大きな可能性を秘めた TikTok とは?人気の秘密を解き明かす!

大手だけでなく中小企業でも大きな効果を発揮している動画マーケティング。
過去数年にわたって主要なマーケティング戦略の 1 つとなっている動画マーケティングを始めるには、世界最大の動画共有サービス「YouTube」やインスタグラムの動画投稿ツール「IGTV」、「ストーリー機能」といった動画配信プラットフォームを活用することが挙げられます。そんな中、近年、動画配信市場では「TikTok(ティックトック)」が大きな注目を浴びています。
TikTok とは、新たな動画マーケティングの手段として、既に多くの企業が TikTok を広告マーケティングに活用し始めるほど急速に成長を続ける SNS アプリ・動画配信プラットフォームです。
なぜここまで TikTok が注目されるようになったのでしょうか?今回は、人気の秘密を紐解くために「TikTok の特徴」と 新たな可能性を秘めた「TikTok 広告」について解説します。
TikTok とは
TikTok の特徴 - 動画人気カテゴリー
TikTok 広告の種類 - 起動画面広告 - インフィード広告 - ハッシュタグチャレンジ広告
TikTok への今後の期待
TikTok とは?
TikTok は中国最大のメディア企業「ByteDance(バイトダンス)」が運営している動画作成・共有アプリです。TikTok ユーザーは、音楽に合わせて 15 秒間のオリジナルショートムービーを投稿できます。
特別な動画編集の技術を必要とせずに、TikTok アプリ内(iOS / android)にあらかじめ備わっている特殊効果を使い、楽しみながら手軽に動画コンテンツを作成・編集・投稿できるよう工夫がされています。ユーザーは、作成した TikTok 動画をTikTok アプリ内だけでなく、Twitter や Instagram などの SNS でもシェアする傾向があるため、TikTok ユーザーでない方も目にしたことがあるのではないでしょうか。
TikTok は 2016 年にサービスを開始し、2017 年 8 月に海外版がリリースされると、150 ヵ国で利用されるほど瞬く間に広がり、全世界 10 億ダウンロード突破(参照元)、2019 年 2 月時点で国内月間アクティブユーザー数 950 万人(参照元)に上るなど、Facebook や Instagram などに追いつくほどの人気を誇っています。
TikTok の特徴
楽曲と動画が結びついた新しい形の動画コンテンツとして登場し、新たなエンターテイメント性を持っていることも人気の理由の 1 つでしょう。また、スマートフォンに特化した縦型フルスクリーン視聴が可能であり、これはスマートフォンの普及により縦型動画がスタンダードとなってきている今、時代の流れを上手に取り入れていると言えます。
TikTok 動画は、音源をベースにしたリップシンク動画(口パク動画)やダンス動画が主要な動画コンテンツとなっていますが、クリエイターの創造性次第で芸術や旅行、料理といったさまざまなカテゴリー向けに制作できます。
2019 年に入り、TikTok を運営する ByteDance より「クリエイター育成プログラム」の開始と「TikTok Ads」のリニューアルが発表され、企業にとってさらに需要のあるプラットフォームとして注目度が高くなっています。
また、 ByteDance の発表の中で、TikTok アプリ内でのトレンドコンテンツも明らかとなりました。以下、TikTok 動画の人気カテゴリーを見てみましょう。
人気トップ 5
Vlog
絵画や陶器
ショートコント
ペットや動物
グルメ
急成長しているトップ 10 カテゴリー
ファッション
スポーツ
歌唱
料理
仕事術やDIY
メイク
旅行
チュートリアル
楽器パフォーマンス
フィットネス
TikTok とはこのように幅広いカテゴリーに適したプラットフォームであることが分かります。多様なコンテンツでトレンドや創造性を生み出し、多様なオーディエンスにリーチが期待できる優れたプラットフォームと言えるでしょう。
既に、TikToker(ティックトッカー)と呼ばれるフォロワーの多いユーザーは、インフルエンサーとして大きな影響力を持つようになってきています。Instagram を活用した「インフルエンサーマーケティング」は、実際に成果を上げている企業も多く、身近なマーケティング手段となっています。同様に、TikTok の「クリエイター育成プログラム」により、どんどん有能な TikTok インフルエンサーが増え、TikTok を活用した「インフルエンサーマーケティング」も当たり前のようにマーケティング手段の 1 つとなる日が近いかもしれません。
TikTok 広告とは
バイトダンスが発表した「TikTok 広告」のリニューアルは、広告主側がより効果的にターゲットオーディエンスへリーチする機会を促すことになります。TikTok 広告の配信枠は 3 種類あります。以下、それぞれの特徴を確認しましょう。
起動画面広告
TikTok アプリ起動時に全画面表示される 3 ~ 5 秒の静止画、または GIF での広告。外部サイトへ遷移が可能です。1 日 1 枠限定のため、広告枠の確保が難しく、企業側にとってプレミア感のある広告です。
インフィード広告
通常の投稿画面に表示される 5 ~1 5 秒の動画広告。TikTok ユーザーの「おすすめ投稿」に表示され、「いいね」「コメント」「シェア」を付けれることから拡散を狙うことができる効果的な広告となることが期待できます。また、地域や言語などを選択できるターゲティング機能も備わっています。
ハッシュタグチャレンジ広告(タイアップ)
ユーザー参加型のコンテンツとして受け入れやすいハッシュタグを設定し、そのハッシュタグにちなんだ動画投稿を促す広告。たとえばコカ・コーラ社の 「# リボンでありがとうチャレンジ」やコンビニエンスストアチェーンローソンの「# いつでもLチキチャレンジ 」などが挙げられます。話題になりやすく、TikTok ユーザーが参加しやすいため、「バズ」が期待できます。

TikTok への今後の期待
大人気の SNS アプリ「TikTok の特徴」と 新たな可能性を秘めた「TikTok 広告」について理解が深まりましたか?TikTok は若者向け SNS として認知されていました。しかし、今日では企業活用の可能性が一気に高まり、他の SNS とは異なる独自プラットフォームとしての成長が期待できる SNS マーケティングツールです。ますます TikTok を活用した動画マーケティングが活発になることが考えられ、今後、目が離せない動画配信プラットフォームと言えるでしょう。
拡散力のある動画配信プラットフォームを活用することでマーケティング効果が期待できます。しかし、その先にあるブランディングや商品・サービスの購入促進といった目標に向けて、全てのチャネルの着地点となるホームページ作成にも取り組みましょう。

東福 千恵
コミュニティ マネジャー