2022年7月5日11 分

サーバーダウンによる損失とは?Wix による集中アクセス対策

最終更新: 2022年9月14日

自分の EC 商品が SNS で話題になり、商品がネットショップでどんどん売れているとき、成功を目前にしてワクワクしますよね。メディアでも取り上げられ、多くの人がその商品に興味を持っています。

しかし結果的に、このような状態はサーバーダウンを引き起こす原因になりかねません。アクセスが集中するあまり、サイトが耐えられなくなるのです。

ネットショップを運営する上で、急なアクセス増加によるサーバーダウンはなんとしても回避したいものです。実際、繁忙期にサーバーダウンが発生すれば、年間収益の 4 分の1、場合によっては 3 分の1 にまで影響が及ぶこともあります。

普段から、サイトが問題なく稼働しているときでも、サーバーダウンのリスクについて考え、対策しておく必要があります。

そこで、この記事ではネットショップがサイバーダウンに陥るリスクや、サイト障害の主な原因と代償について解説します。

ネットショップでのダウンタイムの代償

ウェブサイトの不具合は、短期的にも長期的にも多くの影響を及ぼす可能性があります。まず第一に、その点を認識しておくことが重要です。わかりやすいものから複雑なものまで、問題はさまざまです。

特に、サイトのサーバーダウンは、売上に深刻な影響を与えかねません。IT アドバイザリ企業のガートナーは、サイトがダウンするたび、1 分あたり 5600 米ドル(約 76 万円)の損失が発生すると見積もっています。これはあくまでも平均値であるとガートナーは言及しています。大企業では、ダウンタイムは 1 分間につき数万ドルもの損失を生む危険性があるのです。この損失は、繁忙期にはさらに増幅される可能性があります。

サイトのサーバーダウンは、売上を悪化させるだけでなく、次のような事態を招く恐れもあります。

  • 信頼の喪失
     
    ブランドの信頼を築くには、優れたカスタマーエクスペリエンスを提供することが不可欠です。支払い、商品購入のしやすさ、ブランドのプロ意識などについて、顧客が違和感を感じることのないサイト作りが大切です。サイトに不安を感じれば、顧客はより大きな、より評判の良いブランドへと離れていってしまいます。
     

  • ブランドレピュテーションの低下
     
    顧客の言葉は影響力を持ちます。サイトの不具合は、ネット上で発信される顧客のクレームやメディアでの掲載などを通じ、噂として広まる危険性があります。さらには、こうしたクレームやニュースは何年も残る場合があります。新しい顧客が、あなたのブランドを Google 検索で見つけたとします。もし最初に目にする見出しがサーバーダウンに関するものであれば、おそらく間違った印象を持ってしまうでしょう。

サーバーダウンを引き起こす 7 つの原因

サイト障害が発生すると壊滅的な打撃を受けるにもかかわらず、事業者の多くは ネットショップを開設する時、リライアビリティ(信頼性)を軽視している傾向にあります。すべての EC サイトが、数千人、数百万人からの集中したアクセスに耐えられるわけではありません。取引や訪問が増えるにつれ、サイトはその負荷に適応し、問題なく稼働していく必要があります。

Wix で作成されたネットショップなら、事業者自身がリライアビリティ(信頼性)について心配する必要はありません。我々が責任を持って、サーバーのアップタイムを監視しています。Wix のプラットフォームはサイトに負担がかかる状況にも対応できるよう構築されたのです。この章では、サーバーダウンを引き起こす可能性のあるキャンペーンや実際に起こった事例と共に、Wix が行なっている対策を詳しく解説します。

01. フラッシュセール

Eコマースのマーケティングプランの多くでは、特にイベントや季節ごとにフラッシュセールを実施しています。実際、会員制倉庫型店のコストコも、セールの販売結果に期待を寄せていました。

2019 年、ブラックフライデーを数日後に控え、コストコは毎年恒例となったこの一大ショッピングイベントの準備を進めているところでした。しかし、感謝祭が近づくにつれ、ウェブサイトへのアクセスが集中し、不運にも Costco.com は 16 時間以上にわたり、パフォーマンス上のさまざまな問題に直面したのです。あるアナリストの分析によると、コストコは、ブラックフライデー前の売上だけで、1100万米ドル(15億円相当)近くの損失を受けたことになります。

フラッシュセールの準備段階で、在庫管理やキャンペーンの計画など、社員の作業はすでに超過気味です。しかし、ページの読み込みが遅いなど、不具合が生じやすいサイトでは、こうした準備に費やしたせっかくの努力が無駄になる可能性があるのです。

Wix なら

従来は、ページ表示速度を改善したり、ホスティングの制限、CDN の設定などのメンテナンスのために、事業者がソフトウェア開発者に相談する必要がありました。しかし、Wix のEコマース向けプラットフォームは、こういった調整も対応可能です。

Wix では、完全に管理されたインフラストラクチャによって、サイトオーナーがするべきセキュリティメンテナンスゼロを実現しています。面倒な設定やサイトのメンテナンスは一切不要です。また、マルチクラウドのホスティングサービス、ブラウザの互換調整といった機能も、自動的に利用することができます。

02. インフルエンサー割引

インフルエンサーマーケティングでは、一瞬で PV (ページビュー)状況が変化することも。たとえば、商品がインフルエンサーによってたまたま取り上げられ、思いがけない反響を巻き起こした場合などが考えられます。

その一例として、2018 年の出来事を振り返ってみましょう。公の場にあらわれたメーガン妃は、ファッションブランド、ゴート(Goat)のドレスをまとっていました。その姿が捉えられたわずか数分後、ゴートのサイトがサーバーダウンに陥ったのです

アフィリエイトを活用したマーケティングキャンペーンでも、同様の効果が期待できます。たとえば、ブロガーがあなたの商品について記事を書き、アフィリエイトリンク経由の購入なら、25% オフの特典がつくことを宣伝します。さらに、ツイッターや TikTok のような SNS を活用すれば、予想外にブランドが 話題になり、トラフィックが急増すること、すなわち「バズる」ことも可能です。

Wix なら

商品が話題となり、アクセスが集中した場合でも、Wix が提供するインフラストラクチャーなら、サイトの表示速度が低下することはありません。Wix のサーバーシステムなら、ユーザーのトラフィックを積極的にシフトし、1 分間に数億ページビュー、1 秒間に 750 決済をも処理することができます。

03. 新商品発表会

新商品の発売は、広告 、マーケティング、販売キャンペーンとして、格好のプロジェクトです。ゲームの新作発売キャンペーンのように、発売の数か月前からマーケティングを開始するものもあります。

プレイステーション 5 を例にとってみましょう。発売に先駆け、ソニーは PS5 の予約受付を行うことを発表しました。ターゲットやベストバイなどいくつかの小売店も、ソニーより 1 日早く開始したものの、予約受付に同調しました。

その結果、予約のためのアクセスが集中し、多くのサイトがダウンしました。テクノロジー系のニュースサイト、The Verge によると、顧客がサイトにアクセスできた場合でも、多くは取引の途中で不具合を経験したということです。

ネットショップが多くのトラフィックに対応できるように準備されていなければ、新商品発売キャンペーンがどれほど上手く話題になったとしても、売上を伸ばし切ることができないというリスクになります。

Wix なら

Wix は 99.99% の稼働時間を誇ります。これを可能にしたのは、Wix のプラットフォームを支える弾力性のある高度な技術です。来客数や来店頻度に関わらず、ネットショップはどんな状態でも、通常通り稼働できます。また、全世界で 50 社以上、日本では7社決済代行サービス業者と連携しており、顧客が求める決済方法を安全に提供することができます。

04. 寄付や特別キャンペーン

社会意識を高めるキャンペーンなど、善意ある取り組みでもサイトに負担をかけてしまうことがあります。そのため、コーズマーケティングを進める前に、サイトの潜在的な脆弱性を認識しておくことが重要です。

このようなキャンペーンにより、新規トラフィックが大量に増えるだけでなく、トランザクション(大口寄付)が急増する可能性があるのです。ページの読み込み時間の遅さやサイトの乱れなどにより、大切なサポーターをイライラさせることは避けたいものです。

Wix なら

前述の通り、オートスケールのインフラストラクチャにより、Wix は無限のスケーラビリティを実現しています。ネットショップを立ち上げた瞬間から、売上高が一億円に到達するまで、Wix はサイトのスムーズな運営をサポートしつづけます。

05. サイト更新で起こる不具合

どんなサイトも、手直しや維持管理がときによっては必要です。しかし、タイプミスのようなわずかなコーディングミスが、サーバーダウンの原因になることもあります。

たくさんのプラグインや拡張機能に依存するオープンソースのプラットフォームを使用している場合、メインサイトのコード変更が問題を引き起こすケースも考えられます(例:プラグインが古くなり、コードと連動しなくなったなど)。こういったトラブルが繁忙期の真っ只中に起きてしまうと、大惨事になりかねません。

Wix なら

Wix は常に稼働状態です。 つまり、システムを更新するたびに、サーバーダウンになることはありません。ただし、自身のサイトでデザイン変更を計画している場合は、閑散期まで待つのが賢明といえます。買い物客が押し寄せているタイミングで、ボタンの配置やカスタムページの設定などを変更することは避けたいものです。

06. サーバー攻撃への対策不足

インターネットの世界には悪質な業者が常にターゲットを狙っていることを忘れてはいけません。DDoS 攻撃の多くは自動化され、無作為にサイトを攻撃し、ほとんどのハッカーは、店舗の規模に関係なく攻撃を仕掛けますが、実際は 43% のサイバー攻撃は中小企業を狙っています。さらに、顧客の間でセキュリティや情報漏洩の不安が広まった場合、その企業の再起は困難となります。

Wix なら

すべての Wix ストアは、偽造された過剰なトラフィックでサイトに負荷をかけようとする DDoS 攻撃から二重に保護されています。Wix は、企業向け最高レベルのリライアビリティとウェブサイトセキュリティの技術を駆使し、24 時間 365 日体制の監視のもと、悪質なハッキング被害を阻止し、ユーザーデータの安全を保証します。

07. その他

ほかにもさまざまな問題が発生する可能性があります。ウェブホスティングのトラブル、サーバーのエラーや期限切れのドメインといった問題です。他社のEコマース向けのプラットフォームによっては、サーバーの不調により、突然一定期間の販売数を制限するなど、予想外のオーバーフローにつながる可能性もあります。

Wix なら

Wix は販売数を制限しません。制限は Wix の信念に反するものです。どのEコマースプランであっても、ネットショップの運営によって、現在および将来にわたり得られる特典をすべて享受するべきだと考えています。Wix が提供するオールインワンのインフラストラクチャは、問題解決のための無駄な時間と費用を省き、ほとんどのサイト運営者(Wix のユーザー以外も含む)が直面するリスクを排除するように設計されています。

Wix で今すぐはじめるサーバーダウン対策

サーバーダウンを防ぐには、強力でダイナミックなインフラストラクチャを持つことが大切です。多くの人は「ウェブサイトビルダーはどれもあまり大差がないのでは 」と思っているかもしれません。しかし実際には、システムによって大きな違いがあり、サイトの稼働を維持するために、水面下でさまざまな調整が行われています。Wix では、サイトの信頼性を最も重要視しています。不具合が 100 %発生しないシステムというのはありませんが、Wix はそれにかなり近いレベルを保っています。

Wix のメリット

  • 揺るぎないリライアビリティ(99.99% の稼働時間)

  • オートスケールのインフラストラクチャー

  • 自動ディザスターリカバリーシステム

  • マルチクラウドホスティング

  • DDoS 対策

  • メンテナンスおよび技術的専門スキルが不要

Wix のホリデーシーズン負荷テスト

最後にひとつ質問です。SNS で「バズ」ってしまうことに不安を感じますか? Wix を使えば、その心配は必要ありません。こちらをご覧ください。年末年始のセール時期を想定し、模擬サイトにわざと過剰の負荷をかけたテストの結果です。

まとめ

Wix で作成されたサイトならアクセス集中によるサーバーダウンの心配はいりません。あとは「どれだけバズることができるのか」そこが焦点です。
 

 
自社商品が話題となり、アクセスが急増することは夢ではありません。現実に起こりえます。ジャスティン・ビーバーがピコ太郎を取り上げて、瞬く間に世界的に「PPAP」が流行すると、誰が想像したでしょうか。

そんな奇跡のような販売機会を逃さないためにも、備えあれば憂いなし。Wix サイトビルダーで、事業が成長してもずっと安心して利用できるエンタープライズ向けの強固なセキュリティのサーバーを利用して、頑強な EC サイトを運営しましょう。さぁ、Wix で Eコマースサイトを作成してみましょう。

編集者:Miyuki Shimose

ブログ コンテンツマネージャー