2016年11月22日6 分

ハッシュタグ#とソーシャルメディア上での効果的な使い方

昔むかし、#は単なるシャープ記号でしかありませんでした。でもツイッターの登場により、この平凡な記号は、インターネット上での必須機能へと変化を遂げました。今日ではTwitter、Instagram、Pinterest、Google+、YouTube、Facebookなど、どんなソーシャルメディアを使っていても、ハッシュタグを避けて通ることはできません。

ソーシャルメディアの初心者にしてみれば、ハッシュタグは一見無意味なものに思えるかもしれません。でも、その目的と使い方をきちんと理解することで、顧客を増やし、ブランドの認知度を高める強力なツールになります。

そもそも#ハッシュタグとは何か?

ハッシュタグとは、ソーシャルメディアの投稿に含まれる、シャープ記号(#)で始まるキーワードまたはフレーズを指します。ハッシュタグを使用することにより、フォロワーやファンでない人でも、同じ興味・関心を持つ全ての人が、あなたの投稿にアクセスできるようになります。

例えば、あなたがApple社のファンで、iPhone 7を購入しようか迷っていると仮定しましょう。情報収集の一つとして、ソーシャルネットワーク上で「#iPhone7」と検索すると、iPhone7に関する最新情報や裏ワザ、売買情報などにがニュースフィードに表示されます。このフィードに表示される検索結果は、投稿記事で「#iPhone7」を使用しているユーザーの投稿一覧です。

通常、ハッシュタグを積極的に検索するユーザーはあまりいませんが、ハッシュタグはユーザーの目に留まります。ハッシュタグは、投稿内でクリック可能なリンクとして表示されるため、それをクリックすることで、同じハッシュタグでタグ付けされた他の投稿を確認することができるのです。

ハッシュタグのビジネス活用法

ソーシャルメディアのアカウントが一般公開されている場合、ハッシュタグを含む投稿をすることで、同じ関心事を持つ人なら、誰にでもあなたの投稿を表示させることができます。

あなたの投稿は、フォロワーに限らず、その話題に興味があるユーザー全てがアクセスできるようになります。正しいハッシュタグを使うことで、多くの潜在的フォロワー、ファン、顧客にまで、投稿のリーチを広げることができます。

効果的なハッシュタグの作り方

ハッシュタグを作成するには、関連するキーワードやフレーズの頭に「#」を付けるだけ。投稿する記事内の始め、中間、最後など、どこにでもハッシュタグを挿入でき、これは好みで選ぶことができ、特に決まりはありません。関連性のあるハッシュタグが含まれていれば、問題ありませんが、賢くハッシュタグを使うことで、その効力は何倍にもなります。

ハッシュタグを多用しすぎたり(例:#月曜日 # 火曜日 # 水曜日 # 木曜日 # 金曜日)、長すぎるハッシュタグを使うと(例: # 長すぎるハッシュタグは全く無意味です など)、投稿が読みづらくなり、人々の興味を失いかねません。一般的に、Twitterなら最大で2~3つのハッシュタグに絞り、Instagramなら5つ程度が理想的です。

あなたのビジネスに関連があり、且つ明確&ユニークなハッシュタグを使いましょう!

ソーシャルメディア上で使いたい強力なハッシュタグ3種

(1) コンテンツ系

ハッシュタグをあまり使った事がない方!まずは自社ブランドや製品、サービスに直接関連するハッシュタグを使ってみてください。コンテンツ・ハッシュタグは、まだあなたのブランドを知らない人達に、自社をアピールするのに効果的です。

月曜日に作成された下記のWixの投稿を例にとると、会社のハッシュタグ(#Wix#WixHQ)と共にその日にクリックされそうなハッシュタグ(#mondayblues # 憂うつな月曜日)や(#officelife # オフィスライフ)などのハッシュタグを効果的に含めています。

(2) トレンド系

もう一つ、ブランドの認知度を高めるための効果的な方法は、数多くのユーザーの間で人気が高いハッシュタグを使うトレンド・ハッシュタグです。

例えば写真に関連する投稿をする場合、以下のようなハッシュタグを入れることで写真に興味がある人に投稿を発見してもらいやすくなります。これらのハッシュタグは写真家がよく使うハッシュタグだからです。その他、ペットの写真に使えるハッシュタグや、ファッション関連の写真に使えるハッシュタグなど色々ありますので、研究してみましょう。

# 写真

# 写真部

# ファインダー越しの私の世界

# 写真撮ってる人と繋がりたい

# 写真好きな人と繋がりたい

また、季節に合わせてハッシュタグをつけることもできます。例えば、先月末は多くの企業が「#ハロウィン」のハッシュタグをつけた投稿を多くアップしました。以下は、日本の洋酒メーカー「ニッカウヰスキー」のハロウィンツイートです。

※注意:話題になっているハッシュタグを付ける際は、その投稿は自社ブランドに付加価値を追加するかどうか、自問することを忘れないでください。あなたの投稿が価値を加えていない場合、その投稿は無視され、マイナスイメージにもなりかねません。

(3) ブランド固有系

一方、一般的なハッシュタグや、人気のハッシュタグを使うと、あなたの投稿が、同じハッシュタグを利用している多くの投稿に埋もれてしまう、という懸念もあります。プロモーション、イベント、コンテスト、マーケティングキャンペーンを行う際は自身のブランドに特化したハッシュタグを作成し、使うのが有効です。

例えば、オレオビスケットは創業100周年の一環として、特別なハッシュタグ「#oreomoment(#オレオの思い出)」を作成し、ユーザーに自社の製品に関する思い出について共有させました。このハッシュタグは大変な人気を呼び、人々から数千ものレスポンスを得ることに成功しました。その後、このハッシュタグは、オレオだけでなく、多くの人々や企業に使われる人気ハッシュタグになりました。

以下はユニクロが作ったハッシュタグ「#ウルトラつかえるウルトラライトダウン」付きの投稿です。ユニクロはダウンを使ったコーディネートや宣伝ツイートをする際、必ずこのハッシュタグを使っています。

効果的なブランド固有ハッシュタグとは

効果的なブランド固有のハッシュタグを作成するためのポイントは、まず他人が同じハッシュタグを使用していないこと。そして、ハッシュタグが、ユニークで覚えやすいものであるということです。一般的には、以下のNikeの投稿のように短いキャッチフレーズ (例:#身の程知らず#justdoit) が効果的です。

ハッシュタグを使ったキャンペーンを行う場合、多くの人の参加を促すためにも魅力的なプレゼントや賞金などを準備しましょう。賞品がもらえるチャンスを与えることで、キャンペーン固有のハッシュタグ付の投稿をシェアしてもらえる確立が増えるでしょう。

いかがでしたでしたか?

今すぐハッシュタグを活用し、多くのフォロワーや潜在顧客へのリーチを広げましょう!

ライター: Wix Team