お問合せフォームの作り方|基本項目と作成のポイント
- Miyuki Shimose
- 7月15日
- 読了時間: 9分

適切に設計されたお問い合わせフォームは、訪問者の疑問や関心を確実にキャッチし、ビジネスチャンスへと変える重要な架け橋となります。 この記事では、お問い合わせフォームの導入を考えている方や、これからホームページを作成する方向けに、お問い合わせフォームの作り方や作成のポイントを解説していきます。
お問い合わせフォームの作成なら Wix がおすすめです。Wix が提供するホームページ作成ツールならお問い合わせフォームの追加から、マーケティング機能まで、実用的な機能を手軽に追加できます。

お問い合わせフォームを設置するメリット
ビジネスが成長する過程において、新規リードの獲得は欠かせません。効果的なお問い合わせフォームを設置することで得られるメリットは多岐にわたります。 1. お問い合わせ件数の向上が狙える ホームページ上のお問い合わせフォームは 24 時間受け付けることが可能で、なおかつ電話お問い合わせと比べて行動へのハードルが低いため、新規リード獲得の機会を逃しません。 2. 顧客データの効率的な収集
フォームを通じて収集した情報は、顧客管理やマーケティングに活用できます。どのような層からどんな問い合わせが多いのか、データとして蓄積・分析することで、ビジネス戦略の改善に役立てられます。
3. スムーズな返信対応を可能にする メールと違って、フォームでは必要な項目を決めておけます。そのため「何について知りたいのか」が最初から分かるので、返信がスムーズになります。対応の優先順位付けや担当者への割り当てが容易になり、必要な情報を漏れなく収集することで、初回返信の質が向上し、成約率アップにつながります。
3. ユーザー体験の向上 適切に設計されたフォームは、訪問者の体験を向上させます。分かりやすい入力フィールドや送信後の明確な確認画面は、サイト全体の印象を良くし、ブランド信頼性を高めます。
お問い合わせフォームに含めるべき基本項目
効果的なお問い合わせフォームには、適切な項目と分かりやすい説明文が欠かせません。ここでは、必須項目として設定すべき項目と、任意で記入してもらう項目の2つに分け、それぞれの項目のポイントを紹介します。
必須項目にすべき内容
氏名欄 「姓」と「名」を分けるかどうかは、後のデータ活用方法によって決めます。例えば「山田 太郎」と入力いただくシンプルな形式が一般的です。必要な場合は、フリガナの記入も導入しましょう。
メールアドレス 連絡手段として最も重要なため「確認用にもう一度入力してください」という欄を設けると、入力ミスを防げます。
問い合わせ内容 自由記述欄で、お客様の声を直接聞ける重要な場所です。「どのようなことについてお問い合わせですか?」のような質問と、「具体的に記入いただくとスムーズにご回答できます」という説明を添えると良いでしょう。
任意項目としておすすめの内容
電話番号 即時の連絡が必要な場合に役立ちます。ただし必須にすると入力の手間が増えるため、任意項目にするケースが多いです。
会社名・部署名 法人向けビジネスの場合に必要です。個人のお客様がメインなら任意項目にしておくと良いでしょう。
お問い合わせフォームの作成方法
01. CMS ツールを利用してサイトに追加する
Wix や WordPress といった CMS では、お問い合わせフォームテンプレートから、お好きなデザインのお問い合わせフォームを作成することができます。
Wix で作成された Web サイトなら、項目だけでなく、お問い合わせフォームのデザインもエディタ上で自由にカスタマイズできます。
Wix でお問い合わせフォームを作成する手順
Wix エディタでサイトにアクセスします。
エディタ左側で「追加」アイコンをクリックします。
「フォーム」をクリックします。
「フォーム」下でフォームを選択し、サイトにドラッグします。
02. Googleフォームを埋め込んで使用する
お問い合わせフォームを作成するおすすめの方法は、Google フォームを利用することです。フォームのデータは Google スプレッドシートに自動的に保存されるため、データをまとめる際にも便利です。しかし、デザインの自由度が低く、ホームページとの一貫性を維持することは難しくなります。
Google フォームをホームページに埋め込む手順
Google フォームを作成
フォームの送信設定をクリック
埋め込み用HTMLコードを作成
お使いのホームページエディタの HTML コード埋め込みエリアに挿入
03. HTML・CSS で Web サイトに追加
HTML・CSS の技術を持っている場合は、HTML を編集することでお問い合わせフォームをホームページに追加することができます。お問い合わせフォームの構成は比較的シンプルであるため、シンプルなデザインであれば比較的簡単に作成することができます。
メリットは、完全にカスタマイズすることが可能でデザインや機能を自由に調整できる点です。しかし、自分で作成する場合には、受信したお問い合わせを保存するサーバーの設定や reCAPTCHA(リキャプチャ)といったスパム対策など追加の対策が必要になります。
reCAPTCHA とは
「私はロボットではありません」というボックスにチェックマークを入れるよう訪問者に要求し、人間とロボットを区別するための簡単なテストです。Google が提供する無料ツールで、スパムや自動不正行為などからサイトを保護します。
お問合せフォーム作成時の6つのポイント
お問い合わせフォームを作成して、リードを獲得するためには、以下の6つのポイントに注意すると効果的です。
01. 簡潔で分かりやすいフォーム構造
フォームは短く、入力内容がすぐに理解できる構成にしましょう。必要最低限の項目のみに抑えることで、ユーザーが気軽にフォームを送信できます。また、ドロップダウンメニューやチェックボックスを活用することで、入力の手間を省けます。

02. 必須項目・任意項目を設定する
ユーザーに求める情報を正しく入力してもらうために、必須項目と任意項目を設定しましょう。一般的なお問い合わせフォームでは、氏名、メールアドレス、メッセージ本文が必須項目とされることが多いです。必須項目は目立つ色で強調し、ユーザーにわかりやすく示すことが重要です。

03. 分かりやすいエラーメッセージとヒントの提供
ユーザーがフォームに誤りを含めた情報を入力した場合、分かりやすいエラーメッセージを表示し、どの項目が問題なのかを具体的に伝えます。
例えば、電話番号の形式が正しくない場合、「ハイフンなしで入力してください」といったエラーメッセージが表示されるようにします。同時に、各項目には記入例を表示し、入力する内容とフォーマットが具体的にわかるようにしましょう。
04. 希望の連絡受け取り方法の設定
希望の連絡受け取り方法にいくつか選択肢を用意することで、ユーザーが便利なコミュニケーション手段を選べるようになります。例えば、メールだけでなく、FacebookなどのSNSや電話なども選択できるようにすることで、ユーザーへのリーチが高まります。
05. 確認画面の導入
フォーム送信前に確認画面を導入することで、ユーザーが入力した情報を最終確認できるようにします。この確認画面では、誤りを発見しやすくするだけでなく、ユーザーにとっても安心感を提供します。また、ユーザーが誤りを発見した場合に、すぐに修正できる仕組みや、送信後のフォーム回答内容を編集できるような仕組みにすることで、さらに丁寧な印象を与えることができます。
06. 自動応答メッセージ
ユーザーがフォームを送信すると、自動的に受信確認やお礼のメッセージが送られるように設定します。この自動返信メッセージは、ユーザーに感謝の意を示すとともに、フォローアップステップへの誘導も行います。メッセージ内では、送信された内容を確認し、お問い合わせ内容に基づいた参考情報や次のステップに関する案内を提供することで、ユーザーとの対話を円滑に進めることができます。
Wix フォームの機能
Wix フォームなら、自動応答メッセージを送信するオートメーションはもちろん、フォーム送信後にあなたからのお礼のメッセージを受け取ることができる「お礼ページ」やポップアップバナー等の追加もできます。
まとめ
使いやすいお問い合わせフォームは、顧客との信頼関係を築くための第一歩です。ホームページデザインと統一されたデザインのお問い合わせフォームは、信頼できる印象をもたらすことができます。
Wix でホームページを作成し、カスタムメイドのお問い合わせフォームをデザインしましょう。お問い合わせ内容は、Wix が提供する CRM 機能で管理することが可能です。ライブチャットやメール、Facebook など、さまざまなツールを通して送られてくるお問い合わせを Wix 内で一括管理・返信することができます。
よくある質問(Q&A)
お問合せフォームを作成する際、どの方法が最適ですか?
HTML や CSS を使った設定に慣れていない場合は、Wix などの CMS ツールを利用することで簡単にフォームを作成できます。他にも、Googleフォームの利用も手軽でおすすめです。
お問合せフォームのデザインで注意すべき点は何ですか?
サイトのデザインと統一感を持たせ、ユーザーが直感的に操作できるようにすることが重要です。また、モバイルデバイスでも快適に利用できるレスポンシブデザインを採用することをおすすめします。
お問合せフォームの項目数はどの程度が適切ですか?
必要最低限の項目に絞ることで、ユーザーの負担を軽減できます。一般的には、氏名、メールアドレス、メッセージ本文の3項目程度が適切とされています。
お問合せフォームにセキュリティ対策は必要ですか?
はい、必要です。スパム対策としてreCAPTCHAを導入したり、SSL/TLSによる暗号化通信を行うことで、ユーザーの個人情報を保護することができます。
お問合せフォームの自動返信メッセージはどのように設定すればよいですか?
Wix を使ってお問い合わせフォームを作成すると、フォーム送信後に、受信確認やお礼のメッセージを自動的に送信する設定が行えます。メッセージ内で、送信された内容の確認や、次のステップへの案内を提供することが効果的です。
お問合せフォームのエラーメッセージはどのように表示すればよいですか?
エラーメッセージは、問題のある項目の近くに赤文字で表示し、具体的な修正方法を伝えることが重要です。例えば、「メールアドレスの形式が正しくありません。正しい形式で入力してください。」といった具体的な指示を提供します。
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この記事を書いた人

下瀬 美幸(Miyuki Shimose)
Wix 公式ブログ編集者/SEO エキスパート