top of page

予約の9割をオンラインで獲得する軽井沢のキャンプ場。ホームページを自ら制作する理由とは?


Wix を使用した株式会社「ライジング・フィールド」のホームページ

様々な機能を追加することができる Wix ですが、そのひとつがオンラインサービス予約機能です。軽井沢に Wix ブッキング機能を駆使してウェブ集客に成功しているキャンプ場があります。


今回、株式会社ライジング・フィールドの代表を務める森和成さんに、Wix の様々な機能を活用したサイト運営のポイントや、現場で感じる効果、そして今後のビジネス展望について伺いました。



ライジング・フィールド社の森和成さんと取材者の櫻井泰斗


キャンプ場の枠に留まるのではなく、「人の成長」を促すような場所を提供していきたい


ーーまず、森さんの行っている事業 「ライジング・フィールド」について教えて下さい。


キャンプ場を運営していますが、そもそも私は、人材開発・組織開発領域の研修講師やコンサルティングも25年以上手掛けており、現在も春先には様々な企業の新入社員研修を担当させて頂いております。毎年新社会人を見ている中で、「言われないと動かない」「答えを(あたかも初めからあるものだと思って)当てにいく」「創造性が希薄化してきている」ーそんな傾向が年々強くなっているのを感じていました。


自発的にものごとを考えて行動したり、自ら成長する力を身につけるためには、社会人になってからの教育では遅いのではないか。そんな問題意識から、子どもたちに自然体験などの体験学習(アクティブラーニング)を通じて「生きる力」を高めることを目的(ミッション)に、上昇・成長する「Rising」+場・機会「Field」として、ライジング・フィールドを立ち上げました。


ーーお話を聞いていると、ライジング・フィールドは、キャンプ場だけではなく、アスレチックや様々な体験プログラムを提供していらっしゃいますね。具体的にはどのようなものを提供されているのでしょうか。


キャンプ場は、先の目的(ミッション)を実現するためのひとつの手段であり、目的を実現するためには他にも多様な手段があります。例えば、Wix ブッキングを使って予約を受け付けているプログラムの一つに「ファミリーアドベンチャー」という家族単位で参加できるプログラムがあります。昨日、一昨日まで、全く接点のなかった複数の家族が一丸となり、様々なアドベンチャーに挑戦するプログラムです。


子どもたちの「生きる力」を育むための、学びの最小単位、かつ最重要単位は家庭にあると考えています。このプログラムを通じて、親御さんが子どもたちの新たな一面に気づいたり、子どもたちへのかかわり方を見直したり、父親と母親が普段気付けなかったお互いの願いや想いを再発見していく。家族としても成長できるのです。


ーー単にキャンプの場所を提供するのではなく、大人でも子どもでも、自ら「生きる力」を身につけてもらいたいというのが、森さんの本当の願いなんですね。


自然の中では、素が出るんです。喜怒哀楽といった自分の素の感情だけでなく、人と人の関係性も同じように。ライジング・フィールドでは、先ほどの家族だけでなく企業にも、チームビルディングなど、アクティブラーニング型での組織開発や研修プログラムを提供しています。


日常生活において自分の姿形を鏡に映すことはできますが、自分のとった言動が周りからどのように映り、どのような影響を与えているのかを客観視することは難しい。ファシリテーターを通じて参加者は、その自分が創り出している事実と向き合い、学び・気づきを内発的に見出していきます。一方的に教わるよりも、自らが創り出す価値観に変化をもたらすため、個々人の成長や、人と人との関係性など、行動変容につながりやすい傾向が強くあります。


かけがえのない体験、新たな自分と出会える、非日常空間&体験を提供しているのが、ライジング・フィールドです。



取材を受ける森和成さん


キャンプ場だからこそ、ウェブ制作で Wix を選んだ理由があった


ーー森さんがウェブ制作の場として Wix を選んでいただいたのは、ライジング・フィールドならではの理由があったとお聞きしましたが。


以前は別のシステムでウェブサイトを制作していたのですが、Wix に乗り換えた理由があります。それは、私たちは「体験学習(アクティブラーニング)」を、お客様に提供するだけでなく、自らの組織運営においても大事にしているからです。


ある日、現場のスタッフから「ウェブサイトを自分たちで作っていきたい」という要望が出てきたのです。Wix を使えば、サイトの立ち上げから、情報更新、予約の管理まで、自分たちで作り上げることができます。


Wix はノーコードにもかかわらず、拡張できるアプリの種類が多い。だから、単にホームページをつくるに留まらず、様々な機能を拡張してビジネスで成果を出せるイメージを持つことができる。Wix でウェブサイトを立ち上げれば、自分たちらしいウェブ制作ができ、それがビジネスや組織の成長にもつながるのではないかと考えたのです。



「ライジング・フィールド」のホームページ


ーーウェブサイト立ち上げ当時の話をお聞かせいただけますか。


私自身がまずは手を動かすべきだと思い、私一人で制作をスタート。ウェブサイトは3日で立ち上げました。その後は、サイトの複製機能を活用し、壊されてしまっても良い練習用ページもつくり、各自で好きに編集してもらっています。弊社のスタッフは、サバイバルやアウトドア系のスキルはありますが、私も含めて、コードは誰もわからない素人。Wix はノーコードで作れるので、アクティビティの予約システムも自分たちの力で立ち上げることができました。


ウェブ制作を体験学習とすることで、ホームページの更新も、専門知識がある特定の個人ではなく、チームで制作する体制を構築することを目指していました。Wix 以外にも候補は検討していたのですが、すぐに使い始められる点で Wix が私たちには合っていました。新しいスタッフが加わった時にも、さほど学習コストがかからないのも魅力です。



森和成さんとライジング・フィールドのお客様


自分たちでウェブサイトを作るからこそ、現場で手応えを感じられる


ーーウェブサイト立ち上げ後のパフォーマンスはいかがでしたか。


まず、SEO のパフォーマンスが好調だったのが嬉しい誤算でした。「軽井沢 バーベキュー」は激戦区の検索キーワードなのですが、そこで1位をとることができたのです。予約に関しては、現在の実績で、9 割以上をオンラインで獲得することができています。アスレチックやイベントの予約はオンラインでできることをサイト上で周知し、電話での予約が来たときも、改めて Wix のサイトから申し込んで頂くように促しています。


集客を Wix ブッキングに集中させていくことによって、電話予約のオペレーション負荷は大きく軽減されました。繁忙期前後は電話が鳴り止まないコールセンター状態でしたが、これによってスタッフは、目の前にいらっしゃるお客様へ向き合うことに集中できるようになりました。


ーーWix ブログを活用した情報更新も活発な印象です。


Facebook や Instagram でも投稿はしていますが、重要度の高いものは、Wixブログで公式に情報発信することを心がけています。軽井沢は自然豊かな土地であるがゆえに、大雪や台風など、自然災害が発生することがあります。


マスコミや自治体からの情報開示は、各所にどの程度の被害があったのかしっかり確認された情報でないと公表できないため、どうしても遅くなりがちです。時には、マスコミが伝えたいメッセージありきで、過剰報道されてしまう事態もあります。そうなると、我々は問題なく営業できているにも関わらず、風評被害が出てしまうのです。


だからこそ、リアルな現場において、「今ここで何が起きているのか」という一次情報を素早く発信し、見える状態にしておくことが重要です。事実が見えないと、人は不安心理に陥り、その不安を解消するために想定の情報やデマが錯綜します。お客様に安心していただくためにも、スタッフの負荷を減らすためにも、Wix ブログで適切なタイミングでの情報発信が重要です。


ーーお話を聞いていると、Wix を活用して現場から情報を発信すること、およびお客様の情報ニーズに応える姿勢を、非常に大切にしている印象です。


思いついたときや必要になった瞬間に、すぐに自分でページを更新できる。これも Wixの魅力です。自然豊かなこの場所は、1週間単位で気候も大きく変化します。紅葉のシーズンだと思ったら翌週には急に雪が降り始め、朝から雪掻きに汗をかくことになったり。そのときに「来週は雪が降るからウェブサイトのここを変更してください」というように、その都度外注していたら間に合わないんです。でも、Wixを使って自分たちでサイトを更新できるようになっていれば、即時に現場の情報を反映できます。現場にいる人間が自分で手を動かし、生の情報を発信し、集客につなげていく。その点でも、私たちには Wix が合っていると感じています。



Wix で作成したライジング・フィールド社のブログ


事業の拡大とともに、Wix でのウェブ制作も進化していく


ーーすでに様々な理由で Wix を活用していただいていますが、今後の森さんのビジネスの展望について教えて下さい。


我々の事業ミッション(目的)である「子どもたちの生きる力を高める」場・機会づくりに立ち戻れば、子ども向けのウェブサイトも作ってみたら面白いのではないかと考えています。最終的な金銭の決済は親御さんですが、現代の子どもたちは自分で調べる能力があります。将来的には、子どもたちが自分でインターネットの情報を取捨選択して、自ら家族に働きかけて、スケジュールなども確認し、予約ができるようになるかもしれません。


また、弊社は、前述したミッションや事業ドメインに合えば、他業種への事業展開も行っています。そして、そのたびに、自ら Wix で新しいページを作っています。たとえば、地元の人たちの気軽なコミュニティ空間、外食体験や健康をテーマにした『オーデパール』という飲食店を軽井沢町内で2店舗経営しているのですが、このレストランのウェブサイトも、私自身が Wix を使って1日で立ち上げました。ビジネスのスライドが作成できるレベルであれば、誰でもウェブサイトを立ち上げて、自分の事業を展開・成長させることができる。これが Wix の魅力だと思います。



自分で手を動かしてウェブ制作することで、発見がある


ーー興味深いお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。最後に、これから Wix を使ってウェブサイトを立ち上げようと思っている方に、アドバイスをいただけますか。


私たち自身が「体験から学ぶこと」を重視しているのもありますが、ほんの1時間触るだけでもいいので、まずは Wix で試しに何かページを作ってみることをおすすめします。きっと、その体験から多くの発見を得られるはずです。ページ構成だけではなく、Wix アプリについても、どれをどのように使うと良いのか、様々なアイデアが浮かんでくるはずです。すると、気が付いたら、サイトは有機的に動き出しているでしょう。まずは自らやってみることが大事です。


Wixが創り出しているウェブ制作の世界観自体が、アクティブラーニングフィールドという最高の体験学習機会であり、魅力なのだと感じています。



取材者の櫻井 泰斗

取材者:櫻井 泰斗

マーケティングディレクター

ja03.png
bottom of page