2022年12月29日39 分
最終更新: 1月23日
みなさんもよくご存知のとおり、オンラインビジネスで成功するためには、会社ホームページやブログサイトなど、ホームページの作成が不可欠です。しかし、サイト公開後も、トラフィックの獲得や適切なユーザーのターゲティングなど、やるべきことはたくさんあります。
ターゲットオーディエンスにリーチするには、何をするべきでしょうか?たとえば、ユーザーがすでに集まっている場所で宣伝を行うのはどうでしょう。彼らがすでに毎日多くの時間を費やしている場所といえば…そう、SNS です。最も人気のある SNS チャンネルの一つはインスタグラムで、月間アクティブユーザー数は 10 億人超。インスピレーションを得たい、新しいコンテンツを見つけたい、新しいビジネスやブランドについての最新情報をチェックしたいなど、さまざまな目的を持って、毎日多くのユーザーがインスタグラムに集まります。
Wix ユーザーからは、インスタグラムを含む SNS プラットフォームでのコンテンツシェアによって、Web サイトへのトラフィックが 2 倍以上になったという体験談が多く寄せられています。しかし、インスタグラムの利点は、クリック数を稼ぐことだけではありません。ビジネスアカウントのみで利用できるさまざまなマーケティングツールを活用すると、ブランドの認知度アップ、商品やサービスの宣伝、集客などを効果的に実施できます。
今回は、インスタグラムのビジネスアカウントの設定と最適化、強固なコンテンツトピックの選定、投稿に最適な時間の把握、インフルエンサーとの提携など、インスタグラムを企業のマーケティング目標達成に活用する方法を徹底解説します。
01. インスタグラムのビジネスアカウント作成
02. コンテンツ戦略における 5 つのポイント
03. 投稿フォーマット8種
04. 質の高いコンテンツアイデア 11 選
05. インスタ運用方法と集客のコツ 10 選
「前に進むための秘訣は、まず始めること」とは、小説家のマーク・トウェインさんの言葉。これは、インスタグラムマーケティングでも同じです。まだアカウントを持っていない人は、まずモバイルアプリや Web サイトでインスタグラムのアカウントを開設しましょう。アカウントの開設が完了したら、プロフィールをプロアカウントに切り替える必要があります。これにより、広告、アクセス解析、ショッピングといったプレミアム機能にアクセスできるようになります。
以下の手順に従って、まずインスタグラムのプロアカウントを開設しましょう。
インスタグラムに新規登録します。
「設定」→「アカウント」→「プロアカウントに切り替える」をクリックします。
Facebook に接続します。Facebook のビジネスページとアカウントをリンクするかどうか尋ねられます。Facebook とインスタグラムを接続しておけば、両方のチャンネルで投稿を簡単にシェアできます。また、フォローしたい関連アカウントを見つける際にも便利です。
設定を更新します。
プロフィールを公開に設定し、フォロワー以外の人が投稿を見たり、あなたのブランドと交流できるようにします。
ユーザーからのコメントやメッセージを許可して、コミュニケーションの機会を増やしましょう。
通知を有効にして、アカウントのアクティビティを常に把握できるようにしておきます。
インスタグラムには、面白いミームや「Throwback Thursday(#TBT)*」など、ユニークな写真やハッシュタグがたくさん投稿されています。しかし、インスタグラムで集客し、ビジネスに有益なマーケティングチャンネルにするには、しっかりとした戦略が必要です。
インスタグラムマーケティングの目標を明確に設定
インスタグラムのターゲット層を特定
競合分析の実施
プロフィールページの魅力的な見せ方と紹介文
アカウント全体のイメージを統一
マーケティング戦略で最も重要なのは、明確な目標設定です。なぜインスタグラムで宣伝するのかをしっかりと理解しておくと、結果をより効果的に測ることができます。まず、インスタグラムを通じて達成したい目標を 2 つ決めましょう。そして、これらの目標を現実的に達成するために、どれだけの時間と予算をかけられるのかを考えてみてください。
一般的なインスタグラムマーケティングの目標としては、以下のようなものがあります。
商品やサービスの紹介
ブランドの認知度向上
集客力を上げる
売り上げを伸ばす
会社の重要なニュースや最新情報の共有
ブランドロイヤルティとユーザーからの信頼を高める
コミュニティ育成とユーザーとの交流
言うまでもなく、マーケティングにおいてはターゲットユーザーの選定が重要です。「すべての人」が対象では、やみくもに宣伝を行っているのと同じです。ブランドとしてだれにリーチしたいのか、そしてそのターゲット層にとって何が重要なのかを把握する必要があります。さまざまなカテゴリーを考慮して、理想とする顧客ペルソナを決めましょう。
人口動態:年齢、性別、居住地
ペルソナ:興味、ペインポイント、モチベーション
インスタグラム上での行動:使用するハッシュタグ、気になるものや投稿の内容、フォローしているブランドなど
競合ブランドのインスタグラムアカウントを探して、どのようなフォロワーがいるかを見てみましょう。競合他社のフォロワーは、自社ブランドにとって理想的なターゲットです。これらのユーザーは、すでに類似製品カテゴリーに興味を示しているため、あなたの製品にも興味を示す可能性が高いと言えます。
「友は近くに。敵はもっと近くに」という言葉を聞いたことがありますか?インスタグラムのマーケティングでも、これを意識しましょう。まずは、自社のアカウントでうまくいったこと、あるいはうまくいっていないことを随時確認することが大切です。その上で、お気に入りのブランドをインスタグラムでフォローしたり、競合ブランドや競合他社のページを訪問して、以下の点を確認しましょう。
ハッシュタグ:どのようなハッシュタグを使用しているか、また業界で人気のハッシュタグはあるか
キャプション:どのような語り口でユーザーとコミュニケーションを図っているか
コンテンツ & ビジュアル:競合アカウントの投稿における「いいね!」やエンゲージメントから、ターゲットに最も響く画像またはコンテンツを確認
競合他社がすでに行っている戦略をまねるのではなく、業界でトレンドとなっているパターンに注目すれば、インスタマーケティングの方向性が見えてくるはずです。
競合他社のアカウントを分析する中で、関連ブランドのプロフィール欄もたくさん見てインスピレーションが得られたことでしょう。次のステップでは、この知見を活かしてアカウントプロフィールを作成します。
就職面接に行くときは、印象がよく見えるようなスーツやビジネスカジュアルを選びますよね。これと同じく、自社のインスタグラムアカウントも、プロフェッショナルな印象に見えるよう魅力的なプロフィールを掲載する必要があります。紹介文の書き方からストーリーズのイメージカラーまで、プロフィールページ全体でブランドアイデンティティを表現できる見せ方が重要です。
簡潔でわかりやすいプロフィールを作成
ページを見て数秒では何も判断できない…と思いたいところですが、第一印象は避けられないものです。インスタグラムのプロフィールページは、アカウントを訪問した人がまず最初に目にするセクションであり、キャッチーでブランドテーマに沿った内容にする必要があります。ブランドの個性、サービスや製品の価値などを、150 文字でまとめてアピールしましょう。
プロフィールで重要となる要素としては、以下のようなものがあります。
名前:ユーザー名と同じでも異なっていてもかまいません。名前で検索されることも考えて、ユーザーに見つけてもらう機会を増やすために、自社サービスを説明するキーワードを追加するのも良いでしょう。たとえば、Wix ユーザーの Kaekoo さん(ハンドメイドの布地を使用したインテリアグッズショップを運営)は、何を扱っているショップかがすぐにわかるよう、インスタグラムの名前に「枕(PILLOWS)」というキーワードを追加しています。
カテゴリー:訪問者がすぐに、どのようなサービスを提供しているのかわかるように、ブランドが属する業界を選択します。
説明:ビジネスの内容について一言で説明しましょう。上記の Kaekoo さんの例では、「家庭用のハンドメイドのテキスタイル」を提供していることが明記されています。絵文字を使ったり、コンテンツに関連するハッシュタグを入れるのもおすすめです。
CTA:訪問者に取ってもらいたい行動喚起(CTA)を追加します。シンプルに「お買い物はこちら」 や「ぜひショップをご覧ください」などでもかまいません。
連絡先:ユーザーが連絡を取るために必要な情報を記載します。電話番号やメールアドレスを登録すれば、ユーザーはホームページを見なくてもインスタグラムからすぐにブランドに連絡できます。
ホームページの URL:インスタグラムでは、プロフィール欄にクリック可能なリンクを含められます。リンクを貼れる場所は限られているため、必ず追加しましょう。複数の URL を追加したい場合は、Linktree、Beacons、lit.link といった専用のリンクサービスが便利です。1つの Web ページに複数のリンクをまとめて、ネットショップ、ブログ、その他の SNS チャンネルなどにユーザーを誘導できます。
ブランドイメージに合ったプロフィール画像を使用
インスタグラムでブランドの認知度を高めるために、ブランドロゴをプロフィール画像(アイコン)として使用しましょう。ロゴジェネレーターを使用すれば SNS にぴったりのおしゃれなオリジナルロゴを自分でデザインすることができます。画像のサイズは最低でも 320 × 320 ピクセルにし、インスタグラムでは画像が丸型にトリミングされることも考慮してください。リサイズツールを使用すれば、画像を好みのサイズに簡単に変換できます。
ブランドとしての一貫性を維持するため、SNS でもホームページと同じロゴを使用しましょう。Wix のインスタグラムアカウントでも、わかりやすいように自社のブランドロゴを使用しています。
さて、ここまでで、インスタグラムの魅力的なプロフィールは完成しましたか?次のステップでは、美しくデザインされたフィードで訪問者を視覚的に惹きつけるコツを解説します。
インスタグラムのフィードデザインは、ホームページの作成とよく似ています。ブランドメッセージをうまく共有するためには、多くの色やフォント、画像、レイアウトを組み合わせる必要があります。Ascend の SNS 投稿ツールを使用すれば、テンプレートから選んで編集するだけで、簡単に見栄えの良い投稿を作成できます。
以下では、インスタグラムのフィードを美しく仕上げるアイデアをいくつかご紹介します。
フィードのレイアウトの構成
インスタグラムのプロフィールのフィードでは、それぞれの行が 3 枚の画像で構成されています。このタイル状のレイアウトを利用して、掲載する画像の種類を交互に変えていくのが人気です。たとえば、暗い写真と明るい写真を交互に投稿する「チェッカー」レイアウトなどがあります。
もちろん、このような構成にするには、事前にある程度計画しておく必要がありますが、SNS 管理ツールを使うと効率的に投稿できます。Later、 UNUM、Planoly、Plann といったインスタグラム用のサービスを使えば、投稿前にフィードの見え方を確認できます。
画像、文字、ストーリーズの色調
毎回の投稿に使用する色を 3~5 色選んで、基本となる色(ブランドカラー)を決めましょう。特定の色調に絞ると統一感が増し、プロフェッショナルな雰囲気に仕上がり、見栄えも良くなります。Lexylicious Ice Cream(アイスクリームサンドを販売するフードトラックショップ)の場合、ブランドカラーのピンクが投稿でも繰り返し使われています。
色調を一定に保つために、フィルターやプリセットを使用するのも良いでしょう。
画像フィルター
モデルがメイクをするのと同じく、フィルターは写真をより輝かせるメイクアップのようなものです。絶対に必要というわけではありませんが、華やかさの演出に役立つことは確かです。Wix フォトスタジオなどの写真編集ソフトウェア、インスタグラムの内蔵フィルター、Lightroom のプリセットなどを使えば、写真の印象を自由自在に変えられます。
下の写真は、オーガニックティーを販売する The Tea Story のインスタグラムアカウント。フィルターを活用し、それぞれの画像で赤とオレンジを強調することで投稿に一貫性を持たせています。
画像やストーリーズで使用するフォント
投稿で使用するフォントも、ブランドイメージに沿ったものにすることが重要です。ファッション界で言わずと知れたハイブランドであるシャネルは、何十年も変わらない丸みのあるシグネチャーフォントが有名です。ブランディングを成功させるために、ストーリー、画像、動画で使用するフォントにも一貫性を持たせましょう。
テンプレート
デザイン済みのインスタグラムテンプレートをカスタマイズして、オリジナルの投稿を作成するのもおすすめです。プロフェッショナルな投稿に見え、ブランドテーマとインスタグラムで達成したい目標に応じてとても簡単に編集できます。テンプレートを活用すると作成時間も短縮でき、似た構図や色のテンプレートを使用すれば、アカウントを一貫した雰囲気に保てます。
Wix でも、セール、アプリのダウンロード、新製品の告知、リマインダー、格言などに関する SNS 投稿用のインスタグラムテンプレートを提供しています。
Wix.com からダッシュボードを開いて、「マーケティング・SEO」、「SNS マーケティング」の順にクリックします。
インスタグラムでは、多岐にわたる種類のメディアを投稿できます。元は画像の投稿から始まったアプリでしたが、今ではストーリーズ、インスタライブ、ショッピング、リールなど、数多くのフォーマットや機能が利用できます。
複数のフォーマットを使用するメリットは、単にこれらの機能が魅力的だからではありません。インスタグラムのアルゴリズムは、さまざまな種類の機能を活用するアカウントを重要視すると言われています。ここからは、インスタグラムに投稿できる各フォーマットの種類と、それをビジネスに活用できる方法を探っていきましょう。
画像
カルーセル(複数投稿)
動画
ストーリーズ
ストーリーズ ハイライト
リール
Instagram Live & Live ルーム
ショッピング
文字通り、通常の画像をフィードに投稿することです。インスタグラムは、視覚的インスピレーションを重視する SNS で、多くの企業が高解像度かつ華やかな「インスタ映え」する写真をアップロードしています。コンテンツの主軸については後ほども触れますが、掲載コンテンツの種類を交互に変えるのが人気です。
カルーセルとは、元々は「回転木馬」を意味します。インスタグラムでは、複数の画像を投稿できる機能にこの名が付けられています。カルーセル投稿には、画像や動画を最大 10 枚含められ、すべてが 1 つの投稿として表示されます。複数の項目をスライドで切り替える動作がメリーゴーラウンドのようであることから、こう呼ばれています。
下の画像は、ファッションデザイナーの Zimmermann(ジマーマン)が投稿した美しいカルーセルです。ドレスの前後のデザインに加え、最後に短いランウェイ動画を加えて、商品を動きのある形で紹介しています。商品を 360 度体験できるのも、複数投稿ならではの魅力です。
カルーセルのメリットは、製品を見せることだけではありません。インスタグラムのアルゴリズムでは、多くのエンゲージメント時間を獲得したコンテンツを優先的に表示すると言われています。当然、1 枚の画像よりも複数の画像をスクロールする方が時間を要するため、投稿のパフォーマンスも上がります。
かつて、動画コンテンツの主な放映手段はテレビ CM でした。今日では、企業はテレビ広告に何千ドルも費やす代わりに、インスタグラムの動画を使ってブランドストーリーを伝え、製品や新発売の情報を見せられるようになりました。インスタグラムは、動画フォーマットの導入で大きな成功を収め、インスタグラムでの動画視聴時間は 80% 増加したというデータもあります。
Wix ビデオメーカーを使用すると、動画の編集、音声やテキストの追加などを簡単に行うことができます。
ストーリーズは、「面白いものはいつ消えてもおかしくない」という、インスタグラム独自の考えに基づく期間限定のコンテンツ投稿機能です。すぐに見なければ消えてしまうユニークな感覚が話題となり、毎日ストーリーズで交流している人の数は5億人(英語)にも上ります。ストーリーズは、画面上部の丸いアイコンをタップすると表示されるコンテンツで、24 時間経つと消えてしまいます。一本の動画は最長 60 秒間連続で撮影できますが、それぞれ 15 秒ずつ分割されて表示されます。
現在多くの人がストーリーズで商品やサービスを見て興味を持ち、ホームページを訪れています。インスタグラムのマーケティング戦略の中でも強力なフォーマットだと言えます。
他のフォーマットとは異なり、ストーリーズはブランドのリアルな一面を効果的に見せられます。絵に描いたような完ぺきなフィード写真ではなく、ビジネスの日常や社風、舞台裏を投稿できるからです。Ascend の SNS 投稿ツールや inStory、Ash などのアプリを使えば、カスタムテンプレートやレイアウトを利用して美しいストーリーズを簡単に作成できます。
商品画像やプロモーションを見せるだけでなく、情報量の多いテキストやビデオ、魅力的なスタンプを含めることで、ユーザーに各投稿をより長く見てもらえるようになります。スタンプは以下のように種類がたくさんありめ、自社のマーケティング目標に応じて効果的に活用できます。
「アンケート」スタンプ
アンケートは、2 つの選択肢の中からユーザーに選んで投票してもらえる機能です。ストーリーでこのスタンプを使用し、ユーザーに好きな商品や画像を選んでもらうことで、ゲーム感覚で楽しくエンゲージメントを高められます。
「カウントダウン」スタンプ
カウントダウンスタンプは、プレゼントや新商品の発売、セールなど、ビジネスの節目となるイベントの終了日時を設定できます。設定された時刻になると、ユーザーには通知が送られ、イベントの開催をお知らせすることができます。
以下は、ペット用品を販売する Summers Snugglies のアカウント。ストーリーズでカウントダウンスタンプが活用されています。
「質問」スタンプ
自分の意見を聞かれるのが嫌いな人はいませんよね?この心理をうまく利用したのが、質問スタンプです。ユーザーにインタラクティブな形で質問でき、ブランドとして気になる質問の回答を募るだけでなく、市場調査にも活用できます。
「クイズ」スタンプ
クイズスタンプは選択式の問題で、クリックすると正解が表示されます。業界や製品、サービスに関するユーモアあふれるネタを考えてみましょう。
「GIF」スタンプ
GIF はストーリーズを生き生きと演出し、ブランドの個性を示すのに役立ちます。ストーリーズのスタンプ一覧には検索バーがあり、キーワードを元に適した GIF を見つけられます。
GIF スタンプは、ストーリーをより魅力的に彩るだけでなく、「NEW POST(新しい投稿)」の GIF を使用して、フィード上の新しいコンテンツの宣伝もできます。
「場所」スタンプ
自分の位置情報を表示するスタンプです。ビジネスの所在地を知らせ、ユーザーがお店を探すときに活用してもらい、現在参加中のイベントや特設会場の宣伝に使用できます。位置情報を含む投稿はエンゲージメントを獲得できるため、積極的に利用しましょう。
「ハッシュタグ」スタンプ
ハッシュタグを使用して、投稿内容やブランドに関連する単語を目立たせましょう。これにより、そのトピックに関心がある人たちにストーリーを見つけてもらうことができます。
「リンク」スタンプ
ストーリーズに外部サイトの URL を追加できる貴重なツールです。以前はフォロワーが 1 万人以上のアカウントのみ使用可能でしたが、2021 年 8 月からその制限が撤廃され、だれでも利用できるようになりました。ホームページやアフィリエイトリンク、インスタグラムショップなど、任意のページにユーザーを直接誘導できます。
次の画像は、版画家、イラストレーター、デザイナーの Lili Arnold Studios によるストーリーズ。リンク機能を使用して、ユーザーに自分の書籍の購入を促しています。
「メンション」スタンプ
ストーリーズに、関連する他のインスタグラムアカウントをタグ付けできる機能です。メンションされたアカウントには通知が届き、その通知をワンタップするだけで、自分のストーリーズで同じ内容をシェアできます。顧客や従業員の個人アカウントに加えて、他のブランドのアカウントをメンションするのも良いでしょう。
「ショッピング」スタンプ
ストーリーズに商品をタグ付けし、インスタグラムショップに誘導できます。ショップの宣伝だけでなく、写真に写っているアイテムの識別にも役立ちます。たとえば、以下の画像では、 H&M はスポーツジャケットにショッピングスタンプを追加しています。
インスタグラムのストーリーの中には、永遠に消してしまうには惜しいものもあるはずです。そんな場合は、24 時間後に消えるのを待つ代わりに「ストーリーズ ハイライト」に保存できます。保存されたストーリーはプロフィールの下に保存され、すべての訪問者が閲覧可能です。たとえば、一般のユーザーは、ストーリーズで結婚式や休暇など大きなイベントをシェアする傾向にあります。これに対して、ブランドは自社の価値観や商品、サービスを紹介するためにストーリーズを活用しています。
たとえば、車椅子カバーメーカーの Izzy Wheels は、ストーリーズ ハイライトを使って、ハローキティ、バービー、ウェディングなどの車椅子カバーのコレクションを簡単に探せるようにしています。ストーリーズ ハイライトのカバー写真はすべて、カテゴリーを表す画像でカスタマイズできます。
ハイライトのカバーを作成するには、カメラロールから画像をアップロードするか、以前に公開されたストーリーから選択します。またはデザインツールで自分で作成したり、Creema などのスキルシェアマーケットでデザイナーからも購入することができます。
リールは、現在世界中で人気の動画再生アプリ「TikTok」 に匹敵するインスタグラムの動画機能です。最大 30 秒のマルチクリップ動画を、インタラクティブなフィルターや人気のサウンドとともに録画・編集できます。撮影の開始、一時停止、再開のタイミングを自由にコントロールでき、エフェクトの追加も可能です。インスタグラムの公開アカウントに投稿されたリールは、アプリを開いてすぐのところにある「発見(explore)」タブに表示され、自社ブランドを新しいフォロワーに届けられます。
植物由来のギフトカードショップ「Nurturing Nature Cards」では、リールがブランドの露出に役立つことを知って、自身のアカウントで「リールを始めよう!」と他の起業家にもすすめています。
Instagram Live はその名のとおり、インスタグラム上でライブ配信ができる機能です。企業にとってライブ配信は仮想のイベントでもあり、ビジネスの認知度アップに役立てられます。ライブ配信を開始すると、その時点でアプリを開いているフォロワー(または Live の通知をオンにしている人)にあなたがライブを行っている旨のメッセージが届き、通知を受け取ったユーザーはそれをタップするだけで簡単に視聴できます。
他のユーザーを Live に招待する場合は、「Live ルーム」を利用できます。最大 3 人でのライブ配信が可能で、ウェビナーを共同開催するような感覚で複数メンバーでの対話が可能です。リアルタイムのコメントや質問が画面に表示され、その場で対応できます。
ブランドはインスタグラムのマーケティング戦略の一環として、このライブ配信機能を次のような形で活用しています。
商品公開によって視聴者をショッピングリンクに誘導し、紹介している商品を購入できるライブショッピング体験を提供
顧客やインフルエンサーとのインタビューの実施
よくある質問に答える Q&A セッションの実施
現在開催されているイベントの舞台裏紹介
チュートリアルやワークショップの開催
昨今、オンラインショッピングの人気は高まるばかり。インスタグラムも、この潮流に乗って SNS での Eコマース体験を提供し始めました。インスタグラムのショッピング機能はすでに大きな成功を収めています。
インスタグラムショッピングでは、SNS 上にショップを開設し、オーガニック投稿、ストーリー、検索、発見(explore)を通じて新しいユーザーにリーチできます。さらに、新しいショッピングプラットフォームでは、ユーザーは自分がフォローしているブランドや、おすすめされた他の関連ショップの販売商品もチェックできます。ショップには全商品のカタログが表示され、商品画像をクリックすると外部ショップサイトに遷移し、商品を購入できるため、インスタグラムを通じた収益化も見込めます(米国内の要件を満たすショップでは、アプリから直接商品を購入できるチェックアウト機能を利用可能)。
また、インスタグラムショッピングはストーリーズやフィードでも使用できます。ユーザーが商品タグをタップすると、商品の画像、価格、説明、購入リンクが表示されます。たとえば、グラノーラブランドの Les Granolas de Jenny のインスタグラムショップでは、フィードの投稿写真の左下に表示されている「View Products(商品を見る)」をタップすると商品の詳細にアクセスできます。
商品写真が美しいからといって、それだけでインスタグラムのマーケティング戦略は完結させられません。SNS でのビジネス拡大を目指すには、教育要素を含むものや、情報提供、インスピレーション、またはエンタメ素材も交える必要があります。たとえば、以下のような異なるカテゴリーを含むコンテンツプランを立てることをおすすめします。
ユーザー生成コンテンツ(UGC)
舞台裏(BTS)コンテンツ
名言・格言
スタッフ紹介
商品プロモーション
教育的な投稿
季節的な投稿
イベント情報
顧客の声
ニュース、プレスリリース、広報関連の投稿
エンタメ、ユーモアのあるコンテンツ
ユーザー生成コンテンツ(UGC)とは、ユーザーが作成し、オンラインで投稿した画像、動画、テキストのことです。このタイプのコンテンツは企業側で作成する必要がなく、大きな時間の節約になるだけでなく、非常に信頼性の高い貴重なアセットでもあります。この傾向を利用して、顧客が撮影した写真やレビューをタグ付けし、ストーリーやフィードで定期的にシェアすることをおすすめします。
成功したブランドの裏側では、ビジネスを維持するために日々、多くの労力が費やされています。写真撮影、梱包、商品の製造など、ビジネスを運営する上で必要なことをユーザーに見てもらいましょう。より共感できる、リアルでワクワク感のある一面を見せることで、ユーザーとの絆を効果的に深められるでしょう。
名言・格言は新鮮なだけでなく、感動的でインスピレーションも与えられる魅力的なコンテンツです。自分のアカウントのオーディエンスや業界、分野に関連した言葉の引用をおすすめします。たとえば、Wix ではコンピュータ科学者のアデル・ゴールドバーグさんの言葉を紹介しましたが、これは Wix のターゲットである「Web サイト構築に興味があるユーザー」にぴったりです。
会社は、従業員がいるからこそ成り立ちます。投稿に自分やスタッフを登場させて、才能あふれるメンバーをアピールしましょう。従業員の写真は、ブランドのアカウントに人間味を持たせるという意味でも役立ちます。Backlinko の調査(英語)によると、人の顔が写っているインスタグラムの投稿は、顔が写っていない投稿よりも 38% 多い「いいね!」を獲得しています。
「インスタグラムが新しい製品やサービスを発見するのに役立った」と回答しているユーザーは 83% (英語)にも上ります。自社アカウントで主に発信すべきトピックの一つが、「商品の宣伝」であることは間違いないでしょう。
他の投稿とバランスを取りながらプロモーションを行えば、ユーザーに強引すぎる印象を与えることもありません。新作(ティーザーキャンペーン)やベストセラーの紹介に加えて、定期的にキャンペーンを行うと良いでしょう。たとえば、以下の画像はマーク ジェイコブスが限定版のフレグランスを紹介している投稿です。
SNS で新しい情報を得ようとするユーザーは意外に多いものです。ブランドの目標や解決したい問題などを訪問者に知らせる投稿を作成してみましょう。情報量の多いコンテンツを作成することで、ユーザーはそこから知識を吸収し価値を感じるため、結果としてあなたのビジネスへの信頼に繋がります。
自然派キャンドルの会社である Fontana Candle Co. は、製品に含まれる成分を投稿で解説しています。文字入りの画像に加えて、キャプションでは天然素材のクリーンなキャンドルと、有害物質が含まれるキャンドルの違いについても詳しく説明しています。
季節の祝日、国民的な祭典、社会的なムーブメントなど、その時々のタイムリーな話題を取り上げたコンテンツを投稿しましょう。ワッフルメーカーの Bubblewrap は、世界ヌテラデーにインパクトのあるワッフルを紹介しています。
顧客によるリアルな体験談は、どんなに優れたスローガンやエレベーターピッチよりも効果を発揮するものです。ユーザーレビューを投稿に加えることで、実在する堅実なビジネスであることをアピールし、ブランドのイメージアップを図ることができます。
外部のニュースサイトなどでブランドが取り上げられたときは、SNS でもそれについて(謙虚に)拡散しましょう。ニュースは多くの人に知ってもらってこそ価値があります。たとえば、Brown Girl Jane は ELLE のニュースで取り上げられた際にその記事の抜粋を掲載しています。
巷で流行しているフレーズや今注目のジョークなどを投稿するのもおすすめです。関連する投稿やミームを作成して、ブランドの独自性をアピールするのも良いでしょう。
さて、投稿するコンテンツトピックについて一通り紹介してきました。コンテンツの主軸が固まってきたら、次はアカウントを成長させることに注力しましょう。
インスタグラムでのマーケティングには何百ものヒントやコツがありますが、ここでは最も重要な成長戦略をトップ 10 に絞って紹介します。
インスタグラムのアルゴリズムを理解
魅力的なキャプション
ハッシュタグの効果的な使用
既存・潜在顧客との交流
コンテストやプレゼント企画の実施
インフルエンサーとの提携
Instagram 広告でのスポンサー広告配信
最適な投稿時間の把握
パフォーマンスの追跡・最適化
自身のアカウントのシェア・宣伝
インスタグラムは、人工知能(AI)や機械学習をアルゴリズムに利用していますが、その詳細はまだ多くの点で謎に包まれています。しかし、一部のクリエイターは、アルゴリズムの中に自分たちに有利なパターンを見出し、その結果、インスタグラムマーケティングで成功を収めています。
まず抑えておきたいのは、投稿は、フィードの時系列ではなくインスタグラムが考える「ユーザーが最も興味を持ち、より時間をかけて見るであろうコンテンツの種類」に応じて表示されるということです。
アルゴリズムを有利に働かせるには、投稿してから短時間で、人々があなたのコンテンツを面白いと思うことをインスタグラムに証明する必要があります。ここでは、アルゴリズムに投稿の価値をアピールし、拡散を後押ししてもらうためのコツをいくつか紹介します。
ユーザーに投稿を閲覧してもらう時間を増やす
保存数を増やす
シェア数を増やす
投稿直後から投稿のエンゲージメント(コメントやいいね!)を促進する。投稿後、数秒以内に自分の投稿に 2 件のコメントを残すと、エンゲージメントの勢いを誘発できます。
画像に代替テキストを追加する。アルゴリズムは、ユーザーの興味に基づいてコンテンツを適切な人にプッシュするため、ここで選んだ言葉に応じて結果が変わってくることもあります。
ブランドからのメッセージや投稿の目的を伝えるには、質の高いキャプションが欠かせません。2,200 文字まで書くことができますが、初期表示では 125 文字以降が非表示になるため、最初の 2 行がカギとなります。
有益な情報を含む楽しいテキストに加えて、キャプションの一部に行動喚起(CTA)を含めることが重要です。インスタグラムの調査によると、CTA を強調したキャンペーンは、89 % の確率でそうでないキャンペーンよりも高いパフォーマンスを発揮しています。
最も一般的な CTA としては、投稿中の特定の要素についてコメントするようユーザーに求め、プロフィール欄のリンクをチェックするよう促す手法が使われています。デザイナーの Abby Leighton さんは Wix でネットショップを開設し、フォロワーにプロフィール欄にあるリンクを確認するよう伝えています。
インスタグラムのキャプションとコメントには、絵文字とハッシュタグを忘れずに使用しましょう。上記の Abby Leighton さんは、ハートの絵文字を使ってフォロワーへの感謝を伝えています。
インスタグラムは改行ができない仕様ですが、改行くん などのアプリを利用すると、文面を整えられます。
SNS をやっている人なら、「#」で始まるハッシュタグを知らない人はおそらくいないでしょう。ハッシュタグは新しいコンテンツの発見、フォロワーの増加、関連するエンゲージメントを生むための重要なツールです。
インスタグラムのハッシュタグは、ビジネスを表現し、ニッチ、オーディエンス、地域、アカウントの目的に特化したものを選ぶことが非常に重要です。以下で、インスタグラムのハッシュタグ戦略で守るべきベストプラクティスをいくつか見ていきましょう。
異なる投稿ボリュームのハッシュタグ
各投稿で使用できるハッシュタグは、最大 30 個です。一見多く見えるかもしれませんが、戦略的な選択が重要です。
各投稿には、キーワードのボリューム別に大、中、小(ビッグ、ミドル、スモールキーワード)のハッシュタグを混ぜて使用しましょう。100 万件以上の投稿があるハッシュタグ(例:#ファッション)も、数万件しかないニッチなタグ(例:#キャンプファッション など)も、同様に大切です。
適切なタグを付けると、投稿を関連するフィードに表示させ、そのカテゴリの情報を検索しているユーザーに、投稿を効果的に届けられます。ビッグキーワードは、ニッチなハッシュタグよりも競争が激しいため、それのみの使用はおすすめできません。逆に、スモールキーワードが付いた投稿は、最近の投稿セクションにより長い期間表示されるため、その分ユーザーにコンテンツを発見してもらいやすくなります。トップ投稿入りを目指す場合は、投稿数が 1 万件以上 20 万以下のハッシュタグを選ぶのがよいでしょう。
ハッシュタグをローテーションで使用
過去数回の投稿で使用したハッシュタグが魔法のように機能したと思っても、それをずっと使い続けるのはあまり得策ではありません。少し異なるタグをフォローしている他のオーディエンスにリーチするチャンスを逃さないために、ハッシュタグはローテーションでの使用をおすすめします。30 個のハッシュタグを 6~10 個のグループに分けてリストアップし、コピペで保存しておきます。あとは、日々の投稿でそれらを交互に使うのみと、簡単です。ハッシュタグをグループごとに保存しておける、Later などの投稿サービスの利用もおすすめです。
ブランド独自のハッシュタグを作成
通常のハッシュタグと異なり、ブランドハッシュタグとは、ビジネスに関連して作成されたオリジナルのハッシュタグを指します。「#ShareACoke」のようにに企業名を入れたハッシュタグや、ディズニーランドの「#ShareYourEars」のように製品に特化したものなど、その種類はさまざまです。
ブランドハッシュタグの目的は、ブランドについてバズを起こすことと、ユーザーが作成したコンテンツを集約することにあります。ブランドハッシュタグの効果をアップさせるために、フォロワーにそのハッシュタグについて知らせ、自らの投稿でも積極的に使ってもらうよう促しましょう。
関連ハッシュタグのフォロー
業界やターゲットの最新情報を入手するために、特定のハッシュタグをフォローしましょう。インスタグラムは毎週、フォローしているタグの上位投稿をフィードに表示します。また、ハッシュタグをフォローすると関連する投稿が自動で表示され、より簡単にコミュニティと交流できます。
適切なハッシュタグを簡単に知りたい場合は、上記の手順を自動化してくれるハシュレコやタグジェネなどのツールを使用できます。
インスタグラムマーケティングでは、科学と芸術の 側面からユーザーにアプローチすることが重要です。コンテンツやキャプションではクリエイティブさが重視されますが、エンゲージメントを伸ばすには科学的アプローチが有効です。あなた自身が他の人の投稿にエンゲージすればするほど、その人があなたのプロフィールを訪問してブランドと交流し、アカウントのフォローに繋がったり、インスタグラムからホームページを訪れて商品を購入してくれる可能性が高まります。
ここでは、インスタグラムでオーディエンスと交流するための実用的な方法をいくつか紹介します。
すべてのコメント(少なくとも、投稿後数時間のうちに書き込まれたコメント)に返信しましょう。
他のアカウントにコメントや「いいね!」を残しましょう。あなたのコメントが有意義で個人的なものであればあるほど、受け取った人があなたのブランドと繋がる可能性が高くなります。
同じようなアカウントとコラボレーションしましょう。お互いの投稿を自分のストーリーズで共有するなど、相互に価値を交換するアクションを行うことで、新しいオーディエンスからのエンゲージメントを高められます。
お互いの投稿に「いいね!」「コメント」「保存」するエンゲージメントグループに参加、または新規作成しましょう。一貫した即時のエンゲージメントは、アルゴリズムがあなたのコンテンツを価値あるものとして認識するためのトリガーとなります。
インスタグラムでより多くのフォロワーを獲得するために、多くのマーケティング担当者は「SNS で世界一成功した男」といわれるゲイリー・ヴェイナチャックさんの「ゲイリーの稼ぎ方」を参考にしています。例えば、自分のブランドのニッチ分野で 10 種類のハッシュタグを検索し、上位 9 つの投稿にそれぞれ微々たる労力ですがコメントするというものです。
時には、ユーザーの注目を集めるために「いいね!」やコメント以上のものが必要です。だからこそ、インスタグラムマーケティング戦術の一環として、コンテストやプレゼント企画を提供するのも有効です。
無料でプレゼントをもらえて嬉しくない人はいないでしょう。キャンペーンは集客するために効果的な方法です。多くのブランドが条件付きのキャンペーンを企画し、それに参加するユーザーは、魅力的な賞品獲得チャンスを得るために他のインスタグラムアカウントをフォロー、シェア、タグ付けし、積極的な宣伝に関わっています。
企業としては、このプレゼント企画に費やした予算が、より多くのフォロワー、リーチ、顧客を獲得する対価に見合ってほしいのは当然です。予算とオーディエンスに応じて、高価なガジェットや割引セール、または自社製品を進呈するなど、プレゼントの内容は柔軟に決めましょう。
キャンペーン期間は 2~5 日間とし、終了後に当選者を発表します。当選者を選ぶために、 Booster などの抽選ツール、またはコメントピッカーや景品ピッカーなどのツールを利用すると良いでしょう。
ただし、インスタグラムのコミュニティガイドラインでは、「いいね!」やフォロー、コメント、その他の関わりの見返りとして現金または現金に相当する景品の提供は禁じられています。景品はコミュニティガイドラインに抵触しないように注意しましょう。
Coal and Canary Candle Company では、プレゼントキャンペーンを実施した結果、4,000件以上のコメントを獲得して成功を収めました。このコンテストに関連した投稿にタグ付けされたすべての人々に、自社について知ってもらうチャンスを得たのは大きな躍進だと言えます。
インフルエンサーとは、多くのフォロワーを持ち、購買の意思決定に影響を与えられる人を指します。インフルエンサーの中には、インスタグラム上の著名人のような人もいますが、ブランドによっては、フォロワー数は少ないものの、貴重なブランドの支持者となり得るマイクロインフルエンサーと提携することもあります。インフルエンサーとの連携でインスタグラム経由での集客を強化しましょう。
ユーザーは、従来の広告に対して鈍感になってきています。だからこそ、インフルエンサーと協力してビジネスを宣伝することは、顧客の信頼性を獲得するために有効だと言えます。
インフルエンサーと提携する方法
インフルエンサーマーケティングは、以下のステップで始められます。
独自のリサーチ、または Sprit や LMND などのインフルエンサー紹介サービスを利用してインフルエンサーを発掘し、ブランドにふさわしい人物とのマッチングを行います。
フォロワー数に対する「いいね!」やコメントの割合が著しく低い場合は、インフルエンサーのアカウントが本物かどうかを監査します。フェイクフォロワーチェッカー(英語)を使ったり、手動でフォロワーをスクロールして、ボットではない本物のアカウントであることや、フォロワー購入などの規約違反を犯していないか確認します。
相手に連絡してコラボレーションを提案します。メールやミーティングで、価格、コンテンツ制作のビジョン、タイムラインについて合意します。
Instagram 広告は、選択したターゲットオーディエンスのうち、現在あなたをフォローしていない人のフィードに到達するストーリーズまたは投稿の形で配信されます。その点を考慮すると、広告配信の効果は十分あると言えるでしょう。
さっそく、Instagram 広告でプロモーションの予算を最大限に活用してみましょう。ここではその手順の一部を簡単に紹介します。
宣伝したいアセットを選択:インスタグラムのプロアカウントでは、任意の投稿やストーリーズをタップして「投稿を宣伝」をクリックします。インスタグラムのインサイトを確認し、すでにオーガニックで本当に良いパフォーマンスを出しているコンテンツを宣伝することをおすすめします。
キャンペーンの目的を選択:「プロフィールへのアクセス増加」「ウェブサイトへのアクセス増加」「メッセージ件数の増加」から選択できます。
オーディエンスを定義:インスタグラムでは、フォロワーに近い人を自動的にターゲティングできますが、場所、興味、年齢、性別を選択し、手動で独自のターゲティングを作成することも可能です。
予算と期間を設定:1 日に使いたい予算とキャンペーンを実施する日数を選択します。Instagram 広告ツールに、設定した予算と期間での推定リーチ数が表示されます。
パフォーマンスを最適化:投稿を宣伝した後は、広告のパフォーマンスに注目しましょう。ホームページやランディングページへの訪問はありましたか?インプレッション数は伸びたでしょうか?インプレッション数が多ければ多いほど、エンゲージメントが増加する可能性が高くなります。満足いく結果が得られたら、同じような投稿を宣伝すると良いでしょう。より良い結果を期待する場合は、別のキャプション、ターゲット、または促進するコンテンツを試してみてください。
インスタグラムで強力なンプレゼンスを築くには、コンテンツの一貫性を保つほかに、最適な投稿タイミングを把握しておく必要があります。理想は 1 日 1~2 回のフィード投稿と、1 日 10 件以上のストーリー公開です。
では実際、何時に投稿すれば良いのでしょうか? Hootsuite(英語)は、過去に 20 万件以上の投稿を分析し、業界別のパフォーマンス指標を発表しました。その結果、旅行業界で最も投稿に適した時間帯と曜日は、金曜日の午前 9 時と午後 1 時だったそうです。また、食品業界では、金曜日、特に正午頃が投稿に適した時間帯です。ユーザーは昼休みに入り、罪悪感なくインスタグラムをチェックできるため、正午が投稿に最適な時間帯であることは理にかなっています。
また、1 週間のうちに何度かパフォーマンスのピークが訪れる業種もあります。たとえば、小売業では、火曜日、木曜日、金曜日の正午はすべて投稿に適しています。また、専門サービス業の場合は火曜日、水曜日、金曜日の午前 10 時がピーク時間だと言われています。そのため、傾向として、BtoB 企業は平日に最も戦略的な投稿を行うべきだということがわかります。
テレビや雑誌のマーケティングとは異なり、デジタルマーケティングは追跡、測定、最適化がはるかに簡単です。インスタグラム分析ツールや内蔵のインスタグラムインサイトの助けを借りれば、以下のような情報を簡単に得られます。
フォロワーの地域と年齢
フォロワーの地域や年齢、フォロワーの増減
投稿ごとのエンゲージメント
ストーリーズ
Foward(フォワード):画面の右側を押して次のストーリーズを見ようとする回数
Back(バック):画面の左側を押して前のストーリーズに戻ろうとする回数
Next Story(ネクストストーリー)/ Exit(イグジット):次のアカウントに飛ばした回数と、ストーリーズからの離脱数
Replies(リプライ):ストーリーズに対する返信の回数
フォロワー数、「いいね!」数、コメント数などで上位の投稿を並べ替えられます。
これらのデータを活用すれば、今後どのタイプのコンテンツを優先するか、またはリピートするかについて、十分な情報を得た上で意思決定ができるようになります。
いかがでしたか?インスタグラムのマーケティングは奥が深く、覚えることも多いため、大変だったかもしれません。ここまでで紹介してきた施策をインスタグラムのアカウントで実践したら、最後にその努力を多くの人に伝えましょう。ホームページを持っている場合は、インスタグラムの SNS アイコンを追加して、アカウントの URL をリンクさせます。こうすることで、サイト訪問者にもインスタグラムのフォロ―を促し、SNS で最新情報を入手してもらうことができます。
次に、Instagram Feed ツールを使ってインスタグラムの画像をホームページに追加し、訪問者を惹きつけましょう。インスタグラムを更新するとその内容がサイトにも自動的に同期され、最新のインスタグラムの投稿を表示できます。
インスタグラムの影響力の強さや購買力の強さは、もはや無視できません。今では、スモールビジネスから大企業まで集客のために欠かせないマーケティングツールとなりました。さらにインスタグラムは、ブランドのビジュアルな世界観を表現できる絶好のマーケティング市場だと言えます。SNS 運用全般に言えることですが、インスタグラムの運用で最も大切なのは、「エンゲージメントに繋がる」コンテンツの投稿です。すなわち、フォロワーが喜び、役に立つ情報を発信し続けることが重要になります。
そうして、インスタグラムマーケティングを実施してリーチしたユーザーにどんなアクションを取ってもらいたいのか、目的を常に意識しましょう。ネットショプであれば「商品の購入」、ファンサイトであれば「会員登録」、はたまた「フォロー」でしょうか。
Wix ネットショップで販売している商品を、インスタグラムでタグ付けすることで更なる集客ができます。また、インスタグラムのフィードをウェブサイトに埋め込むことも可能です。もちろん、デザインのカスタマイズも自由自在。ぜひ、インスタマーケティングとウェブページの相乗効果で、ブランド力を底上げしましょう。
編集者:Miyuki Shimose
ブログ コンテンツマネージャー