2022年11月29日16 分

SEOの基本「キーワード選定」を初心者でもわかりやすく解説

最終更新: 6月17日

SEO 対策を始めて見たものの、なかなか検索結果に表示されなかったり、サイトの訪問者が思うように増えなかったり、悩むことも多いですよね。そんな時に見直して欲しいのが「検索キーワードの選定」です。

検索キーワードの選定とは 、Google などの検索エンジンで、あなたのページを上位に表示するために、ページに最適な検索キーワードを選定する作業のことです。せっかく時間と労力をかけて自分のビジネスホームページを作成しても、検索結果に表示されなければ、ポテンシャルのあるユーザーに届けることはできません。

SEO 対策を強化しアクセス数を増やすためにも、より良いキーワードを狙うことで、 Google 検索結果のトップを狙いましょう。

中には「SEO ってそもそも何?」という方もいるでしょう。簡単に説明すると、自分のサイトを Google など検索エンジンの上位に表示させるための施策のことです。SEO 対策もまずはキーワード選定から始まります。初心者の方には気が遠くなるような作業に思えるかもしれませんが、キーワード選定は SEO 戦略の上では決して見逃せない重要なファーストステップです。適切なキーワード選定方法を一度マスターすれば、実際はそこまで大変なものではなく、むしろゲームのように楽しい仕事だと感じられることでしょう。

この記事では検索キーワードの選定方法を順を追って解説します。

目次

SEO におけるキーワード選定とは

SEO とは?

SEO キーワードとは?

キーワード選定が重要な理由

SEO キーワードの選定方法

  1. リストを作成し、更新していく

  2. Google 検索からキーワードのアイディアを探す

  3. 他のメディアで検索する

  4. 「ローカル」検索で競合を絞り込む

  5. 人気のキーワード選定ツールを試してみる

  6. 選んだツールを活用して詳しいデータを確認する

  7. キーワードリストを整理する

  8. キーワードを実際に活用する

SEO におけるキーワード選定とは

SEO におけるキーワード選定とは、自分のページに来てほしいターゲットが、実際に検索欄に打ち込むキーワードは何かを考え、記事ごとに最適な検索キーワードを設定することです。

Google などで検索結果の上位に表示されるためには、ページの内容と検索者の検索意図に合致したキーワードを見つける必要があります。なぜなら、検索キーワードには「疑問を解決したい」「欲しいものを購入したい」といった読み手の意図が隠れており、これらの検索意図に対して、的確な回答や解決策を提供することで Google から評価されやすくなるからです。キーワード調査は、この検索意図はいったいなんなのかを整理する作業とも言えます。

適切なキーワードを選定するためには、専用の選定ツールや技術が必要です。このプロセスには、

  • 主要なキーワードを収集

  • 検索ボリューム、検索者の意図、競争率の高さなどを一つずつ調査する

  • 検索キーワードを適切な場所で使う

といったステップがあります。キーワードを分析し、あなたがターゲットにしている用語が実際にどのように検索されているかを見ることで、キーワードを発掘し、 ホームページの SEO を強化することができます。

SEO とは?

SEO(Search Engine Optimization)とは「検索エンジン最適化」のことで、Google や Yahoo! などの検索エンジンで上位表示されるための施策を意味します。

SEO 対策を行い、狙ったキーワードで上位表示されるようになることで、購買意欲の高い顧客や、ビジネスで設定した潜在顧客層に対して、宣伝費用を掛けずにアプローチすることが可能になります。SEO はコンテンツマーケティングの中で、成果を上げるために必要不可欠な施策です。

SEO 対策の中心となるのが、 SEO キーワードの選定です。初心者にとっては気が遠くなるような作業に思えるかもしれませんが、キーワード選定は SEO 戦略の上では決して見逃せない重要なファーストステップです。

SEO についてもっと詳しく学びたい人は、Wix が運営する「SEO ラーニングハブ」もチェックしてみましょう。初心者から上級者まで、今すぐ実践できる専門的な SEO 知識を学ぶことができます。

SEO キーワードとは?

SEO キーワードとは、ユーザーが検索スペースに入力する語句のことです。検索からユーザーを集客するには、必ず SEO キーワード対策が必要です。SEO キーワードを分析すると、ユーザーが何を読みたいのか、どんな意図で検索をしているのか理解することができ、サイトやブログ記事を最適化することができます。

キーワード選定が重要な理由

キーワード選定が重要な理由は数多くありますが、その理論として、「実用性」と「戦略」の二つに大きく分けることができます。

実用的なメリット:適切な検索キーワード選定を行うことで、検索エンジンでサイトを上位表示するための最適なキーワードを見つけることができます。その結果、トラフィック、潜在顧客、そしてビジネスの収益増加につながるのです。これだけでもやってみる価値が十分にあると言えるでしょう。

戦略的なメリット:具体的には見えづらい部分ではありますが、キーワード選定は SEO 計画におけるその他の構成要素を決めるための重要なステップです。適切な検索キーワードが見つかれば、それをもとにコンテンツ戦略全体を組み立て、そのキーワードを中心にしてコンテンツを作成していくことになります。ブログの開設や販促コンテンツの作成など、宣伝したい対象に関わらず、キーワード選定は多角的な SEO 戦略の正しい方向性を決定するために役立ちます。

SEO キーワードの選定方法

これまでは、SEO 対策のためのキーワード選定の重要性や、基礎知識について紹介しました。ここからは、検索キーワードを設定するためのプロセスを順を追って説明します。
 

01. SEO キーワードリストを作成し、更新していく

最初のステップは、あなたのビジネスや業界に関連するキーワードの候補をリストアップすることです。あまり難しく考える必要はありません。検索されそうな一般的なキーワードと、専門用語をバランスよくミックスするとよいでしょう。キーワードを使って検索している人の目線で、どんな情報が知りたいのかを考えることが重要です。「情報が知りたい」「他の商品と比較したい」「サービスを予約したい」など、さまざまな検索意図を考慮するのがポイントです。こうすることで、検索者がカスタマージャーニーのどのような段階にいても、ターゲットの範囲に含めることができます。

その過程で注目しておきたいのが、「ロングテールキーワード」と呼ばれる、3 語以上で構成される(通常は)競争力の低いキーワードです。1〜2 語の短いキーワードを、このような長いフレーズと併せできる限りリストアップしておくと、後々分析するときにとても便利です。ロングテールキーワードについての詳細は、こちらの記事をご覧ください。

予想されるキーワードはできるだけ多く集めておくことが重要です。キーワード数が少ないと競争が激しくなり、上位表示を狙いにくくなってしまいます。結果を出せずにキーワード選定をやり直す羽目にならないよう、最初からできる限りたくさんの有望なキーワードを集めておきましょう。

02. Google 検索からキーワードのアイデアを探す

頭を絞り候補となるキーワードをリストアップしたら、それらのキーワードを一度 Google で適当に検索してみましょう。Google のオートコンプリート機能の中から、他のキーワードを見落としていないかを再度確認することができます。思いもよらなかった言葉や見逃していたキーワードが見つかるだけでなく、検索者があなたの業界の競合他社をどのように検索しているのかを知る良い機会となります。Google といえば「検索する」使い方が一般的ですが、キーワード選定に利用する場合は少し違う見方があります。ここでは、Google をキーワード選定に利用する方法をいくつか紹介します。

オートコンプリート:Google の検索ボックスに文字を入力し始めると、その続きの検索候補が表示される機能です。検索者があなたのビジネスに関わるトピックをどのように検索しているかを知るために、業界に関連するキーワードを入力し、オートコンプリートで何が表示されるかを確認してみましょう。

関連キーワード:Google 検索画面の下部にあるセクションで、実際に検索された「関連キーワード」を見ることができます。より良い言い回しがないか確認してみましょう。

他の人はこちらも検索:他の人はこちらも検索とは、関連キーワードを表示するGoogle の検索機能の一つです。ユーザーが疑問に思っていることや、関連性の高い検索キーワードを発掘するために活用することができます。

03. 他のメディアで検索する

Google 以外にも、キーワード選定に関する情報を得るために利用できるものはたくさんあります。他のメディアを活用して、検索者があなたの業界について、どんな質問をしているかを見てみましょう。もっともよく使われている表現を探してキーワードリストに取り入れ、キーワード選定を充実させることができます。

Yahoo! 知恵袋

Yahoo! 知恵袋を利用するメリットは二つあります。一つ目は、あなたのビジネスに関連する質問によく使われている言い回しを把握できるということ。検索キーワードを見つける助けになります。二つ目は、自分のサイトを充実させるアイデアを得られるということ。たとえば、Yahoo! 知恵袋に投稿された質問を参考にして、質問に回答する内容のブログ記事を自分のホームページで公開してみるのも良いかもしれません。

SNS

SNS を活用すれば、あなたのビジネス業界に関してどのような会話が行われているのか、人々の興味をチェックすることができます。SNS にアクセスして率直な意見を見てみましょう。Twitter でハッシュタグを検索すると、業界について交わされている興味深い会話を見つけることができます。ときには、自分のサイトで使えそうなコンテンツのインスピレーションが得られるかもしれません。

04.「ローカル」検索で競合を絞り込む

実店舗を持つビジネスでは、ローカル SEO の活用が非常に有効です。以下で、ローカル SEO の例を少し見てみましょう。

あなたが東京都中央区でフラワーショップを経営しているとします。「花屋」や「フラワーショップ」自体は非常に競争の激しいキーワードですが、あなたのビジネスをもっともよく表すフレーズであるため必ず使用すべきです。しかし、店舗に実際に来てくれる顧客を増やしたいのであれば、キーワードの一部に所在地を追加することで競合を大幅に削減できます。こうすることで、単に「花屋」よりも、「花屋 東京 中央区」と検索された場合に、あなたのビジネスが Google の検索結果に上位表示される可能性が高くなります。

ローカル SEO はキーワードを特定の場所で最適化する手法であるため、物理的に訪問することができないオンラインショップしか持たない企業にとっては、その効果は薄いと言えます。

05. 人気のキーワード選定ツールを試してみる

キーワード候補が集まり、ポテンシャルユーザーがあなたの業界についてどのように検索しているかが見えてきました。この後は、キーワード選定ツールを使用してさらに調査を進めていきます。

SEO 対策に役立つ高度なキーワード選定ツールは有料のものから無料のものまでたくさんあります。

有料のキーワード選定ツールを使う前に、無料のオプションも見ておくとよいでしょう。無料ツールの多くは操作が簡単で、基本的なキーワードの選定に向いていますが、なかにはより高度な機能を提供しているものもあります。キーワード選定を始めたばかりの人でも使いやすいでしょう。

検索キーワードをさらに分析したい場合は、有料のキーワード選定ツールを使うことをおすすめします。有料ツールは、利用可能なインサイトやデータ量が多いのが特徴です。

無料のキーワード選定ツールが必要なら、Ubersuggestラッコキーワードをチェックしてみてください。また、質の高いツールに投資することが可能であれば、Ahrefs Keyword Explorer が最適です。

ブログでアクセス数を増やすためのポイントと、その他のおすすめツールについて、こちらの記事でも紹介しています。

06. 選んだツールを活用して詳しいデータを確認する

キーワードの詳細分析を行うのに適したツールが見つかったら、次はリスト内のキーワードを一つひとつ調査していきます。

ほとんどのキーワードリサーチツールは極めて直感的に操作できますが、そこから得られる情報を理解するには難しい場合があるかもしれません。そこで、ツールの情報を分析し、適切なキーワードを選定する際に覚えておくべき SEO 用語をいくつか紹介します。

検索ボリューム

検索ボリュームは非常にシンプルな指標で、多くのキーワードツールで最初に表示されるデータの一つです。これは、あるキーワードが、特定の期間(通常は 1 か月以内)に検索エンジンで検索される数を表しています。検索ボリュームが多ければ多いほど SEO 観点での「成功する確率が高い」と考えられますが、これは競合や難易度を考慮せずにあくまで表面的に考えた場合の可能性です。

キーワード候補

あなたはキーワードの候補を見つけるため、すでに多くの時間と労力を費やしていることでしょう。そこでおすすめするのは、検索キーワードの選定ツールを活用する方法です。選定ツールを使って特定のキーワードを検索すると、類似のキーワードが表示されることが多く、なかには検索ボリューム別に分類されているものもあります。何よりも、自分では考えつかなかった用語が見つかる可能性が高く、これまでにリストアップしたキーワードよりも良さそうなものがあるかもしれません。たとえば、ラッコキーワードという選定ツールなどがおすすめです。

キーワード難易度

キーワード難易度(または SEO の難易度)は、キーワード選定ツール内で検索したキーワードの難易度を示す指標のことです。キーワードの難易度が高いほど、そのキーワードで上位表示される確率が低くなります。検索したキーワードの競争率や難易度が高いことが判明した場合は、別のキーワードまたはロングテールのキーワードを選ぶほうが良いでしょう。

キーワード難易度の分析をしっかり行うことで、上位表示されやすいキーワードを見つけることができるため、難易度の理解に時間をかける価値はあります。たとえば、狙っていたキーワード「ガーデニング」の難易度が非常に高いことが判明したとします。このような場合は、「ガーデニングサービス」や「造園サービス」など、提供するサービスを具体的に表現する類似キーワードを探すと良いでしょう。より難易度の低いキーワードを見つけることができないか、試してみてください。

競合分析

競合他社に差をつけるには、彼らが SEO においてどのキーワードで成功しているかを正確に知ることが一番効率的です。多くのツールでは、競合他社がどのようなキーワードで上位表示されているかを確認できるため、自社の SEO 戦略を優位に進めることができます。

有料広告の難易度 / CPC(クリック単価)

キーワード難易度と同様に、有料広告の難易度は、特定のキーワードを有料検索広告で使用した場合の潜在的な成功の推定値です。CPC(クリック単価)は、特定のキーワードを使用して、読み手が広告をクリックするごとに支払う金額の平均値です。難易度や競争率が高ければ高いほど、発生する支払い金額も高くなります。

07. キーワードリストを整理する

キーワード選定ツールで作成したリストを確認したら、次はより簡潔なリストになるよう内容を絞り込んでいきます。調査した際の知見や感覚をもとに、キーワードの検索ボリュームや競合状況を把握し、最適なキーワードを選択しましょう。

キーワードを絞り込む際には、一般的なキーワードと専門用語、またロングテールとショートテールのすべてをバランスよく狙うことが重要です。理想としては、検索ボリュームがそれなりにあり、競合が多くないキーワードやキーフレーズを見つけることです。これらの要素を考慮することで、上位表示を目指すキーワードについて十分な情報を得た上で戦略の方向性を決定することができます。

キーワードをグループごとに整理する

選定したキーワードが互いによく似ていたり、検索意図が同じであることもよくあります。これらは一つのグループとしてまとめるとよいでしょう。ホームページの特定のページではこれ、別のページではこれ、というふうに、ページの特性に応じて各グループのキーワードを使い分けることができます。

例:「スケートボード / スケボー / スケート / SK8」など、略語や同じ言葉を変化させたキーワードがいくつかある場合、これらを一つのグループに入れておくと便利です。

08. キーワードを実際に活用する

さて、じっくりと時間をかけて上位表示を目指すべきキーワードを決定したら、次はいよいよキーワードを活用していきましょう。でも、具体的にどうすればいいのでしょうか?キーワードをできるだけ多くサイトに掲載すればよいと思いがちですが、それでは SEO 的に大きく減点されてしまいます。以下では、キーワードを最大限に活用する方法について、Wix より SEO 対策のヒントをいくつか紹介します。

キーワード数

一般的には、たくさんのキーワードを一度に詰め込もうとすると SEO 対策の効果が薄れてしまうと言われています。とはいえ、一つのキーワードをターゲットにしている Web サイトもあれば、3 〜 5 個のキーワードで上位表示を狙おうとするところもあります。まずいくつかのキーワードで対策を始めてみて、徐々にキーワードを追加していくのがよいでしょう。

キーワードの使用箇所

検索キーワードは ホームページやブログのほぼすべての場所で使用できます。以下を参考に、キーワードが使えそうなところを探してみましょう。

コンテンツ
 
キーワードを入れるもっとも簡単でわかりやすい場所の一つが、Web サイトのコンテンツです。段落内のテキスト、見出し、その他関連する文章中で適切だと思われる個所にキーワードを散りばめます。キーワードを手当たり次第に詰め込むのではなく、「文章が読みやすく、自然な流れになっていること」を重視して必ず最後に読み返すようにしましょう。

ページタイトル & ディスクリプション
 
Web サイトの各ページには、名前と説明を追加する必要があります。検索エンジンはこれらをもとにページの内容を判断するため、そのページに関連する検索キーワードがあれば必ず追加しておきましょう。検索キーワードをもとに SEO に強いタイトルをつけることができれば、大きな効果が期待できます。

ドメイン
 
サイトのドメインにも主要なキーワードを追加することができます。ドメインに追加するキーワードは、あなたのビジネスを説明するものでなければいけません。ドメインは Web サイトのコンテンツのように簡単に変更できないため、検索キーワードを入れる場合は慎重に絞り込みましょう。

たとえば、独自ドメインに業種を含めることで、検索エンジンにも潜在顧客にも潜在顧客にもあなたがビジネスで何をやっているのかがわかりやすくなります。たとえば、田中さんが経営するネイルサロンの場合、Nail Salon を含む「tanaka-nailsalon.co.jp」は、「tanaka-beauty.co.jp」よりもずっとわかりやすく、説明的なドメインです。

画像の代替テキスト
 
検索エンジンは通常、Web サイトのテキストをスキャンして関連キーワードを探しますが、画像を読み込むのはそう簡単ではありません。そこで活躍するのが代替テキスト(Alt テキスト)です。これは画像を説明するためのテキストで、追加することで画像を検索エンジンで上位表示できるようになります。画像に関連する有望な検索キーワードがある場合は、ここに追加することができます。

まとめ

以上、キーワード選定の基本のステップを解説しました。この記事で紹介したキーワード選定のステップを踏むことで、あなたのビジネスに最適なキーワードリストが完成できるはずです。キーワードの選定は根気のいる作業ですが、時間をかけてキーワードリストを作っておくことで、ホームページの質を上げ、多くの人にサービスや商品を届けることができるようになるでしょう。

編集者:Miyuki Shimose

ブログ コンテンツマネージャー