2018年11月2日9 分
「人生の喜びというのは新たな経験との出会いによって生まれる。そして、その喜びは毎日新たな太陽を見るため絶えず変化している地平線を目にする以上の喜びはない。」
青年の旅の軌跡を描いた映画「イントゥ・ザ・ワイルド」の主人公クリス・マッカンドレスのこの言葉は多くの人へ刺激を与えました。私たちがなぜこんなにも挑戦することに対して魅力を感じるかを完璧に表現しているのがこの引用です。
新しい世界を発見したいという私たちの興味が未知の場所に足を踏み入れ、新たな経験が生まれます。このような新たな経験により生まれる喜びを自分以外の人々へ伝えたいと思ったことはありませんか?それを叶える素晴らしい手段として動画があります。もし、あなたが人生の喜びを多くの人へ伝えたいと思うのであれば、旅の軌跡を追った旅動画の制作方法を学びましょう!
旅は成り行きに身を任せることも楽しいですが、旅をする上でスムーズに事が進むよう、最初の段階でリサーチをすることをお勧めします。これは、旅動画のためだけでなく、旅そのものにもあてはまります。旅行者の体験談を読んだり天気予報をチェックするなど簡単に情報収集ができます。おすすめのロケーションや旅を楽しむためのベストシーズンも確認する良いでしょう。
この時点で、訪れるべき場所を押さえた基本的な旅のスケジュールができます。 事前にリサーチをすることによって、動画の組み立てがスムーズになり、旅の最中の行動時間を大幅にセーブできるでしょう。しかしながら、旅の道中でその日ごとの行動を臨機応変に対応できるよう、最終判断の余地を確保しスケジュールを変更できる余裕を持つと良いでしょう。
インスピレーションを得ることが出来る最適な場所の1つにフォトグラフィーWebサイトが挙げられます。あなた自身がフォトグラフィーWebサイトを持っているのであれば尚更です。あなたが最も情熱を注いでいるシーンは何ですか?それは日常だったり、食べ物、又は風景かもしれません。旅動画においても同様のテーマを追えば、慣れ親しんでいるテーマを新たな視点で見ることが出来るので、身近なものからインスピレーションを受け、動画制作プロセスを進めやすくなるでしょう。
また、自分以外のビデオグラファーの旅動画を見ることで新たなインスピレーションを受けるでしょう。あなたが計画した旅行先の旅動画だけでなく、まったく異なったロケーションでの動画も刺激となるでしょう。あなたが好むスタイルやテクニックを見つけだし、自分の作品へどのように取り入れたらよいか考えてみましょう。
どの動画においても最も重要な要素はその動画が何を伝えるかということです。ストーリー性のない動画は、視聴者を退屈させてしまい、次の動画へと促すことになってしまうでしょう。 撮影素材がどんなに素晴らしくても、動画に使用した音楽がどんなに素晴らしくても、ストーリー性なしでは オーディエンスの興味を引くことは難しいです。
動画の焦点を明確にすることで、オーディエンスにとってあなたの伝えたい事が理解しやすくなります。そのため、心から納得できるストーリー性を構成する時間を確保しましょう。
オーディエンスへ伝えたいストーリーを構成したら、次はどのようにそれを伝えるか考えるときです。 ここで最初のステップでリサーチしたことが役に立ちます。あなたのコンセプトに合わせるにはどのようなスタイルが良いか?伝えたいことを引き立たせるための最適な場所はどこか?どのテクニックをスタイルへ取り込むか?あらかじめこれらのポイントを決めておくことで、撮影の予定をスムーズに立てることができ、不必要な録画を避けることができます。
フォトグラファーやビデオグラファーがやりがちになってしまうことは、最初から高価な撮影機器を購入してしまうことです。もちろん50万円もの高額な機材はスマートフォンより優れた機能が備わっているでしょう。しかし、多くの人が素晴らしい機材へ投資しますが、せっかく購入したけれどその優れた機能を最大限に活かすための方法を知らない場合が多いです。
まずは自分が持っている撮影機器で撮影を始め、作品に限界を感じてから新しいものを手に入れることを考えましょう。 自身の撮影技術以上の撮影機器を装備して撮影することは、逆に撮影が困難になり、疲れてしまいます。
フォトグラファーとして既にブランドとコラボレーションしているのであれば、ビデオグラファーとしても同様の取り組みをすることは賢明と言えるでしょう。 動画クリエーターとブランドがパートナーシップを組む時の最も一般的な方法は、あなたの動画へパートナーのブランド商品を含めるかわりにあなたの旅行費や撮影に必要な装備を提供してもらうという方法です。
旅動画の制作においてリサーチとプランニングの重要性を更に理解するための3つの要点があります
関連するコンテンツのみを撮影する。撮影要素があまりにも多いと制作プロセスが困難なものになります。
良質かつ多様な動画クリップを確保する。明確な主題があったとしても、風景、食物、人だけを撮影するとなると、退屈な動画になってしまいます。
瞬間を捉える。 身近な瞬間の記録にフォーカスすれば、5秒で10箇所の異なる方向へカメラを向ける、なんてことをしなくてすみます。
オーディエンスのエンゲージメントは旅動画を成功させる鍵となります。 そのために多様なクリップを撮影しましょう。異なったフレームや動きで撮影することにより、制作の最終段階で多様なオプションが可能になります。
撮影方法を学ぶ上で、ライティングの重要性を理解することは大切です。 あなたがフォトグラファーだとしたらこのステップは既にマスターしているかもしれません。野外での撮影の場合、プロ機材を使用しない限りは光の加減を調整することは難しいため、適切な撮影時間の中で撮影をしましょう。カメラのセンサーサイズが小さいと露出過度になりやすいため、明るいシーンの撮影には向いていないと言われています。また、同様に、ISO感度が高いと画像のクオリティーに影響するため暗い場所での撮影には向いていないでしょう。
さて、適切な撮影時間とはいつなのでしょうか?それはマジックアワー(ゴールデンアワーとも呼ばれる)です。このマジックアワーは、日の出又は日没の直前直後の太陽が地平線にとても近い状態の時間帯で、光加減が丁度良いと言われています。残念ながら、この完璧な撮影のタイミングは数十分という限られた時間だけです。この理由からも、事前に何を撮影するか決めておくことがいかに重要かお分かりいただけるのではないでしょうか。
理想として、動画の編集作業は旅の最中に始めるべきです。帰宅してからの作業量が和らぐことはもちろん、プロジェクトのクオリティ向上にも繋がります。旅の半分をコンピューターの前で過ごすというわけではなく、その日撮影した素材を数分でいいので確認し、動画に含みたいクリップの目処をつけるのです。動画の最終的な結果がどのようになるか大まかなアイデアを得られ、不足しているものにも気づくことができます。それぞれのクリップをパズルとして考え、ストーリーに合うようにそれぞれのパーツがどう繋がっていくか全体像を見るようにしましょう。
動画に使う適切な音楽を選択することは、動画の成功とクオリティにおいて重要な要素となるので十分に考慮しましょう。 早い段階で使用する音楽を決めることができれば、動画コンテンツへ繋げやすくなります。
また、音楽を選ぶ際に、あらかじめ著作権についても知っておく必要があります。あなたの好きな音楽を使用したくても、著作権がある場合はその音楽の無断使用はできません。 動画制作プロセス全体で、このことを念頭に置くようにしましょう。
旅の道中に編集する時間がなかった場合、撮影した動画を一通り観て使用したいクリップを選んでから編集を開始すると良いでしょう。
基本的に、動画の編集はあなたが使用したくない部分を取り除き、使用したいクリップだけを繋ぎ合わせることで構成されます。一般的に、旅動画は2つの主要なセクションにわかれます。
イントロダクション:最初の数秒間で、オーディエンスを魅了できるプレゼンテーション。
ボディ:コンテンツを構成する動画のストーリーライン。
ビデオグラファーの中には、自分のブランディングをイントロダクションとボディの間に入れたり、最後に行動を促すCTA入れる場合もあります。旅動画の適切な長さは3~10分と言われています。
すぐにでも自分の動画を公開したいと思うかもしれませんが、妥協した未完成の作品を世に送り出すことは良いとは言えません。しかしながら、完璧を求めすぎて、永遠に完成しないのではないかと感じてしまうこともあるかもしれません。これ以上の編集は必要ないと自分で納得する瞬間も必要です。
旅動画の完成おめでとうございます!最終ステップはあなたの作品を世界にシェアすることです。動画制作が初めての人はどうやって?と思うかもしれません。まずは、あなた自身のポートフォリオWebサイトを作成することです。あなたのWixサイトへWixビデオを追加すれば、作品をアップロード、作品の販売等のツールを利用できます。
また、FacebookやYouTube、InstagramのIGTVなどのソーシャルメディアの利用もビデオグラファーの人気のオプションです。
今回の撮影で何を学びましたか? 直面した壁や、次はその壁をどのように乗り越えるか導き出しましょう。また、周りの人からのフィードバックにも耳を傾け、 どのように改善へと繋がるか考えてみましょう。最も重要なことは、リサーチを続け、インスピレーションを求め続け、練習を続けることです。あなたが動画制作に携わる度に、優れたコンテンツ作成へと近づくでしょう。
さぁ、今すぐあなたのホームページへあなたが制作した動画を共有しましょう!
ライター: Wix Team