2023年12月17日16 分
最終更新: 7月18日
更新日 2023年12月17日(公開日 2022年12月20日)
動画はメッセージをリアルに伝えてくれる強力なツールです。最近では、誰もが気軽にスマホで高画質の動画素材を撮影できます。動画を編集することで、YouTube で配信することはもちろん、その他にも自身のポートフォリオサイトや、ネットショップで動画コンテンツを活用することができます。
本記事では、これから YouTube への動画投稿を始めたい人や、おしゃれな商品紹介動画を作成してビジネスに活用したい人などに向けて、高機能な動画編集フリーソフトを紹介しています。自身のニーズに合った映像編集ソフトを試してみましょう。
【目次】おすすめ無料動画編集ソフト
Windows/Mac におすすめの動画編集ソフト
Lightworks
Shotcut
HitFilm Express
DaVinci Resolve
VideoPad
OpenShot
Blender
Avidemux
Power Director Essential
Filmora
Wix ビデオメーカー【紹介】
Windows におすすめの動画編集ソフト
12. AviUtl
13. VSDC Free Video Editor
Mac におすすめの動画編集ソフト
14. iMovie
スマホ・iPadでの編集におすすめの動画ソフト 3 選
1. VN
2. Cap cat
3. Adobe Premiere Rush CC
おすすめのポイント: 視覚的に優れた動画の編集が得意
『シャッター アイランド』、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』、そして『パルプ・フィクション』。これらの映画作品の共通点とはいったい何でしょうか? 実は、どの映画も制作に Lightworks を使用していることなんです。
Lightworks は、業界で最もパワフルな動画編集ソフトの一つ。ハイレベルな編集もしたい人におすすめなソフトです。まずは無料版の編集ソフトで、将来役に立つ動画編集スキルを身につけることができます。
無料版では、一部機能制限があるものの、自動保存、マルチカム編集、プロジェクトの共有、ビデオキャプチャ、高精度のビデオトリミング、色調補正、リアルタイムエフェクトなどの豊富な機能を搭載しており、初めて YouTube のための動画編集を始める人にとっても十分な機能性です。無料版では MPEG-4 / 720p のファイルしか書き出せないという点に注意しましょう。
参考記事:動画ファイルに関する記事はこちら
メリット: 豊富なチュートリアルライブラリ、高度な機能、自動保存機能
デメリット: 使いこなすのが難しい、出力形式に制限、高速処理できるパソコンが必要
プラットフォーム(OS): Windows、Mac、Linux
有料版: Lightworks Pro
おすすめのポイント: 4K 動画のプロジェクト向き
Shotcut には、色調補正、トランジション、ビデオキャプチャ、テロップ作成、ヒストグラム、4K 解像度のサポート、タイムライン編集など Youtube 動画作成に便利な機能が搭載されています。そのほか、クロマキー合成などの特殊な機能も備えており、ユニークな YouTube 動画を作成したい人におすすめの無料動画編集ソフトです。独特なインターフェースに最初は戸惑うかもしれませんが、慣れると効率的に作業できる信頼性ある編集ソフトです。
強力なオープンソースソフト(完全無料ですべての機能が利用できる)で、じっくり編集したいクリエイターも満足できる機能性があります。さらに、Adobe Premiere Pro のように 複数のドッキング可能なパネルをカスタマイズすることが可能です。自身の編集のスタイル合わせて編集画面を使いやすくしましょう。
メリット: 4K 解像度対応、インターフェースのカスタマイズが可能、豊富な種類から選べるフィルターとエフェクト
デメリット: 習得が難しい、ツールの制限、独特なインターフェース
プラットフォーム(OS): Windows、Mac、Linux
有料版: なし
おすすめのポイント:豊富な機能(経験のある映像クリエイター向き)
HitFilm Express には豊富な機能が揃っており、自分のスキルに合わせて必要なツールを選択できます。クロマキー合成のためのキーイング(映像の背景を透過させること)、3D 映像、コンポジットツール、4K 対応など、高度なツールが装備され、気鋭の映像クリエイターや YouTuber にとって魅力的な動画編集ソフトです。
さらに、直感的なインターフェース、基本的なツール、充実したチュートリアルといったサポートもあり、初心者にも使いやすいソフトとなっています。初心者から、経験者まで、高度な編集技術に挑戦できる便利な動画編集ソフトです。レンズの歪み補正、高度なカットとトリミング、レイヤー、マスク、360 度動画の編集など、こだわりの編集機能も備えています。
メリット: 再生オプション、柔軟なエクスポートツール、3D コンポジット
デメリット: 高速処理のパソコンが必要、有料機能、エクスポートパフォーマンスが遅い
プラットフォーム(OS): Windows、Mac
有料版: HitFilm Pro
おすすめのポイント: プロフェッショナルな色補正に最適
DaVinci Resolve は、非常に強力な無料動画編集ソフトの一つと言われています。無料で使える動画編集ソフトとして、YouTuber の間で非常に人気な動画編集ソフトです。その評価の所以は、製作費の高いテレビ作品や映画などで使われることが多い、高度な色補正機能とオーディオ機能にあります。これらのプロ仕様の機能に加え、共同作業編集、マルチカム編集、モーショングラフィックス、ビデオエフェクト、顔認識といった多様な機能を提供しているおすすめの動画編集ツールです。
メリット: 高度なカラーコレクションツール、プロフェッショナルなオーディオポストプロダクション、共同作業編集
デメリット: 有料のチュートリアル、高速処理のパソコンが必要、習得が難しい
プラットフォーム(OS): Windows、Mac、Linux
有料版: DaVinci Resolve Studio
おすすめのポイント: ソーシャルメディアの動画作成向き
近年、ソーシャルメディアのネットワークは、フォトグラファーやイラストレーター、ビジネスや起業家など、あらゆる分野のプロにとって必要不可欠なものとなっています。そのことから、SNS で拡散しやすい動画のニーズが高まっています。
YouTube でもショート動画が投稿できるようになり、2023年より、ショート動画をメインとした YouTuber がパートナープログラムに参入しやすくなるように、参加条件が変更になりました。YouTube の収益化を考えているなら今がチャンスでしょう。
VideoPad は、YouTube、Facebook、Google Drive、モバイルデバイスへの書き出しに強みを持つ、SNS 動画の編集におすすめの無料動画編集ソフトです。エフェクト、トランジション、テキストオーバーレイ、スタビライズ(手ぶれ補正)、ナレーションなど、ドラッグ & ドロップ形式で操作できる初心者でも使いやすいインターフェースとなっています。
メリット: 直感的なインターフェース、幅広い動画フォーマットに対応、ソーシャルネットワークへの直接エクスポートが可能
デメリット: 高度な機能が少ない、非商用利用のみ、有料アドオン
プラットフォーム(OS): Windows、Mac
有料版: VideoPad
おすすめのポイント: 初心者でも使いやすい
OpenShot は、インターフェースがドラッグ & ドロップ形式であることから、iMovie のオープンソースで開発されているクロスプラットフォーム版とも言われています。しかし、実際にはこの動画編集ソフトは、iMovie よりも幅広いツールを提供しており、本格的な YouTube 動画の編集も十分に行うことができます。
OpenShot には、クリップのサイズ変更、トリミング、拡大縮小、画像オーバーレイ、タイトルテンプレート、字幕、キーフレームアニメーション、ビデオトランジションなどの基本機能だけでなく、高度な機能も搭載されています。インターフェースが使いやすく、初心者でもすぐにプログラムのコツを掴むことができます。YouTube のために動画を作成してみたい人に特におすすめのソフトです。
メリット: 使いやすいインターフェース、ユーザーフォーラム、ドラッグ & ドロップ形式
デメリット: ラグの発生、チュートリアルが少ない
プラットフォーム(OS): Windows、Mac、Linux
有料版: なし
おすすめのポイント: 高度なプロジェクト向き
当初は 3D アニメーションツールとして開発された Blender は、いまや世界中の映像クリエイターのパソコンに搭載されるようになりました。このオープンソースの動画編集ソフトは、基本的なものから高度なものまで、幅広いツールを取り揃えています。
一方、その機能の多さから、経験の浅いクリエイターにとっては使いこなすのが難しいソフトウェアとも言えます。Blender は、ライブプレビュー、VFX(ビジュアルエフェクト)、モデリング、オーディオミキサー、リップシンク、アニメーション、2D および 3D 描画、スピードコントロール、32 のスロットなどの機能を装備しています。
徐々に日本語での解説動画も増えてきており、今後注目のおすすめのモデリング及び動画編集ツールです。
メリット: 豊富な機能、3D アニメーション、VFX
デメリット: 習得が難しい、サポートのリソースが少ない、ほとんどのチュートリアルがアニメーション対象
プラットフォーム(OS): Windows、Mac、Linux
有料版: なし
おすすめのポイント: シンプルで効率的な動画編集作業に最適
基本的な編集を迅速に行うための無料動画編集ソフトを探しているなら、Avidemux はまさに最適と言えるでしょう。このオープンソースプラットフォームは、初心者でも簡単に使いこなせるインターフェースを備えており、すぐに作業を開始できます。最も人気のある編集機能は、カット、トリミング、エンコード、フィルタリングです。さらに、ファイルの拡張子を変更し、主要な動画フォーマットでの出力もできます。
Avidemux はシンプルな動画編集ソフトで、他のプログラムよりもかなり小さいスペースで動作し、低速のパソコンにも向いています。ただし、ソフトがクラッシュしやすいというユーザーからの声もあるので、頻繁にプロジェクトを保存したほうが良いでしょう。
メリット: 使いやすい、自動タスク、カスタムスクリプト機能
デメリット: 限られた機能、クラッシュしやすい
プラットフォーム(OS): Windows、Mac、Linux
有料版: なし
おすすめのポイント:豊富なエフェクトと初心者でも使いやすい直感的な UI
国内販売数 1 位の Power Director(パワーディレクター)の無料版製品である、Power Directore Essential。無料版でありながら、製品版と同等の動画編集ツール、エフェクト、トランジションを利用できます。
基本的な動画編集ソフトの操作方法や編集のコツを知ることはもちろん、クロマキー合成やモーショントラッキングを活用した高度な動画編集も可能です。無料版では、動画の冒頭に開発元のロゴが表示される点だけ注意しましょう。
メリット:シンプルで操作しやすい音声および動画編集、編集ツールが豊富
デメリット: ウォーターマークが表示される、書き出し形式に制限がある
プラットフォーム(OS): Windows、Mac、Linux
有料版: あり
おすすめのポイント:プリインストールされた多彩な動画エフェクト
Filmora (フィモーラ)は知名度も高く人気のあるソフトです。プロ顔負けのクロマキー合成や画面分割、PIP(ピクチャーインピクチャー)が簡単にできるといった特徴から、YouTube の動画編集に便利な動画編集ソフトだと言えます。無料で使える BGM も豊富で、「旅Vlog」のようなおしゃれな旅行動画の作成におすすめです。
直感的で使いやすく、専門知識がなくてもクオリティの高い動画が作成できます。無料体験版、有料版があり、無料版でも動画編集機能を体験することが可能です。ただ、出力した作品には動画全体に Filmora ロゴの透かし(ウォーターマーク)が入ってしまう点に注意しましょう。
メリット:有料版と変わらない編集機能が体験できる
デメリット: ウォーターマークが表示される
プラットフォーム(OS): Windows、Mac、Linux
有料版: あり
おすすめのポイント: SNS 向けの基本的な動画編集がダッシュボードから可能
Wix ビデオメーカーを使えば、ソーシャルメディアで共有できる動画を数分で作成できます。プロがデザインしたテンプレートに、最大 15 個の写真や動画を追加し、テキスト、デザイン、音楽をカスタマイズできる無料の動画編集ツールです。
Wix ビデオメーカーの使い方
左のメニューから「マーケティング・SEO」を 選択
「ビデオメーカー」をクリック
テンプレートを選択し、使用する画像や動画をアップロードやテキストをカスタマイズ
トランジションのデザインや、レイアウトを設定
BGM を選択
ロゴや URL などのビジネス情報を追加し、完了
メリット: 既製のテンプレート、使いやすさ、豊富な共有オプション
デメリット: Wix ユーザー対象(ユーザー登録無料)
プラットフォーム(OS): Web
有料版: なし
Wix のホームページ作成プラットフォームの中で完結できるという点もポイントです。Wix なら、YouTube の再生リストをページに埋め込むことや、YouTube チャンネルを YouTube フィードとしてページに埋め込むことができます。
YouTube をビジネスに活用してみませんか? チャンネルを開設したら、チャンネル用のホームページを作成してみましょう。ホームページと YouTube チャンネルで集客の相乗効果が狙えるでしょう。
Wix には、動画配信者のための機能が揃った、おしゃれなホームページテンプレートが豊富にあります。デザインはドラッグ&ドロップで自由にカスタマイズ可能です。 >> 動画配信用ホームページのテンプレートをチェック
800種類以上のテンプレートが無料で使える
おすすめのポイント:シンプルな UI と高い拡張性
AviUtl(エーブイアイユーティル)は無料とは思えないほどの高機能を備えたソフトです。ユーザーインタフェースはシンプルですが、基本的な機能は揃っており、プラグインなどを通じた拡張機能の豊富さが魅力です。ただし、他ソフトと比較すると操作性が直感的ではないため、自習が必要で、パソコンに詳しい方や、じっくり学ぶ時間が確保できるユーザーにおすすめです。
メリット: 動作が軽い、無料でさまざまな機能が利用できる
デメリット: プラグインをインストールする手間、高度な編集をするためには勉強が必要
プラットフォーム(OS): Windows のみ
有料版: なし
おすすめのポイント: エフェクトやテキストの追加に最適
VSDC は、Windows 専用の無料動画編集ソフトです。初心者の場合、そのインターフェースに少し戸惑うかもしれませんが、一度慣れると実際には使いやすいプログラムです。ウィザードと呼ばれる、ユーザーガイドも用意されており、この機能を使うことでスムーズに動画編集作業を進められます。
VSDC は、テキスト、ライン、チャート、フィルター、特殊効果を追加できるのが強みで、プレゼンテーション動画の作成に適した編集ソフトです。
メリット: 4K 対応、音声および動画フィルター、直感的なインターフェース
デメリット: 複雑なインターフェース、限られた機能、Windows のみ
プラットフォーム(OS): Windows
有料版: VSDC Pro
おすすめのポイント: Mac に標準搭載されている
基本的な動画撮影に慣れている Mac ユーザーには、Mac にプリインストールされている iMovie がおすすめです。この動画編集ソフトは、ドラッグ & ドロップ形式の直感的なインターフェースで、トリミング、オーディオ編集、画面分割、既製のトランジションなど、よく使われる人気のある機能が充実しています。そして、なんといっても無料でも安全に使用できる点で優れています。
モバイルデバイスも Apple 社の製品を使っている人にとっては、iPhone や iPad でプロジェクトを始め、Mac で仕上げるという流れがスムーズかもしれません。
メリット: 使い勝手の良さ、4K 対応、豊富な共有オプション
デメリット: テロップに制限がある、出力の選択肢が限られている、Mac ユーザー対象
プラットフォーム(OS): Mac
有料版: なし
おすすめのポイント:パソコン用とほぼ同等の基本機能
カット、トリミング編集、BGM 音楽、テキストテロップ、トランジション、複数トラックなど基本的な機能を備えており、簡単に YouTube 用の動画が編集できる便利なアプリです。パソコン用の動画編集ソフトとほぼ同等の機能で、たまに広告表示がありますが、ほとんど気にならない程度です。まず、スマホで動画編集を試してみたい人はぜひ利用してみましょう。
メリット:トランジションの追加が簡単で種類が豊富、かっこいい文字入れができる、色合いの調整が簡単
デメリット:Android 版アプリは日本語に未対応
プラットフォーム(OS):iPhone / Android、Mac、Windows
有料版: なし
おすすめのポイント:簡単な操作で素早く本格的な動画が作成できる
操作が分かりやすく、だれでも簡単に動画編集ができるアプリです。トリミングや再生速度の調整などもスムーズにできます。スタンプやテキストだけでなく、著作権の心配のない音楽もたくさん揃っており、自由に加工して楽しめます。
メリット:豊富な種類のフィルターが使える、保存する動画の解像度やフレームレート、HDR 動画変換などの設定が可能
デメリット: 商用利用不可
プラットフォーム(OS):iPhone / Android
有料版: なし
おすすめのポイント:Premiere Pro よりも気軽に編集
iPhone / Android 向けの高機能動画編集アプリです。細かいカット、トリミング編集ができます。BGM 音楽、テキストテロップ、トランジションなど基本的な機能があり、複数トラックにも対応しています。本来は、スマホ用のアプリである Rush で簡易編集をして、編集データをパソコン版の AdobePremierePro と連携し細かい編集を行うために開発されたものです。アプリ単独でも使えますが、テキストデザインがテンプレートのものしか利用できないため注意しましょう。また無料版では書き出しが 3 回までしかできないという点も留意してください。将来的にアドビ製品の利用を考えている人におすすめのアプリです。
メリット:初心者でも使いやすい、 操作がシンプル。さまざまなデバイスと組み合わせて使用ができる
デメリット: データをパソコンに保存することができず、Adobe クラウドのみ保存可能
プラットフォーム(OS):iPhone、Android
有料版:あり(月額 980 円)
この記事では 14 の無料の動画編集ソフトを紹介しました。それぞれ必要となる動画編集スキル、使える機能などが異なります。自分に合った動画編集ソフトを選ぶ際に抑えたいポイントは以下の3点です。
動画を利用する場面に合っているか
YouTube や SNS または、自身のウェブサイトでの背景としてなど、動画を利用する場所は様々です。作成した動画を今後どのような場面で利用するのかを考えた上で、利用する動画編集ソフトを決めましょう。
使いたいエフェクトや機能が搭載されているか
動画編集ソフトを選ぶ前に、「どんな動画を作成したいのか」を明確にしておきましょう。理想の動画を作成するためには、どんな機能が必要なのかをリストアップしておきましょう。
ヘルプやスキルアップのための情報が充実しているか
初めて動画編集をする場合には、ツールの使い方やチュートリアルが充実している動画編集ソフトを選択しましょう。ツールの知名度が高ければ、何か困ったことがあっても、オンラインで情報を見つけやすいでしょう。
上記の点を踏まえ、まずはいくつかの無料動画編集ソフトを試してみましょう。
また、動画は編集したら終わりではありません。動画を投稿しても、YouTube で検索上位に表示されなければ、ほとんどの人に動画を見てもらえないでしょう。そんな時は、YouTube での SEO を見直してみましょう。
全世界ユーザー数2億人以上
編集者:Miyuki Shimose
SEO & ブログコンテンツマネージャー