけでなく、無料のトライアルとして潜在顧客や SNS のインフルエンサーに発信することも可能です。宣伝活動をリアルなフィードバックと交換し、アイデアをより良いものにするために役立てましょう。
多くの企業がひしめき合う市場の中では、何か新しい発明やアイデアはないものかと、一日の終わりに自問してしまうことでしょう。
実際には、良いビジネスのアイデアを思いつくには、満たされていないニーズの特定が大きなポイントとなります。
アプリの世界では、企業が新しい市場ニーズを開拓するというクリエイティブな例が多く見られます。それぞれのアプリ開発は、「世界を変える」サービスを提供することで、自分たちの主張を貫いてきました。 より安価なライドシェアからより迅速なフードデリバリーまで、Uber と Wolt は、これまでで最高のモバイルビジネスのアイデアの一つだと言えます。
新しいビジネスのアイデアを考えるとき、潜在的なスケーラビリティを考慮することを忘れないでください。もし需要が急増した場合に、それに見合うだけの事業規模や生産規模を確保できるのかどうか、そして、初期のトレンドにとどまらず、長期的に潜在顧客にとって必要な商品になり得るアイデアなのかということを念頭においてください。
また、ビジネスを行う地域や国で、特定のビジネスを阻む法律や規制がないことを確認する必要があります。ビジネスを行う場所についての独自の法律や、特定の商品の製造方法についての法律などが存在する場合があります。 アイデアを実行する前に、まずリサーチを行ってください。
この記事では、起業アイデアを生み出すための 9 つの方法を紹介しました。起業アイデアは、画期的である必要はありません。生活の身近な悩みや「あったらいいな」というニーズ、需要を解決することが、成功するビジネスアイデアの重要なポイントです。
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編集者:Miyuki Shimose
ブログ コンテンツマネージャー