ホームページとは?定義やウェブサイトとの違いの徹底解説

この記事は2022年3月10日に公開、2022年9月15日に更新しています。
普段、皆さんが何気なく使っている「ホームページ」という言葉。
具体的になにを指しているか説明することはできますか? そもそも、「Web サイトとホームページは同じもの?違うもの?」と漠然と疑問に思っている人も少なくないでしょう。
それもそのはず、実は「ホームページ」は本来の用語の意味を超えて、さまざまな使われ方をしています。そこでこの記事では、「ホームページとは何か」について、そもそもの由来や定義と、実際にどのように使い分けると良いのか説明します。専門用語を正しく使い、誤解が生まれないようにしましょう。
後半では、実際にホームページの開設を検討している人のため、ホームページの種類と制作するメリットについても解説しています。ぜひ最後までお読みください。
目次
01. ホームページとは?本来の定義や使い分け
結論から言うと、ホームページとは、企業や個人の Web サイトで最初に表示されるページのことです。広義では、Web サイト全体のことを指します。
しかし、「ホームページ(Homepage)」の定義は曖昧で、大きく分けると以下の 3 つの意味で使用されます。
意味 1:ブラウザの最初のページ
もともとホームページとは、「ブラウザ*を立ち上げたときに最初に表示されるページ」という意味です。たとえば、Google Chrome の場合、ブラウザを立ち上げたときに Google 検索の画面が表示されますね。これが、本来の意味での「ホームページ」です。
*ブラウザ:Google Chrome、Yahoo! や Safari などインターネット上の情報を検索するソフト
意味 2:Web サイトでの最初のページ(トップページ)
トップページとは、企業や個人の Web サイトにおいて、一番最初に閲覧されることを意図したページのことです。トップページは、ドメイン URL ( Wix の場合は、「https://ja.wix.com/」) を入力した時に表示さます。
もともと、ブラウザの最初のページを意味していた、「ホームページ」ですが、時代が進むにつれ、その他のウェブサイトの起点となるページ(トップページ)もホームページと呼ばれるようになりました。 現在では、一般的にトップページとホームページは区別なく使用されています。
意味 3:Web サイト全体
日本語では、ここからさらにホームページの定義が広がり、今では「ホームページ」が Web サイト全体を指す意味で使われるようになりました。したがって、「ホームページ」と「Web サイト」はほぼ同義語と考えて問題ありません。
02. Web サイトとは? 専門用語の確認
ここでいう「Web サイト・ホームページ」とは、複数の Web ページのまとまりのことを指します。以下では、Web サイトとは何かを理解するために、それぞれの専門用語について説明します。
Web サイトとは
ウェブ上に存在する、ある特定のドメイン名の下にある、個々の Web ページのまとまりを総称したものです。例えば Wix の場合、Wix 公式サイトの下には、多くの Web ページがありますが、それらをすべてまとめて Web サイトと呼びます。
Web ページとは
Web サイトを構成するそれぞれのページのことを指します。ブラウザでサイトを開くと、あるページが表示され、ボタンやリンクをクリックすると次のページが開きます。これが Web ページです。
たとえば、Wix 公式サイトの場合、「https://ja.wix.com/website/templates」はサイトに属する「機能紹介の Web ページ」になります。
03.「ホームページ」と「Web サイト」の使い分け方
次に、「ホームページと Web サイトは意味がほぼ同じということは分かったけど、使い分けはすべきなの?」という疑問にお答えします。
同義語としても使用可能
「ホームページ」と「Web サイト」は、前述の通り、基本的に同じ意味として使用できます。ただ、日本語では、どちらかというと「ホームページ」の方がなじみがあり、広く伝わる言葉として使われています。
英語の「website」は、同じく Web サイト全体を指しますが、英語で言う「homepage」は Web サイトのトップページのみを指します。英語と日本語で「ホームページ」の定義が異なるため、英語圏でのビジネス経験がある人と話す場合や、海外向けに多言語サイトを作成する場合などは、この点に注意しましょう。
相手に応じた使い分け
上記以外にも、Web デザイナーや制作会社などでは、業界用語として「Web サイト」が日常的に使われています。これに対して、Web にあまり詳しくない人は、より一般的な「ホームページ」を使う傾向があります。
この2つの用語の意味が現在はほぼ同じであるということを念頭に置き、やり取りする相手の認識に応じて使い分けるのがベストです。
もちろん、使い分けなければならないということはありません。しかし、ホームページ作成やリニューアルに関する打ち合わせでは「Web サイト」、自社のブログでユーザー向けの一般情報を発信する場合は文章内で「ホームページ」を使うなど、その場に最適な表現を選ぶことで、コミュニケーションをより円滑に進められます。
04. ブログとホームページの違い
ホームページは「 Web サイト」や「Web ページ」を含む、幅広い言葉であると理解していただけたと思います。「ホームページとブログの違い」とはいったい何だろうと疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。
ブログは、日記や記事をインターネット上で公開する機能のことです。上記で説明したホームページに追加できる要素になります。
ブログに特化した Webサイトのことを、ブログサイトと呼びます。個人がブログサイトを開設して更新するパターンや、企業ホームページの一部としてブログサイトを運営するパターンが多く見られます。
Wix でも、公式サイトと同じドメイン「https://ja.wix.com」の下にブログセクション「https://ja.wix.com/blog」を設けて、ホームページ作成やデザイン、SEO などについての情報を発信しています。
ブログをホームページに追加し、継続的に更新を続けると、SEO 強化に繋がります。検索エンジンに対して、このホームーページが定期的に活動していることを示せるからです。SEO を強化できれば、検索順位の上昇、 PV (ページビュー数)の増加も狙えます。SEO について詳しく知りたい場合は、こちらも参考にしてみてください。

05. ホームページを作成するメリットと仕組み
ホームページ作成は、オンライン上で信頼を獲得し、より多くの人に存在を知ってもらうために欠かせません。ある商品やサービスが気になると、多くの人はオンライン検索で情報を集めます。その際、信頼できるホームーページがないビジネスや事業は、せっかくの販売機会を逃してしまいます。
では、ホームページはどのように作成したら良いのでしょうか?近年は多くのサービスが開発され、それぞれのニーズに合わせ、ホームページ制作を依頼する方法からノーコードでこだわりのホームページを制作する方法まで、さまざまな手段があります。
制作を依頼するとしても、自分で制作するとしても、まずはホームページの仕組みについて理解しておくと、スムーズに構築できます。
ホームページを支える仕組み
サーバー:サーバーとは、ネットワーク上でデータを保管しておく役割を持つ業務コンピューターのことです。巨大企業であれば、自社サーバーを運用しているかもしれませんが、多くの場合はレンタルサーバーに登録し、ホームページのデータを保管してもらいます。サーバーは世界中に点在し、インターネットケーブルを通して情報を交信しています。
ドメイン:ドメインとは、個々のホームページを見分けるための住所のようなものです。ドメインの選び方や購入方法は、こちらで詳しく解説しています。ホームページを作成するなら、独自ドメインを取得することで、より一層、信頼感を高められます。
06. ホームページの7つの種類を解説
ブログサイト以外にも、ホームページには多くの種類があります。よく耳にするホームページの種類についても覚えておきましょう。以前は、単に会社ホームページや公式サイトという呼び方が一般的でした。オンライン化が進んだ今では、ほとんどのビジネスや個人事業が Web サイトを制作・運営するのが主流となり、実にさまざまな形態のサイトが登場してきています。
01.コーポレートサイト
企業の情報を掲載する公式 Web サイトのことです。顧客や投資家、取引先に対する自社のアピール、採用情報公開などのために作成します。コーポレートサイトは、会社概要から経営理念、事業紹介や最新情報など、多くの情報を公開することで信頼感を高められます。
その企業の魅力を最大限表現するためのものであり、多くの企業が力を入れ、構成からデザインまでこだわりを持って制作しています。さまざまな企業のサイトを探索し、インスピレーションを得ましょう。
ターゲット:顧客、取引先、株主など
主なコンテンツ:会社概要、最新ニュース、商品・サービス説明、代表挨拶・社員紹介、過去実績、お客さまの声、採用情報、カスタマーサポートなど
02. サービスサイト
商品やサービスの提供を行うサイトのことです。商品やサービスに関する詳しい情報を掲載し、新規見込み客の獲得を狙います。
ターゲット:見込み顧客
主なコンテンツ:商品・サービス情報、レッスン予約、電子版のパンフレットやカタログ、資料請求・見積もり依頼フォームなど

03. EC サイト
一般的に、「ネットショップ」「オンラインストア」などと呼ばれるショッピングサイトのことです。Amazon や楽天市場、自社の通販専用サイトなど、商品の販売を目的として作られたサイトがこれにあたります。
ターゲット:見込み顧客
主なコンテンツ:商品・サービス情報、購入~オンライン決済までの一連の EC 機能

04. ランディングページ
ランディングページ(LP)とは、ある特定の商品・サービス・イベントなどを宣伝するためのシンプルな Web ページのことです。
複数のページで構成される Web サイトとは異なり、ランディングページは通常縦長の1ページ構成のものがほとんどです。情報の掲載だけでなく、顧客に期待するアクション(例:商品の購入や相談予約など)が明確に定まっているのも特徴です。
ターゲット:見込み顧客
主なコンテンツ:商品・サービスの紹介、CTA(行動喚起)ボタンやお問い合わせフォームなど
05. ブランディングサイト
企業のブランドイメージを周知させる目的で作成されたサイトのことです。企業が提供するブランドの価値をユーザーに認識してもらい、ブランドに対するロイヤルティを高めてもらうことを目的としています。そのため、文字による説明よりもデザイン性を重視したサイトが多くなっています。
ターゲット:顧客、取引先、株主など
主なコンテンツ:ミッションステートメントやロゴの由来、歴史などブランドに関する説明、商品・サービス紹介など
06. 採用サイト
採用サイトは、採用情報を掲載する Web サイトのことです。コーポレートサイトとは異なり、リクルートサイトは新しい人材の採用に主眼を置いて構築します。求人媒体に広告を掲載する方法もありますが、それと並行して自社の採用サイトを開設する企業も年々増えてきています。
ターゲット:求職者
主なコンテンツ:会社概要、求める人物像についての説明、募集職種、応募フォームなど

07. オウンドメディア
オウンドメディアとは、自社で保有(own)するメディアの総称です。本来の意味では、パンフレットなどの紙媒体からコーポレートサイト、ブログ、EC サイトなど企業が自社で管理しているものすべてを指します。
しかし、デジタルマーケティングでは、基本的に有益な情報発信を行い、検索エンジンでの上位表示を狙うことで、リードを得るための Web メディア(ブログや情報サイトなど)の意味で使われます。Wix の場合は、公式ブログが一種のオウンドメディアだと言えます。

このほかにもマーケティング用語で「ペイドメディア(広告)」と「アーンドメディア( SNS や口コミなど、第三者によって作成されるメディア)」といったものがあります。これらとオウンドメディアを相互活用し、見込み顧客にアプローチする手法が主流となっています。
ターゲット:見込み顧客、顧客、取引先、株主など
主なコンテンツ:ユーザーにとっての有益な情報、最新ニュースなど
まとめ
「ホームページ」と「Web サイト」は同じ意味で使用しても間違いではなく、場所によって使い分けられることを説明しました。どちらも同じものを指すということを認識した上で、使用する場面や相手に応じて、柔軟に使い分けをすることで、コミュニケーションが取りやすくなるでしょう。
この機会にホームページを作成したい、Web デザインを変えてみたいという方は、ぜひ Wix 公式サイトもご覧ください。

編集者:Miyuki Shimose
ブログ コンテンツマネージャー