アメリカ発!読むだけで面白い、広告キャンペーン6選

毎年この時期行われる全米最大のスポーツイベント「アメリカンフットボール 優勝決定戦」。
昨年も49.7%という途方もない視聴率を記録したように、このイベントのスポーツ中継は毎年最高テレビ視聴率を誇り、そのため企業もこの日のための「最高に面白いコマーシャル」を用意してきます。そのレベルの高さは、コマーシャルを楽しむためにこの中継を見るというアメリカ人も多くいるほど。
またイベント前は、前哨戦として予告編コマーシャルと流したり、多くの人に楽しみながら参加してもらえるようSNSでキャンペーンを繰り広げるのも特徴の一つです。
今回は、アメリカ発!各企業のマーケティング担当者が知恵を振り絞って考えた「最高に面白いソーシャルキャンペーン」をお見せします。
01.Wix の “We’re All Like Felix (私たちは皆、フィリックス)”キャンペーン
去年のカンフーパンダに代わって、今年のWixキャンペーンの主役はフィリックス。
レストランを経営する、正真正銘のWixユーザーです。
そんなフィリックスのレストランに突然現れたのは、映画『トランスポーター』にも出演するジェイソン・ステイサムとワンダーウーマン役で有名なガル・ガドット。予想もつかないハプニングが続くCMをまずご覧ください。
CM以外にも楽しんでもらおうとWixが用意したのは「私たちは皆、フィリックス」キャンペーン。
Facebookのプロフィール写真をフィリックス・シェフに変えるだけで、スーパーボウルの日まで毎週1名に10,000ドルが抽選で当たるキャンペーンです。
抽選者の発表は毎週Facebook ライブを使って、行われています。氷の中に当選者の名前を入れた紙を入れ、それを割って発表したり、突然当選者に電話したりと予想のつかない方法で多くの人の注目を集めています。
豪華賞品が当たる日本でのキャンペーン♥ 締切は2月8日。
もう応募はお済みですか?
日本でもフィリックスキャンペーンを行っているのをご存知でしょうか?
既にCMをご覧になった皆さまは、以下の簡単な質問に答えるだけで豪華賞品があたるチャンスが ♪
フェリックス・シェフが次に始めるべきビジネスは?
▼是非ふるってご応募ください▼
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02.ゲータレード(清涼飲料水)のスナップチャットフィルターキャンペーン
ゲータレードは昨年、新興ソーシャルメディアとして注目されつつあったスナップチャットでキャンペーンを大成功させました。
スナップチャットには、撮影した写真や動画を加工することができる「フィルター」サービスがありますが、ゲータレードは優勝決定戦向けに「ゲータレード・シャワー」という特別フィルターをリリースしました
アメリカンフットボールでは優勝時にコーチなどにゲータレードをかける、日本でいうビールかけのような風習がありますが、それを疑似体験できるフィルタです。
このフィルタは大人気になり、キャンペーンが獲得した1億6,000万というインプレッション(投稿の表示回数)は、試合を視聴した人数よりも多いと話題になりました。
このキャンペーンは、若者に人気があるスナップチャットとタグを組んだこと、あえて広告臭を消したこと(フィルターには、ゲータレードの頭文字「G」という文字が出るだけ)で成功したとも言われています。

03.イーシュランス(保険会社)のツイッターキャンペーン
去年、イーシュランスのツイッターキャンペーンは、試合中にCMを流さないにもかかわらず素晴らしい成功を収め、話題になりました。
キャンペーンはイシューランスのツイートをリツイートするだけで、賞金がもらえるといういうもの。「現金で作られたアメリカンフットボール」も話題になり、なんと、835,000件のメンションを獲得しました。このキャンペーンは分かりやすいシンプルさが受けた好例ですが、でも、それだけではありません。
イシューランスは試合の間中ずっと、CMを流している有名企業とツイッターで面白いやり取りをしたり、以下のようなカワイイツイートをリアルタイムで流し続ける事を忘れませんでした。また、試合の開始前と開始後にCMを放送した効果もありました。
04.Always’(生理用品ブランド)の#LikeAGIRL(女の子らしく)キャンペーン
Always’の強いメッセージ性をもったコマーシャル、そしてハッシュタグは、人々の心を揺さぶり、大きな話題となりました。
「女の子らしい」とは、一体何だろう?という問いから始まるこのCMは、社会の枠組みを打ち破り、力強く行動しようというメッセージを投げかけています。
このCMはソーシャルメディアを通じて、広がりを見せました。この広告に感化された多くの女性たちが自分たちのリアルなストーリーを#LikeAGIRLというハッシュタグと共にツイートしました。
普段Twitterで積極的に情報発信していない人までがツイートした事で社会現象となりニュースになりました。
05.オレオの「クッキーOrクリーム」インスタグラムキャンペーン
2013年の試合中に発生した34分間の停電を利用し、面白いツイートをしたオレオは、マーケティング関係者の間で語り草となっています。
2013年、試合中のオレオのCMの内容はインスタグラム新設の発表でした。そして、そのインスタグラムに「オレオアート」を投稿するよう、視聴者に呼びかけたのです。でも、それ以上に話題を集めたのが、試合中に起こった突然の停電の際に流したツイートでした。
そのツイートは”Power out? No problem. You can still dunk in the dark”(訳:停電?問題なし。暗闇でもオレオをミルクに浸すことはできる)とのキャプションがついたオレオの画像でした。試合時のシュートを表す「ダンク」と、オレオを牛乳に沈めて食べる「ダンク(浸す)」を掛けたキャッチコピーです。
このスマートなツイートは話題となり、最終的にリツイート数は15,000近く達しました。
咄嗟の判断が生んだ大旋風。有名な成功伝説です。

06.ドリトスのクラッシュゲームキャンペーン
ドリトスは2006年から毎年「クラッシュ・ザ・スーパーボウル」コンテストを行っています。その内容は、ファンにテレビコマーシャルを作成させ、公開投票によって、その年の優勝決定戦で流すCMを決めるというものです。
毎年実施され知名度も上がったことにより、コンテストで優勝するのはかなりの難関で、毎年候補者がソーシャルメディアを使って自分の動画に投票を呼びかける事で話題になるという好循環が生まれました。
昨年このキャンペーンは惜しまれつつ、終了しました。こちらが、キャンペーン最後に選ばれた動画です。
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ライター: Wix Team